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第10回「緑陰道路サロン」イベント〜親子で一緒に楽しめます〜


第10回 緑陰道路イベント『緑陰道路の「深まる秋」を楽しもう』を開催します。
身近な場所で生きものの様子をしらべ、自然観察の専門家の話を聞きます。
緑陰道路の自然を観察しよう!
 
講師 社団法人大阪自然環境保全協会 
ホームページはコチラ
日時11月20日(土)午前10時から12時(小雨の場合も実施)
集合・解散場所は大野川緑陰道路(2号線歌島橋下:あおぞら財団前、駐輪場有り)です。
定員 50名  参加費 500円(小中学生は無料)

主催:緑陰道路サロン(旧大野川緑陰道路の教材づくり研究会)
  ※ なお、このイベントは2010年度一般財団法人セブン−イレブン記念財団の
    公募助成を受けて、開催します。


■お申し込み先■
事務局 財団法人公害地域再生センター(愛称あおぞら財団)
TEL  06−6475−8885 FAX  06−6478−5885
Eメール webmasteraozora.or.jp の所をマークに変更してください。
事前に①お名前、②住所、③電話番号、④ご所属(学生の場合は学校名、学年などお知らせ下さい)

皆さん、どうぞご参加ください。
お待ちしております!




Filed under: 環境学習 | 中島水道サロン(事務局) — aozorafoundation 公開日 2010/10/22(金) 15:28

北海学園大学研修受け入れ


 2010年10月21日、エコミューズへの札幌市の北海学園大学の視察を受け入れました。今回資料館に来訪したのは、経済学部の浅妻裕ゼミナールの三回生12名と引率の浅妻准教授で、関西の交通政策調査の一環として、あおぞら財団が行う西淀川における交通まちづくりの調査を目的としています。

 今回の研修では、なぜ西淀川区という場所でまちづくりを担うあおぞら財団という組織が誕生したのかを中心にレクチャーしました。西淀川公害訴訟と財団設立へ至る経緯を説明し、財団周辺の道路環境フィールドワークを行いました。道路視察では、歌島橋交差点の横断歩道が撤去されて横断するために地下道を通らなければならない問題を見学しました。学生からは、「こんなに空気が汚いとは思わなかった。ここは臭い」という感想が出されました。

 公害の語り部として、森脇名誉理事長と岡崎さんにご登壇いただきました。岡崎さんからは、ご自身およびご家族の公害のつらかった体験をお話いただきました。「好きで病気になったわけではない」という自身の原点(とくに、自分だけではなく子供も喘息となり、心中すら頭によぎったこと)、つらいことも沢山あったが運動を通じて多くの人に手を差し伸べられたこと、とくに多くの人と友達になれたことは非常にうれしかったということをお話しいただきました。森脇名誉理事からは、どうやって公害訴訟に勝利したかについてお話しいただきました。森脇名誉理事は、とくに多くの人の動員に成功したこと、患者側が西淀川地域再生まちづくりのプラン示したことこそが勝利の要因であったことを強調されました。

 質疑応答
Q1:西淀川では患者さんの方からまちづくりの提案がなされたが、行政サイドは道路とまちづくりの整合すらうまくいかないように、なかなか動かないと聞いた。具体的にどんな点が大変なのか。
A:道路から見たまちづくりとは、交通量を減らし、緑を増やすと言うことである。昔、西淀川は大阪でもっとも空気が汚かったが、今は空気も改善し、若い世代を中心とした人口流入も増加している。提言したプランは「夢」のようなものもので、なかなか大変であるが、「道路とは何なのか?」ということを問うていきたい。

Q2:もし自分が同じように喘息になったとしても、西淀川の患者さんのように前向きに戦えず、引きこもりになってしまうかもしれない。企業と訴訟で戦うきっかけとなったのは、「怒り」なのか、「子孫には同じ目に遭わせたくない」という思いだったのか。
A:第一は「怒り」の気持ちである。自分で好きからなった病気ではない、ああいう思いは二度としたくないというのが運動を行うきっかけである。運動をしていく中で、子孫にはこういう思いをさせたくないという考えが芽生えてきた。

Q3:「子供と心中することも考えた」というお話を伺い、本当につらい思いをされたのだと思います。まわりの人にも同じような苦しい思いをしたひとはいるのでしょうか。
A:周りにも多いと思う。患者の中には、自分のつらい体験を話す人もいるし、話さない人もいる。また、なかには自殺に追い込まれた人もいる。

 学生からは、「患者さんから、他ならぬ自分のこととして直接お話いただいたので、非常に勉強になった」という感想をいただきました。また、語り部の方も「北海道から来た若い人に元気を分けてもらったのでうれしかった」と仰っていました。(南 聡一郎、あおぞら財団特別研究員)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2010/10/21(木) 16:12

サイクル&エコカーニバルin池田を開催します


今年もサイクル&エコカーニバルin池田を開催します。

日時:2010年11月7日(土) 10:00〜15:00 (雨天決行)
場所:宣真高等学校
http://www.senshin-gakuen.jp/head/access.htm

内容
◎作ろう
缶バッジ
ブラバンキーホルダー
マイバック作り

◎観よう
チアリーディングShow
・キューティーボアーズ
・ディアーズ
チアダンス・吹奏楽部演奏会
・宣真高等学校
アートバルーン
交通安全ミニミュージカル
腹話術
大声コンテスト

◎体験しよう
トラック綱引き
チャリンコチャンピオン
風力発電カーレース
白バイと写真を撮ろう!
おもしろ自転車試乗
ベロタクシー試乗
電気自動車試乗
シートベルト衝撃体験
BDFゴーカート試乗

◎食べよう
もちつき大会
非常食を試食してみよう
エコ豚汁
ソーラークッカ—など

◎考えよう
チャレンジ!スタンプラリー
※ラリー完走者には抽選で任天堂Wii、任天堂DS、
デジカメ、ETCなどが当たるよ!

◎見よう
自転車用品の展示
新・省エネ機器展示
100%BDFバスに乗ってみよう!(てんぷらのにおいがするよ)
クリーンエネルギー自動車を知ろう!

■主催:池田市、池田市教育委員会、(社)大阪府トラック協会河北支部、あおぞら財団

■後援:近畿運輸局、近畿経済産業局、池田警察署、池田交通安全協会

お問合せ
〒563-8666 池田市城南1-1-1
TEL.072-752-1111
池田市役所 市民生活部 環境にやさしい課(内線:377)
都市建設部 交通課(内線:394)


Filed under: イベント案内 | 地域づくり | エコドライブ — aozorafoundation 公開日 2010/10/19(火) 09:39

視覚障害者の山本美恵子さんへのヒアリング


 前回の西淀川交通まちづくりプロジェクトで、視覚障害者の模擬体験会の実施、放置駐輪の実態調査の実施の提案が出ました。

 視覚障害者の模擬体験会を実施するにあたり、西淀川区内で視覚障害者の模擬体験会がどのように行われているのか、また、どのような点に留意するべきかについて、西淀川在住で視覚障害者の山本美恵子さんにお話をうかがいました。
 山本さんは、西淀川交通まちづくりプロジェクト第2回で講師として来ていただいています。

 お話をうかがった日は10月2日(土)で、交通まちづくりプロジェクト参加者の3人とあおぞら財団の谷内がヒアリングに行きました。

 山本さんに聞いた内容は、以下のとおりです。

○小中学校での取り組みについて
・西淀川区内のほとんどの小学校や中学校では、視覚障害者の方を学校にお招きしてお話をしてもらったり、サウンドテーブルテニスを楽しんだりしている。
・視覚障害者の疑似体験やガイドヘルパーの体験はしていない。たくさんの小中学生に、アイマスクを付けて疑似体験を行うと、ふざけて怪我をする危険性がある。
・子ども相手に疑似体験を行う場合には、子どもを見守るたくさんの大人が必要だと思う。

○他団体の取り組みについて
・生協や社会福祉協議会でも、同様の取り組みをしている。
・生協は3回のコースで、点字なども教えている。
・ガイドヘルパーの養成講座では、平地での歩行、電車やバスの乗り降り、エレベーターやエスカレーター、階段、食事など、生活全般のそれぞれの場面での介助、体験を行う。時間は21時間。

○疑似体験を行う際の留意点について
・手引きの仕方を先に教えてから、疑似体験をした方が安心してできる。
・疑似体験を行う場合には、障害当事者が一緒に参加した方が良い。参加者の体験に対する真剣さが増すし、体験の必要性に対する認識も深まる。
・できることなら、視覚障害だけでなく、車いす利用者など、さまざまな障害を持った人にも参加してもらった方がよい。
・もし、あおぞら財団で、視覚障害者の疑似体験を行う場合は、山本さんに協力していただける。

 山本さんにお聞きした内容をふまえて、次回の西淀川交通まちづくりプロジェクト第4回では、体験会を実施に向けて具体的な話し合いをしていきたいと思います。

 西淀川交通まちづくりプロジェクト「西淀川の交通・移動について考えてみよう!」 参加者第2次募集はこちら

(谷内)




Filed under: 地域づくり | 西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2010/10/18(月) 18:06

もりもとまきのアーキビストの目 No.14

写真で知る倉敷大気汚染公害-『水島の公害』-
(資料館だより31号、2010/07)
紹介資料:倉敷医療生活協同組合編『水島の公害』(1991年)

エコミューズでは、西淀川だけでなく、四日市、千葉、川崎、倉敷、尼崎、名古屋南部など、全国各地の大気汚染公害の資料も所蔵しています。そのなかから今回は、倉敷医療生活協同組合編『水島の公害』(手帖舎、1991年)を紹介します。

写真が伝える、水島の願い 写真が伝える、水島の願い 

倉敷大気汚染公害は、1960年代に本格的に操業、急速に規模を拡大した水島コンビナートからの排煙によって引き起こされました。製鉄所、石油化学工場、発電所などから排出される煤煙は、自然豊かな美しい瀬戸内のまちを一変させ、多くの住民が慢性的な呼吸器疾患に苦しむようになりました。この本は、そんな公害地域に生きる、当時のひとびとの姿を捉えた写真集です。背中をかがめ、息苦しさに耐える女性。発作の苦しさに、ベッドの柵を握り締める老人。煙がただよう空の下で、サッカーボールを追う少年たち。少しでも体力をつけようと、乾布摩擦を練習するぜん息児童。老いた体にタスキをかけ、法廷に向かう原告患者たち―。

水島では今、「(財)水島地域環境再生財団(みずしま財団)」が公害地域の環境再生に取り組んでいます。きれいな空気と澄んだ空の下で、すこやかに生きたい―そんな願いの原点を知ることができる1冊です。

☆資料館だより31号はこちら

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)

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