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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

西淀川区内の小学校で公害の授業を実施しました

あおぞら財団では毎年、小学校5年生の公害の授業のお手伝いをしています。
今年度は、西淀川区内の6校で授業(出来島小、川北小、柏里小、歌島小、姫里小、佃西小)を実施しました。

2/24川北小学校にて。天野さんの授業の様子

2/24川北小学校にて。天野さんの授業の様子

西淀川区内で長年、教鞭をとられていた天野憲一郎さんが、今年も活躍してくださいました。
あおぞら財団の作成した西淀川公害学習用パネル『知っていますか?西淀川の公害』と、約25分の映像作品『手渡したいのは青い空~未来からのメッセージ』を活用した授業です。(2つの教材について詳しくはこちら。映像作品はYoutubeでご覧いただけます)

語り部としては、西淀川公害患者と家族の会から、今年は、平田和子さん、池永末子さん、山下晴美さんが協力してくださいました。

3/10姫里小学校にて。立ってお話しているのが池永さん、その右が山下さん

3/10姫里小学校にて。立ってお話しているのが池永さん、その右が山下さん

池永さんは、ぜん息で苦しむ娘さんの看病の苦労や、その後、ご自身もぜん息になて「やっぱりこの苦しみはなった者にしかわからない」と思った体験を話してくださいました。
山下さんは、発作を起こした夫の明さんの手足が紫色になっていくのを見て、「死んでしまうのでは」と恐ろしくて気が気ではなかったことなど、公害病患者の家族としての想いを語ってくださいました。

2/24歌島小学校にて。真ん中が平田さん

2/24歌島小学校にて。真ん中が平田さん

平田さんは、発作が起きて病院に運ばれたときの様子や、外科手術をする際、麻酔薬の成分がぜん息発作を誘発する可能性があり、非常に危険な手術となったことなどを語ってくれました。

語り部さんの授業は、患者さん、お一人おひとりの個性の力で、子どもたちに公害について実感をもって考えてもらえる授業です。
患者さんは、辛い体験を思い出して語ってくださるわけですが、「大事な仕事だから」と時間を割いて授業に協力してくださいます。

その想いを受けて、二度と深刻な公害を起こさないよう、子どもたちと共に考える授業にこれからも取り組んでいきたいと思います。

市民活動団体への助成環境_バナー(150px-60px)

(栗本)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,西淀川公害授業 — aozorafoundation 公開日 2015年3月16日5:20 PM

資料館だより最新号できました No51(2015年2月号)

資料館だより最新号できました No51(2015年2月号)


・未来に共につなげよう公害資料館の“わ” 第2回公害資料館連携フォーラムin富山

・ESDユネスコ世界会議に参加

・所蔵資料紹介(道路政策提言関係資料)

・館訪問記


表

裏

発行:西淀川・公害と環境資料館(エコミュー ズ)

資料館の活動をより広く知らせるために、「資料館だより」を2005年7月に創刊しました。A4版1枚のお便りで、2ヶ月 に1回発行しています。資料館に まつわるニュースや所蔵資料の紹介、他の機関への訪問記、お知らせなどです。ご希望の方は事務局までご一報ください。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2015年3月3日1:37 PM

みんなで地域を楽しもう!おもろいわ西淀川大集合!(2/11)

2月11日に西淀川区民ホールにて、「おもろいわ西淀川 大集合!」を開催しました。
元々西淀川に住んでいる方や新しく西淀川に移り住んだ人、また興味を持っている方などいろいろな方が参加して下さいました。

まずあおぞら財団の林美帆さんから西淀川はどんなところか、また「あおぞらイコバでみせ」でどのようなことがあったのかを報告しました。

あおぞらイコバでみせの説明をする林さん

あおぞらイコバでみせの説明をする林さん。

ゲストとして「佃史探求 風とみどりの会」八木一夫さんと、「大阪市漁業協同組合」北村光弘さんが来て下さいました。

佃では過去3回の「イコバでみせ」を行い、その時のお話などを八木さんにして頂きました。
2013年と2014年には縁日に売られていた箱ずしを参加者にふるまい、今年もぜひ箱ずしを作ろうと言って頂けました。2015年の「イコバでみせ」も楽しみになりますね。
また、「イコバでみせ」などがあったお陰で佃の話が出来るようになったとのお言葉が頂けたのは嬉しかったです。
こうして話をするきっかけになれて良かったと思います。

佃史探求 風とみどりの会の八木さん。

佃史探求 風とみどりの会の八木さん。

福の漁港のお話は北村さんがして下さいました。2013年に「イコバでみせ」を行いました。
実は漁港のある区は珍しく、福の漁港は昔府の中で一番大きいと言われている事もありました。
現在も大阪の魚に対しては良い印象を持ってもらえないこともあり、北村さんは大阪湾について知って欲しいと言っていました。

大阪市漁業協同組合の北村光弘さん。

大阪市漁業協同組合の北村光弘さん。

またFacebookコミュニティページ「おもろいわ西淀川」に掲載された人気記事トップ10の発表も行われました。
2013年のトップ10の記事を当時記者をしていた水田亜由美さんが振り返り、2014年のトップ10の記事を記者をしている佐々木真弓さんが紹介をしました。

2013年のトップ10について話をする林さんと水田さん。

2013年のトップ10について話をする林さんと水田さん。

2014年のトップ10について話をする佐々木さん。

2014年のトップ10について話をする佐々木さん。

2014年の1位に輝いたのは大和田2丁目にある関西スーパー前、淀川通り沿いにある押しボタンです。
今年はトップ10が競り合う結果となり、白熱した戦いとなりました。またトップ10はおもろいわ西淀川のHPに掲載する予定ですので、ぜひご覧下さい。
2015年の「おもろいわ西淀川」Facebookページは更新されております。皆さんもおもろい西淀川の写真を見てみてくださいね。

お昼は「あおぞらイコバ大和田でみせ」でご縁の出来た「大阪ハラールレストラン」からカレーのお弁当を頂きました。
「ハラール」とは「神に許された」と言う意味だとハラールレストランのアバシーさんが言っておられました。
カレーは中辛で、みなさんからは美味しいとのコメントを頂きました。
ちょっとチキンティッカは辛かったですが、とても美味しいのでみなさんもぜひ一度お店の方へ足を運んでみてはいかがですか?

大阪ハラールレストランのアバシーさんからも少しだけお話してもらいました。

大阪ハラールレストランのアバシーさんからも少しだけお話してもらいました。

午後からは一般社団法人あがのがわ環境学者の山﨑陽さんをゲストに、新潟水俣病の被害地域でもある阿賀野川各流域で行われている「ロバダン!」(炉端談議)についてお話をしてもらいました。

一般社団法人あがのがわ環境学舎の山崎陽さんから「ロバダン!」について話を伺いました。

一般社団法人あがのがわ環境学舎の山崎陽さんから「ロバダン!」について話を伺いました。

「ロバダン!」とは流域の茶菓子を楽しむくつろいだ雰囲気の中で、囲炉裏を囲んで本音を語り合えるような10人程度の少数での寄り合いのことをいいます。
元々は新潟水俣病のもやい直しが目的で、平成21年から平成24年間の間で約120回行われました。
その中で新潟水俣病への本音が聞けたり、地域の人にとっては当たり前にあったものを商品にしたりと成果が出たそうです。
また昭和電工株式会社とロバダン!をしたことがキッカケで、現在の排水処理見学プログラムを共同で行い、地元の方々が参加をしてくれました。ロバダン!を行うことで新しい協働取組につながることもあったそうです。
意外だったのは「新潟水俣病の話をしなくてもいい」と言う前提があるけれど、話の中身の3分の2が新潟水俣病の話だったりすることがあるそうです。
話のしやすい場を作ることによって多くの本音が聞けると言うことは、実際は話をしたいと思っていることがあるということだと思います。

ロバダン!について説明をしている山崎さん。

ロバダン!について説明をしている山崎さん。

山崎さんのお話について参加者の方から
・ロバダン!の話が大変面白かったので、また阿賀野川流域へ行きたくなりました。
・ロバダン!の取組は、開くことと閉じることの必要性とバランスについて考えさせられました。
・街をアプローチするいろいろな方法を学べたのが良かったです。
など感想を頂きました。

最後にグループ・ディスカッションを行うと、同じグループになった八木さんと北村さんが一緒に「イコバでみせ」をしてみたいなど積極的な言葉もいただけ、とても嬉しかったです。
各グループがいろいろな話で盛り上がるグループ・ディスカッションになりました。

実は地域の素敵なところは地域の人には見えないことはとても多く、今回のことで少しでも西淀川の良いところの再発見や新しい見方を見つけられたらいいなと思いました。
あおぞら財団ではFacebookのコミュニティページ「おもろいわ西淀川」にて日々西淀川のおもしろい所を再発見していこうと思っています!
これは面白いなと思っていただけたら、ぜひ記事にある「いいね!」ボタンを押してくださいね。
ベイコム地元ニュースでも「おもろいわ西淀川 大集合!」を紹介されたので、ぜひ一度御覧ください。
今後も西淀川という地域を公害があった地域としてだけではなく、おもろい地域だということを紹介していこうと思います。
新しく西淀川を見直して発見し、分かち合えていければいいなと思っています。

松ヶ平

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,おもろいわ西淀川,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2015年2月27日10:48 AM

【2/11】地域の“おもろいわ”を掘り起こす「おもろいわ西淀川 大集合!」

あおぞら財団では、西淀川の“おもろいわ”を掘り起こして楽しむ試みを、
地域で、ウェブ上で、企画してきました。
ウェブサイト  https://aozora.or.jp/omoroiwa/
Facebookページ https://www.facebook.com/omoroiwa
それは西淀川の大気汚染公害の経験を「なかったこと」にするのではなく、
西淀川のまるごとを受けとめて誇りを持って暮らしたい、
そのために西淀川の良さや面白さを共有したいという思いからです。
「おもろいわ西淀川」をはじめて3年。
西淀川の“これまで”をどう受け止め、
“これから”をどうつくっていくことができるか?
改めて考える機会を持ちたいと思います。
ゲストに(一社)あがのがわ環境学舎の山崎陽さんをお迎えし、
新潟水俣病を経験した阿賀野川流域各地で地域の方々と一緒に
実情や本音を語り合う小さな寄り合い「ロバダン!」を積み重ねてこられた、
経験について伺います。
みなさんのご参加、お待ちしています!
大和田止まり木押しボタン大和田黒字看板御幣島激安自販西淀病院ツンデレガール

あおぞら財団では、西淀川の“おもろいわ”を掘り起こして楽しむ試みを、
地域で、ウェブ上で、企画してきました。

ウェブサイト  https://aozora.or.jp/omoroiwa/

それは西淀川の大気汚染公害の経験を「なかったこと」にするのではなく、
西淀川のまるごとを受けとめて誇りを持って暮らしたい、
そのために西淀川の良さや面白さを共有したいという思いからです。

「おもろいわ西淀川」をはじめて3年。

西淀川の“これまで”をどう受け止め、
“これから”をどうつくっていくことができるか?
改めて考える機会を持ちたいと思います。

ゲストに(一社)あがのがわ環境学舎の山崎陽さんをお迎えし、
新潟水俣病を経験した阿賀野川流域各地で地域の方々と一緒に
実情や本音を語り合う小さな寄り合い「ロバダン!」を積み重ねてこられた、
経験について伺います。

みなさんのご参加、お待ちしています!

日 時:2015年2月11日(祝・水)11:00~15:00
会 場:大阪市立西淀川区民ホール 2階 会議室3・4
http://nishiyodogawa.net/hall/access.html

参加費:無料
*昼食申込み可(要予約。大阪ハラールレストランのお弁当をご用意します。600円)
*託児あり(要予約、無料。1階和室で託児を行います)

【内容】
○午前(11:00~12:30)
・Facebookページ「おもろいわ西淀川 アワード2014」発表!
・「おもろいわ西淀川」の楽しみ方 など

○昼食交流会(12:30~13:15)
*ハラール弁当をご希望の方は事前にお申込みください(一個600円)

○午後(13:15~15:00)
・お話「『ロバダン!』ってなにしてる? 本音を語る小さな寄り合い」
ゲスト:山崎陽さん(一般社団法人あがのがわ環境学舎)

・これからの西淀川をどう楽しむ? など

主 催:あおぞら財団
申 込:あおぞら財団までご連絡下さい
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階
TEL:06-6475-8885  FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

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企画運営委員(敬称略)
小田康徳(大阪電気通信大学)
高田研(都留文科大学)
西村仁志(広島修道大学)
清水万由子(龍谷大学)

Filed under: あおぞらイコバ,イベント案内,おもろいわ西淀川,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2015年1月23日8:15 PM

中国環境NGO・研修プログラム(12/4-7)

あおぞら財団では、日本の公害経験を発信し、情報交換することによって、中国やアジアの環境問題の解決をめざして、中国の環境NGOとの交流活動を続けています。今年度は12/4~8の期間に李力さんはじめ、3名のメンバーが来日しました。
<a href=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1222.jpg”><img title=”KIMG1222″ src=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1222-300×224.jpg” alt=”KIMG1222″ width=”300″ height=”224″ /></a>
日時=2014年12月8日(月)10:00~12:30
場所=あおぞら財団/<a href=”http://www.yodokyo.or.jp/nishiyodo/index.html” target=”_blank”>西淀病院</a>
中国メンバー=
李 力:Li Li  研究員(<a href=”http://www.envirofriends.ngo.cn/index.html” target=”_blank”>北京市朝阳区环友科学技术研究中心</a>)
路 敏:Lu Min 秘書長(天津経済技術開発区環境保護協会)
程 旺:Cheng Wang 職員(北京都市の声文化芸術センター)
12/8(月)の研修では、午前中はあおぞら財団で、西淀川公害や公害反対運動の経過、
あおぞら財団の活動について、研修を受けました。
<a href=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1198.jpg”><img title=”KIMG1198″ src=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1198-300×224.jpg” alt=”KIMG1198″ width=”300″ height=”224″ /></a>
すでに数年この交流活動を続けている中で、西淀川公害の歴史やあおぞら財団が取り組んでいる
フードマイレージプログラムや廃油回収の活動を、李力さんたちメンバーが中国国内で情報発信
している様子も伝えられました。
公害健康補償法の仕組みや医療制度の違いなどが意見交換の中であがっていました。
<a href=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1214.jpg”><img title=”KIMG1214″ src=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1214-225×300.jpg” alt=”KIMG1214″ width=”225″ height=”300″ /></a>
<a href=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1214.jpg”> </a>
<a href=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1214.jpg”></a><a href=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1205.jpg”><img title=”KIMG1205″ src=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1205-225×300.jpg” alt=”KIMG1205″ width=”225″ height=”300″ /></a>
<a href=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1205.jpg”> </a>
<a href=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1205.jpg”></a>
次に、大気汚染による公害患者さんの治療や公害反対運動の支援に地域で長くたずさわってきた
西淀病院を訪問しました。
<a href=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1234.jpg”><img title=”KIMG1234″ src=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1234-225×300.jpg” alt=”KIMG1234″ width=”225″ height=”300″ /></a>
<a href=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1234.jpg”> </a>
<a href=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1234.jpg”></a><a href=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1238.jpg”><img title=”KIMG1238″ src=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1238-300×224.jpg” alt=”KIMG1238″ width=”300″ height=”224″ /></a>
李力さんたちは、大気汚染がますます深刻化する中国で、公害患者の治療ができる病院づくりを
計画しており、西淀病院の建設経過や取り組みを参考にしたいとのことで、西淀病院を訪問する
ことになりました。
病院建設の資金集めをどのようにおこなったか、医師をどうやって集めてきたか、住民が西淀川公害裁判を提訴したあとは、医療機関としてどのような取り組みをおこなったか、などが病院副院長や副理事からお話がありました。
<a href=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1240.jpg”><img title=”KIMG1240″ src=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1240-300×224.jpg” alt=”KIMG1240″ width=”300″ height=”224″ /></a>
中国と日本では、社会体制の違いがあり、中国側では難しい状況の中での病院建設ですが、
李力さんたちは、支援してくれる人を見つけて、公害病の治療や予防ができる病院をつくりたいと
希望を述べました。
今後は日本から中国に医師を派遣したり、中国の医師が日本で研修を受けたりできるのか、などが
話し合われました。
<a href=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1243.jpg”><img title=”KIMG1243″ src=”https://aozora.or.jp/wp-content/uploads/2014/12/KIMG1243-300×224.jpg” alt=”KIMG1243″ width=”300″ height=”224″ /></a>
記・鎗山(あおぞら財団スタッフ)
※本事業は環境省委託 平成26年度大気汚染経験等情報発信業務の一環です。

あおぞら財団では、日本の公害経験を発信し、情報交換することによって、中国やアジアの環境問題の解決をめざして、中国の環境NGOとの交流活動を続けています。今年度は12/4~8の期間に李力さんはじめ、3名のメンバーが来日しました。

今回は、富山県で開催された「第二回 公害資料館連携フォーラムin富山」に参加いただき、イタイイタイ病の歴史や対策を知っていただくとともに、日本各地の公害問題の現状について知っていただく機会となりました。

中国メンバー=

李 力:Li Li  研究員(北京市朝阳区环友科学技术研究中心)

路 敏:Lu Min 秘書長(天津経済技術開発区環境保護協会)

程 旺:Cheng Wang 職員(北京都市の声文化芸術センター)

IMG_2285

12/5(金)は、午前中に、富山県立イタイイタイ病資料館を見学し、午後からフォーラムに合わせて開催された現地フィールドワークに参加しました。

同資料館は、『子どもたちをはじめ国内外の幅広い年代の人々が「イタイイタイ病の恐ろしさ」を知り、「克服の歴史」を学ぶとともに、 県民一人ひとりが「環境と健康を大切にするライフスタイルの確立や地域づくり」に取り組むことをめざす未来指向型の資料館』として、平成24年に開館しました。

中国語の音声ガイドも設置され、模型やビデオ、イラストなどによる解説も充実しており、中国の方にも「公害の原因、流域に被害が集中していること、対策のことなど、よく理解できた」と好評でした。

現地フィールドワークでは、中国でも水質汚染・土壌汚染による被害が起きている場所が各地にあるそうで、どのような対策を行っているのか?興味を持って見ておられました。

資料館入口ホールにて、航空写真上で被害地域についての解説を聴く

資料館入口ホールにて、航空写真上で被害地域についての解説を聴く

汚染農地の土壌復元工事完了の記念碑前にて。

土壌復元の現場を見学後、記念碑前にて。

清流会館に掲げられた裁判判決文(1971.6.30)を見る

フィールドワーク参加者同士の感想共有を行いました。

フィールドワーク参加者同士の感想共有(通訳付)。日本の大学生に対して「なぜ?イタイイタイ病を勉強するの」

12/6(土)は、午前中は、青島医師からイタイイタイ病に関する医師の取り組みについてお話を伺い、午後からフォーラム・分科会3アウトリーチ(地域の資源を活かした学びの場の展開)に参加しました。

李力氏は、「中国でも公害による健康被害が発生しており、公害患者さんを診てきた経験のある日本の医師にも改善に向けて協力してほしい」と仰っていました。

青島医師と歴代の院長先生の写真とともに。

萩野病院にて青島医師とともに。

12/7(日)は、これからの公害資料館連携について議論するワークショップに参加し、「中国からもHPなどにアクセスできるようにしてほしい」、「将来、中国にも公害資料館をつくりたい」といった意見が出されました。日中間で互いの事情は異なりますが、日本全国から公害・環境問題に関わる方々と、公害に関する現状と課題についての意見交換の場となりました。

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雪景色のイタイイタイ病資料館
雪景色のイタイイタイ病資料館

この後、富山の雪景色も楽しみつつ、盛り沢山の研修プログラムを終えて、一行は、大阪へと向かいました。

研修プログラムの続きは、こちら↓

中国環境NGO・研修プログラム(12/8)

記・藤江(あおぞら財団スタッフ)

※本事業は環境省委託 平成26年度大気汚染経験等情報発信業務の一環です。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2014年12月19日2:35 PM
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