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日中・公害環境問題に関する研修プログラム(2/1後半)

午後から大阪府立環境農林水産総合研究所環境科学センターに訪問しました。
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最初に研究所の概要についてお話を頂きました。
李力さんは、センターの訪問が2度目です。
前回の訪問で、ビオトープを見て、早速北京の中学校で実践したそうです。
行動が早いですよね。
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次に、観測体制について説明してもらいました。
PM2.5の測定機を持って研修に参加した劉さんは、この観測体制について興味津々でした。
PM2.5の分析結果や、ホームページでの公開、光化学スモッグの発生について質問が目白押しでした。
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それから、屋上にある測定局へ。
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測定機の性能について、詳しく教えてもらいました。
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外にある、PM2.5の測定機。ここには2台あります。古いのが手前にある小さい機械で、新しいのが後ろにある大きいものです。
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中も開けてもらいました。
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残念ながら、新しい機械が故障中だそうで、古い機械の数値を教えてもらいました。
中国から持ってきたハンディ測定機と比較しています。
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その後、アスベストの測定体制について学びました。
前日にアスベスト裁判を傍聴していたので、理解が早かったです。
中国でも、これからアスベストの事が問題になるのではないか・・・と中国の方々は懸念されていました。
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それから、ダイオキシンの検査体制についても学習しました。

PM2.5の測定と数値の公開に関しては、中国でも現在なされていますが、
大気汚染物質の測定と数値の公開は、環境改善のための必要不可欠な要素です。
中国でも、日本でも、行政がきちんと監視しているかを市民がこれからも見守り続ける必要があります。

お忙しい中、対応して下さった環境科学センターのみなさま、ありがとうございました。(林)
※本事業は平成24年度大気汚染経験等情報発信業務の一環です。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2013年2月21日5:40 PM

日中・公害環境問題に関する研修プログラム(1/30前半)

■1月30日(水)
<前半>
・企業の取組みヒアリング(パナソニック㈱環境経営推進グループ・荒井喜章氏の報告)
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昨年に引き続き、パナソニック㈱の企業理念や環境の取組みについて、同社の荒井喜章氏(環境経営推進グループ)より報告を受けました。
(前回の様子)

GCAによる現場調査も担当した荒井さんからの説明

GCAによる現場調査も担当した荒井さんからの説明

浙江省に2011年に建設された新工場についての紹介

浙江省に2011年に建設された新工場についての紹介

ちょうど、前日(1/29)に、中国の環境NGOネットワーク“グリーン・チョイス・アライアンス(GCA:緑色選択連盟)による記者会見が行なわれ、パナソニックの評価が高かったことも、中国NGO側から報告されました。

パナソニックの報告を聞いたメンバーからは「企業理念が素晴らしい、地元の企業にも紹介したい」との意見が出ました。
意見交換の中では、他国の国際企業と比べると、中国に進出している日系企業に関しては、地元とのコミュニケーション不足が指摘されました。日本人の性格として「無責任な発言は避けたい」と黙ってしまう傾向は、私(藤江)にも当てはまるものでした。外国で仕事をするということ、法律遵守への姿勢、環境対策への「やる気」、サプライチェーンとの関係、政府の対応など、意見交換は多岐に渡り、互いの理解を深める意見交換となりました。
昨今、ややこしくなっている日中関係ですが、互いの信頼関係を土台に、コミュニケーションを続けることで、公害・環境問題も改善していけるのではないかと思います。

【参考】
グリーンチョイスアライアンス(GCA)

IPE各種報告書

※本事業は平成24年度大気汚染経験等情報発信業務の一環です。
記・藤江徹(あおぞら財団スタッフ)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2013年2月14日10:36 PM

日中・公害環境問題に関する研修プログラム(1/28)

■1月28日(月)
・講義「西淀川大気汚染裁判と日本の公害問題」(村松昭夫氏)
・日本の弁護士との意見交換会

【中国側からの報告】
①「馬倍戰の環境活動及び活動計画」(馬倍戦氏・弁護士/河北緑色知音ボランティア)
②「武漢における大気測定活動」(劉峻氏/武漢緑江南ボランティア)
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研修初日は、あおぞら財団の村松昭夫理事長より、「西淀川大気汚染裁判と日本の公害問題」の講義。
さらに、藤原猛爾弁護士から「日本の環境公益訴訟~奄美自然の権利訴訟を中心に~」について報告が続きました。

中国側からも弁護士である馬倍戦氏から、河北省元氏県の化学工場からの排水による土壌・水質汚染と裁判の経緯、立証の難しさ、集団散歩などの民衆活動やメディアの影響力、環境公益訴訟についての報告が行われました。

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発表する二人(左:馬氏、右:劉氏)

続いて、劉峻氏から武漢における大気測定活動の報告が行われました。環境NGO「自然の友」の武漢地区でボランティアを行なっている劉氏は資金を募り、2012年3月にPM2.5測定器1台を購入し、「武漢大気日記活動」を行なっています。これは、PM2.5濃度を自主測定し、中国版ブログで発信するというものです。

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大気汚染情報発信中のHP画面

5月初頭には武漢市環境保護局に対してPM2.5の情報公開を申請するなどの活動を行った。武漢市環境保護局では5月末に1ヶ所、11月には9ヶ所のPM2.5の測定値を公表することとなりました。
日本にも、測定器を持参されており、日本と北京では20倍程の差があるとのことでした。

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劉氏が持参したPM2.5測定機(会議室内は7ug/m3の表示)

互いに、訴訟の仕組みなどについての質疑応答・意見交換を行ない、理解を深めました。

参考

我为武汉测空气

武汉市环境空气质量实时发布系统(试运行)

※本事業は平成24年度大気汚染経験等情報発信業務の一環です。
記・鎗山善理子(あおぞら財団スタッフ)

※本事業は平成24年度大気汚染経験等情報発信業務の一環です。

記・藤江徹(あおぞら財団スタッフ)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 9:30 PM

日中・公害環境問題に関する研修プログラム(1/29前半)

■1月29日(火)
<前半>
・講義「公害反対運動の話」(森脇君雄氏)
・公害患者さんの話(池永末子氏)
・あおぞら財団の紹介、エコミューズ(資料館)見学
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西淀川公害患者と家族の会会長、あおぞら財団理事の森脇氏から公害被害者としての体験、大気汚染公害をなくすためにどんな活動をしてきたかを話ました。子どもや高齢者に最初に被害が出たこと、全国的に運動を展開していったことなど、当事者ならではの話がありました。

中国側のメンバーからは、どうやって組織づくりをしたのか、患者会は政府に登録している団体なのかどうか、原告が汚染被害の因果関係を立証しなければいけないのかどうか?、なぜ裁判をおこしたのか、などの質問が出されました。

次に、西淀川公害患者と家族の会会員の池永末子さんがご自身の健康被害のことや娘さんの病気について語りました。この日の前日から池永さんは脈拍があがり、体調が悪い中、病院で点滴をうって、かけつけました。
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池永さんは、ぜん息の子どもの看病に必死で、ご自身は、公害病認定の申請をできぬまま、公害健康被害補償法の指定地域が解除になってしまいました。そのため、「未認定」の患者です。

こうしたことから、中国の環境NGOのメンバーとは、日本の公害健康被害補償法の仕組や裁判における和解金や賠償金の関係などに話が及びました。

その後、場所を、あおぞら財団附属「西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)」に移して、裁判資料を見たり、さらに屋上の書庫を見学しました。
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あおぞらビル6Fからは大野川緑陰道路や西淀川区役所が見えます。
また、区内の交通量の多さも感じることができます。

※本事業は平成24年度大気汚染経験等情報発信業務の一環です。

以上

記録・鎗山善理子(あおぞら財団スタッフ)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 8:23 PM

日中・公害環境問題に関する研修プログラム(2/1前半)

■2月1日(金)
<前半>
・特定非営利活動法人きょうとグリーンファンド訪問
講義「市民共同発電所の活動と環境教育効果」(大西啓子氏)
おひさま発電所(凌ヶ岡保育園)視察
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京都の五条に事務所がある「特定非営利活動法人きょうとグリーンファンド」を訪問し、市民共同発電の「おひさま発電所」の取り組みについて、大西啓子氏(同ファンド理事・事務局長)より説明を受けました。

今までは電力会社から買うしか選択肢がなかったが、電源を選べる世界をつくっていき、次の世代へ環境に配慮する心がけを伝えていきたいというお話がありました。

おひさま発電所の活動において、同ファンドでは、私立の幼稚園や保育園の屋根の上に太陽光パネルを取り付けています。そして、太陽のめぐみや自然の大切さを園児が学べるような環境学習プログラムを開発、提供しています。腹話術や紙芝居を使うことで、園児が楽しく体験的に学べる工夫がいっぱいでした。園児たちが家に帰って、家族に節電を呼びかけるなど、子どもが学ぶことで、大人にも効果が広がっていくことが大西氏の話からわかりました。

説明のあとは、実際に太陽光パネルを設置している凌ヶ岡保育園を視察しました。雨水のタンクやゴミの分別、廃油の回収ステーションのようすもあわせて見ることができました。
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●移動中も盛り上がる

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ちなみに、同ファンドの事務所は、「事務機のウエダビル」といって、築約40年のビルをリノベーションした建物の一室にあります。おしゃれなビルでしたので、いくつか写真をご紹介します。
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※本事業は平成24年度大気汚染経験等情報発信業務の一環です。

記録・鎗山善理子(あおぞら財団スタッフ)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 6:42 PM
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