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環境省職員研修受入【2日目午前】

■2日目午前のプログラム
1.西淀川公害の概要とあおぞら財団の活動を説明
DVD『西淀川公害裁判をたたかう』『公害経験を語りつぐ』視聴
2.フィールドワーク③ 歌島橋交差点、大野川緑陰道路
3.公害患者さんのお話(岡崎久女さん)
まずは、リバティ大阪(大阪人権博物館)が制作したDVDを視聴し、林からあおぞら財団の活動について紹介しました。
その後、フィールドワークに出かけました。最初の行き先は、あおぞらビルの屋上です。5階建てのビルの屋上からは結構、いろんな場所が見渡せます。歌島橋交差点、大野川緑陰道路、国道2号、区役所、阪神電車、梅田の高層ビル群などなど。それと、マンションが立ち並ぶ区内の様子がわかります。
次はビルの1階であおぞらイコバや、タンデム自転車を見て、大野川緑陰道路に出かけました。自転車と歩行者の専用道路です。昔はドブ川になっていたところを、埋め立てて、今の姿になりました。区民の憩いの場です。
歌島橋交差点に設置された、PM2.5の測定局を確認し、交差点地下を通って、あおぞらビルに戻りました。短時間ですが、ぐるりと回るだけでも大型自動車の多さを実感します。
続けて、西淀川公害患者と家族の会の岡崎久女さんからお話を聞きました。岡崎さんは気管支ぜん息2級の患者さんです。お子さんもぜん息で苦しみました。
・誰しも息を吸わないと生きていけない。息のできない苦しさ、どうにもならない苦しさはどう言ったらいいのかわからない。
・自分の子どもが青白い顔をしていたらすっごくつらい。点滴を受けている姿を見て、「あんなことさせてはいけない」と思った。
参加者とは次のようなやりとりがありました。
(参加者)体がしんどい中、活動していくのは大変だったと思う。その中で、公害に関心のない人がどのようにかかわってきたのか?
(岡崎)生協などで、お母さんたちに訴えたところ、たくさんの署名が集まった。関電前で座り込みをしたときもお母さんたちがいっぱい来てくれた。自分のことをしゃべるのは、恥ずかしいけど、しゃべってて良かったとおもった。必死だった。署名を集めて、裁判に勝たなければならない、勝たなければ、お金も自分たちで払わなければならない。苦しい分、必死だった。
(参加者)自分も咳ぜん息になったので、夜の苦しみがわかる。気持ちが底の方に行って、沈んでしまう。岡崎さんはそのとき、どういうことを考えるのか?
(岡崎)吸入したり、水分をとったり。病気と30年つきあってきて、上手につきあえるようになってきた。でもこうなるまでは不安だった。それに、今も、吸入器は持ち歩いているし、予備をカバンに入れている。
(参加者)他の地域に引っ越すことは考えなかったのか?
(岡崎)考えたことはあるが、引っ越した先に適切な医療機関があるかどうかという問題や、主人の仕事のことがある。そう簡単には引越しはできない。子どもには「僕には、ここがふるさとや」と言われた。だから、ここの空気をきれいにしなきゃいけないと思った。

■2日目午前のプログラム

1.西淀川公害の概要とあおぞら財団の活動を説明
DVD『西淀川公害裁判をたたかう』『公害経験を語りつぐ』視聴
2.フィールドワーク③ 歌島橋交差点、大野川緑陰道路
3.公害患者さんのお話(岡崎久女さん)

まずは、リバティ大阪(大阪人権博物館)が制作したDVDを視聴し、林からあおぞら財団の活動について紹介しました。
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その後、フィールドワークに出かけました。最初の行き先は、あおぞらビルの屋上です。5階建てのビルの屋上からは結構、いろんな場所が見渡せます。歌島橋交差点、大野川緑陰道路、国道2号、区役所、阪神電車、梅田の高層ビル群などなど。それと、マンションが立ち並ぶ区内の様子がわかります。

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次はビルの1階であおぞらイコバや、タンデム自転車を見て、大野川緑陰道路に出かけました。自転車と歩行者の専用道路です。昔はドブ川になっていたところを、埋め立てて、今の姿になりました。区民の憩いの場です。

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歌島橋交差点に設置された、PM2.5の測定局を確認し、交差点地下を通って、あおぞらビルに戻りました。短時間ですが、ぐるりと回るだけでも大型自動車の多さを実感します。

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続けて、西淀川公害患者と家族の会の岡崎久女さんからお話を聞きました。岡崎さんは気管支ぜん息2級の患者さんです。お子さんもぜん息で苦しみました。

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・誰しも息を吸わないと生きていけない。息のできない苦しさ、どうにもならない苦しさはどう言ったらいいのかわからない。

・自分の子どもが青白い顔をしていたらすっごくつらい。点滴を受けている姿を見て、「あんなことさせてはいけない」と思った。

参加者とは次のようなやりとりがありました。

(参加者)体がしんどい中、活動していくのは大変だったと思う。その中で、公害に関心のない人がどのようにかかわってきたのか?

(岡崎)生協などで、お母さんたちに訴えたところ、たくさんの署名が集まった。関電前で座り込みをしたときもお母さんたちがいっぱい来てくれた。自分のことをしゃべるのは、恥ずかしいけど、しゃべってて良かったとおもった。必死だった。署名を集めて、裁判に勝たなければならない、勝たなければ、お金も自分たちで払わなければならない。苦しい分、必死だった。

(参加者)自分も咳ぜん息になったので、夜の苦しみがわかる。気持ちが底の方に行って、沈んでしまう。岡崎さんはそのとき、どういうことを考えるのか?

(岡崎)吸入したり、水分をとったり。病気と30年つきあってきて、上手につきあえるようになってきた。でもこうなるまでは不安だった。それに、今も、吸入器は持ち歩いているし、予備をカバンに入れている。

(参加者)他の地域に引っ越すことは考えなかったのか?

(岡崎)考えたことはあるが、引っ越した先に適切な医療機関があるかどうかという問題や、主人の仕事のことがある。そう簡単には引越しはできない。子どもには「僕には、ここがふるさとや」と言われた。だから、ここの空気をきれいにしなきゃいけないと思った。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2012年2月23日12:40 PM

環境省職員研修受入【1日目】

2012年2月16、17日と環境省職員研修の受入を行いました。

【1日目のプログラム】
・西淀川フィールドワーク(千北診療所→あおぞら苑→西淀川高校)
・村松弁護士(あおぞら財団理事長)のお話

1日目は西淀川をフィールドワークするということで、出来島駅に集合し、まず、千北診療所へ向かいます。

事務長の小野さんから公害患者の数などの推移や、現状について話を聞きました。

続いてあおぞら苑へ。きれいな2号店にみなさん驚いていました。

代表の辰巳さんからのお話では、自分があおぞら苑を建てるまで、あおぞら苑を始めてから今に至るまでの経緯を聞きました。「あきらめない気持ちが大事だ」という強いメッセージが参加者にも伝わったのではないかと思います。

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途中から公害患者の塚口さん、北村さんがやってきました。
いきなり呼ばれたにもかかわらず、公害の被害や裁判のことを語ってくれました。

参加者からの「今、国に求めるものは?」の質問に塚口さんが「青い空を返してほしい。満天の星空が見たい」と即答したことからその思いの強さを感じ、強く印象に残ったという参加者もいました。

その後西淀川高校へ向かいます。途中で国道43号線出来島小付近で、現在問題となっている道路による大気汚染について、あおぞら財団の林から説明されました。出来島小付近で国交省が講じている公害対策について、参加者からすべて正解が出たのは、さすがでした。

西淀川高校に到着し、授業のカリキュラムの中に「環境」を担当している辻先生、日下部先生から、授業での取り組みについてお話を聞きました。

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その後、エコ・コミュニケーション同好会の子たち自身が活動を紹介してくれました。参加者からの「いつから環境に興味を持ったのか?」「活動を今後どのように活かしていきたいか?」などの質問に対し、「活動を通じて、環境について興味を持つようになった。なにより学校生活が楽しくなることが大きい。」などの答えが返ってきました。

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写真:NO2の調査について説明

写真:菜の花畑を見学

西淀川高校からあおぞらビルに戻り、村松弁護士のお話を聞きました。

裁判の経緯や、争点となった共同不法行為について、また何が勝利判決の要因となったのかなどの話がありました。

四日市と水島の公害裁判資料を整理しています

2012年2月11日、12日
2011年度から2013年度までの間に、
環境再生保全機構のお仕事で、「記録で見る大気汚染と裁判」のホームページで四日市と倉敷・水島の裁判資料を紹介することとなりました。
11日は四日市の資料整理を四日市再生公害市民塾のみなさんと
12日は倉敷・水島の資料整理をみずしま財団のみなさんとおこないました。
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水島での写真です。どのファイルから入力するか、番号をつけていき、目録を作成しているところです。

どの資料を1点と数えるか、表題はなにか、作成者はだれか、内容はなにか、作成年月日がどこに書いてあるか
細かく細かく資料を見て、目録に取る作業に、みなさん驚かれていました。
私はこの作業を1999年から行っているので、資料を見ると、パッとわかってしまうのですが
なかなか最初は難しいようです。
目録をきちんととると、どのような資料があるかが分かりますし、忘れられていたことが明らかになります。
「この資料からこういうことが分かります。おもしろいですね!!」
「このイラスト貴重ですね!!良い味だしてます!!!」
と、私の目がハートマークになり、喜んでいる姿を見て
四日市の方々も、水島の方々も珍しいものを見ている目に…
「資料がそんなに面白いなんて・・・」と驚いておられました。

資料LOVEな気持ちが広がればいいなぁ
資料が整理されて、公害の事が広く伝わる環境が整えば・・・と願っています。(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2012年2月13日5:43 PM

倉敷公害裁判資料の整理が始まりました

2012年1月29日(日)

先日は四日市に行っていましたが、今回は倉敷・水島です。

2014年3月までの間に、四日市と倉敷の公害裁判資料を整理して、電子化して、ホームページに掲載するお仕事をする事になりました。

午前中は患者会の所蔵している資料を確認して

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午後は関係者が集まって、どういうように勧めるかを会議しました、

120129_1545~01「10年ぶりに開いたよ」というように、裁判後は紐とかれる事がなかった裁判資料ですが、水島の歴史を物語る有力な資料なのです。これらの資料を整理して、皆さんに使ってもらえるようにする事が、大きな意味での公害防止や持続可能な社会づくりに役立つと信じています。

みずしま財団と共同して進めていくのですが、効率よく整理できるよう、そして情報が地域で活用されるよう頑張りたいと思います。(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2012年1月31日3:00 PM

四日市の環境学習センターで四日市公害の展示をやっています

2012年1月19日

四日市公害の資料整理の会議の為に四日市市環境学習センター

ここではマンスリー展示コーナーがあり、四日市で活動している人たちを知れて面白いコーナーなのですが、

今月は四日市再生「公害市民塾」の展示となっています。

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面白い展示があったので紹介します。

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勝訴の記念品のようです。青空を示す水色!!!

市民塾の伊藤さんと話をしていたのですが、「万古焼かな?」とのこと。インパクト大ですよね。

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こちらは「青空バッチ」

活動資金集めに使っていたようです。

現物が残っているのが市民塾のすごさですね。

素材は?と聞いたところ「プラスティックかな?」とのことでした。

やっぱり現物の資料は面白いですよね。

それから、市民塾の若手の人たちが作っていた「なたね通信」が復活したとのこと。環境学習センターで手に入れましたが、スタイリッシュになっていて、大変読みやすかったです。

四日市は公害資料館を作るために行政も動き出していますが、公害を伝える為に活動してきた人たちの思いが形になって、良いものができればいいなぁと心から思いました。(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2012年1月20日5:31 PM
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