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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

都市型インタープリテーション講座 ①

都市型インタープリテーション講座
2013年5月25日~26日

講師:西村仁志先生、村上紗央理先生
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この講座のねらいです。
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■第1日目
25日は、室内で自己紹介をした後、あおぞら財団のすぐ横にある大野川緑陰道路で
「感性の準備体操」、「葉っぱの自己紹介」を行いました。
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普段通行だけしている大野川緑陰道路にタイサンボクがあったとは!
そして花が咲いていることに初めて気がつきました。
何気ない日常に隠されていることが多いことに改めて気がついた瞬間でした。
その後、自己紹介シートを使った深く知り合うワークを行いました。
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自己紹介シート項目は以下の通りです。
1. 自己紹介
2. 受講の動機
3. 「インタープリテーション」って何
4. 講座への期待
5. 自分への期待
6. 一緒に学ぶ仲間への期待

お互いが仲良くなった上で、講義が始まりました。
講義「体験から学ぶ」
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座学の次は、プログラム実演・体験です。
歌島橋交差点で「情報提供型」「やりとり型」をあおぞら財団の林が実践しました。
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今はやりのPM2.5のことをボードを使いながら説明します。
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大野川緑陰道路の昔の写真など、道具を使いながら、説明だけにならない様に、やり取りをしながら場所を体感してもらいました。
その後、大野川緑陰道路で「森の擬音まつり」(作業型)
「ザラザラ」でイメージするもの
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「ピカピカ」でイメージするもの
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みんないろんなものを探してきますよね。
その後、「デジカメおさんぽ」(参加者主体型)(村上)で、みんなに紹介したい1枚を撮影しました。
たとえばこんな写真です。
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素敵な写真が集まりました。
こうやってしっかりと緑陰道を見ることで、新しい発見がいっぱいありました。

講義「インタープリテーションとは」(西村)
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個人ワーク「(都市型)インタープリターの私をイメージする」(村上)
用紙に記入して発表しました。
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用紙の内容は、下記の通りです。
自分が「(都市型)インタープリター」として活躍している様子をイメージしてみよう。
1. どんなテーマで
2. どんな場所(フィールド)で
3. どういう立場で
4. どんな対象に
5. どんな手法、方法を使って
6. それまでに経験しておきたいこと、学習しておきたいこと

最後に振り返りシートに記入をして、みんなで「都市型インタープリター」って何?について議論をしました。

■第2日目
コミュニケーション実習で「流れ星」を実施しました。
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おんなじ言葉を聞いて描いたはずが、全然違う絵ができました。
コミュニケーションは難しいですね。

それから、2チームに分かれて、既成のプログラムの実演実習をしました。
「生きもの好き嫌い」と「森の句会」です。
「生きもの好き嫌い」は模造紙を使って、参加者に好きか嫌いかの理由をポストイットに記入してもらって模造紙に張りました。
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意見はいろいろですね。
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「森の句会」は大野川緑陰道路に飛び出しました。
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みんな真剣です。
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発表も楽しそう。段ボールと筆ペンを用意すれば、気分が盛り上がります。お勧めです。

お昼から、講義「いろいろなインタープリテーション」
を聴いた後、フィールド(素材探し)調査をし、素材探しの報告をしました。
今度は、自分で地域を解説するプログラムを考えなければなりません。
次回までの宿題です。
どういったプログラムができるか、とても楽しみです。

2013年度地球環境基金の助成金で運営しています。
(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2013年6月5日4:47 PM

あおぞらイコバ佃でみせPart2 2013年5月27日

2013年5月27日 18:30-20:30
佃会館で、箱ずしを食べるイベントを開催しました。
参加者24人です。
昔、田蓑神社の夏祭りで、地域の人がつくって、販売していたそうです。
佃の夏の風物詩なのだそう。
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お昼すぎから、箱寿司の制作を行いました。
材料はトンボ節です。又の名は「生節」です。
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血合と皮と骨をとって、ほぐします。
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醤油とみりんとお砂糖とお酒で煮ます。醤油を1とすると、みりんはちょっと多め。お酒は半分ぐらい。お酒を入れると生臭さが抜けます。
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しっかり色がつくまで、ぐつぐつ煮ます。
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寿司めしを作って
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箱に詰めます。(寿司めし→青しそ→寿司めし→トンボ節)
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押します。
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できあがり。
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甘くて、しっかり味がしておいしかったです。ちょっと力任せに押してしまったので、御飯が固くなってしまいましたが。
地域のお母さんたち(平岡さん、岡田さん)に教えていただきながら、龍谷大学生の大塚さんと清水先生と一緒に作りました。
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清水万由子先生から、箱ずしの作った過程の説明があったあと、
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大学生の大塚さんから、佃の街の印象をまとめたパワーポイントでの報告がありました。
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水防扉などが、目についたようで、それについて質問すると、水防団の櫻井さんが答えてくれるなど、
地域の人から、いろんな話を聞く事ができました。
また、小田康徳先生から歴史的背景の解説と西村仁志先生から町歩きに関するコメントを頂きました。

これまでの取り組みは、おもろいわ西淀川をご覧ください。(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,おもろいわ西淀川,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2013年6月3日6:41 PM

資料館資料整理スタッフ 運営補助スタッフ 募集

アルバイトスタッフを募集します。
転送歓迎です。
どうぞよろしくお願いします。

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あおぞら財団付属西淀川公害と環境資料館(エコミューズ)
資料整理スタッフ 運営補助スタッフ 募集
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あおぞら財団の事務所(4階)の上(5階)に
西淀川公害の経験を伝える小さな資料館があります。
http://www.aozora.or.jp/ecomuse/

<資料整理スタッフ>
資料館の6階に資料庫があり、公害反対運動の生の資料が保存されています。
公害反対運動のために努力した人たちが残した貴重な資料です。
その資料が多くの人に使われるように、目録化してデータベースを作成しています。
資料整理スタッフは、資料庫にある資料を、
1点づつ、丁寧に、目録にしていくことがお仕事です。
私たちと一緒に公害の経験を伝えたいと情熱を持っている人を歓迎します。
整理した資料の一部が公開されているホームページ
http://nihon-taikiosen.erca.go.jp/taiki/

<運営補助スタッフ>
エコミューズでは地域の記憶を収集や、研修の受け入れを行っています。
(おもろいわ西淀川 https://aozora.or.jp/omoroiwa/
それらの業務の補助や、ニュースレターの発行、ホームページ更新などを
お手伝いしてくれる人を探しています。

【勤務日】週2日程度(月~金曜日)
【勤務時間】9:30-17:30(途中昼休み1時間、7時間労働)
【勤務場所】あおぞら財団
大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階
JR東西線「御幣島駅」11番出口すぐ
https://aozora.or.jp/accesscontact
【時給】800円
【交通費】実費支給
【給与支払い】15日〆 25日銀行口座振り込み
【技能】パソコンでの文字入力 必須
【採用人数】資料整理スタッフ、運営補助スタッフ 各1名
【採用方法】電話連絡の後、面接して決定します。

連絡先 あおぞら財団 林まで

発行元:公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階
TEL: 06-6475-8885  FAX:06-6478-5885
E-mail webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント案内,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2013年5月21日4:58 PM

5/19『西淀川公害の40年』お披露目会

2013年5月19日 11:00-13:00
西淀川公害患者と読む『西淀川公害の40年』があおぞらビル3階にて開催されました。
参加者は38名です。
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執筆者の5人の先生に本の内容を解説してもらいました。
一部をご紹介します。

除本理史先生 編者・第1章 公害反対運動から「環境再生のまちづくり」へ
                   ――大阪・西淀川からうまれた現代都市政策の理念
○本書編集の意図: 単に歴史を振り返るのではなく、幅ひろい読者にたいし、「将来に向けたメッセージ」をしめす。当事者(公害患者、支援者など)でない人々にとっての意義を語る。
 →第II部で、行政や被告企業の関係者の証言も収録(公害訴訟和解後のパートナーシップの取り組みがあったからこそ)
 →医療(第2章)、教育(第3章)、消費者(第5章)など多分野の人々と協働
○西淀川における「環境再生」の取り組みの重要性: 最先端の都市政策上の課題を、非常に早い時期から提示してきた
 →第5章で西淀川の先駆的取り組みの経緯を
○「環境再生」以前から、取り組まれてきた「まちづくり」の意義: 患者自身の救済のとどまらない「公共性」
 →第1章(1977~78年の工業専用地域指定反対運動)
 →第4章(1985年~、フェニックス計画反対運動)
○東日本大震災の被災地に向けてのメッセージ

尾崎寛直先生 第2章 地域医療から捉える西淀川公害
                ――「医療の社会化」運動から公害問題へ
○本章で明らかにしようとしたこと
 1950年代後半~60年代,西淀川の公害が深刻になったにもかかわらず,公害問題の解決に向けて行動する住民組織は必ずしも十分に育っていなかった。この課題に本格的に立ち向かう運動は,救済法(1969年)制定に前後して表舞台に登場してきた公害患者らによって担われた。
ただし,西淀川の特殊な「もらい公害」の状況下で,住民が被害を「可視化」して告発することは,医療者の協力なしには難しかったといえる。
なぜ,地元の医療者が医師会をあげて公害問題に対処しようとしたのか。その背景には,一般大衆に医療を普及させる「医療の社会化」運動の伝統や,大阪・西淀川を中心に発展した住民の自主的な助け合い組織の活動の蓄積が,地域医療のあり方を規定づけたと考えられる。
○西淀川の先駆性
 ・労働組合と医療者の連携による「労働者の病院」=西淀病院 の設立(1947年)
    >>全国にこうした病院が展開
 ・全国初の住民自らが健康を守る自助組織=「柏花健康を守る会」 の結成(1949年)
    >>以後,生健会が多数結成。さらにこの組織を母体にした診療所・病院の設立
 ・地元医師会が率先して大気汚染健康調査に取り組み,被害者救済に尽力
    >>患者の掘りおこしが進み,強力な患者団体ができて全国の運動を引っ張る
○西淀川の経験の普遍性
 ・患者の生活と密着した医療の重要性 (←→専門分化した臨床医学「臓器を見て人を見ず」)
 ・「お任せ」主義ではなく,住民自身が地域医療の「当事者」として参加することの重要性

林 美帆 第3章 西淀川の公害教育
            ――都市型複合大気汚染と公害認識
○本章で明らかにしようとしたこと
・西淀川の公害教育の実態  教職員組合以外の活動内容を明らかにする。
  →地域で公害反対運動に取り組むことが出来た背景
○西淀川の特徴
・公害を自覚しない児童・生徒、公害に気が付く教師
  ①現場の教員の努力によって西淀川区の全小学校での疫学調査を実施
  ②教育委員会による公害対策研究指定校の実践で、公害教育の実践を積み上げる。
   しかし、道路公害の資料が手に入らず、公害の授業の組み立てに悩む。
  ③西淀川公害は工業の問題としてではなく、都市問題(まちづくり)の一つとして教育に取り上げられる。
・全国的な公害教育との違い
  教職員組合と教育委員会の対立はなく、教育委員会の活動を引き継ぐ形で公害教育を継続
・あおぞら財団の公害教育
  教職員組合やほかの教員と連携して実践している。
  また、公害スタディツアーを通じて、被告企業と共同する可能性を示した。
→西淀川の公害教育は、公害反対運動を支援する街の雰囲気を形成するために大きな役割を果たしたのではないだろうか。

松岡弘之先生 第4章 臨海部開発と地域社会
                ――フェニックス事業をめぐって
4章の課題:フェニックス事業に対する反対運動で患者会の果たした役割について
・廃棄物沖合埋め立て処分事業…1985/3フェニックス計画公表~1992中島1丁目に搬出基地設置
・争点:廃棄物処分の広域行政化・事業の趣旨(土地造成?廃棄物処理?)・複合的な環境破壊・事業への住民参加のあり方
・患者会は問題を地域全体の課題と位置づけ、「区民ぐるみ」の反対運動の中核を担う
→1985/7/25 整備センターとの「覚書」 8/9 中島基地設置反対西淀川連絡会
but監視料提供という地元対策→反対運動の押さえ込み
・患者会のネットワークづくりと、廃棄物問題に対する市民の関心高まり
→「環境再生のまちづくり」へ

入江智恵子先生 第5章 大気汚染公害反対運動と消費者運動の合流
――「環境再生のまちづくり」を支える運動ネットワークの形成

○本章で明らかにしようとしたこと
・公害反対運動「冬の時代」の中で、西淀川患者会がどのように支援者・協力者を開拓して運動を展開していったのか。
 →「西淀川公害裁判早期結審・勝利判決をめざす3・18府民大集会」(1988年)を画期として、他の社会運動団体との関係づくりを積極的に行っていった時期を分析
・西淀川裁判の支援を目的に作られた3つの重層的なネットワークが、西淀川患者会の運動が大きく広がっていく土台となった。
「西淀川公害裁判支援区民連絡会」
「大気汚染公害をなくし、被害者の早期・完全救済をめざす大阪府民連絡会」
「地球環境と大気汚染公害を考える全国市民会議:CASA」
○西淀川の特徴(先駆性)
・「全大阪消費者団体連絡会」などの消費者運動団体と協働しCASAを結成したことは、日本の環境運動史上、大きな意義がある。
  ①地球環境問題と地域の公害問題との結合
    1992年、「環境と開発に関する国連会議」(地球サミット)でのアピール
  ②公害患者と(消費者運動に関わる)市民との協働
    NO2簡易測定運動 ~1991年、第一次訴訟第一審判決日「なのはな行動」

患者さんとの質疑応答ののち、5階の西淀川・公害と環境資料館と資料庫を閲覧してもらいました。
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『西淀川公害の40年』で使用した資料を展示ました。
資料を整理してきたからこそ、本を書いてもらえたことを自覚してもらえたようです。
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資料館の棚に並べられている、患者さんの証言ビデオには懐かしい顔があるので、
みんなで「懐かしいなぁ」と言いながら、棚の前でワーワー言ってました。

最後には、みんなで楽しく懇親会を開催しました。
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患者さんに本の内容を理解してもらい、「これからもがんばる!」って元気になってもらえました。
とても、楽しいひと時でした。先生方ありがとうございました。
(林)

本の購入はこちらです。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 4:46 PM

福漁港から漁業を体験しました

2013年4月22日

晴天のなか、西淀川でどの様に漁業を行われているのかを体験してきました。
あおぞらいこば福でみせで漁師さんのお話を聞かせていただいたことをきっかけにして、
一度漁を体験させていただきたいということから実現に至りました。
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川から見る風景はいつも見ている淀川でも表情が違って見えました。
西淀川の中に、大自然があることを実感しました。
漁はチヌとボラがたくさんとれました。
淀川の中に、たくさん魚がいるのだと実感できて、感動です。

大学生にも体験してもらい、感想を書いてもらいました。
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漁業や船の運転など普通では簡単にできないことを体験できてとてもよかったです。
授業を休んででもきてよかったです。
地上ではなく川から大阪市を見るのは貴重だったと思います。魚もたくさん採ることができて市内にも自然がいっぱいあるように感じました。
次は採った魚をその場でみんなで料理して食べてみたいなと思いました。
また、今回とは違う漁法でいろんな種類の魚も採ってみたり、船からもっと本格的な釣りもしてみたいと思いました。

初めは北風が吹き魚が獲れないと北村さんがおっしゃっていたので、とても残念に思っていたのですが結果的にチヌとボラが持ち帰らせていただけるほどたくさん獲れ、網をあげている間魚を網から外すのが難しかったり、ボラが暴れたりしてなかなか忙しく、貴重な体験をさせてもらいました。
チヌもボラも名前などは知っていたのですが、実際手にとって見たり触ったりしたことがなかったので今回たくさんみれて良かったです。
あとはスズキも獲れるとの事でしたが今回はかからなくて少し残念でした。
家に持ち帰ったチヌは煮付けで、ボラは刺身とムニエルで頂きました。初めボラは臭そうで食べようと思わなかったのですが、いざ食べて見るととても美味しくびっくりしました。
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この取り組みには、西村仁志先生、清水万由子先生が協力して下さいました。
西淀川で、漁師さんの経験を伝えるためにできることはなんだろうかと、考えていきたいと考えています。
(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2013年4月29日3:54 PM
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