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» 2011 » 5月

もりもとまきのアーキビストの目 No.18

四日市公害の現在-記録人・澤井余志郎さん-
(資料館だより35号、2011/03)
紹介資料:ドキュメンタリー『記録人・澤井余志郎 四日市公害の半世紀』(2010年)

今回は、エコミューズ所蔵の映像資料のなかから、昨年11月に東海テレビで放送されたドキュメンタリー『記録人・澤井余志郎 四日市公害の半世紀』(DVD、カラー51分、四日市再生「公害市民塾」より寄贈、資料No.312)を紹介します。

青い空のために、記録しつづける 青い空のために、記録しつづける 

四日市大気汚染公害は1960年代、四日市コンビナートの排煙によって引き起こされ、多くの住民が呼吸器疾患に苦しみました。澤井さんは40年以上にわたって被害者の訴えに耳を傾け、記録集を発行し、市民やマスコミに公害の実態を知らせ続けてきました。番組では、そんな澤井さんの活動に一年間密着しながら、四日市の現在の姿―ぜん息発作と闘いながら語り部活動に取り組む公害患者や、「公害患者」として認定されず救済されない被害者の存在、工場排水による汚染で魚が住めなくなった海、環境を軽視する企業の不祥事などを映し出していきます(番組公式HPはこちら)。

きれいな空気や美しい海を取り戻し、本当の意味で公害を克服するためには、いったい誰が、何をすべきなのか。自分には、何が出来るのか―多くの問いを投げかけられるドキュメンタリーです。

☆資料館だより35号はこちら

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)

もりもとまきのアーキビストの目 No.17

学び舎を覆う空気の汚れ-教育現場の健康被害-
(資料館だより34号、2011/01)
紹介資料:『西淀川全保育所のアンケート回答まとめ』(1970~71年)、大阪市立福小学校『公害白書』(1970年)

子どもたちが元気に駆け回るはずの学び舎にも、大気汚染による健康被害が広がっていたことを伝えるエコミューズ所蔵資料を紹介します。

ecomuse
西淀川全保育所のアンケート回答まとめ』(’70~’71年、谷智恵子弁護士資料No.38、写真上)は、区内全保育所児童の健康状態に関する調査結果です。「3ヶ月もつづかないが、よくせきがでますか」との質問には約45%が症状を訴えており、全児童の約1割にあたる60名が公害病の認定を受けています。

子どもも大人も、公害のただなかに
また、福小学校が独自に作成した同校の『公害白書』(’70年、同No.96、同上)によると、6年生の約20~30%に喉の痛み、頭痛、咳、痰の症状があり、教員のほぼ全員が、咳、鼻づまり、喉の痛みなどを訴えています。教員からは、窓を開けられないので冷房を設置してほしい、喉が痛く声が出にくいので学級児童数を30人以下に減らしてほしいといった要望が出ています。公害の真っ只中にある教育現場の実情を、ありありと伝える資料です。

☆資料館だより34号はこちら

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)

もりもとまきのアーキビストの目 No.16

教育現場で、公害と向き合う-出来島小学校の取り組み-
(資料館だより33号、2010/11)
紹介資料:『大阪市立出来島小学校 昭和45年度公害対策研究指定校 研究発表紀要』

今回は、エコミューズ所蔵資料『大阪市立出来島小学校 昭和45年度公害対策研究指定校 研究発表紀要』(谷智恵子弁護士資料No.84)を紹介します。同小学校は’70年度・’71年度に、大阪府・市、両教育委員会から「公害対策研究学校」の指定を受け、教職員は児童に対する保健指導や公害学習の指導方法を研究・実践しました。この紀要は’70年度の取り組みがまとめられたものです。

教職員の熱意が伝わる 教職員の熱意が伝わる 

大気汚染から児童を守るため、学校独自で大気汚染注意報(二酸化硫黄0.25ppm以上)・警報(0.4ppm以上)の基準を作り、警報時には、体育は講堂内・教室内で実施または中止、休憩時間は屋外に出させない等のルールを設け、空気清浄機の設置やうがい施設の整備など施設面での対策も図られました。また、ぜん息児童の保護者を対象に健康相談を開いたり、「ぜん息日記」や「ぜんそくカルテ」を作ったりして、一人ひとりの症状の把握と改善に努めました。さらに大気汚染に関する学習を、道徳、社会科、体育、学校行事、学級指導などで実施するなど、公害教育にも積極的に取り組んでいます。

学校教育の現場が、公害から児童を守り、そして立ち向かう力を育てるために奮闘するようすを伝える資料です。

☆資料館だより33号はこちら

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)

公害地域の今を伝えるスタディツアー2011参加者募集(8/8~11)

*************************************
公害地域の今を伝える
スタディツアー2011
~大阪 西淀川・大気汚染の地を訪ねて~
参加者募集
*************************************
スタディツアーのホームページ
http://www.studytour.jpn.org/
■公害は過去のもの・・・って思っていませんか?
都市部では自動車による大気汚染が現在も問題となっています。
工場からの大気汚染も現在はどうなっているか、企業担当者から話を伺います。
■見学やヒアリングから得た知識をワークショップを通じて参加型で学びます。
■スタディツアーの前には事前勉強会を用意しています。
■参加者は現地で学んだことを、次は発信者として、伝えていくことを目指します。
【日程】
●スタディツアー  2011年8月8日(月)・9日(火)・10日(水)・11日(木)の3泊4日
●事前勉強会 講師 小田康徳氏(大阪電気通信大学、西淀川・公害と環境資料館館長)
7月9日(土)13:00-16:00 都留文科大学
7月17日(日)13:00-16:00 あおぞら財団
※いずれかの会場でご参加ください
●宿泊場所 経営開発研修センター 大阪市港区三先1-6-3
http://www.keieikaihatu.co.jp
【定員】40名
【参加費】10,000円(食費相当分の負担をお願います。夜間の研修もあるので、原則宿泊です)
【対象者】公害・環境問題に関心をもち、
持続可能な地域づくりに取り組む意欲のある人
参加記録の執筆をしてもらいます。
それらの情報を元に新しい公害教育の教材および冊子を作成します。
【主催】あおぞら財団(財団法人公害地域再生センター)
【スタディツアーでのおもな訪問・ヒアリング先】(予定)
●訪問先=関西電力、国土交通省、地方自治体、高等学校、デイサービスセンターなど
●ヒアリング先=企業、被害者、医師、弁護士、行政、教育実践者など
【集合】
1.現地集合
2.関東(候補:大月駅 都留文科大学)にて集合後、バスで現地へ移動。
【申込み方法・締め切り】
・氏名、連絡先(住所・電話番号・メールアドレス)、所属、参加動機を記入の上、
あおぞら財団に連絡をお願いします。
・締め切り=定員になり次第しめきります(5月20日~)
【協力専門家・スタッフ】(五十音順)
板倉豊・京都精華大学教授
井上有一・京都精華大学教授
大滝あや・Tao舎代表
小田康徳・大阪電気通信大学、西淀川・公害と環境資料館館長
白神加奈子・みずしま財団研究員
高田研・都留文科大学教授、あおぞら財団理事
西村仁志・同志社大学准教授
あおぞら財団事務局(林、藤江、鎗山、相澤)
【参加者の声 2010年新潟】
●公害問題とされてきたことのなかに、
環境教育、地域づくり、CSRなどの課題がすべて含まれていることに
新たに気づくことができたツアーだった。
●滞在中にお聞きした話は、言うまでもなく、非常に貴重なものだった。
その時代を生きた人にしか語れない、その人でしか知りえない話もあった。
私は、語ってくださる方の、私たちにむけられた「信頼」の気持ちを感じ、
その気持ちにこたえたいと思った。(中略)
私たちは、「語り継いでいく」というバトンを受け取ったのだと思った。
●自分が地元のことをあらためて学べたように、
友人などまわりの人たちに地元について見つめなおすことの大切さを伝えていこうと思う。
小さなことだが、足元から行動する大切さをスタディツアーで学んだので、
一生懸命取り組んでいきたい。
詳しくはこちらへ
http://www.studytour.jpn.org/niigata5_suggestion.html
【連絡・問い合わせ先】
〒555-0013大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4F
あおぞら財団(財団法人公害地域再生センター)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
http://www.aozora.or.jp/
webmaster@aozora.or.jp
※本事業は(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成事業の一環です。
※いただいた個人情報は本事業の目的以外には使用しません。
=======以下、申込事項=======
公害地域のいまを伝えるスタディツアー2011
~大阪西淀川・大気汚染の地を訪ねて~
氏名
住所 〒
電話番号
緊急時/帰省先等
メールアドレス
所属
参加動機、問題意識など
その他、要望、ご質問など
======================

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公害地域の今を伝えるスタディツアー2011
~大阪 西淀川・大気汚染の地を訪ねて~
参加者募集

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スタディツアーのホームページ
http://www.studytour.jpn.org/

ちらし2011スタディツアー募集

■公害は過去のもの・・・って思っていませんか?
都市部では自動車による大気汚染が現在も問題となっています。
工場からの大気汚染も現在はどうなっているか、企業担当者から話を伺います。

■見学やヒアリングから得た知識をワークショップを通じて参加型で学びます。

■スタディツアーの前には事前勉強会を用意しています。

■参加者は現地で学んだことを、次は発信者として、伝えていくことを目指します。

【日程】
●スタディツアー  2011年8月8日(月)・9日(火)・10日(水)・11日(木)の3泊4日
●事前勉強会 講師 小田康徳・大阪電気通信大学教授、西淀川・公害と環境資料館館長
7月9日(土)13:00-16:00 都留文科大学
7月17日(日)13:00-16:00 あおぞら財団
※いずれかの会場でご参加ください
●宿泊場所 経営開発研修センター 大阪市港区三先1-6-3

【定員】40名

【参加費】10,000円(食費相当分の負担をお願います。夜間の研修もあるので、原則宿泊です)

【対象者】公害・環境問題に関心をもち、持続可能な地域づくりに取り組む意欲のある人
参加記録の執筆をしてもらいます。
それらの情報を元に新しい公害教育の教材および冊子を作成します。

【主催】あおぞら財団(財団法人公害地域再生センター)

【スタディツアーでのおもな訪問・ヒアリング先】(予定)
●訪問先=関西電力、国土交通省、地方自治体、高等学校、デイサービスセンターなど
●ヒアリング先=企業、被害者、医師、弁護士、行政、教育実践者など

【集合】
1.現地集合
2.関東(候補:大月駅 都留文科大学)にて集合後、バスで現地へ移動。

【申込み方法・締め切り】
・氏名、連絡先(住所・電話番号・メールアドレス)、所属、参加動機を記入の上、
あおぞら財団に連絡をお願いします。
・締め切り=定員になり次第しめきります(5月19日から受付開始)

【協力専門家・スタッフ】(五十音順)
板倉豊・京都精華大学教授
井上有一・京都精華大学教授
大滝あや・Tao舎代表
小田康徳・大阪電気通信大学教授、西淀川・公害と環境資料館館長
白神加奈子・みずしま財団研究員
高田研・都留文科大学教授、あおぞら財団理事
西村仁志・同志社大学准教授
あおぞら財団事務局(林、藤江、鎗山、相澤)

【参加者の声 2010年新潟】
●公害問題とされてきたことのなかに、
環境教育、地域づくり、CSRなどの課題がすべて含まれていることに
新たに気づくことができたツアーだった。
●滞在中にお聞きした話は、言うまでもなく、非常に貴重なものだった。
その時代を生きた人にしか語れない、その人でしか知りえない話もあった。
私は、語ってくださる方の、私たちにむけられた「信頼」の気持ちを感じ、
その気持ちにこたえたいと思った。(中略)
私たちは、「語り継いでいく」というバトンを受け取ったのだと思った。
●自分が地元のことをあらためて学べたように、
友人などまわりの人たちに地元について見つめなおすことの大切さを伝えていこうと思う。
小さなことだが、足元から行動する大切さをスタディツアーで学んだので、
一生懸命取り組んでいきたい。

過去の参加者の声 :kuwasiku:

【連絡・問い合わせ先】
〒555-0013大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4F
あおぞら財団(財団法人公害地域再生センター)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885

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webmaster@aozora.or.jp

※本事業は(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成事業の一環です。
※いただいた個人情報は本事業の目的以外には使用しません。

=======以下、申込事項=======

公害地域のいまを伝えるスタディツアー2011
~大阪西淀川・大気汚染の地を訪ねて~

氏名

住所 〒

電話番号

緊急時/帰省先等

メールアドレス

所属

参加動機、問題意識など

その他、要望、ご質問など

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Filed under: イベント案内 | 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2011/05/20(金) 05:08

もりもとまきのアーキビストの目 No.15

若い力で、伝えていく。-『四日市環境情報誌 なたね通信』-
(資料館だより32号、2010/09)
紹介資料:四日市再生公害市民塾『四日市環境情報誌 なたね通信』

今回は、エコミューズに届くたくさんのミニコミ誌のなかから、「四日市再生公害市民塾」の20代の若手メンバーが発行している『なたね通信』(偶数月1日発行)を紹介します。

若い感性が光る 若い感性が光る 

四日市大気汚染公害は、1960年代に本格的に稼動、急速に規模を拡大した、発電所、石油精製工場、化学工場からなる四日市コンビナートの排煙によって引き起こされました。多くの住民が呼吸器疾患に苦しみ、小学校には「うがい場」が設置され、児童たちが一日6回のうがいを行うほどでした。「四日市再生公害市民塾」は、こうした公害の経験を風化させることなく、後世に教訓を伝えていこうと活動している市民グループです。その若手メンバーの取材・編集による『なたね通信』の誌面は、「語り部養成プログラム」や「四日市公害を学ぶスタディツアー」の企画・実践報告、また地元特産の小女子(こうなご:イカナゴの別称)漁に同行取材、そして市内企業のヒット商品をレポートと、とてもアクティブ。

次世代の若者たちが、公害の記憶・まちの記憶を語り継ぐためにチャレンジする姿が、いきいきと伝わってくるミニコミ誌です。

☆資料館だより32号はこちら

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)

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