エコミューズスタッフの森本です。
8月4日〜8日に実施した、「公害地域の今を伝えるスタディツアー2010〜新潟・水俣病の地を訪ねて〜」が新聞で紹介されました。
・朝日新聞(2010/08/10)
新潟水俣病「スタディーツアー」43人参加
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001008100001
その他、新潟日報(2010/08/06)にも掲載されました。
(エコミューズ資料整理スタッフ・森本)
・朝日新聞(2010/08/10)
新潟水俣病「スタディーツアー」43人参加
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001008100001
その他、新潟日報(2010/08/06)にも掲載されました。
(エコミューズ資料整理スタッフ・森本)
〔1日目〕
「新潟県立環境と人間のふれあい館〜新潟水俣病資料館」に集合、塚田眞弘館長からレクチャーを受けながら館内を見学しました。新潟水俣病の概要や、阿賀野川の地理的・歴史的特徴、また同館が設立された経緯などを知ることが出来ました。
ヒアリングにご協力いただいたのは、下記の方々です。
・A班:福島市男さん(元・新潟日報記者)、坂東克彦弁護士(1次弁護団長)、橋本さん・斉藤さん(水俣病被災者の会)
・B班:高野秀男さん(新潟水俣病共闘会議)、小武節子さん(2次原告)、旗野秀人さん(冥土のみやげ企画)
・C班:山田サチ子さん(4次原告)、中村周而弁護士(4次弁護団長)、小山衛さん・小池美夏さん(新潟県福祉保健部生活衛生課営業・公害保健係)
・D班:近四喜男さん(新潟水俣病被害者の会)、阿賀野川流域地域フィールドミュージアム事業事務局の皆さん、波多野孝さん(小学校教員)
ヒアリングのようすです。
小武節子さん
フィールド見学では、阿賀野川の上流・中流・河口地域に分かれて見学しました。現場を歩いたり、地元の皆さんと語らってこそ分かる、新潟水俣病や阿賀野川の長い歴史を実感することが出来ました。
各班の見学先と、ご協力いただいた方々は下記のとおりです。
・A班:河口(松浜・津島屋)−坂東克彦弁護士(1次弁護団長)
また、参加者全員で、紙芝居『阿賀野川物語』を鑑賞しました。これは、阿賀野川流域地域フィールドミュージアム事業の一環で、阿賀町の女性紙芝居ユニット「こっこ」による制作・上演です(「こっこ」とは阿賀町の方言で「漬物」のことだそうです)。
その後、水俣病医療に長年携わってこられた関川智子医師のお話をうかがいました。医師の立場から見た、新潟水俣病という公害病の特徴や患者救済のための課題を知ることが出来ました。
ヒアリングやフィールド見学を終え、各班は翌日の発表交流会に向け、まとめ作業に取りかかりました。意見や疑問を互いにぶつけ合いながら、作業は夜更けまで続きました。
〔4日目〕
最終日は、いよいよ発表交流会です。4日間を通じて得た体験や実感を、班ごとに発表しました。どの班も、「自分たちには何が出来るのか」と、積極的に考えていた姿勢が印象的でした。
発表会には、ヒアリングやフィールド見学に協力�
��て下さった方々も足を運んで下さり、私たちの発表に対して、貴重なコメントをいただくことが出来ました。
来て下さった方々:福島市男さん(元・新潟日報記者)、坂東克彦弁護士(1次弁護団長)、高野秀男さん(新潟水俣病共闘会議)、旗野秀人さん(冥土のみやげ企画)、酢山省三さん(阿賀野患者会事務局長)、近四喜男さん(新潟水俣病被害者の会)、波多野孝さん(小学校教員)、阿賀野川流域地域フィールドミュージアム事業事務局の皆さん、塚田眞弘さん(新潟県立環境と人のふれあい館館長)
ツアーの実現にご協力いただいた関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
詳しい行程や内容は、スタディツアーウェブサイトに掲載予定です。
こちら↓
http://www.studytour.jpn.org/
ぜひご覧ください。
(エコミューズ資料整理スタッフ・森本)
最初にこれからやってもらうことと1970年代の時代背景の説明を行いました。
年配の参加者からは当時の主な交通手段として三輪自動車が活躍していたとのご意見を頂くことができました。
今回は現代の夏と冬、1970年代の夏と冬の4チームに分かれてゲームを行いました。
各チーム行き先と交通手段を選び、予算内で夕食の買い物をして、その絵を描いてもらいました。
ゲームの後、フードマイレージの説明を行いました。私たちのもとに食材が届くまでには、COの排出によって環境負荷がかかっていることや、運搬手段によってその大きさが変ることなどを説明しました。
吹田には貨物駅があるためか、小学生や中学生からも運搬手段としてすぐに「貨物」の名前が出たのは驚きました。
日本のフードマイレージは世界一であり、それには私たちの食生活が関係していることや、日本の食料自給率の低さなどを説明し、地元である大阪(吹田)ではどのような農産物があるかを紹介しました。
今まで私が参加したワークショップでは、大阪の食料自給率が2%と聞くと驚く人が多かったのですが、今回、中学生からは2%もあるなんて「大阪がんばってる」という意見が出て面白かったです。
フードマイレージの増加は交通網の発達によるトラック輸送の増加とも関係しており、また、私たちが買い物に行くときの交通手段によっても大きく増加することを説明しました。
ゲームで数えた★(=CO20g)にも交通手段による★を追加し、3位と4位が逆転することになりました。
買い物によって社会に対して自分の意見を表現することはすぐに誰でもできることです。今回参加してくださったご家族からも今日さっそくゲームを踏まえた買い物をするというお話を聞けて嬉しかったです。
(インターン生 森口)
ではフードマイレージゲームの種明かしです。それぞれの食材に書いてある★マーク。これはその食材に★の数だけCO2が20gが発生していることを表します。食材と環境負荷物質が関係していることに先生方は驚かれていました。
結果1970年代チームは交通がまだ発達していないため近郊の食材ばかりで★は少なくなり、現代チームは遠方の安い食材を選んだため★が多くなってしまいました。しかし1970年代チームでも外国産の食材を選んだチームは★が現代ほど多く、旬を意識して食材を選んだ現代チームは★が少なくなったという逆転劇が起きたりもしました。そんな1970年代チームより★の数が少なかった現代チームですが、自動車で近くのショッピングモールに買い物に行ったため他のチームを大きく上回る120個の★がついて先生方はがっかりされていました。
あおぞら財団インターン生 滋賀県立大学 松永由希
2010年8月17日せみの抜け殻調べをエルモ西淀川で行いました。
せみの抜け殻調べは毎年行っているイベントです。セミは種類によって棲む環境が違います。子どもたちにセミについて知ってもらい、西淀川で採れるセミの種類を調べることにより、そこの環境を測定することを目的としたものです。
学童保育所、一般参加の子ども達76人、大人35人(スタッフ含む)、総勢111人集まりました。今回のスタッフはあおぞら財団の職員やインターン生の他に天野憲一郎さん(緑陰道路サロン)や山本康子さん(こども参画べんきょう会)、講師に高畠耕一郎さん(大阪自然環境保全協会http://www.nature.or.jp/)と山本智子さん(同協会)という専門家の方々をお招きして実施しました。
開会式が終わると、私たちインターン生によるレクチャーが始まりました。最初は大野川緑陰道路の歴史についてお話しました。去年までは緑陰道路の説明は天野先生に依頼していましたが、今年はインターン生が行うということなので、うまくできるか心配でした。
しかし、天野先生の事前のご指導もあり、完成度の高い発表ができました。その結果、こども達も真剣に話しを聞いてくれたり、積極的にクイズにも参加してくれました。子ども達は、身近にある緑陰道路が昔は川で、汚れていたという事実に衝撃を受けました。
次はセミの見分け方のレクチャーをしました。子ども達にいかに興味をもってもらうのかを考えた結果、紙芝居形式で、クイズの答えを寸劇で行う事にしました。私たちは小道具準備に力を入れた結果、当日まで、打合せができずにほとんどぶっつけ本番の状態で臨んだので、正直うまくできるか心配でした。本番が始まると、子ども達は紙芝居を興味を持って聞いていました。寸劇も子ども達に大うけで、会場は笑いにつつまれました。
次はいよいよセミ調べ開始です。子ども達は10のグループに分かれて緑陰道路でセミの抜け殻を探しました。この暑い中、子ども達は疲れ知らずで、元気に走り回っていました。
この日はセミの鳴き声があまりせず、成虫をなかなか見つけることができなかったので、最初はどの木にセミがいるのかわからず、抜け殻を見つけるに苦労しましたが、一旦抜け殻を見つけるとコツをつかみ、みんなたくさんの抜け殻を集めることができました。
木の高い場所にあることがあり、子ども達は指し棒を振り回したり、木に登って抜け殻を採取していました。
なかにはインターン生に肩車をしてもらう子どもさんもいました。楽しそうですね。
次に採取した抜け殻を持ち帰り、グループごとに抜け殻の数を数え、セミ新聞を作りました。インターン生とこどもが協力して、カラフルでにぎやかな新聞作りに励みました。どのグループも他のグループに負けじと、一生懸命頑張りました。子ども達の独創性とひたむきさに感心させられました。みんな楽しく取り組むことができました。
新聞作成が終わり、グループ毎に発表を行いました。みんな恥ずかしがりながらも、自分達の成果をうまく伝えることができ、どのグループ負けず劣らずの発表ができました。
(セミ新聞一覧はこちらhttp://aozorabsw.exblog.jp/13114979/)
産卵痕を見つけたグループもありました。なんと傘の柄に卵を産みつけていました。
今回は全グループで合計1845個の抜け殻を採取することができました。
なんとアブラゼミは51個も採ることができました。去年は26個採れて過去最高でしたが、今年はその倍近くも採ることができました。
(2009年の結果はこちらhttp://aozorabsw.exblog.jp/10947438/)
(2008年の結果はこちらhttp://aozorabsw.exblog.jp/8549684/)
アブラゼミはクマゼミにくらべて自然が多く、湿気が多い場所を好むので、緑陰道路の自然が去年より豊かになってきているといえます。来年は今年よりもアブラゼミの数が増えてくれることを願いたいですね。
発表が終わると最後にグループごとに記念撮影を行いました。みなさん本当にお疲れさまでした。
(グループごとの写真はこ
ちらhttp://aozorabsw.exblog.jp/13115097/)
今回、せみの抜け殻調べをしてみて、多くの人の前で発表するということは慣れてなくて、最初はうまくいくか心配だったが、財団の職員や同じインターン生が協力して取り組めて、結果としてうまくいって良かったと思いました。子どもたちにどう接していいのか、どういうふうに関心を持ってもらうかは難しいと思いました。だから子どもたちが何を考えているのか気持ちを察して、私たちから歩み寄っていく姿勢が大事だと思いました。
子どもたちは発想が豊かで、飲み込みが早くて、子どもたちから学ぶことは多いです。
今回の取り組みで、多くの人たちが環境と向き合える機会を得たのは良かったと思います。もっとこのような取り組みをして、1人でも多くの人に環境問題について関心を持ってもらいたいと思います。
(他のインターン生の感想はこちらhttp://aozorabsw.exblog.jp/13115430/)