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ミャンマー訪問記2018-2

3月2日は、ミャンマーで環境に関わる活動・関心がある方に参加いただき、西淀川大気汚染公害訴訟や、その後のあおぞら財団の取り組みをお話しさせていただきました。

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意見交換では、

・就学率が低い中で、どんな環境学習が必要か?、環境保全のために有効な方法は?

・大気汚染の客観的な調査は誰が行うのか、工場が違反しないようにどうやってチェックするのか?

・日本での他の公害は?、福島原発事故はどうなった? 、ゴミ問題は? などなど。

変化しつつあるミャンマーでの環境問題への関心の高さが伺えました。
連休にもかかわらず、ご参加いただき、ありがとうございました。

現在、ヤンゴンは乾季のため、日中は暑いです(36度とか)。こちらの皆さんはサンダルとロンジー(腰巻き)が定番。日が暮れると涼しい。

国民の85%は仏教徒だそうで、丘の上にあるシュエダゴォン・パヤーにはたくさんの人がお参りに来られてました。

ミャンマー国内には135の民族(主なものでも8民族)が住む。今回の宿泊は中国人街、隣の街区はインド人街でした。

食事は、味付けはあっさりめで、どれも美味しくいただきました。

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※今回のミャンマー訪問は平成29年度大気汚染経験等情報発信業務の一環として行っています。

※ミャンマーでのセミナーは、ヒューマンライツ・ナウが主催する「ミャンマーにおける環境および人権に関する普及啓発・教育トレーニング」(独立行政法人 環境再生保全機構助成事業)の一環で「環境」をテーマに実施されたものに同席・講演・意見交換する機会をいただいたものです。

Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2018年3月3日3:17 PM

ミャンマー訪問記2018-1

2018年2月27~3月3日まで、村松理事長・藤江事務局長で、ミャンマー連邦共和国を訪問し、日本・ミャンマー両国の公害・環境問題について意見交換を行いました。

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2月28日は、ミャンマー弁護士協会(Myanmar Bar Association)にて、日本の環境問題についての話ということで、大阪・西淀川大気汚染公害訴訟とあおぞら財団を紹介しました。

村松弁護士(あおぞら財団理事長)から、大気汚染訴訟の経緯や日本の弁護士制度に関しての報告の後、私が、あおぞら財団の設立、これまでの取り組みの話などを通訳を交えて約3時間。

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意見交換では、

・ミャンマーには約5100万人の人口で弁護士活動をしている人が約1万人(資格を持ってる人は5万人)だそう。

・経済発展が進む中で、弁護士の中でも公害・環境問題への備えとして、今回のようなセミナーを開催したとのこと。

・まだ環境に関するデータも少ない、など。

今後、日本の経験も共有し、ネットワークしましょうとなりました。

ヤンゴン市内は、金色の仏塔が輝き、日本製の中古車があふれ渋滞する中、お坊さんや天秤棒担いだ商人が行き交う、活気あふれる街です。

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Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 3:02 PM

中国環境NGOにマスクを送りました

昨年10月に研修と日中環境問題サロンに参加いただいた、韋涛氏(西安市同大環境汚染防治研究所 代表)に、pm2.5対応のマスク200枚をお送りました。

 

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陝西省西安市にて活動する韋涛氏の団体は、大気汚染問題の啓発のために、無料でマスクを配るキャンペーンや、汚染地域を撮った写真展を中国全土で開催しています。

↓韋涛氏へのインタビューと活動を紹介した動画

Youubeのあおぞら財団のチャンネルからも閲覧する事が出来ます。)

中国では、大気汚染による健康リスクについて、まだまだ浸透しておらず、呼吸器官の病気を発症する人が少なくありません。
特に低所得者層(ホームレス、出稼ぎ労働者、重度汚染の地域の住民)は、汚染から自分の身を守ることができず、汚染に曝されています。

同団体は、そういった人々にマスクを配り、マスクの選び方や効果、使い方を教える活動を行っています。

このマスクが、少しでも多くの人の健康を守り、環境意識の向上、安心して暮らせる青い空に繋がればと思います。

↓日中環境サロンにて韋涛氏が報告された内容はこちら
https://aozora.or.jp/archives/29681

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,動画,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2018年2月9日9:43 AM

中国青空新聞vol.6を発行しました

中国青空新聞vol.6を発行しました。
今回は10月26,27日に開催しました、日中環境問題サロン2017(第三回)「中国で活動する環境NGOの現状」をまとめました。

表面には中国の草の根環境NGOの発展について、裏面にはサロンの概要と参加者の感想を掲載しています。
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興味のある方、ご一読いただけると幸いです。
次号もご期待ください。
感想や執筆希望者もお待ちしております。

↓PDF版
中国青空新聞vol.6

↓サロンの詳細はこちら
https://aozora.or.jp/archives/29681

↓あおぞら財団の国際交流のページ
https://aozora.or.jp/katsudou/tsunagaru

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2018年2月5日4:57 PM

日中環境問題サロン2017(第四回)「中国の公害・環境問題と環境NGOの取り組み」(1/19)を開催しました

日中環境問題サロン2017

第四回「中国の公害・環境問題と環境NGOの取り組み」

先日、今年度最後となる、日中環境問題サロン2017(第四回)「中国の公害・環境問題と環境NGOの取り組み」(1/19)を開催しました。

 

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今回も中国から環境NGOの方を4名お招きし、それぞれの団体の活動や、活動を始めるに至った経緯についてお話を伺いました。

■日時:2018年1月19日(金)18:00~20:30 (受付17:30~)

■場所:グランフロント大阪 ナレッジキャピタル アクティブスタジオ

■主 催:あおぞら財団(公益財団法人公害地域再生センター)

■プログラム

① 「企業への環境保護教育」李力氏(北京市朝陽区環友科学技術研究センター)

② 「蔚藍地図~青空を求めて~」阮淸鴛氏(公衆環境研究センター・技術総監)

③ 「行動が変革を生む」洪武氏(湖南省湘潭市緑葉環境保護ボランティア協会)

④ 「大気汚染と野焼きについて」張頔氏(江蘇緑色の友・自然教育顧問)

⑤ 質疑応答

 

【講演者・内容】

① 「企業への環境保護教育」(李力氏)

始めに、李力氏から汚染企業への環境教育の取り組みについて紹介していただきました。

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以前のサロンで報告があったように、李力氏は昨年から楚源集団(湖北省の大手染料メーカー)の副社長として、企業の環境改善に取り組んでいます。今回は、その経緯や活動についてより詳しく説明されていました。

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2016年から改善に取り組み、中国国内の汚染改善に成功した企業と協力したり、企業内での調査を徹底したりと言った対策を取りました。

その結果、汚染水や廃水処理費を大幅削減し、現在ではモデルケースとして全国的にも注目を集めているそうです。

 

② 「蔚藍地図~青空を求めて~」(阮淸鴛氏)

続いて、阮淸鴛氏から公衆環境研究センターの活動内容について報告がありました。

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公衆環境研究センターは、政府・企業向けに環境情報を発信しています。2006年から環境データプラットフォーム(环境数据平台:http://www.ipe.org.cn/)という、企業の汚染状況や処罰、対策等のデータを公開するサイトを開設しました。

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現在では86万社ものデータを公開し、毎日100万件のデータを更新しているそうです。その中には、日立やパナソニックなど、日本の大企業のデータも含まれ、企業もこのデータベースを環境改善に役立てているそうです。

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さらには、独自に開発した、中国国内の気象条件と合わせた大気汚染の変化を見ることが出来るスマートフォンアプリについても紹介されていました。

 

③ 「行動が変革を生む」(洪氏)

洪氏は、環境保護活動をに取り組み始めた経緯と、その活動について紹介してくださいました。

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洪氏はもともと湖南省ある大企業の副社長を務めていましたが、汚染地域に調査に行ったことをきっかけに、退職して環境保護活動に専念するようになったそうです。

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自身が代表を務める湖南省湘潭市緑葉環境保護ボランティア協会(緑葉環境保護)では、漁業や炭鉱、化学、重工業などあらゆる分野による汚染を調査する活動を行っています。

また、現在は各地で環境ボランティアの育成や、阮氏と協力して、700社の汚染排出現場の調査にも携わっているそうです。

 

④ 「大気汚染と野焼きについて」(張氏)

最後に張氏から、大気汚染と野焼きついて報告していただきました。

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張氏はまず、北京の大気汚染について紹介した後、スモッグの原因の1つである、野焼き問題について紹介されました。

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中国の東北部に位置する黒龍江省では農業が盛んで、農作物の残留物の焼却による汚染物質の排出が問題になっています。毎年黒龍江省ではトウモロコシ畑から3000万トンの残留物が焼却され、3800万トンものCO2を排出しているそうです。

問題を解決すべく、日本からのODAを活用したプロジェクトで農業従事者向けの勉強会を開いたり、残留物から肥料を作ったり等、様々な取り組みを進めているそうです。

 

【質疑応答】

Q:先進改善事例のある企業との協力の話の中で、吉林石化が出ていたが、同企業は2005年に深刻な汚染排出が問題視されていた。どのように改善したのか?

A:(李氏)吉林石化は古い企業で、昔から汚染がひどかった。しかし、2つの方法により改善することができた。1つは、企業内の古い機械やプロジェクト、部門を廃止し、化学製品の生産をやめて、石油メインにシフトしたこと。2つ目に、技術面の改革を行ったことである。以前使用していたボイラーが汚染の原因だったのだが、自社でボイラーの開発チームをつくり、新しく環境に対応したボイラーを作った。

このように、改革に力を入れていることから、モデルケースとして採用した。

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Q:CITIのランキングになぜ近年シェアサイクル関連企業が入るようになったのか?

A:(阮氏)シェアサイクルはここ数年で急速にはやり始めた業界で、その関連企業に環境面の問題が発覚した。ofo(中国のシェアサイクル業界の最大手)の自転車が、下請けの段階で問題があることがわかった。シェアサイクルはもともとグリーンなイメージがあり、生産段階でもグリーンであるべきだという考えから、ランキングに載せるようになった。

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Q:黒龍江省は寒いがどのように残留物を作っているのか?

A:(張氏)黒龍江省は冬が長く寒いが、倉庫に残留物を保管して自然分解させて肥料を作っている。まだ初歩的なプロジェクトだが、焼却するよりも自然分解させた肥料の方が栄養がある。

 

最後に記念撮影をしました。

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今回講演していただいた張頔氏が、1月18,19日の中国環境NGO研修とサロンについて、中国版LINE(wechat)の北京市朝陽区環友科学技術研究センターの公式アカウントで報告されました↓
http://mp.weixin.qq.com/s/IRfxir1u1_QUpmS6rfPqbg

中国語ですが、こちらも是非ご一読ください。

 

記・當間美波(神戸市外国語大学 中国学科4年)

 

■日中環境問題サロン

あおぞら財団の国際交流事業の一環として、中国の公害・環境問題に関する研究者、中国で活躍する専門家・環境NGOメンバー等を講師に迎え、中国の公害・環境問題についての報告や参加者との意見交換を行う日中環境問題サロンを2009年から開催しています。

本年度(2017年度)は、様々なテーマで4回開催しました。今後も興味を持って頂ける方々に、ご参加いただければと思います。

【第一回】「中国の環境問題を考える~日中環境交流の現場から~」(2017/06/26)終了https://aozora.or.jp/archives/28827

【第二回】「アジアの経済発展と公害・環境問題~参加・訴訟の現在から~」(2017/08/29)終了

【第三回】「中国で活動する環境NGOの現状」(2017/10/27)終了

https://aozora.or.jp/archives/29681

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 4:57 PM
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