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ブログカテゴリー » 環境保健

楽らく呼吸会 矢倉海岸へ遠足 5月17日(千北診療所)

5月17日14:00~16:00 10名参加
呼吸器疾患の患者さんに必要なこと…それは適度な運動です。
体力をつけると、少しでも呼吸を楽にすることができるのです。
そこで、今日は矢倉海岸へ遠足に行くことにしました。
歩かないと…と義務に思うとなかなか動く事ができませんが
楽しい遠足であれば、意識せずに運動することができるからです。
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矢倉海岸は、西淀川区の西端にあります。大阪湾の一番奥です。大阪市の中で唯一の自然海岸です。
琵琶湖の水が最後に海にたどり着く場所と言えば伝わるでしょうか?
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現在は、緑地公園として整備されています。
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奥に見えるのは尼崎です。道路は阪神高速湾岸線。
海の香りがしました。
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潮だまりもあります。干潟は神崎川沿いにあります。いつも探鳥会で渡り鳥を観察しているところです。
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釣り人もちらほら「今日はまだ何にも釣れてない」そうです。
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緑地なので、緑もあります。海が近いので、涼しくって気分が良かったです。
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東屋で休憩しておしゃべりをしました。
おばちゃんたちはお菓子をもってきてくれていました。さすが大阪のおばちゃん!
ありがとうございます。
「呼吸リハビリやってる?」との問いかけに「ぼちぼち・・・」との反応。
せっかくなので、肩ほぐしをみんなでやりました。
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ハマヒルガオがさいてました。
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ハマエンドウもありました。おっきいのでちょっとびっくり。
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ハコネウツギも咲いてました。本当は赤い花と白い花が同じ枝から咲いているんですよ。
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帰り道、みんながあるモニュメントを見つけました。
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矢倉緑地の緑化は、公害対策なんですよ。患者さんは「もっと大きい石に書いたらええのに」と言っていました。
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最後に、みんなで集合写真です。いい顔しているでしょ。

実は、出発前にある患者さんとこんな話をしていました。
「今日はしんどいねん。夜に雨降るしなぁ。」
確かに、顔色が悪いし、ちょっと息苦しそうだったんですよね。
「杖をついて、ここ(病院)までくるのがやっとこさやわ。」という患者さんも。
ところが、遠足に行って海を見て、みんなで笑ったら、お二人も元気元気になりました。

また、ある年配の方から
「初めて矢倉海岸に来たわ!うれしい!」との歓喜の声が。

「勉強ばっかりじゃなくて、こうやって外に出るのはええなぁ」
そうですよね。私もそう思います。
リハビリって、楽しくやるから続くんですよね。(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,にしよどnote,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2012年5月17日5:50 PM

楽らく呼吸会のページ新設しました

楽らく呼吸会のページを新設しました。
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楽らく呼吸会とは、ぜん息を抱えながら苦しむ患者さん同士、日頃の病気の悩みを交流したりするため、呼吸法の勉強会を中心に催す会です。「ぜん息被害者の救済を求める西淀川の会」が開催しています。開催日は不定期ですが、およそ2ヶ月に一度開催しています。
ページでは、楽らく呼吸会の報告とともに、広報紙『楽らく呼吸ニュース』のダウンロードも出来ます。

https://aozora.or.jp/katsudou/ikigai/raqueraque

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2012年5月9日2:25 PM

楽らく呼吸会 姫島診療所

2012年3月16日(金)14:30~15:00

15名の参加で行いました。
今回は前日の千北診療所での楽らく呼吸会と同じく、呼吸リハビリを行いました。
西淀病院から広野先生と中島先生がきてくださりました。
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「息切れは筋肉が足りなくて起こるので、筋肉を鍛えると楽になります。筋肉は鍛えるとからなず答えてくれますよ」とのこと。
そして、「苦しい時には口すぼめ呼吸をしましょうね」と息を吐き出すと楽になると教えてもらいました。
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息を吐き出すのに、「呼吸介助」といって自分の胸を押さえて吐き出す事も有効です。
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また、筋肉をつけるのには、一日20分以上でOKなのだそうです。
どの程度の運動をしていいのか、どれくらいの運動をするとどれくらいしんどいのか、
ボルグスケールをつけて自覚する事も大切とのこと。
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PTの先生方からは自宅で出来る呼吸リハビリを教えていただきましたが、
こういうチェックが診療所でできるといいなぁという声が沢山あがってきました。
(現在は2週間の教育入院プログラムしかないのです)
今、西淀病院では通院でのプログラムを模索中だそうです。
姫島診療所でも千北診療所でも、他の病院でも、もっと呼吸リハビリが普及して、
すこしでも患者さんが楽になればいいなぁと思います。(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2012年3月26日12:04 PM

楽らく呼吸会 千北診療所

2012年3月15日(金)14:00-16:00 千北診療所

「ぜん息こんだん会」あらため、「楽らく呼吸会」となりました。
呼吸器疾患の患者さんの勉強や、新たしい救済制度の創出を求めて活動する会です。

千北診療所の会合には患者さん9名、呼吸リハビリを指導してくれる理学療法士2名、実習生1名、事務局1名の合計12名で行いました。
今回お目玉は「呼吸リハビリ
西淀病院PTの廣野先生と田中先生に指導してもらいました。
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口すぼめ呼吸や腹式呼吸について再び学びました。
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口すぼめ呼吸や腹式呼吸が呼吸器疾患の為に良い事は患者さんも知っているのですが
「日常生活でなかなかできひんのや~」と言うのが悩みです。
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息で紙が動くか、口すぼめ呼吸が出来ているかをチェックしました。
これが、息苦しい時にできるといいんですけどね。その為の訓練です。
それからは、トレーニングや柔軟体操をやりました。
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一人ひとりの呼吸の状態も確認してもらいました。
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理学療法士の先生方から「お一人お一人の呼吸が苦しい事は体を触ってよくわかった。本当は毎日リハビリを手助けしたいけれど、なかなか出来ないので、自宅で出来る範囲で進めてほしい。」と、リハビリの継続によって改善した事例を紹介して、日々のリハビリの継続の重要性をお話し下さいました。
最後に「呼吸は楽になりましたか?」との問いかけに「楽になった!!」と患者さんたちの嬉しい声。
日誌をつけて、リハビリを継続できるように体制を整えていきたいです。(林)
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Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2012年3月15日5:50 PM

大阪府交渉(ぜん息被害者を救済する制度創設)

2012年1月25日 14:00-16:00

大阪府本庁にはじめて中に入りました。大阪府庁舎はプリンセストヨトミをはじめ、いろんな映画に使われている全国一古い都道府県庁舎だそうです。

そんな中で繰り広げられた大阪府交渉。88年の大気汚染公害患者の新規民定打ち切りに伴い増えている未認定患者さんの為にぜん息の医療費助成制度を作りたいという運動(あおぞらプロジェクト大阪)の交渉です。

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結果を言うと・・・ぜんそく患者さんたちが苦しんでいる現状があまり伝わりませんでした。

ぜんそく患者が増えている事は学校保健統計などでわかっている事なのですが、対応して下さった健康医療総務課は厚生省の患者統計と人口動態統計を使って、増えているとは言えないという認識の様です。しかも、それらのデータは「ホームページに掲載しています」との答弁でした。(その後、探してみましたが、たくさんの表があり、見方が分からなかったので、健康医療総務課に電話して聞きました。C-8.  死亡数、性・死因(死因分類)・年齢(5歳階級)の表を見て下さい。大阪府でわかるのは人口動態調査で死亡者数です。治療中の患者数は厚生労働省の患者調査を見て下さい)

環境省の大規模な疫学調査(そらプロジェクト)で、自動車沿道の児童とぜん息の発生の関連性が認められていますが、その調査地点には、大阪府内の中央環状線や国道43号沿道が含まれています。しかし、大阪府は「国の動向を見ていく」という答弁一辺倒で、府内の問題であるのに、現状を把握していない様に見えました。大阪府独自には対策を行わない事、1つの疾患を特別扱いすることはないとも言いました。東京都の救済制度についても「評価する立場ではない」との答え。あまりにも進まない交渉に、患者さんたちの疲労度はピークに達したのでしょう。お一人の発作が治まらなくなり、退席を余儀なくされたのです。

発生源対策を行っている部局とも交渉しました。各測定局へPM2.5の測定ができる様に装置が取り付けられつつありますが、今年度は大阪府が管理する26の測定局のうち14局には設置するとのことでした。3月頃には、そらまめ君えんどうまめくんにて速報値が流れるのだそうです。楽しみですね。しかし、全局設置の道のりはまだ遠く、来年度の測定機器購入の予算措置は0なのだそう。成分分析をして発生源対策を進めるとのことでしたが、ぜひ解明してほしいと思います。

まずは、問題を共通認識にする事が大切だなと思います。問題を認識してもらったうえで、問題を解決する為にはどうすればいいか、何ができるかを一緒に考えていければいいなぁと思いました。患者さんたちにしても「声が届いていない」と不満が残るし、大阪府としても「どうにかしないといけない問題」という認識が薄く、動き出せないのだと思います。いつも交渉のときに思いますが、その人の言葉で語ってほしいなぁと思います。その人がどうしたいと思うか、そういう事もしゃべれない様な大阪府になっているのでしょうか。そうだとしたら、とても怖い事です。

次は大阪市との交渉です。こちらの交渉は進みますように。(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2012年1月26日2:34 PM
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