あおぞら財団 財団ブログ
公害の歴史Q&A あおぞらイコバ
公害を伝えるための資料整理寄附募集
屋上広告募集
りべら広告募集
Don't go back to the 石炭

    キーワード検索

    アーカイブ

    カテゴリー

    最近の投稿

    最近のコメント

ブログカテゴリー » イベント報告・ホームページ更新

秋の探鳥会の報告(10/22)

10月22日(土)、秋の探鳥会を開催しました。参加者は、13人(リーダー、スタッフ含)でした。

福駅に集合し、大野川緑陰道路を歩いて矢倉緑地を目指します。

秋は樹木が生い茂っているため、野鳥の観察がしづらいことから、観察できる鳥は少ないのではないかと危惧していました。ですが、アオサギ、ダイサギ、キクイタダキなど27種類を観察できました。
残念ながら写真におさめることができませんでしたが、湾岸線の高架下はたくさんのアオサギがおり、さながらサギのマンションという様相でした(野鳥の会リーダーがフィールドスコープで見せてくれました)。
IMG_5280

秋はお散歩によい季節ですが、樹木が鬱蒼と生い茂っているので、鳥を発見しづらいというデメリットがあります

427712

福の舟だまりにいたアオサギ*

 

淀川に建つ鉄塔のミサゴ

淀川に建つ鉄塔のミサゴ

今回はキジバトは少ししか見かけませんでした

今回はキジバトは少ししか見かけませんでした

堤防沿いでは多くの鳥を観察できました

阪神高速湾岸線の下にて。オオサギ、コサギ、アオサギのようです

阪神高速湾岸線の下にて。オオサギ、コサギ、アオサギのようです

427725

矢倉の干潟にいたイソシギ おしりをフリフリしながら歩きます*

427729

ジョウビタキ。オスはお腹が鮮やかな赤茶色*

 

 

野鳥は自然保護のものさしと言われています。鳥は、昆虫食や植物食、種子食、果実食、そして肉食といった多様な食性を持っていて、生態系ピラミッドのそれぞれの階層にいます。
公害がひどかった時代、飛んでいる雀が落ちるほどの大気汚染物質が放出された時期もあるそうです。
今の西淀川では、生態系ピラミッドの頂点に立つ猛禽類であるミサゴを観察することできますが、それは、西淀川の自然環境が鳥たちのエサとなる様々な昆虫や木の実があるバランスの取れた生態系が保たれているということを示しています。
野鳥を観察することは、自然環境がどのようになっているのかを把握することにつながります。
また、季節によって見れる野鳥や生態が変わります。は渡りの季節ですので、ツバメやヒタキなどの夏鳥は、冬を越す東南アジア方面へ渡ります。 一方、カモ等は、北部での子育てを終え、日本に渡ってきます。

今年は気候が暖かいため、渡鳥の南下が遅く、いつもなら観察できるカモがほとんどいませんでした。
気候変動の影響が自然界に出ているのを感じた探鳥会でした。

観察種数 27種
カルガモ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、イソシギ、ユリカモメ、セグロカモメ、ミサゴ、トビ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、オオムシクイ、メジロ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ドバト

(記:谷内)*写真撮影:浜口洋文さん


次回 2023年3月4日(土)予定
集合時間9:30 阪神なんば線福駅
解散12:30  矢倉緑地公園愛鳥家の方も、鳥初心者の人も、親子のみなさんも、いろんな方が楽しめる探鳥会ですので、みなさんふるってご参加ください。

■あおぞら財団のこれまでの探鳥会の紹介はコチラ
https://aozora.or.jp/katsudou/manabu/tanchoukai
■日本野鳥の会大阪支部の矢倉海岸探鳥会の記録はコチラ
https://wbsjosaka.com/008-teirei-report/02-yagura/2018-report/report/index-resp.html
============================
■主催(問合先)
公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1丁目1番1号あおぞらビル4階
(Tel) 06-6475-8885 (Fax) 06-6478-5885 電子メール:webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)
https://aozora.or.jp/

■協力
日本野鳥の会 大阪支部
〒543-0011 大阪府大阪市天王寺区清水谷町6-16https://wbsjosaka.com/

※2022年度 西淀川区と民間企業等との共創に関する提案事業として、西淀川区と連携しながら実施しています。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2022年10月27日8:03 PM

【防災部】西淀川区民まつりで雨ガッパ作りワークショップ

※あおぞら財団は、にしよど親子防災部の事務局をしています。
9/17の西淀川区民まつりにおいて、にしよど親子防災部は、あおぞら財団のテントでゴミ袋雨ガッパ作りワークショップを行いました。今回は「ただいま制作室」も一緒に出展です。

 

今回のゴミ袋雨ガッパは、NPO法人プラスアーツの講習会で教えてもらったものです。
災害時にはさまざまな物資が足りなくなります。そうした時に柔軟な頭で、身近にあるものでどうにか工夫することが大事になります。
雨ガッパは、雨降りの時だけでなく、土ぼこりがひどい時にも役立ちます。

 

子どもから大人まで、約70人の方々が雨ガッパを作っていってくれ、盛況でした。じっくりと飾り付けに取り組み、オリジナルの雨ガッパを作っていく人も多数いて、みなさん楽しんでもらえたようです。
3年ぶりの区民まつり、風が強くて土埃でいろんな物が吹き飛ぶなど大変な面もありましたが、無事に楽しく開催できて、本当によかったです。
307281210_1072949453395397_1125243768412806108_n 306902566_1072949460062063_4939747240807349627_n 307178604_1072949480062061_118736555827777580_n

にしよど親子防災部の次の活動予定

Let’s にしよど防災さんぽ
日時 10月16日(日)10時〜12時頃
集合場所 あおぞらイコバ(大阪市西淀川区千舟1丁目1番1号あおぞらビル1階)
参加費 無料
お申込み こちらのコメント欄に書いていただくか、あおぞら財団までご連絡ください(担当 谷内、(Tel) 06-6475-8885 電子メール:webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください))
Filed under: イベント報告・ホームページ更新,防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2022年9月21日3:01 PM

月刊 あおぞら 2022年9月号

ほぼ毎月一度お届けします、あおぞら財団の活動報告です
今回も2ヶ月分をまとめてお送りします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1 今月のトピックス
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今年もインターン生の受け入れを行いました。
あおぞら財団のインターン実習を通して、環境問題に対して行動する力や
パートナーシップの大切さなどを学んでもらえたのではないかと思います。

↓ インターン生が書いたブログ記事はこちら ↓

【インターン】公害患者会のディスカッションに参加しました!(8/5)
https://aozora.or.jp/archives/38045
【インターン】CANVAS CHALLENGE 03 展が25日(木)から始まります!
https://aozora.or.jp/archives/38090

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2 これまでの活動報告
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ ……………………………………………………………[資料館]     
資料寄贈者 エコミューズ来館~大野川緑陰道路や矢倉海岸の資料など(7/22)
https://aozora.or.jp/archives/37982

◆ ……………………………………………………………[アート・文化再生]
CANVAS CHALLENGE 03 展(8/25-29)
https://aozora.or.jp/archives/38086
中谷大知・廣田くみこ 展:待合室(9/16-20)
https://aozora.or.jp/archives/38125

◆ ………………………………………………………………[自転車まちづくり]
開設!タンデム自転車を楽しむための交流ホームページ
https://aozora.or.jp/archives/37989
第1回大阪サイクルピクニック(2022年)を開催します
https://aozora.or.jp/archives/38119

◆ ………………………………………………………………[研修センター]
関大社会安全学部フィールドワーク(6/29)
https://aozora.or.jp/archives/38042
龍谷大学清水ゼミ:公害ロールプレイ(8/2)
https://aozora.or.jp/archives/38166
龍谷大清水ゼミ:西淀川フィールドワーク(9/5)
https://aozora.or.jp/archives/38170
大阪公立大学医学部医学科 研修受入(9/7)
https://aozora.or.jp/archives/38148
大気汚染公害の現場を歩く 西淀川現地研修(立命館大石橋ゼミ) (9/2)
https://aozora.or.jp/archives/38182

◆ ………………………………………………………………[防災]
図書館展示「西淀川区のハザードマップをみてみよう!」7/22~
https://aozora.or.jp/archives/37979

◆ ………………………………………………………………………[環境保健]
楽らく呼吸会 千住秀明先生をお招きして「自己管理」(7/8)
https://aozora.or.jp/archives/37958

◆ ………………………………………………………………………[事務局]
ご寄附への感謝・ご報告とお願い
https://aozora.or.jp/archives/38004

りべら159号(2022年7月号)発行 2021年度
https://aozora.or.jp/archives/38205

◆ ………………………………………………………………[交流拠点]
あおぞら市、新型コロナの対応をしながら開催中
(7/13・7/27・8/10・8/24・9/14)
https://aozora.or.jp/archives/37939
https://aozora.or.jp/archives/37967
https://aozora.or.jp/archives/37999
https://aozora.or.jp/archives/38071
https://aozora.or.jp/archives/38139
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3 イベントのお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
楽らく呼吸会「栄養について」
講師:西淀病院 管理栄養士 里 和明先生
日時:10/7(金)午後1時30分~3時
(諸事情により9/9から10/7に変更になりました)
場所:あおぞらビル3Fグリーンルーム
https://aozora.or.jp/archives/38145
2022年度の楽らく呼吸会の予定
日程:11/11、1/20、3/10
https://aozora.or.jp/archives/37906

……………
矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会
日時:2022年10月22日(土)午前9時30分~12時30分
*雨天・雷注意報発令時中止(Facebook等で告知します)
集合:阪神なんば線「福」駅東口集合(9:30)
解散:矢倉緑地公園(12:30)
参加方法 当日、集合場所へお集まり下さい。
参加費(保険代) 200円
持物 水筒、双眼鏡(あれば)、筆記用具
https://aozora.or.jp/archives/38115

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4 各種の募集情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ ………………………………………………………………………………… [寄付]
あおぞら財団の活動はみなさまからの寄附によって支えられています。
寄附金や賛助会費は税制上の優遇措置の対象になります
みなさまのご支援を心よりお待ちしています。
https://aozora.or.jp/aboutkifu

オンライン寄付サイト Give One
https://giveone.net/supporter/project_owner.html?owner_id=393
※Give Oneでのご寄付は、すべて寄付金控除等の税制優遇の対象となります。

◆ ………………………………………………………………………………… [交流拠点]
地域交流スペース「あおぞらイコバ」貸出中
あおぞらビル1Fのイコバは、会議、ギャラリー、コンサート、
上映会などにご利用いただけます。
 午前:1,000円/午後:1,300円/夜間:1,300円/全日:3,000円
https://aozora.or.jp/ikoba

◆ ………………………………………………………………………………… [交流拠点]
【姫里ゲストハウスいこね】公式ページで予約できます。
レンタルスペースとしてもご利用いただけます。
https://aozora.or.jp/icone-kujiracafe/reservation/

(編集後記)
しばらく晴れていて久しぶりに雨が降った日に「雨のにおい」を感じることがありますか? 土っぽいような、懐かしいようなにおい……。
このにおいの名前は「ペトリコール」。植物からできた油が乾燥した地面の土や石の表面にくっつき、雨が降ることによって空気中に出ることが原因だとか。
ちなみに「ペトリコール」は土砂降りの時には感じにくいそうです。
次の雨の日には、一緒に「ペトリコール」を感じてみましょう。(KT)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集発行
【発行元】公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団)
【発行日】2022年9月13日
———————————————————————-
■賛助会員募集中!
あなたの会費、寄付、ボランティア活動が当財団の活動を支えています。
当財団の目的に賛同してくださる皆さん、ぜひ賛助会員になって下さい。
https://aozora.or.jp/nakama
———————————————————————-

■月刊あおぞらについて
あおぞら財団の活動報告やイベントなどの最新情報などを皆様にお伝えすることを目的に、月に一度、情報発信させて頂いています。
本メールは、あおぞら財団の会員、メーリングリストにお申込いただいた方およびあおぞら財団のイベントや研究会などで名刺交換させて頂いた皆様にも送信させていただいております。

「あおぞらEXPRESSの「購読登録」、「購読解除」は下記のページからお申し込みください。
https://aozora.or.jp/yomu/aozora-express

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,事務局 — aozorafoundation 公開日 2022年9月13日6:07 PM

大気汚染公害の現場を歩く 西淀川現地研修(立命館大学法学部石橋ゼミ) (9/2)

インターン生の森です。

 

9月2日に立命館大学法学部石橋秀起先生のゼミで、あおぞら財団主催のもと「大気汚染公害の現場を歩く 西淀川現地研修」がおこなわれ、私もそれに参加しました。

 

最初に出来島駅に集合して実際に様々な場所を見学しました。9月と言えどもまだまだ暑く、水分補給が欠かせません。この記事を書いている今でもまだまだ暑さは続いています。皆さんも暑さには気を付けて下さいね。

 

……話が脱線してしまいました。話を元に戻します。私はこれまで出来島駅付近に訪れたことがなく、こんな感じなんだ!と驚いていました。私が特に印象に残っているのは43号線で、初めは何の変哲のない道路だと思っていたのですが、あんなに様々な公害対策がなされているとは思いませんでした。驚きです。

43号線

43号線にて

 

大和田街道

こちらは大和田街道

地域再生の碑

あおぞら苑(地域再生の碑)

 

また、大阪マスジド付近にも行きました。大阪にあのような場所があるなんて知りませんでした。異国の雰囲気漂う、大変興味深い場所です。

 

マンゴージュースを飲みました!どろっとしてて濃厚で美味しいです。お値段も百円とお手頃!

マンゴージュースを飲みました!どろっとしてて濃厚で美味しいです。お値段も百円とお手頃!

見学後に少し休憩を取り、まず東淀川公害の概要を聞きました。

本当に当時の状況は悲惨で、青い空が見えないという状況は私世代の方にとっては驚きなのではないでしょうか。当時の工場の煙の写真や当時の空の写真のような状況、今では考えられないですよね……。

 

続いて、西淀川公害患者と家族の会のお話を聞きました。上田さんと岩本さんに来ていただき、岩本さんを中心に語っていただきました。

 

患者さんのお話

お話を聞いている立命館大学の皆さん

岩本さんは1988年に公害患者の新規認定が打ち切られる直前に、お医者さんからその話を聞いた岩本さんの母が認定の手続きをしたことで無事に認定を受けることが出来たそうです。認定を貰えなかったことで苦労している人がいるということ、長い間病気と闘ってこられて苦労したことなど貴重な経験や感じていることを話して下さいました。特に生活(仕事)がある中で病気と闘い、また別の病気も発症して……というのは本当に大変でやるせないお気持ちだっただろうと思います。普通やあたりまえが出来ない理不尽さや苦しみは計り知れず、このような当時の状況や今の状況を忘れてはならないと感じました。

 

最後に弁護士である村松昭夫先生のお話を聞きました。

 

村松先生が主に語って下さったのは西淀川公害訴訟とアスベスト訴訟です。法的な観点からも様々なお話を聞くことができ、立命館大学法学部の皆さんは大変良い勉強になったのではないでしょうか。私は法律には明るくないのですが、先生が経験した西淀川公害訴訟の当時の様子を聞いて、本当に長い間患者さんに寄り添って戦い続けてきたのだなあと感じました。石橋ゼミの方から専門的な質問が沢山飛び交っていました。

例えば「(西淀川公害裁判では訴えていませんでしたが)高速道路を走っていた車の開発メーカーを訴えることは出来るんでしょうか」といった感じの、鋭い質問をされていました。私ではこんな質問到底思いつきませんね。流石法学部の方……。これに対して松村先生は、「実は東京で車の開発メーカーを訴えたことがあって……*」「法的責任に準ずる責任が……」という風に、かなり細かく丁寧答えてらっしゃいました。

松村先生のお話

質問も沢山とびかいました!

上田さん、岩本さん、村松先生、貴重なお話をありがとうございました。今日の研修で実際にその場所に訪れたりお話を聞いたりして、多くの事を学び考えました。この貴重な経験を、忘れる事はないと思います。そして今回フィールドワークをおこなった立命館大学法学部石橋ゼミの皆さん、ゼミでの活動頑張ってください!

(インターン生 森)

*東京大気汚染訴訟(1996年~2007年)では、自動車メーカー7社や道路管理者を被告にして訴訟が行われました。1次判決では自動車メーカーは責任を問われるのを免れ、国・都・公団道路管理責任が認められました。その後、2007年に和解しています。詳しくはこちら→東京大気汚染公害訴訟(環境再生保全機構「記録で見る大気汚染と裁判」)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,インターン生,環境学習,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2022年9月12日1:43 PM

大阪公立大学医学部医学科 研修受入(9/7)

2022年9月7日(水)に、大阪公立大学医学部医学科4人の研修受け入れを行いました。西淀川区保健福祉センターに研修に来ている中で、見学先の一つとしてあおぞら財団に来てくれました。

はじめに「フォトランゲージ 西淀川公害について」を実施。

西淀川公害に関連する写真を見てタイトルを付けてもらい
気づいた点を発表するワークショップです。

DSC03089

様々な視点からの声が上がりました。

写真を見て話しあうことで、背景を汲み取る良い機会になったとの意見がありました。
次に職員 谷内から西淀川公害についての講義があり
徐々に進行していく西淀川公害の様子や、当時の住民の様子、
西淀川公害訴訟などの話がありました。

DSC03090

そして、西淀川公害患者と家族の会事務局長 上田敏幸さんから
公害認定についての説明の後、

西淀川公害患者と家族の会 山下晴美さんから
実際に体験されてきたお話を伺いました。

DSC03095

山下さんのご主人は、気管支喘息を発症してから長い年月、
病気と闘ってこられたそうです。息を吸う事も吐く事もできない、
夜も眠れない苦しい日々を過ごされました。

普通にできるはずの生活を奪われる苦しみ、

これからの未来、子ども 孫達には我々のような思いは
絶対にさせたくないと山下さんはお話しされました。

■感想をいくつか紹介します

・治療もまだ発達していなかった頃の、呼吸器系の公害患者さんの恐怖や苦労は
相当なものであったと思いますし、絶対に忘れてはいけないものだと感じました。

・他の公害とは違って補償が広くなされていても、患者やその家族が失ったものは、お金では代えられず、はかりしれない大きなものだと感じた。

・公害患者さんの苦しみは、併存症なども併せて想像していよりも深刻だと思いました。

今回来られた学生さんは医学科6年生ということで、近い将来、医師になられます。西淀川公害についての研修で得た経験を、医師としての姿勢に生かしていただけたらと願っています。


〇研修に関するお問い合わせ
プログラム内容については、ご要望に合わせてコーディネートいたします。
研修受入 http://www.aozora.jpn.org/ecomuse/annai/kensyu

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2022年9月8日12:02 PM
« 次のページ前のページ »