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ブログカテゴリー » 西淀川公害授業

シンポジウム 環境教育をラディカルに問い直す 7月7日

2009年から実践してきた「公害地域の今を伝えるスタディツアー」も「未来への公害教育」として取り上げられます。
____________
日時:2012年7月7日(土曜日)13時から(17時30分終了予定)
場所:京都精華大学 清風館103教室
 (京都市営地下鉄「国際会館駅」下車、スクールバス(10分ごと発車)で7分、
  または、叡山電鉄鞍馬線「京都精華大前」下車すぐ

  大学へのアクセスマップ 
http://www.kyoto-seika.ac.jp/about/access/

 (主催:京都精華大学人文学部 環境教育指導者養成プログラム)

コメンテーター:第一部 林浩二さん(千葉県立中央博物館)
        第二部 田中毎実さん(武庫川女子大学(京都大学名誉教授))

パネリスト:今村光章さん(岐阜大学)、岡部美香さん(京都教育大学)、
      高田研さん(都留文科大学)、細川弘明さん(京都精華大学)ほか

これまでの環境教育の枠組みを根本から問い直し、持続可能な未来社会の実現に貢献できる環境教育にはなにが必要かを環境思想と教育哲学の立場から探ります。井上有一・今村光章編『環境教育学 ― 社会的公正と存在の豊かさを求めて』(法律文化社、<http://www.hou-bun.com/cgi-bin/search/detail.cgi?c=ISBN978-4-589-03408-3%EF%BC%9E、2012年4月刊)を手がかりに、環境教育がもつ可能性を追究し、そこに新しい意味を見いだし、未来志向の環境教育がもつ世界の飛躍的拡大を図ります。

【サブテーマ:第一部「持続可能で公正な社会を求めて」(ラディカルであることの意味、未来への公害教育、学校における開発教育、ポスト・フクシマ時代の環境教育)、第二部「共にいまを生きる豊かさを求めて」(詩的に大地に住まう、大人の論理を超える子どもの遊び体験、『モモ』が語る生命の時間、「無為」の生み出す存在の豊かさ)】

ご参加くださる場合、下記まで事前にご連絡いただけますと幸いですが、参加申し込みなしで当日おいで下さってもかまいません。参加費は不要です。よろしくお願い申し上げます。

連絡(問い合わせ)先:井上有一(京都精華大学)
      <apsaras@kyoto-seika.ac.jp> 
  606-8588 京都市左京区岩倉木野町137 

Filed under: イベント案内,西淀川公害授業,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2012年5月28日2:31 PM

佃西小学校5年生 公害語り部授業

2012年3月6日(火)
5時間目(2組)と6時間目(1組)に公害の語り部の授業に行ってきました。
語り部は永野千代子さんと岡崎久女さん。
お二人とも、「小学校での語り部は久しぶりやなぁ。何しゃべったらいいんやろう???」って緊張をしていました。
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お二人のお名前がみんな読めるかな??ということを聞いて、
大いに盛り上がりました。
永野さんの名前は読めるけど、岡崎さんの「久女(くめ)」はなかなか読めません。
「久女」は何と読むか?ということが、思わずアイスブレークの役割を果たしてくれたのでした。

永野さんと岡崎さんには
「40年前の西淀川の空はどんな空だったのか?」
「公害病ってどんな症状があるのか」
「公害反対運動(裁判)について」
をお話ししてもらいました。
少しでも、お二人の負担を軽くして、子供たちにわかりやすくするために、
ところどころ、不足分を補ったり、質問をしたり、お手伝いをしました。

2組では「質問は?」と聞いたところ、なかなか質問が出なかったので
班で考えてもらったり、
1組では一人一人が質問を考えてくれたり、患者さんとのやり取りができました。
「匂いはどうだった?」
「公害に対して、どんな対策をしましたか?」(←すごい大人の質問!)
「公害病になって、いやだったことは?」
「西淀川の未来へ伝えたいことは?」
「公害病になってから、どれだけ病院に通いましたか?」
質問のやり取りしている中で、どんどん患者さんが元気になっていることを感じていました。
「小学生とのやりとり楽しいわぁ」というのがお二人の感想でした。

午前中の授業でビデオを見てくれていたので、西淀川公害については知ってくれていましたが、
いまは空気がきれいに見える西淀川では、ちょっと現実味がなかったかもしれませんね。
そんな中に、公害患者のお二人が表れて、自分と身近なことって思ってもらえたのかもしれません。

できるだけ、小学校で伝える機会を作ってあげたい・・・と決意を新たにした授業でした。(林)

甲南高等学校3年生でフードマイレージ買物ゲームをしました。

2011年10月31日9:20~10:50

甲南高等学校の英語の時間に呼ばれまして、フードマイレージ買物ゲームを実践してきました。

男子校です。私の記憶が正しければ、男子校で初めての実践じゃないでしょうか。

食事考えるのがめちゃめちゃ楽しそうです。

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楽しそうでしょ?

メニューは「ザ・男子高校生」。魚と肉の両方を選んでいるのです。「緑がない」と言ったら、がんばってサラダを考えたり、「汁ものは?」と聞いたら、たまごスープをつけたり。少しヒントを出すといろんなメニューを考えていました。

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高校生がカルパッチョとは・・・モダンですよね。トマトをスープに入れるかどうかで話し合っていたチームもありました。

結果はこちら。

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現代チームが多いですよね。

夏野菜カレーが北海道産が多かったこと、そして、バナナ・オレンジといった輸入果実を選んだことで多くなってしまいました。

物流と環境の話をみんなが興味深く聞いてくれました。西淀川や尼崎出身の生徒もおり、道路沿道の公害については実感を持って感じてもらったようです。

担当の英語の先生からは「教材を英語にしてもらえるとうれしいなぁ」なんて要望が飛び出ましたが、さてさてどうしましょうか。

とっても楽しい時間でした。(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,フードマイレージ,環境学習,西淀川公害授業 — aozorafoundation 公開日 2011年11月1日5:02 PM

滋賀県立大学でフードマイレージ買物ゲームをしました

2011年10月27日

もう5年になるでしょうか。毎年滋賀県立大学の環境政策・計画学科政策形成・施設演習に呼んでもらっています。

フードマイレージ買物ゲームダイヤモンドランキングをみっちり3時間実践します。

50人の授業でしたが、地域別にグループをわけて実践です。出身地別に分けると地域の個性が出て面白いです。

一生懸命食材を選んでいます。

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大学生ノリノリです。絵を書いている時のこの足!!

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完成した食事はこちら

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結果はこちら

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現代秋チームがフードマイレージが少なかったのでした。全部の食品がフライというなかなか油ギッシュな食事内容でしたが・・・

つづいて、資料になったつもりでダイヤモンドランキング。

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みんな必死に政策を考えています。個人で考えた後は、グループで1つの製作を考えます。ここで地域別に作ったチームが生きてきます。

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東海チームは豊田市を選択。車の単体規制をおこなって環境に貢献しようとしています。だからコンパクトシティは下位の製作になるんですよね。

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大津市は農業とコンパクトシティーを大切にする政策でした。

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もう1つの滋賀チームは彦根を選択。彦根はなかなかロードサイドショップが多くて車がないと移動できない街になりつつありますが、コンパクトシティを目指して農業を推進するという選択肢を選びました。

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短時間によくまとめたなと思ったのは大阪のチーム。大阪市には農地が少ないので、農業政策が下位になっていますが、コンパクトシティと物流を変革する道を選びました。

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とっても難産だったのが京都のチーム。環境にやさしい車の普及をトップに据えたいと願ったのですが、次点での、農業推進課、それとも売り場の充実かという、卵が先か鶏が先かの論争でわかれてしまったそうです。

聞くばかりの授業ではなくて、こうやってみんなで話し合って答えを出していくワークショップは初めてだったそうで、戸惑っている人も多くいました。私がコック姿をして取り組んでいると「衣装まできるんだ・・・」なんて声も上がっていましたが、「こういう授業はのったほうが勝ちだよ」なんて声を掛けたり。そんな声を発した彼も、最後はダイヤモンドランキングをしきってくれるまでに。参加型学習の楽しさが伝わったようで何よりです。(林)

おまけ コック服です。

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京都精華大学授業 公害運動の資料を読む

2011年10月11日14:40-17:50
大気汚染公害資料の情報リテラシー~被害者・企業・行政の立場~
と題して3時間ぶっとうしの授業を京都精華大学でさせていただきました。

「公害資料を読む」と言うこと
「資料の探し方を知る」という二つを目的にしました。

まずはアイスブレーク
公害指定地域がある都道府県はどこ?
2人一組になって色を塗りました。
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15都府県あるのですが、正解者はなし。
みんな、10地域ぐらいまでしか色がぬれませんでしたが、ここで大盛り上がり。
あんまり知らないんですよね、公害地域って・・・

1.公害病認定ってなに?
公害健康被害補償法ができた経過について説明しました。

2.公害の資料を読んでみよう
(公害健康被害補償法第一種指定地域解除)
二人一組になって、下記のテーマから1つ選んでもらいました。
 公害病患者のビラチーム(記録で見る大気汚染と裁判ホームページ)
 政府・経団連の対応(経団連パンフレット、公害病患者からのパンフレット)
 国会議事録(国会議事録検索システムホームページ)

公害病患者のビラチーム(記録で見る大気汚染と裁判ホームページ)
http://nihon-taikiosen.erca.go.jp/taiki/
(独立行政法人環境再生保全機構ホームページ内)
大気汚染裁判のあらまし→公害指定地域解除反対闘争ビラ
3号 http://nihon-taikiosen.erca.go.jp/taiki/abstract/pdf/332tb3.pdf
4号 http://nihon-taikiosen.erca.go.jp/taiki/abstract/pdf/332tb4.pdf
8号 http://nihon-taikiosen.erca.go.jp/taiki/abstract/pdf/332tb8.pdf
15号 http://nihon-taikiosen.erca.go.jp/taiki/abstract/pdf/332tb15.pdf
18号 http://nihon-taikiosen.erca.go.jp/taiki/abstract/pdf/332tb18.pdf
31号 http://nihon-taikiosen.erca.go.jp/taiki/abstract/pdf/332tb31.pdf
42号 http://nihon-taikiosen.erca.go.jp/taiki/abstract/pdf/332tb42.pdf
43号 http://nihon-taikiosen.erca.go.jp/taiki/abstract/pdf/332tb43.pdf
45号 http://nihon-taikiosen.erca.go.jp/taiki/abstract/pdf/332tb45.pdf
84号 http://nihon-taikiosen.erca.go.jp/taiki/abstract/pdf/332tb84.pdf
87号 http://nihon-taikiosen.erca.go.jp/taiki/abstract/pdf/332tb87.pdf
号数なし http://nihon-taikiosen.erca.go.jp/taiki/abstract/pdf/332tb105.pdf

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政府・経団連チーム(経団連パンフレット、患者会パンフレット)
(社)経済団体連合会『公害健康被害補償制度を考える―大気汚染が改善されたなかで―』
大阪から公害をなくす会、大阪公害患者の会連合会『公害被害認定患者切り捨てキャンペーンを切る』
これは、電子化していないので、エコミューズに所蔵している資料を持って行きました

国会議事録チーム(国会議事録検索システムホームページ)
http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_logout.cgi?SESSION=2477
詳細検索/衆議院 98回/環境委員会/第4号(昭和58年3月18日)
→会議録(冊子)画像

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3. 読みとった資料の情報を発表しましょう
経団連のパンフレットには浮遊粒子状物質について書いていないということや、
患者が様々なデータを基に「公害が終わってない」ということを訴えている事を発表しました。

4. 環境省疫学調査の結果
公害健康被害補償法の第一種指定地域は1988年に解除されますが、その時の患者の運動によって道路沿道の調査をやると言う事が国会の付帯決議に書かれており、その調査がようやく2005年に開始され、今年の5月に発表になった事をお話ししました。
その調査はSORAプロジェクトといいます。

5.ワークシートに記入

6.グループディスカッション

・もし自分が
公害被害者の様な困難な立場に立った時、
行政側に立った時、
企業側に立った時、
どうすればいいだろうか?

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7.発表
<患者側について>
「患者は「自分のために」より「子供のために」の力が強いと言う事が分かったけれど、自分がデモや座り込みまで行けるかどうかは分からない。」
「情報を集めるのが大切。外からの協力者を得る事が大切」

<企業について>
「企業側が言い逃れしたくなるのはわかる。会社がつぶれるのはいやだ」
「立場によってできる事が違う」
「前任者がやっていた責任を、後任者が取らないといけないの?」

<行政について>
「原因を調べるのが大切」
「企業より出来る事が多いのではないか」
などなど、様々な意見が出ました。

また、「全部国が悪いと言うのは違うと思う。一人ひとりが生活スタイルを見直す事が大切ではないか。自動車輸送に頼っている社会を変えていく事も大切」なんて事も出てきました。

8.ふりかえり

<感想>
●たくさんある資料を短時間で読み取るのは難しかった。本のようにわかりやすくまとめられた情報ではないので、難しい。でも、今回の資料はあらかじめ集められてネット上に見やすいように公開されているものだったけれど、自分で集めるところからしようと思ったら相当に困難だろうと思った。運動をするというのはとても負担の大きい事だと思うし、続けていくとなればなおさらで、いつ終わるかもわからなかったり、いい結果がでるかもわからなかったりする。もっと“声を上げる”ことが難しくなくなればいいと思うし、その声に耳を傾けることができる社会であればいいな、と思った。

●4限 公害のある地域を塗るというワークをしてみて、4大公害を答えた時点でいき詰まってしまいました。九州には、ほぼすべての県に非特定疾患という公害があるのに、全く知りませんでした。何度か公害の授業も受けて、お話も聞いているのにまだ自分の中で、公害問題は現在進行形で起こっているという意識が足りないのだろうなと思いました。 5限 自分がもし公害の被害者になった時に、抗議のビラを作り続けたり座り込む根性があるかといわれたら多分そこまでの根性はありません。改めて、公害患者さんのパワーはすごいなと感じました。しかし、もし自分ではなく家族がそうなった場合場合違うと思います。子どもがそうなったら、親としてはなんとしてでも抗議を続けるだろうと思います。

●公害健康被害補償法にて指定された公害地域が15コもあることと、九州地方が意外と多いことに驚いた。工業ベルトがある所は考えやすく選びやすかったけど、九州に至ってた、いろいろあるが海をつたって広がっているのがわかった。工場(Sox)から道路・車(Nox)の公害に移行し、安全性の考えかた、障害保険の賠償などは、今の原発の事故により周辺海域などで基準を超える放射性物質の問題と似ている。勝手に基準値をあげて「大丈夫・安心です」って言ってるのと同じ。

●林さんによる公害についてのお話で、グル―プでそれぞれの立場の資料を読むのに公害病患者のビラを選択しましたが、公害病患者のビラにはとても切実な思いが込められていたように感じました。訴えている内容を読み考えてみれば、どう考えても正しいと思えることが多く、政府や経団連がその訴えを受け入れないのか、国はどうしているのか、と憤りに似た苦しさを感じました。しかし、最後にそれぞれの立場に立った場合どうするか、という質問を考えてみると、確かにそれぞれ自分の立場を守るための行動をしてしまうのだと、その結果が、今回見た問題のリアルな部分なんだということを強く感じたと共に、悲しいですが人間は無意識にでも意識的にも利己的な考え方をして生きているのだろうなということがわかったような気がしました…。

●地図をみてもどこで公害があったかなど、全くわからず、こんな状態ではまずいと焦りました。考えればわかりそうなことですが、知らないくせに公害をなくそうなんて言えません。公害を中心に、三者の立場になって考えてみましたが、都合の良いノーマルな平等な立場はないんだと感じ、それでも自分の生活・環境を必死で守るんだろうなと思うと、我儘で嫌な気分になりました。だからこそ、最後に林さんがおっしゃった「自分の世界だけでなく、どうやって話し合いをするのか。そこで人間力が問われる」という意味が必要なんだと思います。
●経団連という企業集団と政府に対して運動を起こしている公害被害者。その運動は莫大な財力と権力を持っている組織に対するものであり、何を言っても通じない相手を動かし、手の込んだ策略と戦わねばならない。策略と言うのは正確かどうかわからないが、今日見せてもらった経団連の公害健康被害補償制度のパンフレットにはアメリカの基準と比較して日本の方が汚染が軽い、ぜん息や気管支炎は一般的に存在している病気である、汚染が改善されたのに未だに認定患者が増え続けていて多額の補償金を支払っている(偽患者だと言いたい?)などと書かれており、大気汚染公害は終わった問題として語いる。よく気をつけて見れば情報の欠落(浮遊粒子状物質の量や、大気汚染が起っていたとされる時期の認定患者数の増加(年間)など)があり、多くの人が読む可能性があるのに大気汚染と健康被害は関係ないと断言してしまうには参考情報が少なさなど資料としての不十分さを見つけることができる。だが、データが示されて医学者の見識が書かれ、大気汚染が改善されたと呪文のように繰り返されているのでこれを読んで信じる人はいるだろう。 公害被害を受けた人々は政府・企業でない一部の国民の批判とも戦わなければならない可能性がある。そのことを考えたとき、自分が実際に公害の被害を受けた場合に運動を起こせるのか自信がない。(どうしようもなく追い詰められれば行動するのかもしれない)だが、運動をした人々がいなかったら大気汚染は今よりももっとひどく、公害被害者に対する補償も少しでも存在しなかった。公害などの企業・政府が起こした事件に対して批判・抵抗運動が重要なのは確かで、市民はいつでも声を上げることのできるように準備をしておかなければならない。準備というのは政治や社会問題について知識を集め、何か起こった時に自分たちの主張を声にする力を養っておくことであり、政府・企業の動きに対して批判的に見るクセをつけておくこと。そういう力を身につけるために私は大学にいるのだと思う。

●立場ってすごく難しいことだと感じた。やっぱりどうしても、自分の有利な立場に持っていきがちだと思うのだが、そんな中でどの立場になっても変わらずにもてる考えや意見を自分がしっかりと持っていられる事が重要なんだと思う。これって簡単そうだけど、凄く難しい事だから。感情を常に一定に保てる人なんて居ないと思うしコントロールって凄く大変な事。できればこういう事からは避けていたいとも感じてしまう。林さんは凄くわかりやすく説明してくれた。内容は難しかったが、とてもいい時間になったように感じる。被害者、加害者、その人たちを支えようとしている人たち。どんな場合でも人々が上手く一つになる事は、もしかしたら無いのかもしれない。

●公害についてわたしは四大公害くらいしか知らなくて、15県もあって驚いた。公害は国によって勝手に終わったことにされようとしていて、もみ消されようとしている。それは国の汚点であると言ってるようなものだと思うし、忘れ去られるようにされていることは患者さんたちにとってとても悲しいことだと思う。だけど、実際に目の当たりにしたことのないわたしたちもまた政府と同じ立場だと思った。ワークショップで、人によって気づかない点がいろいろあるとおもった。政府と患者の意見がぶつかりあっていて、法案改正にどちらかしかいないのはありえないとおもった。わたしたちが知らないことは仕方のないことではなくて、公害の問題を解決するのは、政府や企業、被害者だけのせいだけではなくて、時代が流れて忘れていっている国民全員だとおもう。
__________

パソコンが使える部屋だったので、インターネット上に掲載されている資料を読む事ができました。
公害のことは「こういう事があったよ」と言うよりも、資料を見てもらって、自分がその社会にいたとしたらどう行動したらいいかを考えると身近に捉える事ができるのではないかなと思います。この様な授業を展開したのは初めてですが、可能性を感じた次第です。やってみたいと言う方がいればご連絡下さい。(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,西淀川公害授業,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2011年10月17日10:52 AM
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