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ブログカテゴリー » 環境アセスメント

神戸製鉄所火力発電所に関する説明会の参加、環境影響評価準備書に対する意見書の募集があります

神戸製鋼所は、神戸製鉄所(神戸市灘区)で、発電規模130万キロワットの石炭火力発電所建設を計画しています。環境影響評価の手続きが順調に進めば、神鋼は2018年半ばに発電所の建設工事を始め、2022年度に完全稼働となる計画です。

神戸製鋼は、環境に与える影響についての検討結果を「神戸製鉄所火力発電所(仮称)設置計画 環境影響評価準備書」にまとめています。準備書は兵庫県庁や神戸市役所等、神戸製鋼のホームページでみることができます(2017年7月11日~8月24日)。

この準備書に対する説明会および意見書の提出が、市民の意見を事業所や行政に届けることができる最後の機会です。

説明会への参加

今後、この準備書に関する住民向け説明会も行われます。新しく建設される石炭火力発電所が環境に与える影響について詳しく知りたい方、意見を言いたい方はぜひ説明会に足を運んでください。参加費は無料で、どなたでも参加可能です。

意見書の提出

また、準備書について、環境の保全の見地からのご意見がある方は、書面で意見書を提出することができます。説明会に参加できない方、神戸市以外に在住の方、どなたでも出すことができます。(締切:8月24日消印有効。郵送で受付)

詳しくはこちら:(株)神戸製鋼所:神戸製鉄所火力発電所(仮称)設置計画に係る環境影響評価準備書の届出・送付及び縦覧・説明会について

参考

気候ネットワークが中心となって、意見書を書く際の参考になるように8ページのパンフレットを作っています:【解説書】市民が読み解く 神戸製鋼所 環境影響評価準備書

・神戸新聞:石炭火力発電所計画の神鋼 環境への影響、書面に
・毎日新聞:神戸製鋼所石炭火力発電所、環境アセス縦覧手続きを開始
神戸の石炭火力発電を考える会(Facebookページ)

あおぞら財団は2年前に方法書に対して意見書を出しています:神戸製鉄所火力発電所(仮称)設置計画環境影響評価方法書に対する意見書(2015年8月)

Filed under: イベント案内,環境アセスメント — aozorafoundation 公開日 2017年7月13日4:31 PM

環境アセスメント講座・2日目の報告

11月11日(日)、環境保全戦略講座『エネルギー問題と環境アセスメント』の2日目の講義を新大阪丸ビル新館にて行いました。(参加者19人)

前回1日目(10/27)は講師による講義と関電堺港発電所見学を行い、アセスメントの基礎と現在の課題を学びました。
(詳しくはコチラをご覧ください。)

 

午前:講義「持続可能なエネルギー政策の選択へ~世界のアセスと日本の課題~」

まず、千葉商科大学教授の原科幸彦さんによる講義「持続可能なエネルギー政策の選択へ~世界のアセスと日本の課題~」が行われました。

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(原科幸彦さん 千葉商科大学教授/東京工業大学名誉教授/環境アセスメント学会理事/国際環境評価学会前会長/工学博士)

下の写真はアメリカ、中国、日本のアセス実施件数を円の大きさで表しています。

どれが日本かわかりますか?

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正解は…。

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一番右の見えないくらい小さな円でした。
日本はアメリカや中国に比べ、極端にアセスの実施件数が少ないことがはっきりとわかります。
日本のアセスの対象が大型事業に限定されている為です。
愛知万博の反省と成果より、環境アセスメントを計画プロセスの中に位置づけることの大切さを学びました。

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国際影響評価学会の会長をされていた原科先生だからこその、世界から見た日本のアセス課題のお話に、みな納得の表情でした。

 

お昼休憩:近郊とれた里山お弁当と参加者プレゼンタイム

1回目に引き続き、希望者にはイコバ野菜市でお馴染みのカフェスロー大阪さんのお弁当を注文しました。大阪周辺でとれた無農薬有機栽培の野菜や米をつかったお弁当です。

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メニューは
*無農薬野菜と雑穀の混ぜご飯
*手作り厚揚げの旬彩あんかけ
*明浜のひじきの炊いたん
*さつま芋のスイートマスタードサラダ
*自家製ピクルス
でした!

今日もとっても美味しかったです。ありがとうございました。
また、昼休憩では参加者交流のための活動プレゼンタイムがありました。

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・中島水道サロンの藤元百代さんから、中島水道まち歩き~淀川区編~の案内、
・技術士環境研究会の山本泰三さんからは、関西圏の1000万キロワットの電力計画について
・あおぞら財団相澤からは、被災地エコツーリズム体験ツアーグローカルで考えよう生物多様性企画書づくりワークショップについて
・滋賀県立大学の松崎さんが、環境アセスメントをとりあげた卒業論文の紹介
の4人から活動紹介がありました。

 

午後:エネルギー政策選択におけるSEA(戦略的環境アセスメント)実施計画書づくりワークショップ

午後は、NPO地域づくり工房・代表理事、環境アセスメント学会・理事の傘木宏夫さんによるワークショップです

まずは「住民からの環境アセスメント」について話題提供がありました。

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(傘木宏夫さん NPO地域づくり工房・代表理事/環境アセスメント学会理事)

傘木さんは、以前あおぞら財団の研究主任も務められていました。市民の立場でアセスメントに関わっており、市民がアセスメントをどう活用してきたのかについて具体例を交えながらお話されました。

また、NPOの住民運動に対するファシリテーターとしてのあり方も学びました。住民がアセスに対して関わっていくためにはまずは情報を知ることが鍵になってきます。

情報開示のポイントとして
①    アクセス(情報を知る環境づくり)
②    レファレンス(どこに情報があるのかを明確にする)
③    ファシリテート(理解を容易にする工夫)
④    パートナーシップ(信頼関係)
の4つがあげられるそうです。

さぁ、いよいよ参加者同士によるグループワークの時間です。
3つのグループに分かれてワークショプ「エネルギー政策選択におけるSEAの実施提案書をつくろう」を行います。

まずはアイスブレークとして、出身地別(①大阪②近畿③その他)にわかれて自己紹介を行いました。
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次に職業別(①大学生・教授②企業③行政④その他)に分かれて自己紹介をしました。
それぞれが行っている活動などを共有し、名刺交換をするなどみなさん話が弾んでいました。
最後に職業を縦の列、アセスに対する意見書を出したことがあるのか、ないのか、今回初めてアセスを知った順で横の列に並び、3つにグループ分けをしました。こうすることで、バランスよく参加者がグループに分けることができます。

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班ごとに傘木先生の話題提供に対する感想・質問・意見をポストイットに書き出し、シェアしました。
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企業の方、行政の方、大学生と職種も年代も越えて意見を交換となりましたが、皆、他の人の意見に熱心に耳を傾けていました。その上で班ごとに感想・質問・意見をそれぞれ1つに絞りました。

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*感想(一部)
・「意見無しでは放任だが、単なる反対は無策である」という言葉が興味深かった
・住民運動がアセスの重点であることがわかった
*意見(一部)
・アセスの良い事例が出ていても貧困化等の社会的背景により全体的に悪くなっているのでは?
・アセスのような科学的プロセスと合意形成の社会的意思決定は別に考えたが良いのではないか。

それに対して傘木さんが追加説明・応答をしました。
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第1回目の講座では、『エネルギー種別の環境影響を考える』ワークシートを参加に宿題として出し、提出を依頼しました。その提出されたシートの結果について、グループごとに読み感想や意見を共有しました。
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どのグループも活発な意見が具体的に出されていました。
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傘木先生からは、エネルギーは手段であり、目的にしてはいけないということ、何がしたいのかを考えて、そこからエネルギー手段を考えること、どのような需要があり、どのような社会を目指すのかが大切であると話していました。

そして、いよいよ今回の講座のまとめである『SEA(戦略的環境アセスメント)の実施企画書をつくるワークを行いました。
まず、提案対象(国・都道府県・市町村・NGO)と参加者(国民・住民・市民)を選び、評価方法、アセスの流れ(評価方法の提示の仕方や住民意見をどうくみ取るか)を話し合いました。

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ポストイットに書いた意見を出しながら話し合いをします。

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それぞれの経験や考えを出し合い、多くの考えや意見が活発に出され、賑やかな雰囲気でした。

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1人が出した意見に対して疑問に感じた箇所を他のグループの人が答えたり、また別の角度からの意見が出たりして、どんどんと考えが深まっていく様でした。

私はこれが、ワークショップの良さだと感じました。

限られた時間の中でしたが、考えをまとめ発表者をそれぞれ1人決めました。

そして、いよいよ各グループの発表です。

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1グループ目は、関西圏の電力を賄う1000万キロワットの発電所計画についての提案でした。関西

2グループ目は、政令指定都市の堺市のエネルギー政策について、現状の課題やどう政策をつくっていくのかの過程について発表しました。

堺

3グループ目は、市町村の学区単位で行うエネルギー政策作りの提案です。子どもにも評価できるようなエネルギーの需要と供給の「見える化」をするということです。

市町村

アセス講座を通して、市民と事業者が対等に参加していくことと、位置的時間的制約がある中でアセスを効果的に進めていいくことの重要性を私も学びました。

参加してくださったみなさん、講師の原科さん、傘木さんありがとうございました。

記:田窪千奈未(桃山学院大学3回生)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境アセスメント — aozorafoundation 公開日 2012年11月15日2:57 PM

環境アセス講座・第1日目の報告(10/27)

去る10月27日(土)、2012年度環境アセスメント講座の第1日目を開催いたしました。午前中は、新大阪丸ビル新館にて講義を行いました。

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主催者である(独)環境再生保全機構 地球環境基金地球環境基金課 今井博人課長の挨拶で講座がスタートです。

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最初の講義は、明治大学教授で環境アセスメント学会会長の柳憲一郎さんによる環境アセスメントに関する基礎と日本の環境アセスメントについてです。環境アセスメント学会がまとめた資料などをもとに、環境アセスメントの基礎知識を学びました。

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2番目の講義は、千葉大学教授の倉阪秀史さんによる自然エネルギー施設建設における環境配慮についての講義です。倉阪さんは、環境庁時代には日本版環境アセスメント法制定に携われました。この講義では、現在研究されている地熱発電などの自然エネルギー施設建設におけるアセスメントの現状について学びました。

*   *   *

午後は、環境アセスメントの現場で実践について学ぶべく、堺市にある関西電力の堺港発電所PR館と堺太陽光発電所の視察を行いました。午前中の会場の新大阪から、堺港までは貸し切りバスで移動します。

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スケジュールの関係上、昼食はバスの車内で移動中にとることになりました。希望者は、イコバ野菜市でおなじみのカフェスロー大阪さんのお弁当を注文しました。

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本日のメニュー:枝豆入り豆ご飯、がんもどきのハンバーグ風、きんぴら、きゅうり、ピクルスの漬け物。大阪近郊で取れたオーガニック野菜のみで作られたヘルシーなお弁当です。

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食事が終わったのちは、倉阪先生が参加者の質問に答えてくれました。

*   *   *

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バスに揺られて1時間弱、関西電力堺港発電所に到着しました。堺港発電所は、1964年から稼働した火力発電所であり、2006年より環境にやさしいコンバインドサイクル発電に設備が更新されました。今回は、この設備更新時に行われた環境アセスメントに関するお話を伺いました。

◆堺港発電所

◆堺太陽光発電所

◆関西電力 環境への取り組み

 

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午後の会場となる、堺港発電所PR館エルクールさかいこうです。

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見学者向けに、発電の仕組みを展示するスペースがあります。

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エルクールさかいこうの中山栄館長より、レクチャーをうけました。

*    *   *

続いて、メガソーラー発電所・堺太陽光発電所の見学です。堺港発電所とは離れた位置にあり、バスで移動します。

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途中通った天然ガス積み込みの港湾施設です。ここで陸揚げされた天然ガスは、パイプラインを通じて堺港発電所に送られます。

P1230222堺太陽光発電所に到着です。なお、ここは産業廃棄物処分場の上に建てられているため、許可を受けないと入れない場所にあります。

 

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見晴台に移動します。

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中山館長より太陽光発電所に関する解説をしていただきました。

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広大な面積に並べられた太陽光パネルは壮観です。左手後方にある白い煙突は南港発電所の煙突で、外観から白ネギ坊主の愛称で親しまれています。

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そらから太陽光発電所をPRするため、「SOLAR SAKAI」の文字が上空から見えるようにしています。昼は赤いシートの文字で、夜はLEDで文字を浮かび上がらせます。ここの太陽光パネルは、すべてシャープの堺工場で作られたものであり、まさにMade in Sakaiの電気と言えます。

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太陽光発電所の見晴台から堺港発電所を俯瞰した風景です。真ん中の右側6本の高い煙突は、長年堺港発電所のシンボルであった高煙突で、見る角度によって本数が違って見えることから、「お化け煙突」という愛称で呼ばれていました。今はこの6本の煙突は使っておらず、真ん中左手にある低い二本の煙突が使用されています。技術革新の結果、低い煙突でも公害防止が可能になったそうです。

*    *

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その後、PR館に戻り、『関西電力の環境への取組み』を環境室環境計画グループの森口マネージャーから、堺港発電所の概要を中山PR館館長から、堺港発電所のアセスメントについて、実際にアセスに携わった環境室環境評価グループの鈴木マネージャーから、お話がありました。

*    *

 帰りのバスの車内も、レクチャーの場です。まずは、今回の講座の主催者である地球環境基金の堀さんより、地球環境基金の市民活動助成制度の説明がありました。国内外の環境保全活動を行うNGO/NPOや市民活動ならば任意団体を含めて助成対処となるので、多くの団体に是非とも助成制度を活用していただきたいとのことでした。

地球環境基金の助成制度については、こちらのホームページをご覧下さい。

http://www.erca.go.jp/jfge/subsidy/index.html

 最後は、参加者から一言ずつ感想を述べてもらいました。主に、

・大学の環境アセスメント演習で、方法書に関する説明会の研究をしている。コミュニケーションに興味を持ち方法書に関する説明会の研究をしている。今回現場で学べたので面白かった。
・土木コンサルタントの仕事をしている。環境配慮に関する業務もある。環境アセスメントについては、今後も継続して勉強していきたい。
・堺太陽光発電所に以前より是非とも見学したかったので、今回見学できて良かった。
・専門的な質問にもきちんと答えてくれたのでとても勉強になった。
・地元で風力発電計画があるので、ぜひ今回学んだことを活かしたい。

などがありました。

*    *

最後に、講師の先生方、休館日にも関わらず視察を受け入れて下さったエルクールさかいこうの皆様、お忙しい中参加していただいた参加者の皆様に改めて御礼申し上げます。

                                                  (南記)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境アセスメント — aozorafoundation 公開日 2012年10月31日4:38 PM

環境保全戦略講座『エネルギー問題と環境アセスメント』(10/27、11/11) 講師紹介

 10月27日、11月11日に行われる環境アセスメント講座の講師陣を紹介いたします。

 *まだ定員に若干の空きがあります(10/24現在)。

概要
■日時:10月 27日(土) 9時30分~17時
    11月 11日(日)11時~16時30分
■会場:新大阪丸ビル新館 会議室
■対象:NPO・NGO、企業や行政の関係者、学生、環境問題に関心のある人等。
■参加費:1,000円(全回通じ)
■定員:30名(先着順・要申込)
→プログラムなどはこちらをご覧下さい。
■主催:独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金部(協力:あおぞら財団)

本講座では、日本の環境アセスメントに関して第一線で活躍されている方々を講師にお招きしています。

10月27日(土)

柳憲一郎さん

yanagi
明治大学法科大学院法務研究科教授、環境アセスメント学会会長、博士(法学)
講義:環境アセスメントについて

ご経歴:中央大学法学部卒、筑波大学大学院環境科学研究科修士課程修了。
研究テーマ・活動実績:環境法政策に関する研究、欧州の環境法研究、発展途上国の環境法研究。現在、東京都・千葉県・埼玉県・川崎市環境影響評価審議会委員、東京都江東区・千葉県浦安市環境審議会会長。
主な著書・論文
『環境法政策』(清文社、2001年)、『環境アセスメント読本-市民による活用術』(共著、ぎょうせい、2002年)、『ロースクール環境法(補訂第二版)』(共著・成文堂、2010年)、『環境アセスメント法に関する総合的研究』(清文社、2011年)、など

倉阪秀史さん

kurasaka
千葉大学大学院教授、環境アセスメント学会理事
講義:自然エネルギー施設建設における環境配慮

ご経歴:1987年東京大学経済学部卒。同年、環境庁に入庁し、環境基本法、環境影響評価法などの立案に従事。1998年千葉大学法経学部助教授、2008年同教授、2011年より現職。
研究テーマ・活動実績:専門は環境政策論、環境経済論。地域内でエネルギーや食糧需要を賄うことのできる「永続地帯」の概念を提唱し、国内の全市区町村を対象とした「エネルギー永続地帯」の試算を行っている。
主な著書・論文:「政策・合意形成入門」(勁草書房)、「環境政策論第二版」(信山社)、「環境を守るほど経済は発展する」(朝日選書)、「環境と経済を再考する」(ナカニシヤ出版)、「環境-持続可能な経済システム」(編著)(勁草書房)、「地域主導のエネルギー革命」(本の泉社)など

*倉阪先生のご研究「エネルギー永続地帯」2012年版試算結果(速報版)が公表されました(10/16)。国内の市区町村ごとに再生可能エネルギーの供給量を推計しようという試みです。今回の講義でもご報告いただきます。 詳しくはコチラ 

関西電力株式会社 環境室

案内:現場で学ぶ環境アセスメント 

◆堺港発電所

◆堺太陽光発電所

◆関西電力 環境への取り組み

11月11日(日)

原科幸彦さん 

harasina
千葉商科大学教授、東京工業大学名誉教授、環境アセスメント学会理事 
講義:持続可能なエネルギー政策の選択へ
~世界のアセスと日本の課題~

ご経歴:1975年東京工業大学理工学研究科修了、工学博士。1995年より東京工業大学大学院教授、総合理工学研究科長を経て、2012年より、現職。
前国際影響評価学会(IAIA)会長。前日本計画行政学会会長。国際協力機構・環境社会配慮ガイドラインにおける異議申立審査役などを務める。静岡県出身。
研究テーマ・活動実績:専門は社会工学で環境計画・政策の領域。具体的には、環境アセスメント、住民参加、合意形成。国際協力機構理事長賞、文部科学大臣表彰・科学技術賞、環境科学会学会賞など受賞多数。
主な著書・論文:『環境アセスメントとは何かー対応から戦略へ』(岩波書店、2011)、『環境計画・政策研究の展開』(岩波書店、2007)、『市民参加と合意形成』(学芸出版社、2005)、『改定版・環境アセスメント』(放送大学教育振興会、2000)、『戦略的環境アセスメント』(ぎょうせい、1998)他

傘木宏夫さん

kasaki
NPO地域づくり工房代表理事、環境アセスメント学会理事、長野大学非常勤講師。
話題提供:住民からの環境アセスメント
ワークショップ:エネルギー政策選択における
SEAの実施提案書をつくろう

ご経歴:大阪教育大学中退後、大阪府保険医協会、(株)関西総合研究所(主任研究員)、(財)公害地域再生センター(研究主任)、大阪市立大学非常勤講師などを経て、2002年郷里の長野県大町市で『NPO地域づくり工房』を立ち上げ、現在に至る。
研究テーマ・活動実績:地域資源を用いた仕事おこしや、住民からの環境アセスメントの実施などを実践。環境保全に関する提案、環境まちづくりなどの講演多数。
主な著書、論文:『仕事おこしワークショップ』(自治体研究社,2012)『地域づくりワークショップ入門~対話を楽しむ計画づくり~』 (自治体研究社,2004)『つくってみよう!まちの安全・安心マップ 』(自治体研究社,2008) 他

*傘木さんが代表理事をつとめるNPO 地域づくり工房HP

Filed under: イベント案内,環境アセスメント — aozorafoundation 公開日 2012年10月24日3:55 PM

講座『エネルギーと環境アセスメント』(10/27土、11/11日@新大阪)

アセス講座

転載歓迎!
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平成24年度「環境保全戦略講座(環境アセスメント分野)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    エネルギー問題と環境アセスメント

*チラシPDF http://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2012/09/66cec399e77dd1fa8da8183d312383ad1.pdf

  ==========================

開発と環境保全、ともに実現するためにはどうしたら良いでしょうか。
環境アセスメントは、政策、立地、設計それぞれ段階で、事業を環境に配慮したものにしていくための制度です。環境への影響を、事前に調査し、予測、評価します。その調査項目や方法、結果は公開され、市民や自治体などの意見を反映させながら行われます。
市民活動は環境アセスメントをどのように活用したら良いのか…この講座では『エネルギー問題』を切口に学び、考えます。

■日時:10月 27日(土) 9時30分~17時
     11月 11日(日)11時~16時30分(原則両日参加)
■会場:新大阪丸ビル新館 会議室
■対象:NPO・NGO、企業や行政の関係者、学生、環境問題に関心のある人等。
■参加費:1,000円(全回通じ)
■定員:30名(先着順・要申込)

■講義内容
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10/27(土)
講義:環境アセスメントについて
・環境アセスメントとは?
・改正環境アセスメント法について
講師:柳憲一郎さん(明治大学教授/環境アセスメント学会会長/博士(法学))

講義:自然エネルギー施設建設における環境配慮
・火力、水力、原子力…発電所とアセス評価項目
・風力発電所とアセス評価~地域での実践例から~
・自然エネルギー発電所建設における環境配慮
講師:倉阪秀史さん
(千葉大学大学院教授/環境アセスメント学会理事)

現場で学ぶ 環境アセスメント
・堺港発電所PR館『エルクールさかいこう』
 とメガソーラー『堺太陽光発電所』見学
・『堺港発電所』の事例紹介
~環境負荷を大幅に低減するコンバインドサイクル発電方式(天然ガス)
 へのリプレースにおける最新アセスメント事例~
お話:関西電力株式会社 環境室
  *注:堺港発電所内の見学はありません。

*堺港発電所PR館へバスで移動します。新大阪駅で解散(17:00)です。
 昼休憩はバスの車内となります。
 また、交通事情等により、終了(解散)時刻は変更する場合があります。

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11月11日(日)
講義:持続可能なエネルギー政策の選択へ
~世界のアセスと日本の課題~
・実は少ない!?日本のアセス実施件数
・簡易アセスの必要性
・エネルギー政策選択と戦略的環境アセスメント(SEA)
講師:原科幸彦さん
(千葉商科大学教授/東京工業大学名誉教授/国際環境評価学会(IAIA)前会長/環境アセスメント学会理事/工学博士)

話題提供:住民からの環境アセスメント
・事例で紹介 良いアセス/悪いアセス
・事例で紹介 市民からのアセス提起
講師:傘木宏夫さん
(NPO地域づくり工房代表/環境アセスメント学会理事)

ワークショップ:エネルギー政策選択におけるSEAの実施提案書をつくろう
・グループで議論し提案書にまとめます。
コーディネート:傘木宏夫さん、あおぞら財団

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■申込
下記項目を事前に、あおぞら財団事務局までお知らせください。
①名前、②所属、③住所、④電話、⑤FAX、⑥メール
⑦参加する日(【 】に○印。両日参加する人を優先します。10/27【 】、11/11【 】)
⑧弁当の注文(【 】に○印。1個700円。カフェスロー大阪里山弁当開催日の5日前までにお申込み下さい。 10/27【 】、11/11【 】)

*頂いた個人情報は本講座の開催目的以外には使用いたしません。
==========================

■その他
講座の最新情報はコチラ→ http://aozora.or.jp/archives/category/chiiki/asesu
(順次アップします)

◎主催  
独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金部
http://www.erca.go.jp/jfge/

◎協力
あおぞら財団(公益財団法人 公害地域再生センター)
http://aozora.or.jp/

◎申込・お問い合わせ先
あおぞら財団(公益財団法人 公害地域再生センター) 担当 小平、相澤
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1丁目1番1号あおぞらビル4階
(Tel) 06-6475-8885 (Fax) 06-6478-5885
電子メール: webmaster★aozora.or.jp

*★を@に変えてください
==========================
転載ここまで

Filed under: イベント案内,環境アセスメント — aozorafoundation 公開日 2012年9月27日3:14 PM
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