資料館だより49号を発行しました。
エコミューズやあおぞら財団に配架しています。
資料館だよりNo.49(2014年8月号)
PDF版はこちらからどうぞ
2014年7月18日(金)、楽らく呼吸会の遠足企画として、姫島診療所から矢倉海岸まで出かけました。西淀病院から理学療法士の廣野さんと田中さんを講師に迎え、一緒に歩いたり、呼吸リハビリの体操などもおこないました。参加者は14人(内、患者さん7名(家族の方を含む)、理学療法士2名、看護師1名、スタッフ4名)でした。
今回は、「みんなで歩こう」がテーマ。楽らく呼吸会では、いつも室内で楽しく呼吸リハビリや運動に取り組んだり、呼吸器の病気に関するいろいろな勉強をしたりしていますが、外に出かけるプログラムは久しぶりです。→前回の遠足の様子についてはコチラ
呼吸器の患者さんにとって、呼吸リハビリや適度な運動を続けることは、体力維持や症状を悪化させないためにとても大切です。みんなで楽しく運動に取り組める遠足は、患者さんたちからの熱いリクエストもあり、実現しました。
まずは、姫島診療所に集合!みなさん予定の時間よりも早めに到着して談笑中。日除け対策など、万全の態勢です。(この日を楽しみにされていた様子が伝わってきます。)
みなさんお揃いの後、車で矢倉緑地まで移動し、歩きました。
矢倉緑地とは・・・
「淀川と神崎川河口にはさまれた矢倉緑地は、昭和9年の第1室戸台風で水没した田畑を埋め立てた土地で、平成 9年(1997年)から造成を行い、平成12年(2000年)9月1日にオープンした都市公園です。
市内では珍しくコンクリート護岸のない海水面と接する公園で、自然石を用いた荒磯自然護岸や水に触れ合うことができる潮だまりがあり、通水管を通ってきた小魚が泳いでおり、カニ・フジツボ・フナムシなども見られます。
周辺は、渡り鳥の滞留地になっているので、公園内に設けられた野鳥観察所から、カルガモやユリカモメなどが観察できます。(西淀川区のホームページより)」
歩き始めると、入り口付近に石碑を発見。囲んでしばらく見入る患者さんたち。
“本緑地は、公害健康被害補償予防協会より助成金を受けています。”
矢倉緑地は、大気汚染対策として造られた公園なんです。「知らなかった!」と、持参のカメラで撮影する患者さんも。
真夏のような太陽が照りつけるお天気でしたが、緑の木陰はなかなか涼しく、歩きやすかったです。
公園の東屋にて、まずは休憩。お茶を飲んで一息つきました。
そして海を眺めたり、咲いている花を観察したり・・・思い思いに過ごしました。
その後、理学療法士さんと一緒に、みんなで呼吸体操をしました。
肩を上下に動かしたり
腕を前後にまわしたり
「シェー」のポーズで脇腹の筋肉を動かします
最後は深呼吸をして呼吸を整えます。
体をほぐした後は、シャボン玉をしました。
吹いてふくらますだけではなく、手で持って振ったり息を吹きかけたりして一気にいくつものシャボン玉を飛ばすグッズもあり、お気に入りのものを使ってそれぞれ楽しみました。患者さんも理学療法士さんたちも、いっしょに和気あいあい♪
小走りしながらシャボン玉を飛ばす人もいて、ちょっと心配しながらも、本当に楽しかったんだなあ~と実感。普段の呼吸会とはまたちがった患者さんたちの表情が、とても印象的でした。
記念撮影でのこの笑顔!
みなさんいいお顔をされていますね~!
帰りは、海を臨みながら歩きました。
潮だまりをのぞきこむと、カニも見られました!

(そそくさと隠れてしまいましたが・・・)
海を眺めて歩いていると、ずっと西淀川に住んでおられる患者さんが、70年前の矢倉の海の風景や、淀川の話をしてくださいました。「淀川は底が見えるくらい水が透き通っていたんやで~」。
何気ない会話の中から、戦時中の暮らしや日常についても聞かせてくださいました。昔のまちの風景、公害のこと、戦争のこと・・・今、この西淀川で生きてこられた先輩たちから受け継いでいきたいことはいっぱいあるなあとあらためて感じました。
遠足を通して、楽しく運動ができ、また、参加者同士の距離もさらに近くなったように感じました。とても暑い日でしたが、途中でしんどくなる人もおらず、最後まで元気に過ごすことができました。楽しくできる運動、みんなで続けていきたいですね。
開催後のアンケートでは、7人中5人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、7人中3人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】、3人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。その他に「大変楽しい一時を過させていただきました」といった感想や、矢倉海岸まで出かけた企画に対して「最低、年1度お願いします」という声も寄せられました。
少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!
■次回予定 ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・のざと診療所…8月8日(金) 14:00~15:30(栄養について)
・千北診療所……9月18日(木) 14:00~15:30(栄養について)
・姫島診療所……9月19日(金) 14:30~16:00(栄養について)
吉田
2014年7月17日(木)、千北診療所で楽らく呼吸会を開催しました。今回は西淀病院から理学療法士の田中さんと笹本さんを講師に迎え、呼吸リハビリと運動をおこないました。参加者は12人(内、患者さん7名(家族の方を含む)、理学療法士2名、スタッフ3名)でした。
最初に、口すぼめ呼吸をおこないました。長く息を吐こう、とがんばりすぎてしまうと逆に咳込んでしまうこともあるので、自分のできるペースでおこなうことが大切です。
そして、おなじみの呼吸体操をしました。
体操の合間に、みなさんの楽しいおしゃべりがぽんぽんと飛び出し、気持ちもリラックス。
「筋肉なんてもうないで~!」「(自分の腕を見て)しわくちゃや!」などなど・・・笑いが絶えない楽しい現場です♪
今回は、手足を動かすゲームに挑戦するため、念入りにストレッチもおこないました。
体をほぐした後は、ダーツゲームに挑戦しました!
マジックテープ式の的に向かって、ダーツ(矢)やボールを投げて、当たった場所の点数の合計をチーム対抗で競いました。
イスに座った体勢で、投げる時に「フーッ」と息を吐きながら投げるのがポイントです。

みなさんなかなかの命中率!「息を吐きながら投げると当たりやすいわ!」という感想も出ていました。
少し水分補給をして休憩をとりながら、次はパターゴルフに挑戦です。座った状態でパターを握り、いつも体操でおこなっている脇腹の筋肉を使う動きで、パターを振ります。
田中さんがお手本を見せてくださいました。小さなゴール(穴)にボールが入るのかなぁ~とみんなで見守る中、2回連続ホールイン!私も入れるぞ~と、熱が入る患者さんたち。
自分の番が終わった後も、他のメンバーのプレイをあたたかく、そして必死で見守るみなさんの姿が印象的でした。ゴールできるかどうかよりも、やっぱり、お互いに声をかけあって楽しみながら取り組める運動というのはいいですね!
最後は、玄関に出て、シャボン玉をしました。シャボン玉は、口すぼめ呼吸を自然に実践できる遊びです。
理学療法士のお二人が用意してきてくださったシャボン玉はいろいろな種類があり、ストロー状のもので「フー」と息を吐くものや、輪っかに直接息を吹きかけるものもあり、いろいろな大きさのシャボン玉を楽しみました。
夢中になってもくもくとシャボン玉を吹き続け、ふわふわ飛ぶ様子を見送りながらうれしそうな表情のみなさん。呼吸リハビリをがんばらないと!と肩に力を入れなくても気軽に取り組むことができるシャボン玉はおすすめの方法ですね。お家などでもぜひチャレンジしてみてください!
開催後のアンケートでは、7人中6人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、7人中2人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】、4人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。その他に「童心にかえれて楽しかったです。」など、楽しかった!という感想が多く寄せられました。
少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!
■次回予定 ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・のざと診療所…8月8日(金) 14:00~15:30(栄養について)
・千北診療所……9月18日(木) 14:00~15:30(栄養について)
・姫島診療所……9月19日(金) 14:30~16:00(栄養について)
吉田
毎月第4水曜日に「あおぞらイコバ」開催している「あおぞら野菜市」。
7月23日(水)は、暑い中、あたらしいお店が2つ登場し、フリーマーケットやカキ氷で大いににぎわいました。
■出店
カフェスロー大阪(オーガニックランチ、カキ氷)
みやこ菜園(綾部の野菜)
谷口さんの野菜(兵庫の野菜)
ねこめ(てづくり雑貨)
sunaneco.(てづくり雑貨)
楽成体(健康マッサージ)
次回は、8月27日(水)11:00~13:30です。
場所:あおぞらイコバ(あおぞらビル1F)
https://aozora.or.jp/accesscontact
おたのしみに~
鎗山(あおぞら財団スタッフ)
日 時=2014年7月18日(金)13:30~17:30
参加者=中国の環境団体関係者・記者 計30人、引率者3名
中国の記者が書いた記事はこちら
中国の環境団体関係者と記者を西淀川フィールドワークの受け入れを行いました。
東京から大阪、北海道へ移動する日本縦断のプログラムです。東京での記事はこちらです。
まず、財団で西淀川公害と地域再生についてビデオも使って解説しました。
続いて公害患者の永野千代子さんのお話です。病気との闘いや子育ての苦労、裁判の経験を話していただき、質問に答えていただきました。
Q.「お子さんの場合の公害病はどの様な手続で認定されたのですか?」
・公害医療センターや医師会が認定に支援をしました。
Q.「申請しても認定されない場合はありましたか?」
・1988年に「公害指定地域」の指定がなくなり、新しく認定は見られなくなりましたが、患者は増えているのが現状です。
Q.「21年間の裁判の間に空気はきれいになりましたか?」
・工場からの大気汚染は少なくなりましたが、自動車によるそれは無くなっていません。
Q.「裁判の勝利で得た賠償金はどんな基準で原告に分配されましたか?」
・弁護団と患者会で、公平になるよう配分の基準を作りました。
質問には永野さん、林さんが丁寧に答え、感謝の色紙と手作りの記念品が二人に贈られました。
その後、バスに乗車して西淀川を回りました。ディサービスセンターの「あおぞら苑」では施設長の辰巳致さんから、開設に至る経過や現在の活動の様子を聞き、内部の見学をしました。
大和田西交差点では、国道43号線の公害対策の説明を聞き、43号線の車の多さを体感してもらいました。
その後バスで中島工業団地や尼崎工場群、西淀川公害医療センターを見学し、大野川緑陰道路を歩いてあおぞら財団まで帰ってきました。
あおぞら財団に戻ってきて今日の「ふり返り」を行い、参加者との質疑応答がありました。その一部を紹介します。
Q.消費者との連携はありましたか?
・消費者団体の存在が日本では大きいのですが、そこが裁判の協力してくれ
たことが大きかったです。
Q.今、公害裁判が少なくなっているようだが、訴訟が受け付けられなくなって
いるのですか。
・日本では公害対策が進み、訴えられることが少なくなっています。
Q.街の再生計画はどのくらい達成できていますか?
・「大気」はだいぶきれいになりました。「緑」は半分ぐらい、「車」はまだまだです。ただ地域を良くしたいという声は高まり、当初の計画とは形は違うところもありますが、再生は進んでいます。工場は減って住宅が増えている現状もあります。
見学の皆さんは、たくさん質問をしてくれました。日本と中国では制度の違いがあり、理解が難しい部分もあったようです。
日本と中国の空はつながっているので、一緒に環境を良くしていきたいです。(天野)