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大学生のあおぞらボランティア参加記

毎月第一金曜日はあおぞら財団ボランティアの日。
今日(2/3)は佛教大学の布川さんが参加をしてくれました。
参加記を書いてもらったので、ぜひご覧ください。(小平)

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本日初めてあおぞら財団のボランティアに参加させていただきました。

・ボランティアの内容
▽廃油リサイクルハンドソープ贈呈式の案内資料を報道関係者へ発送する準備
1

▽2月12日(日)に行われる、~淀川でゴミ拾いをしよう~のポスターはりあわせ
3

▽廃油リサイクルハンドソープラベルのパウチ
4

2

 私があおぞら財団を知ったきっかけは、大学の教員からの紹介でした。あおぞら財団について無知の状態でボランティアに参加させていただきましたが、担当の職員の方が、あおぞら財団の概要から、活動内容の説明や資料閲覧など、丁寧に対応してくださり、全く知らなかった取り組みや活動を知ることができました。また、初めて御幣島に来たこともあり、お昼休憩に自転車をお借りして、付近を少し散策しました。

 廃油をリサイクルする菜の花プロジェクトについても、初めて知ることができました。市民が排出する廃油を回収し、その廃油でハンドソープをつくる等のリサイクルをするというプロジェクトで、今回ボランティアで廃油リサイクルハンドソープの贈呈式の案内とともに、エコでつながる西淀川通信も報道関係者へ送付したので、より廃油回収の促進や情報の拡散に繋がればと思います。

 私は今度、西淀病院で相談員のインターンシップをさせていただくこともあり、今回のボランティアで学んだことも併せ、より公害問題や公害患者・家族について知っていきたいと思いました。

あおぞら財団・ボランティア 佛教大学 布川のぞみ

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 事務局 | ボランティア — aozorafoundation 公開日 2012/02/03(金) 18:42

1月は11,904円の支援金が集まりました

aoitori あおぞら財団で受付けている「東日本大震災支援金」。
1月は11,904円の支援金を頂きました。
合計593,681円の支援金が集まりました。(受付開始2011年3/23~2012年1/31現在)

3月23日~31日 149,607円
4月1日~30日 9,700円
5月1日~31日 26,000円
6月1日~30日 161,050円
7月1日~31日 31,022円
8月1日~31日 50,521円
9月1日~30日 3,000円
10月1日~31日 701円
11月1日~30日 2,300円
12月1日~31日 147,876円
1月1日~31日 11,904円
合計 593,681円


ありがとうございます。なお、頂いた支援金は、被災地(岩手県・遠野)に寄贈した、廃食油BDFで走るワゴン車等の購入代金等に充てさせて頂きます。 目標額は100万円です。 引き続き、ご協力下さいますよう、よろしくお願いします。

P1060040被災地で活躍をするあおぞら号 :kuwasiku:

<あおぞら財団「東日本大震災活動支援金」の受付> 現金でも受け付けています。あおぞら財団の事務所にお越しください

■銀行 三菱東京UFJ銀行 歌島橋支店(ウタジマバシシテン) 店番:006 種別:普通預金 口座名:(財)公害地域再生センター ザイ)コウガイチイキサイセイセンター 口座番号:0013203

■郵便局 加入者名:あおぞら財団 口座記号・番号:00960-9-124893 ※通信欄に「東日本大震災活動支援金」とお書きください。 【ステッカーデザイン協力】バードデザインハウス

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 東日本大震災支援 — aozorafoundation 公開日 2012/02/03(金) 11:19

「あおぞら一箱古本市」箱主さん募集

4月8日(日)にあおぞらイコバにて「あおぞら一箱古本市」を開催します。
一箱古本市は、「ダンボール1箱」だけの本を持ちより、古本として売るイベントです。
お気に入りの本、おすすめの本を持ち寄って、一日限定の「本屋さん」になってみませんか?
チラシはこちら

■開催日:2012年4月8日(日) 雨天決行

■時間:13:00頃~16:00頃

■会場:あおぞらイコバ(あおぞらビル1F)
JR東西線御幣島(みてじま)駅11番出口すぐ
地図・アクセス:https://aozora.or.jp/accesscontact

■参加費:1箱500円(うち一部をあおぞら財団による東日本大震災活動支援金(ワゴン車寄贈)に使わせていただきます)。

■申込締切:3月30日(金)

■箱中身:セレクトした古本。←必須
手作り品(衣料品・雑貨・食品)も歓迎いたします。
不用品の販売ではないということをご理解ください。

■募集箱数:10箱まで
・中身を入れて大人一人で持てる箱を一箱とカウント。
・箱は、箱に限らずトランクや籠などでもかまいません。
・詳細は改めてご連絡いたします。

■注意事項
・会場には駐車場がありません。できるだけ公共交通機関を用いて来て下さい。
・車で来られる場合は、近くのコインパーキングをご利用下さい。

■申し込み方法
下記の項目をご記入の上、webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)まで、ご連絡ください。
・お名前
・屋号
・メールアドレス(PC・携帯メールアドレス)
・お電話番号(出来れば当日も連絡取りやすい番号)
・販売する主な本や雑誌のジャンル
・ご自身のサイトやブログのURL(あおぞら財団ブログで紹介させていただきます)

※一箱古本市とは
・参加者がみかん箱サイズの箱、一箱に売りたい本を持ち寄って販売する青空古本市。
・2005年に不忍ブックストリートで開催されたのが始まりで、現在は日本各地で行われています。
・参考:一箱古本市とは|不忍ブックストリート
・他の地域の一箱古本市:大門玉手箱(奈良市)ブックスひろしまBook! Book! Sendai

Filed under: あおぞらイコバ | イベント案内 — aozorafoundation 公開日 2012/02/02(木) 16:57

西淀川高 公害語りべの授業

先月、12月16日ですが、西淀川高校で「西淀川公害病患者の方のお話を伺う会」がありました。3年生の環境の授業の一環です。

生徒たちは視聴覚教室で「証言『複合大気汚染~西淀川公害患者会闘いの日々』」のドキュメント番組のビデオを見、その後あおぞら財団から西淀川公害裁判や、公害患者さんたちが託したあおぞら財団への思い、西淀川高校と一緒にとりくんできたことなどをお話ししました。

次に3つの教室に分かれて実際に公害患者さんたちに西淀川公害のお話を聞きます。

語りべは、西淀川公害患者と家族の会の永野千代子さん、岡崎久女さん、酒井美代子さんです。あおぞらの職員と組みになり、お話をました。

私(小平)は酒井さんと一緒に1,2組合同のクラスを担当しました。
酒井さんは、和歌山県出身。
結婚し、夫婦で一生懸命働き西淀川区の大和田に念願の家を買いました。
ところが、大気汚染がひどくなり酒井さんも旦那さんも病気になってしまいました。

公害裁判の原告になれば、仕事を休み裁判に出る必要があります。
家計のために、旦那さんだけが原告となり、酒井さんは原告にはならずに病気を抱えながらも仕事を続けました。
苦しい中でも夫婦で乗り超えてきた話に、高校生はみな真剣に耳を傾けていました。

また酒井さんのお孫さんは西淀川高に通われていたとのことです。
健やかに成長して欲しいと願う酒井さんの優しいまなざしは、高校生に伝わったのではないかと思います。


写真:西淀川高校撮影

西淀川高校HP「校長だより」にも当日の様子が記されています。
ぜひご覧ください。

コチラ 「#049」です。

(小平)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境学習 — aozorafoundation 公開日 2012/02/02(木) 14:18

日中公害・環境問題に関する研修プログラム【2日目】

「平成23年度 大気汚染経験情報発信事業」の一つとして,
10月下旬に,中国の環境NGOとの交流・汚染地域の視察を目的に北京訪問を行ったのですが,
今回は中国NGOの方々,公害被害者の方,総勢8名に来日していただき,
日中交流・環境問題に関する研究プログラムに参加して頂きました!!

【2日目 12月2日】
≪午前≫
中国の皆様と一緒に,
大阪府環境農林水産総合研究所環境科学センター(http://www.epcc.pref.osaka.jp/reaf/)」
を訪問見学致しました.

はじめにセンターの概要をご説明頂きました.

研究所は,
(1)環境科学センター
(2)水産技術センター
(3)水生生物センター
(4)食とみどり技術センター
の4部門で構成されており,

本部である(1)の環境科学センターには,昭和43年に大気汚染常時監視システムが設置されて以来,40年以上の観測歴があるそうです!(すごいです!!)

昭和40年代前半には,工場地帯の排出ガスによるスモッグがひどく,
大阪城をはっきりとみることができませんでしたが,
行政による対応などにより,硫黄成分を取除く規制がなされ,
昭和60年代には随分明瞭にみることができるようになったとのことです.

またセンターの機能としては,
(1)環境情報の発信
(2)環境教育・学習の推進
(3)環境の監視・分析・調査研究
(4)環境に関する研究開発支援・技術開発
(5)国際協力
の5つがあると教えていただきました.

1
熱心にお話を聞かれる中国の皆様

次に,センターでの具体的な取り組みについてご説明を頂きました.

大気汚染の測定は
(1)住宅地に近い一般環境や②道路の近く、
で行われていて,大阪市内では105局も観測地点があるそうです.

観測データはセンターに集められ,各指標が環境達成基準に適合しているかどうか常に監視し,もし基準を越えていた場合には,住民に注意を呼び掛けるそうです.
さらにこちらのデータを使って,シミュレーションをおこない,対策を練られたりされるそうです.

2
中国語のスライドでご説明を頂きました

そして,センター内の様々な分析機器の見学や研究事例をご紹介頂きました.

3
センター屋上にある大気汚染の測定施設

NOx,SOx,光化学オキシダント,SPMなどの自動測定がおこなわれています.
各機器について分析項目や原理について皆さんと学びました.

4
中に入ると様々な機器が!

○アスベストの分析
アスベストが使用されている建物を解体する際に大気中のダイオキシンをサンプリングし分析を行うことで,大規模な拡散がないかチェックを行っているそうです.
顕微鏡で過去に分析を行ったアスベストを見せていただきました.

5
アスベストの分析

○ダイオキシンに関する研究事例のご紹介
ダイオキシンの挙動が大気や風,気温によって変化するそうです.
難しいです….

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ダイオキシンについて

○重金属測定分析
ICPという機器で,プラズマ光線を利用して測定を行うそうです.
機器内は5000℃にもなるとのこと!

7
重金属測定分析

○見学を終えて…
意見交換では中国の皆様から,中国の大気事情や,環境基準項目の違い,また分析の課題などをご紹介いただき,今回の訪問見学は大変勉強になったとのコメントを頂きました.

8

9
感謝の気持ちを,国境を越えた贈りものに込めて.

≪午後≫

中国の皆さんと「あおぞら財団」へ向かい,西淀川大気汚染裁判に深く関わられた方々をお呼びして,講義をしていただきました.

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あおぞらビルに入る

○あおぞら財団の概要説明
西淀川における公害と裁判の概要説明より,あおぞら財団の設立の経緯と目標について説明しました.また財団の概要,具体的な取り組みや過去の日中交流について紹介しました.

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中国語によるあおぞら財団の紹介スライド

○弁護士,村松昭夫先生による講義「西淀川大気汚染裁判と日本の公害問題」
村松先生は,西淀川の裁判に取り組まれた弁護士で,現在はアスベスト問題などに取り組まれておられます.
福島原発事故の被害は,日本が経験した最大最悪の環境被害であり,公害被害であるという議題は,大変興味深く拝聴致しました.
福島原発事故を受けて,日本各地に原発があることについて,現実的な危険性を意識すべきで,エネルギー転換も考慮すべきであると提言されました.
原発問題や西淀川の裁判について中国の皆様と活発な議論がなされました.

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村松先生による講義

○公害患者さん,永野千代子さんによる経験談
大気汚染がひどい西淀川に引っ越しをされ,幼い息子さんが喘息を発病されたそうです.しかし、しばらくは,公害という言葉や,また大気の汚染のせいで健康を損なうこともご存じなかったそうです.
公害反対運動に参加され,勝訴を願って130万もの署名をお集めになられたそうです.
活動をなさるうちにご自身も喘息になられて,今も咽喉に症状が残るそうです.
永野さんの想いは,あおぞら財団の活動に委ねていきたいと締めくくられました.

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永野さんのレクチャー

○永野さんと公害反対運動時のタスキと
中国の皆様から永野さんに,公害反対運動を頑張って頂いたことへの感謝と,中国でも頑張ります.との抱負を伝えられました.
永野さんのご健康をお祈りいたします!

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タスキとともに記念撮影

○森脇君雄氏による,公害反対運動の経験談
公害患者会の40周年の冊子を元に,森脇氏の45年間の公害反対運動についてご説明頂きました.
はじめには多くの国民に周知するために,ビラ配布活動を行ったこと,
裁判では,遠隔地である尼崎企業の利害関係を説明することが困難であったこと,1995年に企業と和解されたこと,
和解金40億円の一部を使って疲弊した西淀川の街づくりをすることを和解の条件として上げたことで,企業も同意することができたこと,
あおぞら財団が国の認可する財団として立ち上がったこと,高齢化する患者さんのための福祉施設(あおぞら苑)を設立なさったこと,といったことなど,丁寧にご説明して頂きました.

最後に,中国のNGOの役割として,公害に晒されている中国の方々を組織し,その方たちが行動を起こすようぜひ働きかけて頂きたい
とのエールを頂戴しました.

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森脇名誉理事によるレクチャー

朝から盛り沢山な行程で,皆様大変お疲れでいらっしゃったにもかかわらず,最後まで熱心に討論されるみなさんから,大変な刺激を受けました.
このように貴重な機会をコーディネートして頂きましたあおぞら財団の皆様に心から感謝いたします.

あおぞら財団・国際交流スタッフ 徳島大学大学院 山口奈津美

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2012/02/01(水) 15:07
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