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ブログカテゴリー » 西淀川交通まちづくり

西淀川交通まちづくりプロジェクト3回目を開催しました

日時:2012年2月27日(月)18:00~20:00
場所:グリーンルーム(あおぞらビル3F)
参加者:3名(+スタッフ2名)
ゲスト:栂章夫氏、斉藤正樹氏(株式会社輝章/UD卸売市場

西淀川交通まちづくりプロジェクト3回目を開催しました。
今回は、要援護者のサポート実習をおこない、その後、「防災まちづくり通信vol.1(案)」、「西淀川おでかけマップ【御幣島編】(案)」をもとに話し合いました。
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要援護者のサポート実習には、西淀川区佃の企業が開発した要援護者防災用品「救助担架フレスト」と「救助用おんぶひも」を使いました。開発者の方から使い方のレクチャーを受け、実際に、あおぞらビル内の階段の上り下りをしてみました。
「救助担架フレスト」は布製なので、棒担架とは違って、小回りがきき、上下移動しやすいのが特徴です。
「救助用おんぶひも」を使えば、後ろの人が、前の人につかまっていなくても大丈夫です。

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サポート実習を体験した人の感想です。

■実習してよくわかった■
・担架のメリット(小回りがきく、楽、安心感)がよくわかった。
・ものを見るまでイメージできなかったけど、実際やってみてよくわかった。
・みなに知ってもらい、必要な人に届けたい。
・健常者だけではなく、施設に行ってやってみてはどうか。一緒にやれば理解ができる。
・PRが大事だろう。避難訓練の場をいかすとか。
・「明日は我が身」という気持ちで考える人を増やすことが大事。
・理解者、サポーターを増やそう。

また、「防災まちづくり通信vol.1(案)」、「西淀川おでかけマップ【御幣島編】(案)」をどうやって普及するかを話し合いました。

次回は、3月の開催を予定しています。興味のある方はぜひご参加ください。

<お申し込み>
西淀川交通まちづくりプロジェクトでは、参加者を募集しています。
氏名、連絡先(住所・電話番号・メールアドレス)、所属を記入の上、
webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)まで、ご連絡ください。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2012年3月1日6:10 PM

防災まちづくり講演会を行いました

2月11日(土)に、グリーンルームにて、防災まちづくり講演会「災害に強いまちづくりに対して市民ができることは何か」を行いました。

まず、最初に関西大学 准教授の越山健治先生から講演がありました。(越山先生のtwiter acount: @Dr_Koshi

越山先生の講演

写真:越山先生の講演の様子

講演会の参加者の様子

写真:講演を聴く参加者の様子

越山先生からは以下のようなお話しがありました。

  • 災害に強いまちとは、1. 災害が起きないようになっているまち、2. 災害に対する備えがあるまち、3.災害で被害が拡大しないまち、4. 災害からの復興が実行できるまちである。災害が起きないようにしながらも、「災害に対する備え」、「災害で被害が拡大しない」、「災害からの復興が実行できる」まちを作っていかないといけない。
  • 東日本大震災の地域防災の教訓は、1. 支援は数日、来ないかもしれない、2. 電気とガソリンの入手に四苦八苦する、3. あまりにも大きな災害の際には、支援側がいなくなる。遠くへ避難することが最善策かもしれない。4. 災害と地域の関係は自分で理解する、5. 情報なくして先は見えない、といったことである。
  • 関西電力の原子力発電所は日本海側にあるが、火力発電所は太平洋側にある。今は原子力は動いていない。今、もし東南海地震が起きたら、火力発電所が壊れて関西は大規模に停電するおそれがある
  • 西淀川区では、津波液状化の恐れがある。また、大きな災害の際に、橋が使えなくなる懸念がある。西淀川区は工場地域があり、工場の火災は木造密集住宅地の火災以上に怖い。

越山先生の当日の資料はこちら

会場からは、避難訓練の考え方、大阪府の庁舎移転が防災に与える影響、防災対策がうまくいった事例、要援護者に対する防災対策などについて質問がありました。

今回の講演を聞いて、改めて災害時には市民の一人一人の力が重要になるということを痛感しました。また、予め防災対策をしているかどうかで、多くの人が助かるか、災害で被害が拡大しないか、復興が早くできるかに大きく影響していくことを感じました。

最後の質疑応答で意見が出た要援護者への避難は、非常に難しい問題だと思います。今後、高齢化が進み、社会の脆弱性が増して行く中で、弱い立場にいる方々を切り捨てないやり方について、できるだけたくさんの人と共に考えていく必要があると思います。

今年度の交通まちづくりプロジェクトは、この講演会やヒアリング調査、話し合いなどの内容をふまえて、ニュースレターのような形で西淀川の防災についての情報をまとめていく予定です。次回の交通まちづくりプロジェクトの話し合いは、2月27日(月)18:00から、あおぞらイコバにて行います。ご興味のある方は、氏名、連絡先(住所・電話番号・メールアドレス)、所属を記入の上、webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)まで、ご連絡ください。

防災について区役所へのヒアリング

西淀川区の防災の現状を調べるために、1月27日(金)に西淀川区の市民協働課にお話しをうかがいました。お話しをうかがったのは、西淀川区市民協働課 平野担当課長と松井防災担当係長のお2人です。
こちらからの参加者は、西淀川交通まちづくりプロジェクトの参加メンバー4人とあおぞら財団の藤江と谷内です。

西淀川区ヒアリングの様子

市民協働課の方からうかがった内容は以下の通りです。

1.西淀川区の防災の検討状況

  • 西淀川区政会議の下部組織として、防災部会と子ども部会があり、防災部会は西淀川区の防災についての取り組みは、防災部会の中で検討している。
  • 1回目は9月6日2回目は1月18日に実施しており、そこでの資料をもとに説明する。

2. 災害の想定について

  • 国の防災会議において、4,5月に、津波の想定や対策についての方針が出る予定であり、市の防災対策についての方針はその後に決まることとなる。
  • 現在は、M8.6を想定している。現在の西淀川区の防災対策は、津波を想定しておらず、直下型の地震を想定して検討されてきた。
  • 西淀川区にある防潮堤は、最大8mである。津波は満潮時で6.0mの津波が想定されており、守られていることになる。だが、防潮堤が突き破られたらという想定はしていない。

3. 津波避難ビルの指定について

  • 津波避難ビルの指定は、各連合振興町会と個別協議のうえ調整していく。津波避難ビルは現地を見ないと判断できない。町会単位で日常的なつながりがあるところなどを優先して決めていく。3月末までに意思確認を行い、順次、協定を結んでいきたい。
  • ダイレクトメールでマンションにお願いを送付しており、協力してもらえるところには再度町会長とともにお願いに行く予定である。
  • 懸案事項は、避難によってオートロックやドアの破損等が施設の損傷・汚損などへの補償をどうするのかということである。

4. 避難所について

  • 西淀川区内には、14の収用避難所がある。収用避難所では、高齢者や障害者の部屋を体育館と別途用意し、介護者をボランティアで募ることを検討している。
  • 要援護者の避難の支援ができるように、各避難所に障害者用の備品(担架など)を用意することを検討している。
  • 特別な配慮が必要な要援護者のための福祉避難所については、大阪市老人福祉施設連盟に加盟している施設に、災害時に使用できるよう協力を要請している。しかし、収容能力が限られていること、元々の入居者がいることから、かなり重度の方のみを対象とすることになる。

5. 避難訓練の取り組みについて

  • 西淀川区内には、14連合があり、そのうち8連合で大規模訓練、7連合で情報伝達訓練を行った。
  • 11月5日の津波・防災の日には、姫島で津波を想定した避難訓練を行った。460名の方が参加し、いろんな層の方に参加してもらえた。今まで学校については小学校のみを対象としていたが、中学校も対象に含め、その結果、中学生70名の参加があった。放送設備がついている青パト(青色防犯パトロールカー)も出動した。

西淀川交通まちづくりプロジェクトは、このように区役所で聞いたお話をふまえて、市民で防災まちづくりに何ができるのかを考えていきたいと考えています。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2012年2月6日3:39 PM

防災まちづくり講演会-災害に強いまちづくりに対して市民ができることは何か-

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防災まちづくり講演会
災害に強いまちづくりに対して市民ができることは何か
-大阪の災害の危険性、防災対策について-
■講師:越山健治氏(関西大学 准教授)
■日時 2012年2月11日(土) 10:00~12:00
■会場 あおぞらルーム(あおぞらビル3F)
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3月11日に発生した東日本大震災を受けて、
西淀川区でも災害発生時の避難に対する危機感が強まっています。

一人でも多くの命を救い、都市を守るためには、
災害に強いまちづくりに対して市民ひとりひとりがどのようなことができるのかを
考えていく必要があります。

そこで、交通まちづくりプロジェクトでは、
都市の災害対策の分野でご活躍中の関西大学の越山先生をお招きして、
講演会を行うことになりました。

ご興味のある方は、どなたでもご参加いただけます。

チラシはこちらです。

<講演者プロフィール>
越山健治(こしやまけんじ)氏
関西大学社会安全学部・大学院社会安全研究科准教授。
1972年生まれ。神戸大学大学院自然科学研究科建設学専攻修了。博士(工学)。
専門は都市復興論、都市安全計画論。
twiter acount: @Dr_Koshi
越山先生の記事:被災地の復興では新たなまちの「創造」を(日経ビジネスオンライン)

<お申し込み>
氏名、連絡先(住所・電話番号・メールアドレス)、所属をご記入の上、
webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)まで、ご連絡ください。

<西淀川交通まちづくりプロジェクト>
あおぞら財団では、市民がまちづくり対して行動をおこすきっかけとするために、交通まちづくりプロジェクトに取り組でいます。
今年度の活動内容は、こちらにまとめています。
今年度は、西淀川で災害が起きた場合を想定した避難について、みんなで考えています。

Filed under: イベント案内,西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2012年1月13日4:14 PM

西淀川交通まちづくりプロジェクト2回目を開催しました

日時:2011年12月25日13:30~15:30
場所:あおぞらイコバ
参加者:7名(+スタッフ3名)

西淀川交通まちづくりプロジェクト2回目を開催しました。
今回は、前回に引き続き、災害に強いまちにしていくために、住民一人ひとりがどのようなことができるのか、話し合いました。
交通まちづくりプロジェクト2回目

話し合いの中で、次のような意見が出ました。

■体験から学ぶことの大事さ■
・西淀川の水害の記憶、阪神・淡路大震災を忘れつつある。ほりおこしてもよいのではないか。
・どうやって助かったのか、どうやって他の人を誘導したのかなどの体験者の話を聞きたい。
■災害への備えについて■
・津波は上、地震、火災は下に逃げる。状況によって対応が違うだろう。
・工場やスーパー等、どこに逃げるべきかは地域ごとに決めていく方がよさそう。
・災害時に、避難施設を知らない人を誘導できる看板がないので必要。
■市民の防災意識を高める■
・公が何もかもしてくれるというところから脱皮し、個々で考えていった方がよい。
・危機管理を個人が意識できるようにする工夫が必要ではないか。
■災害発生時の呼びかけ
・誰かに「逃げろ」といえば、それについていく人も多い。地域ごとにみんなに「逃げろ」と呼びかける体制が必要。
・躊躇して逃げおくれる人が半分くらいいる。
・住民の立場で高齢者などの弱者の視点から情報提供をしてほしい。高齢者、障害者、子どもに一早く伝えて逃げさせる。
・インターネット、インターネット以外の両方の情報提供が必要。

これらの話し合いをふまえて、以下の様な取り組みをしてはどうかということになりました。

・専門家を呼んで学習会をしてほしい。
・大阪市が水防対策としてどのようなことをしているのか話を聞きに行く。
・区内の防災の動きをおさえたい。
・避難ルートについては、バリアフリーの話とセットにしていきたい。
・マップをつくるよりも個々の団体の取り組みを知らせていくほうがよいのではないか。

まず、1月末には施設や町会へのヒアリング、2月には専門家を呼んで勉強会を行おうと思います。
興味のある方はぜひご参加ください。

<お申し込み>
西淀川交通まちづくりプロジェクトでは、参加者を募集しています。
氏名、連絡先(住所・電話番号・メールアドレス)、所属を記入の上、
webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)まで、ご連絡ください。

Filed under: あおぞらイコバ,イベント報告・ホームページ更新,西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2012年1月6日3:49 PM
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