あおぞら財団 財団ブログ
公害の歴史Q&A あおぞらイコバ
公害を伝えるための資料整理寄附募集
屋上広告募集
りべら広告募集
Don't go back to the 石炭

全ての記事を表示

    キーワード検索

    アーカイブ

    カテゴリー

    最近の投稿

    最近のコメント

» 2015 » 6月

あおぞら野菜市開催しました(5/27)

5月27日(水)にあおぞら野菜市を開催しました。

P1100363

P1100365

P1100386

たくさんのお客様におこしいただきました。
ありがとうございました。

★谷口ファーム

P1100374

P1100379

P1100394
きれいなお花を持ってきてくださいます。
今日はつりがね草も売り場の方にありました。

★みやこ菜園

P1100364

P1100375

京都府綾部市上林地区の山里で獲れた手作り菜園です。
20年前より無農薬・有機肥料にこだわって野菜を作っているそうです。土の香りと野菜の持つ風味がする野菜です。

★自然ファームカフェむすび

P1100382

ポン菓子や米ぬかなども置いてあります。
よもぎを乾燥させたものもあり、パンやお菓子作りの際に入れたりするのだそうです。

★手染め工房アトリエキミコ

P1100370

ドイツの染料を使用しており、ひとつひとつ手染めで作成しております。

★大人のおやつANCO

P1100377

広島県呉市の大長レモンを使用したロールケーキと
グラノーラクッキーを販売しておりました。

次回の予定
「あおぞら野菜市」
日時:6月10日(水)10:00~13:30
場所:あおぞらイコバ(あおぞらビル1F)
http://aozora.or.jp/accesscontact

今後の予定
<2015年>6/10、6/24、7/8、7/22、8/26、9/9
10/14、10/28、11/11、11/25、12/9
<2016年>1/13、1/27、2/10、2/24、3/9、3/23
※8/12、9/23、12/23はお休み
※あおぞら野菜市は毎月第2・第4水曜日に開催しています。
※開催は予告なく変更する場合がありますので、詳しくはお問い合わせください。

Filed under: あおぞらイコバ | イベント報告・ホームページ更新 — aozorafoundation 公開日 2015/06/02(火) 10:31

歩こう!中島大水道あとを~西淀川編~を開催しました!

P1100502

姫嶋神社で集合写真

 

5/31(日)、「中島大水道マップ」完成記念として、お披露目まち歩きを開催しました。

このマップは「中島水道サロン」が作成したものです。

「地域の歴史をもっと多くの人に学んでもらおう!」と、3年前から西淀川区・淀川区・東淀川区の3区の有志が集まり、昔の写真や情報を持ち寄って話し合いを重ね、このたびようやく完成しました!!
(中島大水道や「中島水道サロン」の詳細は、コチラ

今回の西淀川編では、阪神「福」駅で集合し、淀川の土手の上にある「大塚切れ洪水碑」を見学してから、上流へ遡るコースを歩きました。

右の土手の途中にあるのが石碑。左の福の町がかなり低いことがわかります。

右の土手の途中にあるのが石碑。左の福の町がかなり低いことがわかります。

交通量が割りと多いので車に気をつけながら仁勇さんの解説を聞きます。

交通量が割りと多いので車に気をつけながら仁勇さんの解説を聞きます。

1916(大正6)年9月末、豪雨のため現在の高槻市大塚の堤防が決壊し、大塚の大半と東淀川区、淀川区、西淀川区の一帯は一ヶ月以上も泥の海になりました。それをこの地点の堤防をわざと切ることで淀川に排水した、住民の水との闘いの歴史を刻んだ石碑です。

この後、北東に中島大水道跡を遡っていきます。

P1100476

何気なく歩いているとわかりませんが、姫島公園近辺までまっすぐな道で、人為的に掘り抜いた水道跡ということを体感できます。

P1100492

歴史ある姫嶋神社では、神社の由来や万葉歌碑を見学。

そしていよいよ、西淀川区民の憩いの場、大野川緑陰道路に入ります。

「中島大水道跡の碑」で、仁勇さんの解説。

「中島大水道跡の碑」で、仁勇さんの解説。

ECOまちネットワーク・よどがわ会長の一栁さんからもお話が。中島大水道を開削した庄屋さんの一人のご子孫です。

仁勇さんと、ECOまちネットワーク・よどがわ会長の一栁さんのお二人のかけあいで話題は広がります。右側の参加者の中央、杖をついている方が一栁さん。中島大水道を開削した庄屋さんの一人のご子孫です。

P1100532

まち歩きの後は、あおぞら財団に戻って、今日、歩けなかった道の解説を伺いました。

事前の天気予報では雨の心配もありましたが幸い晴れて、ちょっと暑いほどでしたが、トラブルなく終わることができました。
いくつか感想をご紹介します。

・散歩やウォーキングでよく利用する緑陰道路ですが、大野川の歴史も知る機会だと思って参加しました。今日は3ヶ所見て歩いて、普通は「フーン」と通り過ぎるのを説明してもらって興味を持ちました。西淀川区民となって、ほぼ43年になり、子どもたちは故郷ですからもっとよく知って、まちづくりにも参画したいと思います。(西淀川区)

・車ですーっと通っていた道にも歴史があることに気付かされ、大阪の土地の人々の暮らしが思われた。(淀川区)

・西淀川における、住民参加型のまちづくりが、江戸時代に行われていたと知って、エネルギーの要る活動を反対意見もあるなか協力を得て成しとげてすごいなと思った。犠牲になった方もいると聞いて、すんなり進まず悲しい話だとも思った。専門的な話や、土地勘のいる話にはついていけず、もっと勉強しなければならないとも思った。また、今の時代には協力するベースが江戸時代のようにあるのかなぁと疑問に思った。(東淀川区)

・昔の庄屋さん3人で海へと流す水路を掘ったことに感激です。昔の中島水道跡地を見て良かったです。次回も参加できたら参加したいと思います。(西淀川区)

・毎日の散歩道が昔川だったことや、現在までのいきさつを知りたかった。(西淀川区)

・仁勇さん、一栁さんの話がとても興味を呼びました。(淀川区)

次回、新大阪編は6月27日(土)14時~16時。
集合場所は、新大阪駅3階中央入り口〈新幹線改札口〉付近の「千成ひょうたん前」です。
詳しくは、コチラ

マップは頒価200円で販売しています。

まち歩き参加・マップ購入については、FAXまたはE-MAILであおぞら財団まで。

FAX:06-6478-5885
Eメール:webmaster@aozora.or.jp

大阪大学未来共生博士課程フィールドワーク(5/29)

5月29日(金)に大阪大学未来共生博士課程の学生さんのフィールドワーク受け入れを行いました。
総勢15名の学生さんと加島駅前から、西淀川区内をバスで見て回りました。

竹島の工場地帯や佃の町の中をバスで見て回り、バスから窓を開けて車の排気ガスの臭いがするか確認している学生さんもいました。
また、バスの中では住宅外の中にある工場や、工場地帯を見て話し合う声がバスの中で聞こえました。

IMG_4856

 

国道43号線を淀川方面へと走ると、一度出来島小学校で下車をして道路対策についての説明を受けます。
実際に43号線沿いで話をするので、声を張り上げなければ聞こえません。
「どのような対策がとられたのか探してみてください。」と言われると何人かで集まって相談をしていましたが、なかなか難しかったようです。

IMG_4862 IMG_4869 IMG_4872

 

再びバスに乗ると、関西スーパーまで移動しました。
ここから大阪大学の学生さんは3人1組になり、西淀川の人にヒアリングをしました。
淀川通り沿いか、大野川緑陰道路を使ってあおぞら財団へ帰る途中で話を聞かせてもらうという形になります。

各班が全員あおぞら財団へと帰ってくると、聞いたお話と感想についての共有をしました。

IMG_4880

グループ1

・60~70代ぐらいの男性。
この方は「西淀川の好きなところはどこですか?」と聞くと、大野川緑陰道路や公園が好きだと話をしていました。また、阪神高速神戸線の高架下にある休憩できる場所を気に入っているそうです。大野川緑陰道路がまだ川だった頃はとても汚かったという話も聞かせてもらえました。

・60代ぐらいの女性。
この女性からは西淀川の気取らない、下町の雰囲気が好きだと話をしてくれたみたいです。マンションが増えつつある西淀川でも人づきあいが多いところも、西淀川の好きな場所としてあげてくれました。そして以前はどれぐらい空気が汚かったかと、昔の西淀川のことについても話を聞けました。

・感想
ちょうどヒアリングをした時間帯が午後3時ぐらいだったため、話を聞ける方が年配の方が多かったので若い方がどんな風に西淀川という地域を思っているのか気になりました。
ヒアリングをする時に「西淀川に住んでいて困ったところはありませんか?」と聞いたところ、「困ったことはないなぁ。」と返事がありました。それはまちづくりが西淀川で行われてきたためなのかと思いました。また、大気汚染公害があったけれど西淀川に住んでいるのも、まちづくりの成果なのかと思いました。

 

グループ2

・40代手前ぐらいの女性。
この女性は仕事の関係で西淀川へと引っ越してきた方でした。西淀川は以前よりも空気がきれいになり、トラックなどの大型車の交通量が減っていると話をしてくれました。交通の便が良い分、騒音に悩まされやすいけれど対策がきちんと取られているところを良い点にあげてもらえました。唯一早朝に走る貨物列車にだけ困っているそうです。
困っている点とは違うけれど、西淀川地域は地盤沈下の影響もあって海抜ゼロメートル地帯なので南海トラフ地震が起こるかもしれないと思うと怖いと言っていました。

・感想
西淀川という地域は大気汚染公害地域と知っていたけれど、想像をしていたよりもまちの人は優しく、空気もきれいでした。授業で西淀川へ来る前よりもイメージはとても良くなりました。町の中で将棋をしている人たちを見ていると、ほのぼのとした町だと思いました。
しかし、いまだに自動車から出る排気ガスの問題を抱えているのも、実際にまちの中を歩いて体感しました。また、関西スーパーを利用する外国人の多さを見ていると、外国人の人たちは地震や津波が起きた時の避難所などを知っているかどうか危機感を覚えました。彼らにもきちんと情報を伝えなければいけないと思います。

 

グループ3

・30代ぐらいの2人組。
この2人も西淀川へ引っ越してきたのだと話してくれました。西淀川に引っ越してくる前には周りの人に「西淀川は空気が悪いよ。」と聞かされていましたが、引っ越してきてみるといいまちだと思ったと話されました。
西淀川で困っているところには、敢えてあげるなら自転車のマナー違反をしている人が多いのが目立つと言っていました。

・感想
まちの中をバスで回っていると一戸建ての家が多く目立ち、キレイな家が多いなぁと思いました。悪いイメージが先だっていましたが、良い意味で西淀川は普通のまちだと思います。なのに、ヒアリングでもあったように他の地域では悪いイメージがどうしても抜けていないのはなぜなのか不思議に思いました。来てみると良いまちだと分かるので、悪いイメージが改善されていてもおかしくはないと思います。

 

グループ4

・関西スーパーの近くにあるガレージセールの店員。
この方は京都に住んでいて、週に1回西淀川にあるお店にまで仕事で来ているそうです。好きなところを聞いた時に、まず大野川緑陰道路をあげていました。他にも住んでいる人たちの人柄の良さや、人間関係の良さが西淀川の良さとしてあげられました。

・70~80代ぐらいの夫婦。
好きなところを聞くとご夫婦も大野川緑陰道路を最初にあげていました。緑がとてもキレイで四季を感じられるということが緑陰道路の良いところだそうです。そのためにはボランティアの人が定期的に掃除をしており、きちんと気を使っているのだなと話してくれました。ただ、もう少し緑陰道路にイスがあると便利だなぁとも言っていました。
困っている点としては、バスの便数が減らされて不便になったところと、バス停が汚いところをあげてくれました。

・感想
元気な人が多いまちだなと西淀川を見て回り思いました。緑陰道路が好きだと話してくれる区民の人を見ていると、風景を変えることによって住みやすいまちになったのかと思います。また、風景を変えるということでまちが作られてきたのだと歴史を感じられました。ですが、緑陰道路を見ていると人が歩く場所と自転車の走る場所が分かれていても、横断歩道などでぶつかりそうで心配でした。ご夫婦が言うとおり、緑陰道路にイスが少ないのも気にかかりました。

 

グループ5

・60~70代ぐらいの将棋をしていた男性。
この方に話を聞くと、大気汚染がひどかった当時に比べればマシだと言うお話をしてくれたそうです。

・将棋をしているのを見ていた男性。
昭和30年代に四国から引っ越してきた男性も、将棋をしていた男性と同じく空気が吸えるだけ今はいいという話をされたそうです。大阪に引っ越してきた当時は空気がひどく汚いことにとても驚いたそうです。また、今西淀川に住むことが出来るのが良いことだとも話してくれました。

・感想
今の西淀川はいろいろなことが起こり、それを解決してきた頑張りの蓄積なのだと思いました。しかし、地盤沈下やゼロメートル地帯の話を聞くと今後の震災対策を出来るだけ早くとる必要があると思いました。また、西淀川のように空気が段々とキレイになっていく地域もあれば、空気が悪く問題になっている所があるのが日本の現状なのだと思いました。

 

西淀川に来てもらい、話をしてみて良い印象を受けてもらえたのは本当に良かったと思います。
西淀川区以外に住んでいる人から、どのように見えるのか聞けたのは新鮮な機会でした。
次は大阪大学にて公害患者さんの話を直接聞くことになります。
また、西淀川の違う面を見てもらいたいと思います。

IMG_4887

(松ヶ平)

 

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2015/06/01(月) 03:24
« 次のページ