公害 みんなで力をあわせて ――大阪・西淀川地域の記録と証言――英語ver
が追加されました。
西淀川区に暮らしてきた多くの人びとがどのように西淀川公害に立ち向かってきたのか、どのような人びとと、どのように協力関係を育ててきたのかを時期を追いながらまとめたものです。
もちろん日本語もありますので是非ご覧ください。
公害 みんなで力をあわせて ――大阪・西淀川地域の記録と証言――英語ver
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西淀川区に暮らしてきた多くの人びとがどのように西淀川公害に立ち向かってきたのか、どのような人びとと、どのように協力関係を育ててきたのかを時期を追いながらまとめたものです。
もちろん日本語もありますので是非ご覧ください。
9月21日(金)中国で様々な市民活動をしているNGOリーダーの方19名があおぞら財団に研修に来られました。中国銀杏基金会による研修で、コーディネーターの朱惠文さん(日中市民社会ネットワーク事務局長)は、以前にもあおぞら財団と交流のあった方です。
午前中はあおぞらビル3階のグリーンルームで、あおぞら財団研究員の林が研修の流れ、西淀川公害の歴史と今、あおぞら財団の活動を、映像を写しながら紹介しました。参加された方々は、60年代工場からの煤煙で七色に煙る空の写真に、大気汚染のひどい北京と重ねて見ておられました。
後の質問では「大気汚染のひどい北京との交流はありますか?」「中国語の教材はありますか?」「公害を起こした工場、働いていた人は今どのような状況ですか?」といったものがあり、参加者の方々の環境問題に対する想いの大きさを感じました。他にもあおぞら財団の活動についても「西淀川の状況やイメージが良い方向へ変わってきて、事業も変わってきますか?」「個々のプロジェクトはずっと続くものですか?」等いくつか質問があり、1時間と短い時間の中でも大変興味を持たれた様子でした。
素敵なお土産を頂きました!
その後、5階のあおぞら財団附属「西淀川・公害と環境資料館」(エコミューズ)へ移動して「公害みんなで力をあわせてー大阪・西淀川地域の記録と証言―」のパネルを見学しました。
次は、昼食会場である、あおぞら財団が運営するくじらカフェへ徒歩で向かいます。道中は、住工混在や地盤沈下の状況などを説明しながら、ミニフィールドワークです。
最後に、車の排気ガスをはじめとした道路公害の問題とその対策を学ぶために、バスで国道43号線まで移動しました。中国でも道路公害は深刻な問題です。日本の行政の立場での対策について学びたいというご要望を受けて、国土交通省近畿地方整備局大阪国道事務所にお願いしたところ、環境対策の説明のためにお二人の方が来てくださいました。
今回の視察は、日本の各地を回られるツアーの途中ということで、通訳を挟みながら4時間程度という短い滞在でしたが、少しでもみなさんの今後の活動に活かしていただけると嬉しいです。(記=佐々木・栗本)
ハノイから中部の港町ダナンを経由し、合流した知足さん(フェリス女学院大学准教授)とともに、3/11日朝から、調査帰りのフエ大学の先生方の車に同乗させていただき、ダナンからフエまで2時間ほど走りました。
今回は、知足さんの知人がフエ大学におられるということで訪問することができました。
車窓からの眺めは、なだらかな山々と田園風景が続き、日本とよく似ています。
ただ、雨季が長い地域のため、農作物の収穫量が少なく、国内でも貧しい地域だと伺いました。雨季の後に、浸水する所が頻発するため、研究者の皆さんも忙しくなるそう。
ベトナム最後の王朝、阮朝(1802〜1945年)の都があった町フエは、他に比べると少し静かで落ち着いたまちです(奈良みたいな感じ)。
3/12、フエ大学は日本各地の大学とも交流されており、来日経験のある方もたくさんおられました。
ヒアリング内容
・ハノイ、ホーチミンはバイク・自動車からの大気汚染が問題になっているが、フエは今の所、問題にはなっていない。
・フエ大学では、これまでも日本の大学・研究者と共同してきた。
・フエ周辺では排水施設や浄化設備の整備、ゴミ処理・リサイクル、森林・野生動物の保護などが目下の課題。
・郊外に化学工場などができるが、大気汚染や匂い、水質・土壌汚染の懸念がある。
・ベトナムでは健康被害については調査されていないだろうが、重要だと思う。
・今後、次世代への環境教育、啓発は非常に重要だと思うので、日本の経験をぜひ共有できればいい
(例えば、大気汚染に関する展示などで多くの市民に知ってもらう等)。
お世話になり、ありがとうございました。
※今回の訪問は、知足氏の知人であるLE VAN TUAN氏の橋渡しによって実現した。今後、フエ大学とフェリス女学院大学との間で大学間交流が進められることとなった。同交流に向けての話し合いの時間に、日本における大気汚染対策の歴史やあおぞら財団の取組みを紹介させていただき、意見交換を行った。
3月7日
朝から、先日ヒアリングさせていただいた環境NGO(LIVE&LEARN)の方に連れられて、関わりのある現場の一つを案内していただくことに。
道すがら、ハノイでの取り組みについて追加でヒアリング。
・大気汚染でいうと、バイクや車のこともあるけど、家庭や商店で使ってる燃料(練炭など)、市外の農地の野焼きも課題。ベトナム北部は南部に比べて田んぼの面積が小さく、集約化されていない。二毛作で、田植えは手植えが多く、収穫は機械化されつつあるが、各自が稲刈りの後すぐに燃やすそうです。
そうこうするうちに、現場である建設中のお寺に到着。
ここで、カーフリデージャパン事務局の望月さんと合流。
都市計画コンサルタントでもある望月さんは以前からベトナムでお仕事されており、地元の建築家の方と同行。
お寺では、建物横に池をつくりたいそうで、現在流れ込んでいる周辺からの生活排水をどうするか?等、できれば地域の環境モデルにしたいとのこと。諸々歓談。
事務所に戻り、意見交換のち昼食へ。
ベトナムや周辺諸国の都市開発や交通計画の現状についてお話しを伺う。
special thanks:通訳 フエンさん
2018年3月4~13日まで、あおぞら財団・藤江研究員は、ベトナム社会主義共和国(ハノイ・フエ・ホーチミン)を訪問し、日本・ベトナム両国の公害・環境問題について意見交換を行いました。
3月5日
昨日、ミャンマー・ヤンゴンからベトナム・ハノイに到着。
街中では、オートバイの波とクラクションの音に圧倒されます。
午後から、ベトナムの環境NGOのLIVE&LEARNさんを訪問してヒアリング。
http://www.livelearn.org/locations/vietnam
「ベトナムでの環境活動は?」など、2時間ほどお話しを伺う。
・2009年に設立され、スタッフ17名、アルバイト50〜100名、国内15カ所に支所がある、最大規模かつ老舗の環境NPO。
・子どもや青年の発達や成長に寄与するための環境教育を中心に、
①たくさんの人に環境問題を知らせる
②環境汚染を防ぐための行動
③エコ・コミュニティを広げる など
・ベトナムでも大気汚染やゴミ問題、地球温暖化対策、エネルギー問題などがあるが、広く理解されているわけではないため、子ども達から啓発活動を進めている。
・現在、50以上の団体と環境のネットワークづくりを進めている。ベトナムにあった取り組み方で進めていきたい。
・日本のNGOの訪問は初めてなので、今後も経験を共有していきたい。日本の公害資料館にも行ったことがあるスタッフも。ベトナム語の資料があればほしい。
最後に、建物を見学させていただく。映画のワンシーンに出てきそうな雰囲気のある事務所でした。
special thanks:通訳ハーさん
※本ベトナム訪問は平成29年度大気汚染経験等情報発信業務の一環として行っています。