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» 2012 » 8月

立教大学共生社会研究センターを訪問しました

2012年7月27日(金)
立教大学共生社会研究センターを訪問しました。
ここには、住民図書館の資料や宇井純先生の資料など、市民運動の資料が沢山保存されています。
その中の一つに、千葉川鉄大気汚染裁判の資料があり、現在どの様な状態にあるのかについてお話をうかがってまいりました。
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普通の一軒家なんです。
しかし、中はびっしり資料でいっぱいです。
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上の方を紐で縛っているのは、去年の東北の地震で棚から落ちたからそうです。

宇井先生の資料を見ている時に「四日市」の文字を発見
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宇井先生の整理能力の高さはすごいなぁと思います。
ファイルを見せていただいていると、患者会とのやり取りの手紙が。
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こうやって資料が保存されているからこそわかる情報なのだなぁと思いました。

千葉川鉄大気汚染裁判の資料はまだ開架されていないようですが、
連携をしながら、整理をしていければいいなぁとお話をしました。
資料が大切に保存され、活用されている様子を見ると元気になります。
私たちもがんばります(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2012/08/07(火) 06:12

土木学会「土木と学校教育フォーラム」でフードマイレージ買物ゲームの報告をしました

2012年7月28日(土)
東京の土木学会にて第4回土木と学校教育フォーラムが開催され
フードマイレージ買物ゲームの報告を行ってきました。
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専門家と学校教育をつなぐ取り組みで、水質調査の実演や、土木の偉人を紹介するアニメの活用、コンクリートの授業など、多彩な取り組みが紹介されていました。
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フードマイレージ買物ゲームでは、ゲームのやり方から、各地バージョンが作られている事を報告しましたが、
この教材が「交通」だけでなく「食」や「国際理解」、「家庭科」など、いろいろな角度から使用されていることから、
「都市からの遠方地が自慢の農作物を都市で売るという流れと逆らってしまうのではないか」という意見などが出ました。
私どもはこの教材を作る時に、背景を知ると、1つの解決方法がないということで「モヤモヤする」けど、そのモヤモヤすることが大切なのではないかと話し合ったことをお伝えしました。
多くの人に興味を持ってもらえたようで、「東京版をつくりたい」といった声も。
実現できればいいなぁと願っています。

教材展示も出来たので、大気汚染ブロックを松村暢彦先生が展示して下さいました。
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皆さん、真剣にブロックを積んでいます。

そして、フードマイレージの第一人者である中田哲也さんとお会いすることができました。
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中田さんのブログはこちら
中田さんと教材についてお話しすることができて、とても元気になりました。
まだまだ、フードマイレージの概念を伝えることは求められていると思います。
分野の違う人と出会い、刺激をもらった一日でした。(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境学習 | フードマイレージ — aozorafoundation 公開日 2012/08/07(火) 05:53

若武者たちがあおぞら財団にやってきました(8/3)

第7期若武者育成塾
日時=2012年8月3日(金)
主催=アサヒビール株式会社、公益社団法人日本環境教育フォーラム
参加者=高校生25人、引率教員7人、運営スタッフほか17人
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西日本各地から集まった高校生25人が、あおぞら財団に研修に来ました。これはアサヒビール株式会社と公益社団法人に本環境教育フォーラムが主催する「若武者育成塾」という高校生を対象とした環境研修プログラムです。
http://www.asahibeer.co.jp/csr/eco_v/edu/wij/index.html

西淀川区に到着後、2チームに分かれて、大野川緑陰道路と歌島橋交差点をメインにフィールドワークをおこないました。

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その後、林研究員から西淀川公害やあおぞら財団の取り組みについて紹介をおこない、森脇君雄理事が公害反対運動や被害者としての体験を語りました。

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参加者の高校生からは、「大気汚染の状態は今後どうなっていくのかビジョンはありますか?」といった質問がありました。

暑い中、みな、真剣な表情でした。Tシャツの背中に書かれた「若武者育成塾」がなかなか迫力ありました。

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記・鎗山

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 資料館(エコミューズ) | 視察受入 — aozorafoundation 公開日 2012/08/07(火) 05:32

中国と韓国の脱原発市民運動について

2012年8月5日
国際交流でいつもお世話になっている東アジア環境情報発伝所の主催事業「東アジア エネルギー国際青年ワクショップ 2012-脱原発の東アジアをめざして-」に参加してきました。
日程の関係上、ディスカッションを行う5日だけの参加となったのですが、韓国と中国の環境NGOがどの様な脱原発活動をしているかを聞いてきました。
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まずは韓国のエネルギー正義行動の李憲錫さんから
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韓国の原発は軍事政権時に建設されたとのこと。
その後、他の地域で建設しようとしたところ、反対運動がおこり、結局軍事政権時に建設した原発建設地でどんどん増設されたそうです。
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韓国政府は、福島原発事故後においても原発推進の姿勢は崩さず、日本企業にとって代わって、原発輸出をしようと画策しているそうです。
エネルギーの変化を見ても、2006年度に石炭24%、石油43%、原子力15.9%だったものが、2010年には石炭20%、石油15.7%、原子力が27%と原子力が増えています。エネルギーの総量が増えているところも注目です。
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2024年には原子力を48%にしようとしています。電力総量としては2倍ですね。
原子力発電所の密度が日本よりも韓国の方が高い事も注目です。
また、韓国では現在は核燃料リサイクルや核濃縮も行っていないが、今後は核燃料リサイクルをやりたいと言う意見も出てきているそうです。また、核武装をしたいという国会議員もいるとか。
UAEへの原発輸出が決まったことが、KBSでテレビ番組を中断してニュースが流されたり、契約が締結した12月21日を原子力の日と国家が制定したそうです。
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韓国では原発反対については、福島事故前は新規建設を反対するなど限られた運動であったのが、
事故後は一般市民の意識が高まった事で、反対運動がおこるようになったとのこと。
ただ、韓国は非常に日本に似ていて、原子力関係の学者は「原子力マフィア」といわれていたり、書類の偽造を行ったり、不正がいろいろとあるそうです。
また電力会社も送電と配電は韓国電力の一社独占状態だそうで、発電に関しても95%が韓国電力だそうです。

日本からは、東アジア環境情報発伝所の山崎求博さんから福島第一原発事故が与えた影響について報告がありました。
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毎週金曜日の首相官邸前行動や、7月16日のさよなら原発10万人集会、世田谷区で市民の努力で太陽光を安く集団でまとめ買いをしている事例など、中国・韓国の方々にははじめて聞いた情報も多かったようでした。

中国からはGreen Camel Bellの趙中さんから報告がありました。
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中国の蘭州に核科学の研究機関が集まっているが、周辺住民はこの近くで起きている事は多分知らないのではないかということ、
世界最大級の核廃棄物の貯蔵施設もあるが、国際的な施設ができる事を住民は喜んでいるが影響については住民は知らない。
中国では福九嶋の事故の前は原発がどこで作られるのかまったく知らなかったが、中国核電駅分布図が作られたり、
大連の環境NGOであるBlue Dalianによって放射能についての教育冊子「核安全大連市民手冊」が作られています。
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市民団体としては、今は市民参加を呼び掛けている段階であり、将来的には政府との対話ができるようにしていきたいとの話がありました。

そのあと、グループディスカッションをして知識の共有を行いました。
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<日本人グループ>
福島の事故はレベルの差はあっても各国に影響を与えた事。政治的イシューになるかどうかで差がある。自分の裏には迷惑施設が来てほしくないという考え方が必要。他人の裏庭が自分の裏庭と重なるように間隔を延ばしていくことが必要なのでは。
<中国人グループ>
韓国は市民が脱原発に動いているけれども、政府とのギャップがある事。韓国からの報告がデータが細かくて参考になった。日本と韓国は市民が積極的に声を出している。
知りたいおは、核の安全問題、民謡と軍事利用について。日本の電力会社員は原発についてどの様に考えているのか。日中韓の協働で何ができるのか、具体的な事例が知りたい。再生エネルギーのコストを下げる取り組みとか。
<中国人グループ>
中国と同じく、韓国も内陸部に原発があるが、中国とどの様に違うのか。
<韓国人グループ>
中国の動き、中国の規模、活動の規模に驚いた。
日本と韓国の類似点に驚いた。否定的な部分が似ている。社会的弱者とエネルギー弱者について改めて認識ができた。
<日本人グループ>
各国の反原発運動の色合いの違いが分かった。
日本にいても原発問題が見えていない。被害の状況が見えにくい。把握しているとは言い難い。海外からも情報を得にくいのではないか。
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最後に発表者からコメントがありました。
李さん
NGOの役割は地域で原発の反対集会があるとソウルから出向く。地方ではチラシづくりから集会のやり方まで基本的な事を知らないので、そういうところから教えていた。現在はそういう事もなくなってきた。今は、全体的な運動の進め方の指示、メディア、政府への働きかけということに変わってきた。都市の人が反原発の声をあげる事ができるように、今は都市の人に伝えることに役割が変わってきている。

山崎さん
電力会社社員と原発労働者との被ばく量の違い、または、政権の支持団体としての労働組合のむつかしさについて

趙さん
中国は韓国と似ている。国としては原発を推進している。
政府はコペンハーゲンで二酸化炭素の削減の為に石炭火力を減らす意向を述べた。中国ではダム反対運動の歴史が長い事もあり、個人的予測では原発がこれからも増えていくと思う。福島原発の事故の影響はインターネットなどを通じて市民は知っており、みんな恐怖を感じている。塩の買いだめが起きたのもその影響である。市民はこれまで原発に関心がなかったが、自ら情報を得ようとしている。地元住民が原発の建設に対して反対の意見書を全人代に提出する等、民間でも反対運動が出てきた。福島原発の事故が中国の原発反対運動を進めてくれた。政府は事故後、原発の建設許可を一時的にストップして、原発監視の為の法律を作った。マスコミも事故後一年たっても原発の発展について記事にしている。反原発の活動を行っている中国の環境NGOはBlue Dalianだけであり、他は個人的参加にとどまっているが、市民の原発に対する動きに対してNGOがどの様に答えるかをこれから考えていかないといけない。原発企業もこれからは情報公開をしないといけなくなるだろう。
_______

非常に内容が濃いワークショップで、中国と韓国の市民側からの現状が分かった事は大きな成果でした。
どちらにしても政府は原発推進を向いており、市民が声をあげなければ脱原発に向かわない現状を認識できたことが大きかったです。
(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2012/08/06(月) 08:02

【ご報告】被災地で活躍!遠野NPOに寄贈したBDF車『あおぞら号』

被災地に送った『あおぞら号』についてのご報告

【東日本大震災支援の報告】
―みなさまにご支援いただいている「あおぞら号」の活躍―
東日本大震災から1年が経過しましたが、被災地は復興の兆しを見せているものの、
もとの生活を取り戻すにはまだ時間がかかる地域も多く見られます。
あおぞら財団が被災地支援を行っているNPO法 遠野山・里・暮らしネットワークに
ボランティアや被災者の移動手段として活用してもらうために寄贈した『あおぞら
号』。寄贈してから1年以上が経過しました。ご支援いただいていますみなさまに、
現地でどのように活用されているのかご報告をいたします。

―みなさまにご支援いただいている「あおぞら号」―

東日本大震災から1年が経過しましたが、被災地は復興の兆しを見せているものの、もとの生活を取り戻すにはまだ時間がかかる地域も多く見られます。

あおぞら財団が被災地支援を行っているNPO法 遠野山・里・暮らしネットワークにボランティアや被災者の移動手段として活用してもらうために寄贈した『あおぞら号』。

寄贈してから1年以上が経過しました。ご支援いただいていますみなさまに、現地でどのように活用されているのかご報告します。

あおぞら号

利用回数 177回
利用人数 526人
走行距離 11,146km
(2011.5~2012.4)

下グラフ:月別の利用者人数と走行距離

グラフ

●被災地でのボランティアの送迎
●見学者の案内
●避難所や仮設に住む被災者を、休息できる施設(地域センターなど)へ送迎
●物資の運搬

等に使われています。

寄付のお願い

引き続き『あおぞら号』の購入代、100万円を集めています。現在742,146円(2012.7月末)の寄付を頂きました。残りは、約25万円です。
引き続き、寄付を集めています。被災地支援に使われているBDF車の購入代金に充てます。

:kuwasiku:

kifu_bdf
→寄付サイト「Give One」より

あおぞら号寄贈の経緯

あおぞら財団では2011年4月、被災地で何ができるか探るため訪問しました。
その時に『遠野・山・里暮らしネットワーク』の菊池新一マネージャーより、「人を運ぶための車が早急に必要、BDFか廃油で動くワゴンがよい」ということで、BDFで走る車の寄贈を決めました。

BDFでも走ることができる中古ワゴンを購入、2011年5月に購入先の千葉から遠野まで、藤江事務局長が運転して届けました。
*ブログ 岩手訪問第二弾「車を届けるの巻」その一 その二

寄贈後、購入代100万円の寄付を募り、742,146円の寄付(2012年7月末)を頂いています。ありがとうございます。

遠野・山・里暮らしネットワーク」はもともとは遠野のグリーンツーリズムをすすめるNPOです。
震災直後より「隣の火事をほおっておくわけにはいかない」とのことで、津波で被害を受けた沿岸部の被災地支援をすすめています。

仮設に住む被災者を、休息してもらうために遠野の地域センターや民家へ送迎したり、ボランティアさんを送迎するなどに使われています。

田村
あおぞら号を運転する遠野・山・里暮らしネットワークの田村さん。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | その他の事業 | 事務局 | 事務局より | 他団体 | 東日本大震災支援 — aozorafoundation 公開日 2012/08/03(金) 04:08
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