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「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」を開催しました


10月3日に毛馬桜ノ宮公園で「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」
を開催しました。
この日はあいにくの曇り空でお昼前には雨が降り出してくる
天気でしたが、総勢50名、うち視覚障害者19名の参加がありました。

前日の天気では、朝から雨の予報でしたが、参加者の想いが通じたのか
開催することができました。

タンデム自転車に初めて乗られる方も多く、最初は戸惑いが見られましたが、
コースを1周して戻ってくることには、みなさん笑顔になっていました。

初めて乗られた方の中には「風が気落ちいい」と何度も乗られる方もいました。
最後は雨が激しくなってきたため、全員が乗車したことを確認して終わりとしました。

主催団体は以下の5団体です。
サイクルボランティアジャパン(CVJ)
社会福祉法人日本ライトハウス
自転車文化タウンづくりの会
サイクルスポーツ発展協力会
あおぞら財団

Filed under: 地域づくり | タンデム自転車 | 地域づくり | 自転車まちづくり — aozorafoundation 公開日 2010/11/02(火) 19:07

スタディツアーブログ更新中、新企画スタート!


スタディツアーブログで新企画をスタートしました。
題して、
公害地域の今を伝えるスタディツアー2009〜富山・イタイイタイ病の地を訪ねて〜
リレーエッセイ企画〈参加者の今〉

昨年実施したスタディツアーの参加者が綴って繋ぐ、リレーエッセイです。

スタディツアーブログはこちら↓
http://studytoura.exblog.jp/

あれから1年あまりが経ち、イ病の地で共に学び、語り合ったメンバーの近況、考えていること、実践していることなどを情報交換し合える機会にしたいと思います。
ぜひチェックして下さい。

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2010/11/01(月) 13:38

来館者1,800人突破間近です


エコミューズの来館者は11月1日現在、1,763人となりました (2006年3月18日開館以降)。1,800人突破も間近です。

西淀中学校2年生の生徒さん司法修習生の皆さん北海学園大学(札幌市)の学生さんなどが見学や研修に来られました。また、卒業論文に取り組む学生さんも利用されています。
これからも、世代や地域を越えた交流や発信の場となるよう、エコミューズを盛り上げていきたいと思います。
(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2010/11/01(月) 13:36

西淀川交通まちづくりプロジェクト「西淀川の交通・移動について考えてみよう!」第4回を行いました


2010年10月23日(土)13:30-15:30
場所:あおぞらビル5階 エコミューズ
参加者 6名(+スタッフ2名)

 10月23日に、西淀川交通まちづくりプロジェクト「西淀川の交通・移動について考えてみよう!」第4回 「西淀川区内の移動・外出の現状について調べよう(1)」を行いました。

 まず、第3回を行った後に行った、視覚障害者の山本美恵子さんへのヒアリングと西淀川区自転車対策検討連絡会議へのヒアリングについて報告しました。
 その後、あおぞら財団が今まで取り組んできた内容を紹介し、今後、西淀川交通まちづくりプロジェクトでどのような取り組みを行っていくべきかについて意見交換を行いました。

 意見交換での主な意見です。

○視覚障害者の体験会について
 ・子ども達にはフォローが必要だが、きちんと教えればちゃんと理解してくれる
 ・障害があっても地域の行事に参加したい、社会にアプローチしたいという意志がある。周囲の人々の理解を深めることが必要だと思う。
 
○放置駐輪対策について
 ・JR塚本駅は西淀川区内にないため、西淀川区では対策がされていない。しかし、塚本駅周辺周辺には山ほど放置駐輪がある。
 ・普段使っている人なら分かるかもしれないが、初めてきた人には駐輪場の場所がわからない。利用する側が一目瞭然でわかるようにしてほしい。
 ・短時間利用と長時間利用で料金を区分するべき。また、短時間利用が無料であることをアピールすれば、放置駐輪がかなり減るのではないか。
 ・放置駐輪で誰が困るのかを納得できる事がないと、放置駐輪をやめないのではないか。
 ・停めないと行けない方の身にもなってほしい。鉄道会社にも責任があるのではないか。

○西淀川バリアフリーマップについて(blogGoogleMap
 ・バリアフリー情報が公開されていると、高齢者や障害のある人と出かける際に便利だと思う。
 ・バリアフリーであることを示すことができれば、企業側もアピールになると思う。お互いにメリットがあるように、企業側に求めていくとよい。
 ・企業側はバリアフリー情報を出しているところも増えている。
 ・もっと市民側からプッシュしていったらよい。
 ・設備で対応してもらえる店、人で対応してもらえる店など様々であると思う。そういう情報をまとめていけたらよい。
 ・高齢者や障害者に街中でお金を使ってほしくても、高齢者や障害者の目線で作られていない。経済を活性化するためにもバリアフリー化が必要ではないか。


写真: 今後の取り組みについて話し合いをしている様子

 以上の話し合いを踏まえて、今後は、塚本駅前の駐輪実態の調査、視覚障害者の方を対象にしたタンデム自転車の体験会、西淀川バリアフリーマップの作成に取り組んで行く事になりました。
 次回の11月13日(土)の第4回は、塚本駅前に集合して、放置駐輪や駐輪場の様子について調査する予定です。

 少しずつではありますが、取り組み内容が具体化してきたと思います。この住民から始めた取り組みが、西淀川の交通に少しでもよい影響を与える事ができるよう、活動していきます。

 参加者をまだまだ募集しています。興味のある方は、こちらの「参加者第2次募集」からお申し込みください。

– – – – –
第1回目の報告はこちら:「お話&疑似体験! 車いすの視点でまちをチェックしよう」
第2回目の報告はこちら:「お話&疑似体験! 視覚障害と高齢者の視点でまちをチェックしよう」
第3回目の報告はこちら:「話合い:西淀川区の移動・外出について話し合おう」

(谷内)





Filed under: 地域づくり | 西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2010/10/28(木) 16:00

司法修習生の研修受け入れ


近い将来、弁護士、検察官、裁判官になろうと研修中の
司法修習生12名が、10月26日(火)に西淀川地域の
フィールドワークに訪れました。(引率弁護士2名)

「西淀川公害の”被害の現場”を体感する」というのが
視察のテーマです。

午前中は、村松昭夫弁護士(あおぞら財団理事長)の
講義「大気汚染公害訴訟の経過と内容〜西淀川から東京まで〜」、
「西淀川大気汚染公害裁判から考える」がありました。
(大阪弁護士会館)

そして、次は西淀川へ。
午後1時に阪神「出来島」駅で集まって、さあ、出発です。


●出来島駅にて

【本日のプログラム】

13:00〜14:30<フィールドワーク>
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-
  国道43号沿道(大型車多い)
    ↓
  出来島小学校(43号沿い。かつては教室に空気清浄機が)
    ↓
  千北診療所(公害患者さんの組織化の原点)
    ↓
  あおぞら苑(西淀患者会が作ったデイサービスセンター)
    ↓
  大和田街道(旧街道)
    ↓
  大野川緑陰道路(かつてドブ川、今は緑生い茂る歩行車自転車専用道路)
    ↓
  あおぞら財団・エコミューズ見学
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-
14:30〜15:00<公害患者のお話:中川洋子さん>

15:10〜15:30<ビデオ>

15:30〜15:45<あおぞら財団の紹介:林美帆>

15:45〜17:30<森脇君雄さんのお話>


●裁判資料を見る修習生たち

じつは、上記で17:30となってる終了時刻、当初は16:15のはずで、
その後、さらに、まとめ作業と発表をしようと考えておりました。

しかし、森脇さん(西淀川公害患者と家族の会会長、あおぞら財団理事)
のお話のところで、修習生のみなさんとのやりとりが波に乗り、
時間延長とあいなりました。
それだけ、みなさん、熱心で、それに応える形で話がどんどん展開
していきました。


●話をする森脇君雄さん

大阪湾臨海部に立地する大企業相手に、大気汚染の裁判をおこそうと
いうとき、どうやって、弁護士たちの協力を得ていったのか、
どうやって被害者をまとめ、世論を動かしていったのか・・・。

 最初は、なかなか裁判を引き受けてくれる弁護士がいなかったこと、

 弁護士になる前の司法修習生のときから、西淀川公害のことを
 知ってもらい、若手弁護士を運動にまきこんでいったこと、

 裁判の年数が長くなればなるほど、若手が中核になって、勝ちパターン
 ができていったこと、

 判決前は、負けたときの責任をどうとろうかと、思い悩んでいたこと、

 企業の中でも、裁判で決着をつけたい法務部と、企業利益を優先する
 総務部で、違いがあること、

そんな、いろんな体験談や逸話が語られました。


●真剣に話を聞く修習生たち

「本当に向き合えば、お互い話し合いができる」

原告と被告、相対する者どうしでも、しっかり向き合うことで、
解決の道を見出してきた森脇さんの言葉には重みがありました。

「相手を追い詰めても、逃げ道はつくっておく。
できたら、自分のところに逃げてくるように」

なんて、言葉は、まるで兵法を聞くようでした。

最後に司法修習生からの感想を、要約ですがご紹介します。

「たとえ自分が企業弁護士になったとしても、相手の
ことも考えた解決方法を会社に説得できるような弁護士に
なりたい」

「難しい裁判を被害者から持ちかけられて、弁護士がすぐに
引き受けられなかったという話は耳が痛かった。
やはり理論だけじゃなく、現実でおきていることをしっかり
見ていきたい。結果はあとからついてくる」

「患者さんの話で、”この空気を吸って、公害病になるなんて、
思ってもみなかった”、という言葉が印象的。今なら、病気に
なるのは、当り前に思うかもしれない。でも、現在進行形の
問題こそ、そのときにはわからないのかもしれない」

「どうしても、頭だけで法律論的なことを考えてしまうが、
まず、感情的な部分でものごとをとらえたい。そして、いかに
解決するかというところで、”理論”をどう使うかが腕の
みせどころなんだと思う」

「こちらが真剣に聞けば、人は真剣に語ってくれるのだと、
患者さんの話を聞いて思った。弁護士として、当事者の方
からどうやって話が聞けるだろうかと思うこともあるが、
やはり真剣に向き合うことが大切だと思った」

あおぞら財団・鎗山善理子




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2010/10/27(水) 21:38
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