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» 2010 » 10月

西淀川交通まちづくりプロジェクト「西淀川の交通・移動について考えてみよう!」第4回を行いました


2010年10月23日(土)13:30-15:30
場所:あおぞらビル5階 エコミューズ
参加者 6名(+スタッフ2名)

 10月23日に、西淀川交通まちづくりプロジェクト「西淀川の交通・移動について考えてみよう!」第4回 「西淀川区内の移動・外出の現状について調べよう(1)」を行いました。

 まず、第3回を行った後に行った、視覚障害者の山本美恵子さんへのヒアリングと西淀川区自転車対策検討連絡会議へのヒアリングについて報告しました。
 その後、あおぞら財団が今まで取り組んできた内容を紹介し、今後、西淀川交通まちづくりプロジェクトでどのような取り組みを行っていくべきかについて意見交換を行いました。

 意見交換での主な意見です。

○視覚障害者の体験会について
 ・子ども達にはフォローが必要だが、きちんと教えればちゃんと理解してくれる
 ・障害があっても地域の行事に参加したい、社会にアプローチしたいという意志がある。周囲の人々の理解を深めることが必要だと思う。
 
○放置駐輪対策について
 ・JR塚本駅は西淀川区内にないため、西淀川区では対策がされていない。しかし、塚本駅周辺周辺には山ほど放置駐輪がある。
 ・普段使っている人なら分かるかもしれないが、初めてきた人には駐輪場の場所がわからない。利用する側が一目瞭然でわかるようにしてほしい。
 ・短時間利用と長時間利用で料金を区分するべき。また、短時間利用が無料であることをアピールすれば、放置駐輪がかなり減るのではないか。
 ・放置駐輪で誰が困るのかを納得できる事がないと、放置駐輪をやめないのではないか。
 ・停めないと行けない方の身にもなってほしい。鉄道会社にも責任があるのではないか。

○西淀川バリアフリーマップについて(blogGoogleMap
 ・バリアフリー情報が公開されていると、高齢者や障害のある人と出かける際に便利だと思う。
 ・バリアフリーであることを示すことができれば、企業側もアピールになると思う。お互いにメリットがあるように、企業側に求めていくとよい。
 ・企業側はバリアフリー情報を出しているところも増えている。
 ・もっと市民側からプッシュしていったらよい。
 ・設備で対応してもらえる店、人で対応してもらえる店など様々であると思う。そういう情報をまとめていけたらよい。
 ・高齢者や障害者に街中でお金を使ってほしくても、高齢者や障害者の目線で作られていない。経済を活性化するためにもバリアフリー化が必要ではないか。


写真: 今後の取り組みについて話し合いをしている様子

 以上の話し合いを踏まえて、今後は、塚本駅前の駐輪実態の調査、視覚障害者の方を対象にしたタンデム自転車の体験会、西淀川バリアフリーマップの作成に取り組んで行く事になりました。
 次回の11月13日(土)の第4回は、塚本駅前に集合して、放置駐輪や駐輪場の様子について調査する予定です。

 少しずつではありますが、取り組み内容が具体化してきたと思います。この住民から始めた取り組みが、西淀川の交通に少しでもよい影響を与える事ができるよう、活動していきます。

 参加者をまだまだ募集しています。興味のある方は、こちらの「参加者第2次募集」からお申し込みください。

- – – – –
第1回目の報告はこちら:「お話&疑似体験! 車いすの視点でまちをチェックしよう」
第2回目の報告はこちら:「お話&疑似体験! 視覚障害と高齢者の視点でまちをチェックしよう」
第3回目の報告はこちら:「話合い:西淀川区の移動・外出について話し合おう」

(谷内)





Filed under: 地域づくり | 西淀川交通まちづくり — aozorafoundation 公開日 2010/10/28(木) 04:00

司法修習生の研修受け入れ


近い将来、弁護士、検察官、裁判官になろうと研修中の
司法修習生12名が、10月26日(火)に西淀川地域の
フィールドワークに訪れました。(引率弁護士2名)

「西淀川公害の”被害の現場”を体感する」というのが
視察のテーマです。

午前中は、村松昭夫弁護士(あおぞら財団理事長)の
講義「大気汚染公害訴訟の経過と内容〜西淀川から東京まで〜」、
「西淀川大気汚染公害裁判から考える」がありました。
(大阪弁護士会館)

そして、次は西淀川へ。
午後1時に阪神「出来島」駅で集まって、さあ、出発です。


●出来島駅にて

【本日のプログラム】

13:00〜14:30<フィールドワーク>
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-
  国道43号沿道(大型車多い)
    ↓
  出来島小学校(43号沿い。かつては教室に空気清浄機が)
    ↓
  千北診療所(公害患者さんの組織化の原点)
    ↓
  あおぞら苑(西淀患者会が作ったデイサービスセンター)
    ↓
  大和田街道(旧街道)
    ↓
  大野川緑陰道路(かつてドブ川、今は緑生い茂る歩行車自転車専用道路)
    ↓
  あおぞら財団・エコミューズ見学
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-
14:30〜15:00<公害患者のお話:中川洋子さん>

15:10〜15:30<ビデオ>

15:30〜15:45<あおぞら財団の紹介:林美帆>

15:45〜17:30<森脇君雄さんのお話>


●裁判資料を見る修習生たち

じつは、上記で17:30となってる終了時刻、当初は16:15のはずで、
その後、さらに、まとめ作業と発表をしようと考えておりました。

しかし、森脇さん(西淀川公害患者と家族の会会長、あおぞら財団理事)
のお話のところで、修習生のみなさんとのやりとりが波に乗り、
時間延長とあいなりました。
それだけ、みなさん、熱心で、それに応える形で話がどんどん展開
していきました。


●話をする森脇君雄さん

大阪湾臨海部に立地する大企業相手に、大気汚染の裁判をおこそうと
いうとき、どうやって、弁護士たちの協力を得ていったのか、
どうやって被害者をまとめ、世論を動かしていったのか・・・。

 最初は、なかなか裁判を引き受けてくれる弁護士がいなかったこと、

 弁護士になる前の司法修習生のときから、西淀川公害のことを
 知ってもらい、若手弁護士を運動にまきこんでいったこと、

 裁判の年数が長くなればなるほど、若手が中核になって、勝ちパターン
 ができていったこと、

 判決前は、負けたときの責任をどうとろうかと、思い悩んでいたこと、

 企業の中でも、裁判で決着をつけたい法務部と、企業利益を優先する
 総務部で、違いがあること、

そんな、いろんな体験談や逸話が語られました。


●真剣に話を聞く修習生たち

「本当に向き合えば、お互い話し合いができる」

原告と被告、相対する者どうしでも、しっかり向き合うことで、
解決の道を見出してきた森脇さんの言葉には重みがありました。

「相手を追い詰めても、逃げ道はつくっておく。
できたら、自分のところに逃げてくるように」

なんて、言葉は、まるで兵法を聞くようでした。

最後に司法修習生からの感想を、要約ですがご紹介します。

「たとえ自分が企業弁護士になったとしても、相手の
ことも考えた解決方法を会社に説得できるような弁護士に
なりたい」

「難しい裁判を被害者から持ちかけられて、弁護士がすぐに
引き受けられなかったという話は耳が痛かった。
やはり理論だけじゃなく、現実でおきていることをしっかり
見ていきたい。結果はあとからついてくる」

「患者さんの話で、”この空気を吸って、公害病になるなんて、
思ってもみなかった”、という言葉が印象的。今なら、病気に
なるのは、当り前に思うかもしれない。でも、現在進行形の
問題こそ、そのときにはわからないのかもしれない」

「どうしても、頭だけで法律論的なことを考えてしまうが、
まず、感情的な部分でものごとをとらえたい。そして、いかに
解決するかというところで、”理論”をどう使うかが腕の
みせどころなんだと思う」

「こちらが真剣に聞けば、人は真剣に語ってくれるのだと、
患者さんの話を聞いて思った。弁護士として、当事者の方
からどうやって話が聞けるだろうかと思うこともあるが、
やはり真剣に向き合うことが大切だと思った」

あおぞら財団・鎗山善理子




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2010/10/27(水) 09:38

中国・環境汚染損害賠償制度構築研修 受け入れました


2010年10月27日

2010年度JICA研修 中国・環境汚染損害賠償制度構築研修を受け入れました。
中国からの環境行政を行っている方々、10名です。


被害の話を永野千代子さんにしてもらいました。

息子さんが保育所に預けても熱をすぐ出すので良く休んでいたこと、
いろんな病院に行ったけれども、なかなか良くならなかったこと
小学校に入学しても、息が苦しくてプールでは水に顔をつけて泳ぐことができなかったこと。
ご自身も慢性気管支炎で今も咳が続いて苦しいこと、
公害健康被害補償法の大気汚染指定地域解除の時には環境省に座り込んで
警備員からごぼう抜きされたことなどを話してもらいました。

財団の名誉理事長の森脇君雄さんからは
公害反対運動についての話です。


空気はきれいになってきているけれども、子供の喘息が増えていることを話しました。

質問には
「88年の指定地域解除以降にぜん息患者は裁判を起こしていないのか」
「二酸化窒素の環境基準が変更されているのはなぜか」
などの質問が出ました。

指定地域解除後に東京で未認定患者の裁判が起こされ、国と東京都には勝訴していること
二酸化窒素の環境基準が緩和されたのは、西淀川公害裁判の差止を無効にするためだった
という話をしました。

とくにぜん息患者が増えているという事実に、みなさん驚いていました。
ディーゼル自動車排ガスのSPMとぜん息の関係について
これからも注意していかなければならないという森脇さんの言葉で
運動がまだまだ続いていることを理解されたようでした。(林)






Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2010/10/27(水) 09:27

対話から築く日中の環境教育の協働を開催します


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日中環境問題サロン2010
対話から築く日中の環境教育の協働
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チラシはこちら
http://www.aozora.jpn.org/pdf/koryusaron2010.pdf
「中国の環境問題は大変らしい」という声を日本でよく聞きます。
実際に中国では公害・環境問題を解決するために行なわれている環境教育があります。
現地で活動している二人を招き、中国の状況や実例を報告いただき、
日本と中国、両国の環境教育について対話することから
協働関係を築いていきたいと考えています。ぜひご参加ください。

【日 時】2010年11月27日(土)13:30〜17:00 (受付13:00〜)
【場 所】京エコロジーセンター 3階会議室 定員100名
http://www.miyako-eco.jp/about/access.html
〒612-0031
京都市伏見区深草池ノ内町13 TEL.075(641)0911 FAX.075(641)0912
京阪電車「藤森駅」下車西へ徒歩5分
地下鉄・近鉄「竹田駅」下車東へ徒歩13分

【参加費】無料
【主 催】財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
【共 催】京エコロジーセンター

中国からの報告
 李力氏(環友科学技術研究中心・北京)
 「環境保護教育から環境保護運動へ」
 
 張亜東氏(緑色龍江・ハルビン)
 「松花江の環境保護と青年活動」

日本からの報告
 岩松洋氏(京エコロジーセンター)
  「無意識を意識する参加型学びの場づくり」

林美帆氏(あおぞら財団)
「公害教育とESD」

総合討論 日中の環境教育の協働
コーディネーター 板倉豊氏(京都精華大学教授)

<プロフィール紹介>
李力氏(環友科学技術研究中心・北京 http://www.envirofriends.ngo.cn/ )
2006年に民間の環境保護組織—環境友好公益協会を設立し、
現在の環友科学技術研究中心となる。
それ以外にも、東アジア環境情報共有ネットワークの中国側の責任者、
国際海岸清潔作業所中国側コーディネーター、中国の十数の民間環境保護組織の顧問などを務めている。
中国の20を超える地域、日本、韓国、アメリカ、ノルウェーなどの国において
環境保護に関する研修・交流活動をし、また、環境教育、
科学知識の普及と宣伝および環境劇場の指導に関する書籍を多数出版している。

張亜東氏(緑色龍江・ハルビン)
ハルビン工業大学給排水専攻を卒業し、大学時代から環境保護運動に参加し、
松花江の水質環境保護事業に関心を持つ。
現在は緑色龍江環境保護組織の総幹事として、黒竜江流域内において住民参加、
生体保護、種と森林の保護および環境教育などの運動を展開。
また、Rivers without Boundaries(国境なき川)の発起人の一人
および中国側のコーディネーターとして、ロシア、モンゴルの複数のNGO組織および専門家と協力し、
国境を越える地域の河川の保護事業も推進している。

【参考URL】
■「中国調査視察 環境NGO、公害被害者・支援団体と交流」(あおぞら財団ブログ)
 http://aozorabsw.exblog.jp/13200101/
 ↑2010年8月あおぞら財団の中国視察。「環友科学技術研究中心」、「緑色龍江」等訪問

■「和平小学校で松花江郷土環境教育の授業を実施」(ENVIROASIA)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C10033002J
 ↑李氏、張氏の活動

【申 込】
メール(webmaster@aozora.or.jp)
または申し込みフォームからお申し込みください。
https://spreadsheets.google.com/viewform?formkey=dHJocUotekp3dWptRm1xZXY1WnBQNFE6MQ
===申し込みフォーム===
氏 名
電 話
E-mail
所 属
==============
平成22年度大気汚染経験情報発信事業の一環です

主催/問合せ先
(財)公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
URL http://www.aozora.or.jp/E-mail webmaster@aozora.or.jp




Filed under: 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2010/10/27(水) 07:45

「プラザなかよし祭」でキャンドルシェードを作りました


12月22日(水)に大野川緑陰道路で「キャンドルナイトin西淀川」を開催します。
現在、そのときにキャンドルのまわりに巻くキャンドルシェードを作っています。

10月24日(日)に開催された「プラザなかよし祭」でブースをいただいて
祭りに遊びに来た方に絵を描いていただきました。

全部で59枚のシェードに楽しい絵が完成しました。
ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。

シェードはキャンドルナイトですてきに輝くと思いますので、
ぜひ見に来てくださいね。

お祭りは演技あり、フリーマーケットありと楽しいことが盛りだくさんでした。


空手の演武

フリーマーケットには人がいっぱい

最後はガァガァ体操でしめくくりました。

お祭りが終了した頃に雨がポツリポツリと降ってきました。
キャンドルナイトの当日も晴れるといいな。




Filed under: 環境学習 | 西淀川ESD菜の花プロジェクト — aozorafoundation 公開日 2010/10/27(水) 05:39
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