8月11日の午前10時から12時まで大野川緑陰道路で一回目のセミのぬけがら調べを行いました。
このブログ記事は、あおぞら財団にインターンシップで来ている徳澄がお届けします。
セミのぬけがら調べは毎年行っているイベントで、子ども達と一緒にセミのぬけがらを集めて数えます。セミによって生息する場所が違い、セミの種類と数からその地域の環境がどんな傾向にあるのか知ることが出来る調査です。ぬけがらを扱うことで生きている生物の命を奪ってしまったり、傷つけることなく調査が出来るという利点もあります。これは参加型の調査として全国的に行われています。
今回は西淀川図書館の中にある部屋の一室をお借りして行いました。西淀川図書館でセミのぬけがら調べを行うのは今回で2回目になります。
説明が始まるまで、子ども達はセミの標本や本を見ていたり、ぬけがらの見わけ方を教えてもらっていました。
インターン生、ボランティア生が段取りや注意事項を説明し、セミの一生や住んでいる場所について紙芝居で説明しました。
先日は台風でどうなる事かと思ったものの、過ぎ去ったあとは青々とした空が広がっていました。
説明が終わるといい天気の中、みんなで緑道へセミのぬけがらを探しに出発します。
台風で飛ばされてしまったのか、地面にもたくさんぬけがらが落ちていました。子ども達は上を向いたり、下を向いたり、忙しそうに首を動かします。
10時50分からの40分間セミのぬけがらを探した結果、クマゼミのオスが351匹、メスが358匹の合計709匹でした。
アブラゼミはメス1匹、オスが1匹の計2匹見つかり、全てのぬけがらの合計は711匹でした。
ぬけがらの他に生きたセミの幼虫も見つけた子も居ました。また、台風の影響で枝が折れて地面に落ちていたのですが、その枝にはセミの卵が産み付けられているものがありました。
↑生きたセミの幼虫です。
また、イベントの後、この他の地域を調べるために、インターン生とボランティア生の4人で公園をタンデム自転車で行ってきました。
一つ目は矢倉緑地公園に行って20分間探してもらいましたが、ぬけがらの数は0でした。
ここで見つからなかった原因は、一つ目の理由は台風の影響を受けて木が荒れていたため。二つ目の理由は松の木が多く、葉がぬけがらがつくのに適していなかったからではないかではないかと思います。
成虫はアブラゼミが6匹、クマゼミが14匹の合計20匹が見つかりました。
二つ目は新淀川公園に行って10分間探してもらいました。
そこではアブラゼミのぬけがらは0匹でしたが、クマゼミのぬけがらは19匹見つかりました。
ぬけがらは木にほとんどついておらず地面に落ちていたものが多かったです。午前中にしか鳴かない特徴があるクマゼミしかいなかったのか、午後に調査にでたのでセミの声が聞こえませんでした。
子ども達との調査にもインターン生とボランティア生の調査にも、先日台風が大阪を通過した影響が大きかったこともあり、前回よりもぬけがらの数が少なかったのですが、子ども達は暑い中、一生懸命セミのぬけがらを集めてくれました。
・子ども達の感想・
・去年よりぬけがらの数が少なかったけどたのしかった。(御幣島小)
・色んなセミの事を知ったり、ぬけがらをとったりしてたのしかった。(御幣島小)
・今日は暑くて、昨日の台風の影響で少なかったけどとれてよかったです。(出来島小)
・探していると下にいっぱいあって、木の葉っぱにもいっぱいありました。いっぱいとれてうれしかったです。(かみの小)
・クスノキと葉っぱの裏にいっぱいありました。(かみの小)
・カラー道路についてからすぐにぬけがら発見!戻るときに後ろでたくさんセミをとっている人がいてびっくり!(御幣島小)
セミのぬけがら調査は8月18日にもエルモ西淀川で行う予定です。