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ブログカテゴリー » 環境保健

楽らく呼吸ニュースNo.39「ぜん息・COPDのお薬について」を発行しました

楽らく呼吸ニュースNo.39を作りました。
news39

(画像をクリックするとpdfファイルをダウンロードできます)
今号では、薬剤師さんにきいたぜん息・COPDのお薬についてまとめています。

楽らく呼吸ニュースNo.39の内容を紹介します。


【ぜん息の治療をしないとどうなる?】

毎日の気道の炎症治療をおこたっていると、気道がますます敏感になり、発作をくり返すという悪循環におちいります。その結果、気道壁が厚く硬くなります。これを「気道のリモデリング」といいます。

【お薬の特徴を知りましょう】

pMDI(加圧式定量噴霧吸入器)
・吸気力が低い場合でも吸入しやすい。
・添加物によりむせることもある。
DPI(ドライパウダー吸入器)
・噴霧と呼気のタイミングを合わせなくても吸入可能。
・吸う力が弱いと正しく吸入できない

【服薬アドヒアランスが良くなるお薬を選びましょう】

服薬アドヒアランスとは?:患者様自身が病気を受容し、治療方針の決定に参加し、積極的に治療を行おうとする態度のこと

服薬アドヒアランスを良くするには…
・現在の状態、症状に合ったもの(例:使用量、粒子径など)
・副作用がなく、体に合ったもの
・操作が簡単なもの
・生活スタイルに合った吸入薬(例:1日1回 or 1日2回など)

アドヒアランスが良くなる吸入薬を継続し、ぜん息やCOPDを上手にコントロールしましょう!


次回の楽らく呼吸会は、5月18日にのざと診療所で行います。

呼吸器疾患で苦しむ患者さん同士、日頃の病気の悩みを交流したり、勉強会などを開催しています。病気と向き合い、お互いが支え合っていくためにつくられた会です。
ぜひ気楽にご参加くださいね。

【次回予定】

テーマ「COPD、自己管理について」

講師:理学療法士

のざと診療所 5 月18 日(木) 14:00 ~ 15:30

本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進事業(NPO法人等との協働事業)」の一環として実施しています。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2017年3月29日11:26 AM

楽らく呼吸会(姫島診療所)でぜん息・COPDの薬について話を聞きました(3/17)

2017年3月17日(金)、姫島診療所で楽らく呼吸会を開催しました。今回はあおぞら薬局から薬剤師の津森さんを講師に迎え、薬について勉強しました。参加者は8人(内、患者さん5名(家族の方を含む)、看護師1名、薬剤師1名、スタッフ1名)でした。

楽らく呼吸会では、1年に一度、呼吸器疾患の薬についてのお話を聞いています。患者さんご自身や、ご家族が普段使っている薬の種類や使い方を確認する機会になっています。

最初に一人ひとり自己紹介をしてから、気管支ぜん息とCOPDの症状や薬について、お話を聞きました。

<気管支ぜん息のお薬>

気管支ぜん息は、気道が炎症を起こして狭くなり、呼吸が苦しくなる病気です。ちょっとした刺激にも敏感に反応し、気道が収縮していしまいます。発作の後に一時的に回復しても炎症を放っておくと、気道の炎症はさらに悪化し発作が起きやすい状態になります。これを気道のリモデリングといい、お薬を服用することによってリモデリングを抑制します。

ぜん息の治療薬は大きく分けると2種類あり、使い分けることが大切です。

①長期管理薬(コントローラー)=発作を予防
気道の炎症を抑え、また気管支を長時間広げることによって発作が出ないように予防する薬。

②発作治療薬(リリーバー)=発作を改善

即効性があり、起きてしまった発作を気管支を広げて速やかに症状を和らげる薬。

また、薬剤が直接炎症部位に届く「吸入薬」が主流になります。

メインで使われるのは、吸入ステロイド薬です(参考:吸入ステロイド薬の種類と特徴:独立行政法人環境保全再生機構)。

ぜん息の薬の説明をする薬剤師さんの写真

薬剤師さんは、説明のためにたくさんのぜん息のお薬を持ってきてくださいました。

吸入薬には加圧式定量噴霧吸入器(pMDI)とドライパウダー吸入器(DPI)の2種類があり、吸う力が弱い人はpMDIを、吸う力がある人はDPIを処方されます。吸入薬は、正しく吸入しないと治療効果が低下してしまうので、正しい吸入方法をしっかり身につけましょう。長期間使い続けていると自己流になってしまうこともあるので、呼吸入方法が正しいかどうかを見直すことも必要です。吸う力をチェックするために、きちんと吸えていたら笛がなるような用具もあります(参考:おもな吸入器ごとの吸入のポイント:独立行政法人環境保全再生機構)。

吸う力をチェックする用具

吸入ステロイド薬がちゃんと吸えているかをチェックする用具です。上手に吸えると笛のようにプーッと音が鳴ります。

<COPDのお薬>

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、肺への空気の通りが悪くなり、呼吸が苦しくなる病気です。有害物質の吸入や大気汚染によって起こります。代表的な症状は、息切れ。特に、体を動かした時に息苦しさが増します。しつこく続く慢性の咳や痰もあります。

COPDの治療に使われる薬のメインは、気管支拡張薬です。気管支拡張薬には、「抗コリン薬」「β2刺激薬」「テオフィリン」の3種類があります。これらを症状にあわせて併用していきます。近年では、ぜん息で用いていた吸入ステロイド薬でもCOPDで使用できるようになり、薬の選択肢も増えました。

(参考:COPDの基礎知識とセルフマネジメント 薬物療法:独立行政法人環境保全再生機構

<服薬アドヒアランス>

長期に渡った服薬治療をすすめていく上で、「服薬アドヒアランス」が大事ということも教えてもらいました。服薬アドヒアランスとは、患者の理解、意思決定にもとづく内服遵守のことです。以前の治療の考え方は患者が医師の指示に従うというものでしたが、今は患者と医師の間の相互理解のもとに行っていくという考え方に変わりつつあります。お薬について学ぶことは、患者さん自身が自分に合った治療薬を知ることができ、服薬アドヒアランスの向上につながります。

今後も患者さんの生活向上につながる楽らく呼吸会を継続していきたいと思っています。少しでも興味があればぜひ、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!

■次回予定  ~お問い合わせはあおぞら財団まで~

・のざと診療所…5月18日(木) 14:00~15:30(COPD、自己管理について)

・2017年度の予定はこちら

・ ぜん息や COPD(慢性閉塞性肺疾患)など呼吸器 疾患を抱える患者さんやそのご家族の方が 参加し ています。みんなと一緒に学習し、日頃の素朴な疑 問や悩みを気軽におしゃべり しながら、交流しています。

・見学も大歓迎。気軽にのぞいてみてください。

本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進事業(NPO法人等との協働事業)」の一環として実施しています。

谷内

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2017年3月23日9:53 PM

1/12(木)、1/19(木) 楽らく呼吸会(千北・姫島診療所)で禁煙について勉強しました

2017年1月12日(木)に千北診療所で、1月19日(木)には姫島診療所で楽らく呼吸会を開催しました。千北診療所では医師の野口愛さん、姫島診療所では検査技師の石並さんを講師に迎え(いずれの方も西淀病院に所属)、タバコの害についてお話を聞きました。参加者は千北診療所で6人(内、患者さん4名、講師1名、看護師1名、スタッフ1名)、姫島診療所で8人(内、患者さん5名、講師1名、看護師1名、スタッフ1名)でした。

講師は、西淀病院のATB(あかん・たばこ・撲滅委員会)のメンバーです。
西淀病院での職員の喫煙率を下げよう、とはじまったこの活動。病院周辺の吸いがら拾いや小学校での「防煙教室」などに取り組んでいます。毎月22日を「スワンの日」として、この日に吸いがら拾いをしています。15分実施するだけで、約300本集まるそうです。
小学生の喫煙の問題、貧困と喫煙の関係など、やはり、タバコの害についての知識や教育が大切だと野口先生は述べられました。

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P1220484

タバコの健康への害としては、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や肺がんだけではなく、意外なところでは、白内障、骨そしょう症などもあります。また、主流煙よりも副流煙の方が、有害物質が多く含まれています。

KIMG0991  KIMG0993

やめたいと思っているけど、なかなかやめられないもの。
周りに喫煙している人がいたら、禁煙教室や禁煙外来をすすめてみてはどうでしょうか。

■次回予定  ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・のざと診療所 …2月10日(金) 14:00~15:30(薬について)
・千北診療所……3月16日(木) 14:00~15:30(薬について)
・姫島診療所……3月17日(金) 14:30~16:00(薬について)

本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進事業(NPO法人等との協働事業)」の一環として実施しています。

鎗山

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2017年1月19日8:27 PM

「COPDの早期発見への取り組み」のページを更新しました

「COPDの早期発見への取り組み」のページを更新しました。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の早期発見への取り組みとして、今年度から西淀川区役所と連携してイベント時や健康診断時に肺年齢測定やパンフレットの配布を行っています。

来年度以降も、区役所と連携して健康診断の時などに肺年齢測定を行う予定です。

http://aozora.or.jp/katsudou/ikigai/copd_check

P1190349

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2017年1月17日4:39 PM

【日程変更】1月の楽らく呼吸会(姫島診療所)を1月12日に変更します

1月20日に予定していた楽らく呼吸会(姫島診療所)ですが、講師の都合により1月12日(木)に変更します。

次回のテーマは「禁煙」です。タバコを喫煙されている方、まわりでタバコを吸っている方がいたら、ぜひご一緒にご参加ください。また、タバコは自分に関係がないと思っておられる方でも、タバコの害を知っていただくことで、一緒に禁煙の動きを広げていただけたらと思います。

どなたでもご参加できますので、よろしくお願いします。

■次回予定  ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・千北診療所……1月19日(木) 14:00~15:30(禁煙について)

・姫島診療所……1月20日(金)1月12日(木)に変更になりました 14:30~16:00(禁煙について)

・のざと診療所…2月10日(金) 14:00~15:30(薬について)

本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進事業(NPO法人等との協働事業)」の一環として実施しています。

谷内

Filed under: イベント案内,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2016年12月21日1:49 PM
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