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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

福島区患者会資料の受入(9/28)

9/19、福島区公害患者と家族の会の事務所閉鎖にともないいただいた資料を、9/28に整理しました。機関誌「あおぞら」や総会の議案書などを中心に、福島区患者会が長年活動してきたことを示す様々な資料が多く含まれていました。中には各種運動のときに使ったと思われる鉢巻なども見受けられました。(是澤)

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図書館展示「西淀川公害を知っていますか?」10/21~

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西淀川図書館のあおぞら財団コーナーで、「西淀川公害を知っていますか?」の展示を行なっています。

あおぞら財団付属西淀川・公害と環境資料館エコミューズには、西淀川公害裁判の記録は公害患者たちのくらしから裁判後の活動に至るまで、さまざまな資料を所蔵しています。

今回の図書館展示では、エコミューズ所蔵資料の中から、西淀川の公害発生から裁判にいたるまでの時代の資料を紹介しています。公害が発生し始めた頃の牧歌的な写真、公害によって健康被害が生じていることを示す新聞記事、公害問題が市民運動になる過程の研究会や検査技師の研究メモ、そして裁判に向けての弁護団結成趣意書を、エコミューズ館長の小田先生の解説を付けて展示しています。

過去の西淀川を知ることは、現在・未来の西淀川をよりよくすることにつながります。是非、西淀川公害について学びに来てください。

展示期間:2023年10月20日(金)~2024年1月中旬まで(予定)
展示場所:西淀川図書館
開館日:火曜日~金曜日 午前10時~午後7時
土曜日・日曜日・祝・休日 午前10時~午後5時
休館日:月曜日・第3木曜日・蔵書点検期間・年末年始
西淀川図書館のURL:https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?page_id=149

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西淀川・公害と環境資料館エコミューズでは、みてアート期間中に特別展示を行う予定です。
「昔の西淀川区の川と水辺の風景 ~大野川と中島大水道~」
日時:11.4(土)11:00-16:00 11.5(日)11:00-15:00

通常時のご利用についてはこちらをご覧ください。

Filed under: イベント案内,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2023年10月20日2:36 PM

龍谷大学清水ゼミ 研修 ワークショップ&公害語り部(9/15)

2023年9月15日、龍谷大学政策学部清水ゼミの2年生が研修に訪れました。前回はタンデム自転車で西淀川のまちをめぐりましたが、今回は2つのアクティビティを行った後に、公害患者さんのお話を聞きました。

学生さんたちはまず最初に、「フォトランゲージ 西淀川公害」に挑戦しました。フォトランゲージとは、写真から様々なことを想像して言語化するというワークで、西淀川公害に関する写真から読み取れる状況や時代などをグループで話し合って、その写真に独自のタイトルをつけました。

今回は3グループに3枚ずつ、合計9枚の写真を扱いました。各グループの結論が出たところで、1枚ずつ写真のタイトルや読み取った内容を全体共有します。その後はそれぞれの写真が実際にはいつどこで撮られたのかについて解説が行われ、当時の状況や時代背景について解説が行われました。

1960年代の写真と1970年代の写真がランダムに配布されていましたが、各グループともに写真が捉えた状況を的確に回答していました。

話し合い風景

写真から読み取れる内容を話し合います。

写真の解説

写真の解説風景。みなさん鋭い洞察力です。

公害発生当時の時代背景を理解したところで、次に「公害ロールプレイ」が行われました。

ロールプレイとは、行政の環境担当者や工場経営者などの役割になりきって、原因不明の呼吸器疾患が発生している地域の今後について話し合うというワークショップです。

筆者の私も「娘にぜんそくの症状が出ている地域住民」の役になりきって、学生さんたちの議論に参加しました。健康被害を何とかしてほしいものの、他の役(セクター)にも様々な都合があるなどして、合意形成がまとまらないままに時間切れとなりました。実際の西淀川公害裁判では健康被害発生から和解まで20年以上かかりましたが、このロールプレイでも公害問題がいかに根深く複雑に絡み合ったものであったかを体験することができました。

共有

グループごとに違った結論が出るのもロールプレイの特徴です。

研修後半には、「西淀川公害患者と家族の会」から須恵さんと上田さんにお越しいただき、被害の実態や裁判の経過についてお話を聞かせていただきました。実はゼミ生たちには事前に、ロールプレイの経験を踏まえたうえでの質問を用意していただきました。その質問に答えていただくことで、ロールプレイで掴んだイメージと実際の出来事との相互理解がより深まったのではないでしょうか。

須恵さんは米寿を超えてもまだまだお元気です!

「本当に大変だったけれど、とにかく前を向いて生きてきた」と須恵さん。

学生さんの素朴な質問にも丁寧に答えてくださりました。

ゼミ生の素朴な質問にも丁寧に答えてくださりました。

最後に今日の振り返りを行い、研修は終了となりました。今回はグループディスカッションや質疑応答など話し合いが中心でした。ゼミ生たちは公害に関する知見を得たことに加え、ファシリテーション能力などにおいても大きな経験を得ることができたのではないでしょうか。

清水ゼミ2年生は、昨年度と同様に西淀川で1年以上にわたってゼミ活動を行う予定です。ゼミ生達が西淀川での出会いや発見を通して、学びや心境にどのような変化をおこし何を生み出していくのかが楽しみです。

ますます学びが深まっていきます。

ますます学びが深まっていきます。

 (あおぞら財団アルバイト・小松)


あおぞら財団では、フィールドワークや公害患者さんの語り部などを取り入れたオーダーメイドの授業、研修を行っています。SDGs達成に向け、パートナーシップで問題解決に取り組んだ大気汚染公害の経験を、現地で学んでみませんか?

あおぞら財団の授業、研修に興味のある方はこちら↓をご覧ください。

研修・教育(「あおぞら財団の研修・教育」のページに飛びます)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2023年10月4日1:41 PM

【学生が聞く】西淀川大気汚染公害インタビュー映像の公開

龍谷大学政策学部清水万由子ゼミの取り組みの一環で、大気汚染公害についてより深く学べる動画を作るために学生がインタビューを行いました。
「公害の深刻さを伝えられるような動画を作りたい」、「制作の過程で自分も公害に対しての思いや考え方を深めていきたい」と、今回の映像づくりに臨み、2本の映像を作成しました。
大気汚染公害の初学者向けの内容になっていますので、授業などでご活用ください。

●岡崎久女さんインタビュー「青空は当たり前ではないことを伝えたい」
語り手:岡崎 久女(くめ)さん(西淀川公害患者と家族の会 役員)
聞き手:植田陽向(龍谷大学政策学部)
撮影日:2022年10月9日
映像協力 岸本景子
写真:あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館エコミューズ所蔵資料
制作・著作 公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)

〇インタビューの全容は下記からダウンロードできます。
http://aozora.or.jp/kougai_lecture/tool/oral_history/

〇リンク先、所要時間
youtubeでご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=EvMEVKtfdw0
約8分

●上田 敏幸さんインタビュー「公害患者に寄り添って困りごと を解決していく」
語り手:上田 敏幸さん(西淀川公害患者と家族の会 事務局長)
聞き手:植田陽向(龍谷大学)
撮影日:2022年10月9日
映像協力 岸本景子
写真:あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館エコミューズ所蔵資料
制作・著作 公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)

〇インタビューの全容は下記からダウンロードできます。
http://aozora.or.jp/kougai_lecture/tool/oral_history/

〇リンク先、所要時間
youtubeでご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=VPTjnwxbckc
約7分

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龍谷大 清水ゼミの取組みはこちらをご覧ください。
動画は地球環境基金の助成で作成しました。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2023年9月22日3:01 PM

大阪公立大学医学部医学科 研修受入(9/11)

2023年9月11日(水)に、大阪公立大学医学部医学科4人の研修受け入れを行いました。西淀川区保健福祉センターに研修に来ている中で、見学先の一つとしてあおぞら財団に来てくれました。

はじめにアイスブレイクとして「フォトランゲージ 西淀川公害」を実施した後、職員 谷内から西淀川公害についての講義を行いました。徐々に進行していく西淀川公害の様子や、当時の住民の様子、西淀川公害訴訟などについてお話しました。

講義の後は、資料館の見学を行いました。裁判や公害反対運動などの資料、1960年代の西淀川の真っ黒な空や「公害」というタイトルの小学校の文集といった資料をみて、被害のひどさに驚きながら熱心に資料を見ていました。

資料館エコミューズの見学

資料館の所蔵資料を見てもらいました

 

次に、西淀川公害患者と家族の会 山下晴美さんから、被害についてお話を伺いました。

山下さんのご主人は、気管支喘息を発症してから長い年月、病気と闘ってこられました。ご主人は、建設機械・くい打ち機のオペレーターをしていましたが、47歳の時の大発作では心肺停止の状態にまで陥ったこともあるそうです。発作の後に仕事に行くこともあり、奥さんは「行かんといて!」と泣きながらとめたこともあるそうです。「公害のない住みよいまちになることを望んでいます。これからの未来、我々のような思いは絶対にさせたくない」と語られました。

公害患者さんを囲んでお話を聴いている様子

上田さん、山下さんからお話を聴いている様子

 

最後に、参加者のみなさんとの質疑応答を行いました。

「公害患者として医師にお願いしたいこと」という医学部の学生さんならではの質問に対し、患者会の上田さんからは「環境の問題にふれて、自分もできることは何かないかと思う人が増えてほしい。想像力を鍛えること。自分がかけた言葉で患者さんがどう思うのかを想像できるかが重要」、山下さんからは「お医者さんが気を配って話を声をかけてもらえると患者の家族も嬉しく思う」というお答えがありました。

西淀川公害について、深く知らなかったため大変勉強になった、今後の医師としての姿勢に大変参考になる内容だったとの感想がありました。

今回来られた学生さんは医学科6年生とのことです。今回の研修で得た内容を、医師としての姿勢に生かしていただきたいと思います。

〇研修に関するお問い合わせ

あおぞら財団では、フィールドワークや公害患者さんの語り部などを取り入れたオーダーメイドの授業、研修を行っています。SDGs達成に向け、パートナーシップで問題解決に取り組んだ大気汚染公害の経験を、現地で学んでみませんか?

あおぞら財団の授業、研修に興味のある方はこちら↓をご覧ください。

研修・教育(「あおぞら財団の研修・教育」のページに飛びます)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2023年9月21日4:43 PM
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