あおぞら財団 財団ブログ
公害の歴史Q&A あおぞらイコバ
公害を伝えるための資料整理寄附募集
屋上広告募集
りべら広告募集
Don't go back to the 石炭

全ての記事を表示

    キーワード検索

    アーカイブ

    カテゴリー

    最近の投稿

    最近のコメント

セミのぬけがら調べを行いました。

8月21日(水)の午前10時20分~12時に大野川緑陰道路で2回目のセミのぬけがら調べを行いました。

セミのぬけがら調べは毎年行っているイベントで、子どもたちと一緒にセミのぬけがらを採集しています。セミは種類によって生息する場所が違っていて、セミの種類と数からその地域の環境を知る事が出来ます。さらに、ぬけがらを扱うことで、生きている生物を殺したり傷つけたりすることなく調査が出来るという利点もあって、参加型の調査として全国的に行われています。

今までのセミのぬけがら調べは、エルモ西淀川などで実施していましたが、今回は初めて西淀川図書館の中にあるお部屋の一室をお借りしました。
現在、西淀川図書館ではセミの標本や世界のセミについての展示なども行っています。ぜひご覧ください。

 

展示みてる

展示みてる2

説明を始めるまで、子ども達はセミのぬけがらや標本などに夢中になっていました。

 プレゼン3 プレゼン1

プレゼン2

この日のセミのぬけがら調べでは、はじめに私たちインターン生が子どもたちにセミの一生やセミの棲んでいる場所、見分け方などについて手作りの紙芝居を使って説明しました。

13年ゼミ

子ども達の反応 

アメリカのバード大学からのインターン生、クリスティーナ・ウェイドさんは8才の時に体験した13年ゼミの大量発生の話を紙芝居で発表しました。13年ゼミとは、13年に1度大量発生することからこう呼ばれています。子ども達も13年ゼミについて興味津々で、しっかりと話をきいてくれていました。

  

説明が終わり、セミのぬけがらを探しに緑道へ出発!
今回の参加者は子ども12人と大人4人、私たちスタッフを合わせて26人でした。

P13201203

P13201054

 緑道には背の高い木が多く、みんな虫捕り網を使って上手にぬけがらを採ったり、地面にぬけがらが落ちていないか注意深く探したりしました。
ぬけがらを見つけた子どもたちは嬉しそうに「こんなにとれたよー!」と得意げに見せてくれたりもしました。

集計0

集計1

帰ってきて、みんなが採ったセミのぬけがらの数を数えて合計を出します。

10時50分から40分間セミのぬけがらを探した結果、国道2号線から大野川緑陰道路の東側の端までの区間で見つけたセミのぬけがらはクマゼミのオスが123匹、メスが123匹、合計246匹でした。
また、インターン生4人で国道2号線から大島橋までの区間を調べて見つけたセミのぬかがらはクマゼミのオスが30匹、メスが35匹、合計65匹でした。

8月9日に行った1回目のセミのぬけがら調べはエルモ西淀川をお借りし、参加者(スタッフ10人と一般参加の子ども達、学童保育所等の団体など)140人で、大島橋から大野川緑陰道路の西側の端までの区間を、午前と午後のそれぞれ40分間ずつセミのぬけがらを探しました。
その結果、午前中の40分間でクマゼミが708匹とアブラゼミが20匹、午後の40分間でクマゼミが910匹とアブラゼミが31匹、合計1678匹ものぬけがらを集めることができました!

8月9日のセミのぬけがら調べの様子はこちらから!
 

8月9日と21日の調査結果を比較してみると、21日のほうが圧倒的にぬけがらの数が少ないことは一目瞭然です。しかし、今まで行ってきた調査から、エルモ西淀川周辺の緑陰道路と比べて、国道2号線から東側の区間にはセミのぬけがらが非常に少ないことが分かっていました。また、参加人数の関係もあり区間内をじっくり端から端まで探す時間がなかったことも考えると、今回のセミのぬけがら調べで合計246匹のぬけがらを集められたのはすごいことだと思います。

 

P1320206

子どもたちの感想です。

ぬけがら調べはじめてだった。とても楽しかった。40ぴきとれた(佃西小6年)
せみのぬけがらがきのうえにあっておもしろかったです。(うたじま小1年)
・アブラゼミがとれなくてざんねんでした。(佃西小3年)
96ぴきとったどー(みて島小4年)
たのしかった。(なんばもり小2年)

参加したインターン生の感想はこちら
 

また、今回ぬけがら調べに参加してくれた子どものなかに、ニイニイゼミのぬけがらを2匹持ってきてくれた子がいました!このぬけがらは服部緑地で見つけたそうです。
今までの調査では、西淀川でニイニイゼミのぬけがらは見つかっていません。環境の違いによって棲んでいるセミも変わってくるんですね。
西淀川図書館では、このニイニイゼミのぬけがらの展示もしています。
西淀川図書館でセミが教えてくれること展 開催中
P1320211P1320208P1320209P1320212

  

 私は8月9日、21日の2日間とも参加させていただきましたが、元気いっぱいな子ども達に圧倒されっぱなしでした。そんな子ども達と一緒にぬけがらを見つけるのはとても楽しかったです!
区間によって採れるぬけがらの量に違いが出てくるのは、エルモ西淀川周辺の緑陰道路と西淀川図書館から東側の緑道では、木の高さや多さ、種類に違いがあるからではないかと感じました。エルモ西淀川周辺のほうが木が生い茂っていて木陰が多くて涼しく、天敵である鳥からも身を守りやすく、セミにとっては棲みやすい環境なのではないでしょうか。
西淀川図書館周辺の緑道にもセミがたくさん増え、クマゼミだけではなくアブラゼミも見つかるといいなぁと思います。

(インターン生 京都学園大学 谷口祐美)

 

【展示情報】
展示期間:9月27日まで
展示場所:西淀川図書館
開館日:火曜日~金曜日 午前10時~午後7時
土曜日・日曜日・祝・休日 午前10時~午後5時
休館日:月曜日・第3木曜日・蔵書点検期間・年末年始
西淀川図書館のURL:http://www.oml.city.osaka.jp/info/60nishiyodogawa/index.html

コメントはまだありません »

まだコメントはありません。

この投稿へのコメントの RSS フィード

コメントをどうぞ