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ブログカテゴリー » 西淀川交通まちづくり

第15回道路連絡会が行われました

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第15回西淀川地区道路沿道環境に関する連絡会
日 時:2011年12月13日(火) 午後2時~午後4時
場 所:グリーンルーム(あおぞらビル3F)
出席者:近畿地方整備局、大阪国道事務所、阪神高速道路(株)、原告団、弁護団、あおぞら財団
参加者数:54人
当日の資料:原告側の資料
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12月13日(火)に第15回西淀川地区道路沿道環境に関する連絡会が行われました。

道路連絡会の様子

道路連絡会は、大阪・西淀川公害裁判の
和解条項に基づいて設置されました。
西淀川地域の道路における環境施策の
円滑かつ効率的な実施に資することを目的とし、
国土交通省近畿地方整備局、大阪国道事務所、阪神高速道路(株)、原告団
との間で年に1回開催されています。
今までの取り組み内容はこちらにまとめています。

まず、患者会の永野さんから、
ぜん息患者が大気汚染や自動車交通にいかに苦しめられてきたかを訴え、
西淀川の環境改善を要求しました。

次に、国土交通省および阪神高速道路(株)が
西淀川区において取り組んでいる環境対策について説明がありました。

原告からの提案としては、あおぞら財団の藤江から

  • 大型車と交通量の削減
  • 歩行者・自転車にやさしい沿道対策・交通環境対策
  • PM2.5の環境基準の早期達成に向けた対策
  • 歌島橋交差点の提案(同工事に関する評価・早急な対策、歩車分離型信号の導入、「人が集う」交差点として整備)

を説明しました。

その後の意見交換において、
道路管理車、原告団の双方で、沿道環境をよくしていくためには、
全体の交通量を低減していかなければならないという
共通認識を持っていることを確認しました。
また、湾岸線のロードプライシングをより効果的に行うために国道43号を規制して欲しいと
原告団から提案しましたが、
国土交通省、阪神高速道路(株)からは、具体的な対策については返答がありませんでした。

PM2.5の計測については、国土交通省近畿地方整備局から
環境省のPM2.5の成分分析マニュアルを見ながら、
現在、西淀川で計測している3箇所の機器を更新していくとの話がありました。

歌島橋交差点に関して、
原告側は、人や弱者を地上から排除する横断歩道の撤去に強く反対しています。
それに対して、国道事務所から、歩者分離信号の検討結果について、口頭で説明がありました。
歩行者通行用の信号時間を確保すると、渋滞が悪化し、
歩行者・自転車の安全性も向上しないとの見解です。
そこで、道路連絡会とは別に、
国土交通省だけでなく、府や市、交通管理者である警察などの関係機関とともに
検討する場を設けてはどうかという意見が原告側から出されました。

今後、原告側は
1年に1回の道路連絡会の場だけでなく
和解条項の沿道環境の改善を実現するために、
国土交通省とコミュニケーションを密にとりながら、
歌島橋交差点をはじめとした交通の課題に取り組んでいく予定です。

↓当日の様子は、国土交通省近畿地方整備局大阪国道事務所HPにも報告されています。

http://www.kkr.mlit.go.jp/osaka/gyomu/road_dat/nisiyodo/index.html

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2011年12月15日4:47 PM

西淀川交通まちづくりプロジェクト1回目を開催しました

日時:2011年11月26日14:00~16:30
場所:あおぞらイコバ
参加者:8名(+スタッフ3名、講師1名)

西淀川交通まちづくりプロジェクト1回目を開催しました。
今年度のテーマは、「災害につよいまちづくり」「移動のしやすいまちづくり」です。

まず、大阪市西淀川区の現状の防災対策について、大阪市の区政会議の資料を元に、あおぞら財団から報告しました。

  • 西淀川区は、平坦な低地で自然排水が困難なため、大雨、津波による水害に対して弱い地形。
  • 東海、東南海、南海の3連動の過去最大の地震が起きた際には5m程度の津波がありうるので、危険を察知後の1時間以内に5m以上の場所に逃げるべき。
  • 収用避難所は小学校が指定されているが、水害の際に機能するかが課題。
  • 学校と市営住宅だけでは避難者を収用できないので、民間ビルの協力が必要であるが、今から取り組んでいく。
  • 高齢者・障害者・妊産婦・乳幼児・病弱児などの福祉避難所についても、今後の課題。

また、防災に対する西淀川区民の声について、あおぞら財団で行ったヒアリング調査を元に報告しました。

  • 地域の中に町会に入っていない人も増えており、障害者や乳幼児などの支援を必要としている人がどこに何人くらいいるのか分からない。(高齢者施設の職員)
  • 障害者の施設などでは、職員だけで利用者を避難させるのは困難。大規模災害時に、周辺の企業や中学校などの協力があると心強い。(障害者施設の職員)
  • 普段は車いすで移動しているが、緊急時には抱きかかえないといけない。周囲の人の助けが必要。(障がい児の保護者)

西淀川区の防災対策、区民の声について報告しました。

次に、社会福祉協議会のボランティアコーディネーターの阪本直美さんから、「災害時の避難について」のお話をしていただきました。阪本さんは、東日本大震災の災害支援のために、岩沼、気仙沼を訪問されています。阪本さんは、防災グッズなどを持ってきてくれました。

  • 普段から災害に対して準備をしていないと、いざという時に使うことができない。何かが起こらないようにするのではなく、何かが起こった時にどのように対策するのかという考え方が大事。
  • 区民全員が避難所には行けない。また、区役所の備蓄も充分にはない。避難物資が届くまで、災害後3日間は各自の努力で乗り切らないといけない
  • 帰宅困難に対する備えとして、鞄の中に笛やライト、ジップロックを入れている。ジップロックは、水を入れることができる。
  • 災害用のトイレになる非常用箱が売っているが、1万円弱の値段がする。そこで、一斗缶を活用した非常用トイレをつくることをすすめている。

非常用トイレに使える持ち出し缶を持ってきてくれました

最後に、災害避難に対する各自の思いを話してもらい、以下のような意見が出ました。

  • 学校と市営住宅に避難できる人の割合が少ないことにおどろいた。
  • 家族でも防災ミーティングが必要。災害の時にどこで家族と落ち合うのか、避難ルートなど。
  • 災害時には、まず、自分の身を守る。次に家族。そして、両隣を助ける。
  • 高齢者、障害者に手をさしのべるのは行政だけでは無理。コミュニティで助ける。
  • 利用者(病院なら患者さん、保育所の子どもやお年寄り)に対して職員が少なく、まして夜などだとなおさら少ない。どうしたらよいか。
  • 防災行政無線がどこにあるのか分からない。防災行政無線を訓練の時に実際に使うと、意識が高まるのではないか。

次回は、災害時の避難についてもう少し話し合いを深めて、市民ができることは何かを話し合いたいと思います。

当日の配布資料は、こちらからダウンロードできます(PDFファイル、1.6MB)。

■次回■

日時:12月25日(日) 13:30~15:30
場所:あおぞらイコバ
内容:災害時の避難について、市民ができることは何か

<お申し込み>

西淀川交通まちづくりプロジェクトでは、参加者を募集しています。

氏名、連絡先(住所・電話番号・メールアドレス)、所属を記入の上、
webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)まで、ご連絡ください。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2011年11月28日2:39 PM

歌島橋交差点改良工事に関する研究発表をしました

2011年8月に堺市で行われた日本福祉のまちづくり学会第14回全国大会において、
歌島橋交差点改良工事のバリアフリー面からの評価に関する研究発表を行いました。
発表原稿はこちら

2009年に、国道2号の歌島橋交差点の改良工事・地下道整備の完了に伴い、
地上の横断歩道が撤去されました。
地下道にはスロープやエレベータが設置されていますが、
上下移動が必ず伴い、方角を失いやすいため、必ずしも使いやすいものとは
なっていません。

そこで、本研究では、
道路管理者が整備によってめざした効果と交差点利用者からの評価を比較し、
この両者のずれを小さくするためにはどうすればよいのかを考えました。

本研究で得られた知見は以下のとおりです。

  • 安全性に関して、車両と歩行者・自転車との分離を行ったことで、「事故に対し安心して横断、通行できる」に対して81%の人が同意している。
  • その一方で、自由記入では自転車とのすれ違いや防犯面に対して不安や危険を感じている意見が多く寄せられるなど、地下であることに由来する不安や危険を歩行者は感じている。
  • 横断時間の短縮効果について、近畿地方整備局は短縮効果があったとするものの、「横断に時間がかかる」に同意している人が55%と半数以上の人が横断時間の短縮効果を感じていなかった。
  • 61%の人が「地下歩道の入り口、出口がわかりにくい」に同意しており、自由記入でも「迷う」、「遠回り」との意見が多く見られた。
  • これらの利用者の不満や要望は、地下歩道だけでなく地上にも横断歩道を再設置することによって、大きく改善すると予想される。
  • 歌島橋交差点整備においては、道路連絡会などを含めて、道路管理者と住民とのコミュニケーションを続けてきたが、地上の横断歩道の設置に関する住民の意見は聞き入れられなかった。
  • バリアフリー整備においては、ガイドラインに基づいた整備だけでは利用者にとって使いにくいものになる事例も多く、整備後の利用者の評価を整備にフィードバックすることが重要である。
Filed under: イベント報告・ホームページ更新,西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2011年11月11日3:08 PM

西淀川交通まちづくりプロジェクト 参加者募集しています

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2011年度 西淀川交通まちづくりプロジェクト
-災害に強いまちづくり、誰もが移動しやすいまちづくり-
************************

今年度の西淀川交通まちづくりプロジェクトは
「災害に強いまちづくり」と「誰もが移動しやすいまちづくり」を
テーマとして実施します。
まずは、災害時の避難について取り組みたいと思います。

3月11日に起きた東日本大震災を受けて、
西淀川区でも災害発生時の避難に対する危機感が
高まっています。
また、災害時の避難のしやすさは、普段の移動のしやすさにも
繋がっていると考えられることから、
昨年度に引き続き、バリアフリーについても取り組む予定です。

■今後のスケジュール■

11月 12月 1月 2月 3月
話し合い ●1回目 ●2回目 ●意見交換会
ヒアリング調査 ●1回目 ●2回目

■1回目の話し合い■

日時:11月26日(土) 午後2時~午後4時
場所:あおぞらイコバ(あおぞらビル1F)

まず、「西淀川区で予測される災害被害」や「災害に強いまちづくり」
に関するお話を聞きます。
その後、参加メンバーでグループに分かれて、
高齢者、障害者、乳幼児を対象とした
災害時の避難方法について話し合います。

■今年度の成果■

今年度、話しあったり調査した内容は、
「防災パンフレット」と「西淀川バリアフリーマップ」としてまとめて、
必要な方々に配布する予定です。

■申込み方法■

・氏名、連絡先(住所・電話番号・メールアドレス)、所属を記入の上、
メール・ファックス・電話等であおぞら財団に連絡をお願いします。
・申し込み締め切り:2011年11月24日(木)
・TEL: 06-6475-8885 FAX: 06-6478-5885
・Eメール: webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)
・担当: 藤江、谷内

■ニュースレターはこちら

Filed under: イベント案内,西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2011年11月10日5:05 PM

西淀川交通まちづくりプロジェクト 意見交換会の開催


2011年2月28日(月)18:30-20:00
場所:あおぞらビル3階 会議室
参加者 16名(+スタッフ3名)

 2月28日に、西淀川交通まちづくりプロジェクト 意見交換会を行いました。参加者は、スタッフを含めると全部で19名です。今回は、プロジェクトの参加者に加えて、区役所の区民企画担当の方3名、第2回目に講師としてきていただいた視覚障害者の山本美恵子さん、千舟地区で自転車対策に取り組んでいらっしゃる日下一夫さんも来て下さいました。

 今回の意見交換会は、交通まちづくりプロジェクトの1年間の成果報告および区役所との意見交換を目的として開催しました。提案内容は、JR塚本駅前周辺の放置駐輪を中心とした自転車を活かしたまちづくりについて、障害者の模擬体験会、バリアフリーマップ等の誰もが移動しやすいまちづくりについてです。


写真:交通まちづくりプロジェクトから区役所に提案している様子

 主な意見として、次のようなものがでました。
 【JR塚本駅周辺の自転車対策協議会の設置について】
 (プロジェクトの参加者から)
  ・JR塚本駅の放置駐輪で、障害者の方、歩行者、いろんな人が困っている。
・自転車まちづくりについて、まちのビジョンを地域で作る事が大事ではないか。
  ・JR塚本駅周辺については、西淀川区を先行して対策を行ってはどうか。
  ・協議会を作らないと話が進まない
  ・協議会では、警察、JRなど、様々なところの協力を求める事ができる
 (区役所から)
  ・塚本駅は淀川区に位置している。塚本駅の放置駐輪は、西淀川だけでは解決できない。
  ・問題意識は、淀川区と西淀川区の両方で共有している。
  ・淀川区や住民と一緒に協議していこうとしている。
  ・西淀川区は、駐輪対策を早く始めた。淀川区は、新大阪駅などを先に取り組んでいる。
  ・西淀川区と淀川区で少しタイミングが合わない。時間がかかる。

 【駐輪場の情報について】
 (プロジェクトの参加者から)
  ・看板をわかりやすく設置して欲しい。もっと語りかけるような書き方にしてほしい。
  ・駐輪場の情報が不足している
  ・空いている駐輪場に誘導した方が良い。情報は協議会がなくても共有できる。
  ・駐輪場が空いている時は、「空」の表示をしてはどうか。
 (区役所から)
  ・行政が作る看板は、情報に漏れがないようにしているため、文字が多くなってしまう。
  ・できることは、建設局と一緒にやっていきたい。

 【自転車のマナーについて】
 (プロジェクトの参加者から)
  ・ハードの整備と心の整備の両方で、まちの方針が必要。
  ・西淀川区に住んでよかったと思えるようにしていきたい。
  ・柏里商店街は放置駐輪が多くて、盲導犬と一緒に歩きにくい。
  ・せめて、誘導ブロックの上には駐輪しないでほしい。
  ・困っている人がいるということを共有していきたい。
  ・聞いただけではなく、体験して実感していかないとわからない部分がある。
  ・近くに住んでいる人が自転車に乗っている。歩ける距離の移動は、できるだけ歩いてほしい。
  ・無灯運転や2人乗りもいる。
 (区役所から)
  ・マナーが大事である。放置駐輪はいたちごっこになっている。
  ・区では、小学生を対象にしたマナー教室も実施している。
  ・マナーを含めた対策が必要である。新たな駐輪所の設置には時間がかかる。
  ・駐輪場を無料にすると、置き方が乱雑になり、廃棄する目的で駐輪する人もいる。
  ・駐輪料金の150円/日は上限で、条例で決まっている。遠いところは、駐輪料金を安くしている。
  ・自転車マナーへの罰則は、西淀川区だけの話ではない。

 【住民と行政の協働について】
 (プロジェクトの参加者から)
  ・ボランティアで手伝ってもよいという人もいると思う。
  ・住民のアイディアをどこに持って行けばよいのか。
  ・区の方針を示していただいた上で、市民、財団ができることを考えていきたい。
 (区役所から)
  ・区は、地域の人々の積極的な協力を必要としている。できることから取り組んで行きたい。

 本年度の交通まちづくりプロジェクト活動は、今回の意見交換会で一旦終了いたします。来年度も引き続き、活動していく予定です。具体的な内容が決まりましたら、blogやチラシなどでお知らせしていきたいと思います。

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第1回目の報告はこちら:「お話&疑似体験! 車いすの視点でまちをチェックしよう」
第2回目の報告はこちら:「お話&疑似体験! 視覚障害と高齢者の視点でまちをチェックしよう」
第3回目の報告はこちら:「話合い:西淀川区の移動・外出について話し合おう」
第4回目の報告はこちら:「西淀川区内の移動・外出の現状について調べよう(1)」
第5回目の報告はこちら:「西淀川区内の移動・外出の現状について調べよう(2)」
第6回目の報告はこちら:「西淀川区内の移動・外出の現状について調べよう(3)」
第7回目の報告はこちら:「調べた話し合った内容の使い方について話し合おう」

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西淀川バリアフリーマップ(どなたでも編集ができます)
西淀川バリアフリーマップに関するblog記事

(谷内)




Filed under: 西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2011年3月10日10:53 AM
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