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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

環境省環境問題史現地研修 受入


2010年2月9日〜10日

毎年環境省の職員研修を受け入れていますが、
半日の研修だったので現地を見てもらうことが困難でした。

今年は、1泊2日の日程となり
講義と現地見学のバランスが良い研修となりました。

一日目(9日)
西淀川公害の概要と
公害患者からの話


フィールドワーク
<車組>
千北診療所でお話を伺う

尼崎の工場群を車で見学
21世紀の森で湾岸部の全体像を確認

43号線でロードプライシングの表示を見る

<自転車組>
淀川などを見ました


2日目
リバティおおさか(大阪人権博物館)見学

車で大阪湾岸部を確認

あおぞら苑で昼食

高齢者から話を伺う

西淀川高校で環境教育の話を伺う

フィールドワークまとめ

発表

皆さんの感想には、
「ロードプライシングの計算を仕事でもしていたが、実際に現場を見れて良かった。西淀川に流入する車に課金しては?」
「患者さんが現在もがんばり続けていることに感激した」
「みなさんが前向きで、お金がなくても智恵を出そうという姿勢に感動した」
「地域再生の活動をもっと知ってもらうために5大公害といってはどうか」
などなど寄せられました。

私もこのような長期の受入をすることがありませんでしたが
西淀川では、
地域再生に取り組む前向きで明るい人たちと触れ合えるということが
財産なのではないかと思いました。
(林)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2010年2月15日6:04 PM

全史料協福島大会でエコミューズの報告をしました


2009年11月19日(木)
第35回全国歴史資料保存利用機関連絡協議会全国(福島)大会
わたくしたちのアーカイブズ—公文書と地域資料—

西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)の活動報告を行いました。
この大会の副題に公文書と地域資料とあるのですが
エコミューズの活動が民間アーカイブズの拡がりとして捉えられており
「わたくしたちのアーカイブズ」にふさわしいと評価されました。

伝えるテーマがあるということ、
まちづくりや教育の事業と共にあること
利用を常に念頭において活動していかなければ受け入れられないこと
などなど、日々活動していて感じていることを報告しました。
日々こつこつと活動していることを評価してもらい、とても勇気付けられました。

資料館の問題として、利用がなかなか促進されないという課題があるのですが
学校教育や新聞などと協力して利用を促進している報告も聞けて
とても参考になりました。

これからも日々がんばっていこうと思います。
(林)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年11月25日6:25 PM

西淀川図書館で廃油キャンドルづくり


大阪市図書館フェスティバルの一環で、10月30日に西淀川図書館で廃油キャンドルづくりをしました。
親子連れなど40人ほどがこられて、盛況に終えることができました。

ご家庭で使ったてんぷら油から、きれいなキャンドルを作ります。
用意するものは、てんぷら油、廃油用の凝固剤(固めるテンプル的なもの)、たこ糸、割り箸、キャンドル用のビン、クレヨン、エッセンシャルオイルです。

クレヨンを削り、あたためた油に溶かします。
凝固剤、エッセンシャルオイルを入れて、凝固剤が溶けきる温度まで熱します。


たこ糸を割り箸で挟み、ビンの中につりさげ、油を入れます。
固まるまで待てばできあがり。
固まってから別の色の油をそそげば、二色のキャンドルも作れます。

ただの廃油から、驚くほどきれいなキャンドルができます。
ハロウィーンやクリスマスで使いたいとおっしゃる方もいました。

ゴミになるだけの廃油をきれいなキャンドルに、みなさんもぜひどうぞ。

(財団スタッフ 田尻)





Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年11月6日4:39 PM

司法修習生が西淀川に来ました!


10月27日(火)に司法修習生(弁護士・検察官・裁判官の卵さん)たちが
西淀川を訪問しました
法律家を目指す司法修習生に、西淀川公害と裁判のこと、
そして今現在の西淀川を知ってもらえるなら!と、私たち張り切って案内しました
最初は阪神なんば線出来島駅に集合し、ぶらりと歩き43号線に出て
自動車排出ガス測定局(自排局)を見た後出来島小学校へ

裁判の後、道路の車線を減らして歩道にしたこと、少しでもNOの量を減らすために
小学校のフェンスが光触媒になっていることなど、上田が説明しました

司法修習生も日差しがまぶしい中、一生懸命聞いていました
それから千北診療所を通りあおぞら苑へ

あおぞら苑はたくさんの来苑者でにぎわっていました
この日は、公害患者の塚口さんと北村さんがいたので、みんなでお話を聞きました

(写真係の眞鍋が、患者さんのお話に夢中でこの時の写真を撮るのを忘れました
すみません)

さて、それから大野川緑陰道路を通りあおぞら財団へ

財団では、患者さんの池永さんと森脇さんにお話を聞きました


さすが司法修習生、出てくる質問は裁判のことや当時の患者さんの気持ちなど具体的で
話を聞いた後の感想も、「将来は勝ち目がなくても立ち向かえる弁護士になりたい」など、
とても頼もしい意見が多く、嬉しく思いました

午後 エコミューズ見学→西淀病院で穐久医師らにヒアリング

JR東西線、地下鉄鶴見緑地線と乗り継いで、蒲生4丁目にある国土交通省大阪国道事務所へ。
松田好生事業対策官らに裁判和解後の環境対策について説明を受けました。
約1時間の聞き取りを終えて国土交通省をでると、すっかり夜のとばりがおりていました。
午前9時半から午後5時半まで、濃密・ハードな(約1㎞の徒歩移動も)研修、おつかれさまでした。




Filed under: 視察受入 — aozorafoundation 公開日 2009年10月29日3:46 PM

もりもとまきのアーキビストの目 No.9

「イタイイタイ病」を知る―清流への願い新たに―
(資料館だより26号、2009/09)
紹介資料:『イタイイタイ病』第32号(イタイイタイ病対策協議会発行、1975年1月)

エコミューズでは、全国各地の公害に関するさまざまな資料を所蔵しています。今回は、『イタイイタイ病』第32号(イタイイタイ病対策協議会発行、1975年1月)を紹介します。
ecomuse

ecomuse 病の苦しみ、土壌復元への願いが溢れる 

イタイイタイ病(イ病)とは、三井金属神岡鉱業所(現・神岡鉱業㈱)から長年神通川(じんづうがわ)に流された、カドミウムを含む鉱廃水による公害病です。患者の多くは中高年の女性で、腎障害の悪化による骨の異常に、「痛い痛い」と苦しみました。土壌汚染による農業被害も深刻でした。紙面では、一人の女性患者の声が紹介されています―「私の体は毛頭昔のようには治らないでせう。私は我慢します。しかしこれからの若い人だけには絶対にイタイイタイ病にならないようにして下さい。田んぼの復元工事が出来て、安心して米が作られ、イ病の心配がなくなる日が一日も早くくることを心から願っています」。イ病訴訟完全勝利(1972年8月)から37年の月日が経った現在、土壌復元事業は2011年度完了予定となり、このような被害が二度と繰り返されないよう、公設資料館の建設も目指されています。この女性の悲痛な願いを、決して忘れてはならない―、神通川の清流を前に、その思いを新たにさせられる貴重な資料です。

☆『資料館だより』第26号はこちら

(もりもとまき・エコミューズ資料整理スタッフ)

Filed under: もりもとまきのアーキビストの目,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年9月25日2:06 PM
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