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» 2017 » 12月

医療従事者向け呼吸ケア・リハビリテーション講習会を開催しました(11/19) 

2017年11月19日(日)14:00~17:00、西淀川区役所にて、第1回医療従事者向け「呼吸ケア・リハビリテーション講習会」を開催し、25名の方が参加しました。講師は藤原耕三氏(倉敷第一病院理学療法士、岡山県呼吸ケア研究会理事)、椿和人氏(東大阪病院理学療法士)のお二人で、お二人とも呼吸ケア・リハビリテーション指導者養成研修修了生です。参加された方は、理学療法士、作業療法士、看護師、言語聴覚士、介護職員といった職種の日頃からぜんそくやCOPDの患者さんと接する方たちです。

最初に、藤原耕三先生から、COPD(慢性閉塞性肺疾患)に関する座学での講義がありました。COPDは、たばこの煙などの有害物質が原因で肺が炎症を起こし、呼吸がしにくくなる病気ですが、日本では罹患者数が約530万人であると推定されているにも関わらず、COPDと診断されている患者数は26万人とごく一部です。COPDは、予防と治療が可能な疾患であるため、早期の発見が重要です。健康日本21でもCOPDは、「がん」「循環器疾患」「糖尿病」と並んで、主要な生活習慣病の一つとして、発症予防と重症化予防の徹底が方針の一つとして挙げられています。

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藤原耕三先生のお話

藤原先生が勤務されている倉敷第一病院の取り組みとして、医師・看護師・栄養士・理学療法士ら14名から呼吸サポートチームを組織し、研修や呼吸リハビリカンファレンス、患者教室といった活動を行っている様子を紹介していただきました。また、中国における日本式呼吸リハの実践や倉敷でのCOPD対策事業「くらしきCOPDネットワーク」、岡山県呼吸ケア研究会といった事例についてもお話していただきました。中国では、日本と同様に多くのCOPDの患者さんが適切な診断を受けていないそうです。藤原先生が関わられた症例の患者さんは、呼吸リハ初日は「死んだ方がましだ」と言うほど呼吸に困難がある状態でしたが、リハ開始8日後に1年ぶりの外出ができるほど劇的に回復されたそうです。また、倉敷市で行われている呼吸リハビリの一例として、フライングディスク競技を紹介していいただきました。フライングディスクは、競技中の移動が不要で運動強度が低いため、在宅酸素療法をしている患者さんでも実施することができます。薬よりもリハビリの方が費用対効果が高く、患者さんのQOLを向上させることができます。そのため、呼吸リハビリを広めていくことが重要です。

講義に対して、参加者からは、「長崎や倉敷での取り組みを紹介していただいたので、地域での啓発をすすめていく上で参考になりました」、「COPDの基礎やCOPDに対する取り組みが実際にわかってよかったです」、「COPD間診表から肺機能検査でCOPD患者を見つける流れが良く理解できた」といった感想をもらいました。

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中国人患者への日本式呼吸リハの実践についてのお話をきいています

その後、実技では、フィジカルアセスメントを学びました。アセスメントは、問診 、視診 、触診、打診、聴診の5つからなります。それぞれの診断におけるポイントを実技を踏まえながら学びました。

二人一組になってお互いの体を触って胸部体表解剖のランドマークとなる 胸骨角・第10肋骨等や正常な肺・肺葉の位置を確認したり、打診音で病態を判断する打診、聴診器で呼吸音を聞く聴診といった実技を行いました。

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二人一組で触診の実技をしています

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指で胸を打つ音で病態を判断する打診

実技に対しては、「打診など普段することがないので新しく方法を知れてよかった」、「評価方法が詳しく知ることができ、練習もしっかりできました」、「肺の聴診の部位や肋骨の確認等実際にできてわかりやすかった」、「体表解剖から、打診・聴診と大切なことを学べてよかった。基礎のところが実際やってみるとしっかりできていないなと確認できた」との感想を参加者からもらいました。

講習会全体に対しては、「呼吸の解剖生理、疾患の病題の復習が必要と感じました。丁寧に教えていただき参考になりました」、「明日から他スタッフにも伝達講習したいと思います」、「楽しかった。独学でやっていてもあまり身にならないが、ペアの人や先生らに、実際に相談しながらでとてもよかった」と、次の日から医療や介護の現場で講習会で学んだ内容を活かしてもらえそうな感想をいただきました。また「COPDの方に評価して、パンフレットを渡して、リスクについて知っていただけるようにアプローチしたいです」といった、COPDの早期発見に向けた啓発に対する感想もいただきました。

– – – – –

次回は、1月28日(日)に行います。

http://aozora.or.jp/archives/29586

■日時:1月28日(日) 14:00~17:00(受付13:30~)

■講師:椿 和人氏(東大阪病院理学療法士)、藤原耕三氏(倉敷第一病院理学療法士、岡山県呼吸ケア研究会理事) ※呼吸ケア・リハビリテーション指導者養成研修修了生

■会場:西淀川区役所2階 集団検診室(大阪市西淀川区御幣島1-2-10) JR東西線「御幣島(みてじま)」駅 1番出口 すぐ
http://www.city.osaka.lg.jp/nishiyodogawa/page/0000029225.html

■対象:看護師、薬剤師、保健師、介護職員、理学療法士、作業療法士の方など

■定員:30名(定員になり次第締め切ります。下記に必要事項を記載しお申し込みください)

■参加費:無料

■持ち物:バスタオル、聴診器(お持ちでない人にはお貸しします)※実技がありますので、動きやすい服装でおこしください。

日ごろCOPD患者に接する機会のある理学療法士や作業療法士はじめ、保健師や看護師やヘルパーさんたちにお勧めの講習会です。参加をお待ちしております。

– – – – –

これまでの医療従事者向け呼吸ケアリハビリ講習会の様子はコチラをご覧ください→http://aozora.or.jp/katsudou/ikigai/medical-worker →http://aozora.or.jp/archives/category/kankyohoken

協力:西淀川区役所
本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進のための人材育成・情報発信事業(NPO法人等との協働事業)」の一環です。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境保健 — aozorafoundation 公開日 2017/12/11(月) 03:21

タンデム自転車の旅②/子どもの発達に応じた自転車教室in愛媛の巻

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。

しまなみ海道のサイクリングの後は、11/25-26で、国際交通安全学会のワークショップとセミナーが愛媛県・松山でおこなわれました。

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愛媛といえば「タンデム自転車NONちゃん倶楽部」!
さまざまな障がいをもつ子どもや大人とその保護者やサポーターが集まりました。
「愛媛県運転免許センター」を会場にお借りしての開催。タンデム自転車をはじめ、ハンドサイクル、車いすを後ろから押すタイプ、
3輪や4輪や、電動アシストや、ペダルをはずした普通自転車などなど、乗る人に応じた自転車をフィッティングすることからはじまり、
走行だけでなく、ゲームを取り入れて自転車に乗る感覚をつかみ、最後はみんなで、免許センターのコースを走りました。
ゲームの中には、大阪で大流行(!?)のタンデム流鏑馬もやりましたよー。

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2日目は会議室でのセミナー。オランダ、イギリスから来られていた専門家からは、各国の障がい者に対する自転車の教育、利用、取り組みについて報告がありました。日本からは「サイクルボランティアジャパン(CVJ)」や「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の活動報告を交えながら、ディスカッションしました。

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自転車に乗ることで広がる世界があることを、体感できる2日間でした。

本行事で使用している自転車やヘルメットは、それぞれ次の支援や助成金によって購入させていただいております。
●KHS-T20 2台=FAAVO大阪クラウドファンディング大阪商工信用金庫「さくら賞」
●KHS-SPORT 1台、ヘルメット=(公財)車両競技公益資金記念財団助成金

※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 地域づくり | タンデム自転車 | 地域づくり — aozorafoundation 公開日 2017/12/02(土) 04:23

タンデム自転車の旅①/しまなみ海道の巻

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。

尾道から今治まで約70キロ、走り切りました~!!!

大阪からタンデム自転車3台持ち込んで、放課後等デイサービス「じゃがいもくらぶ」のメンバーと大阪で日頃、自転車教育にたずさわるCMA(コミュニティマネジメント協会)、あおぞら財団のメンバーなどなど途中総勢16人で、11/23-24に「しまなみ海道」をサイクリングしました。

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視覚に障がいがあったり、いつもは車いすで移動している高校生がタンデム自転車だったら、70キロ、自分の力でこげるんですね。
坂道は息が切れるし、橋の上は強風だったけど、最後の「来島海峡大橋」の終わりに近づいてくると、「さびしい~」って気持ちになりました。

また、みんなで走りたいですね。ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。

協力:コミュニティマネジメント協会(CMA)
車両提供:地域総研アソシエ

本ツアーでは使用しているタンデム自転車やヘルメットは、それぞれ、次の支援や助成金によって購入させていただいております。
●KHS-T20 2台=FAAVO大阪クラウドファンディング大阪商工信用金庫「さくら賞」
●KHS-SPORT 1台、ヘルメット=(公財)車両競技公益資金記念財団助成金

※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 地域づくり | タンデム自転車 | 地域づくり — aozorafoundation 公開日 2017/12/01(金) 04:12
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