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ブログカテゴリー » 環境学習

矢倉緑地で自然とふれあい、ごみゼロアクション!(3/22)

3月22日(土)、春の陽気が感じられる中、西淀川区主催の「矢倉緑地プラスチックごみゼロアクション」が開催されました。今年で4回目を迎えるこのイベントに、あおぞら財団も協力団体として参加しました。

私たちの暮らしのすぐそばにある自然の宝庫、矢倉緑地。ここには野鳥や干潟の生き物たち、そして私たちの未来に関わる課題が共存しています。

●カワラヒワやミサゴなど、多彩な野鳥を観察
イベントのスタートは、日本野鳥の会大阪支部による野鳥観察から。

「キリリ、コロロ」とかわいらしい声でさえずるカワラヒワ、オオバン、キンクロハジロ、ホシハジロ、コチドリ、セグロカモメと、様々な野鳥を観察できました。

「今日はイソヒヨドリ見られないかな…」という声も上がったその時、まるでその噂に応えるかのように、イソヒヨドリがすうっと岩の上に舞い降りました。その登場に、思わず拍手が起きました。

さらに、フィールドスコープから鉄塔の上でミサゴが巣を守る姿も確認。野鳥たちの営みを間近に感じながら、自然とのつながりを実感するひとときでした。

矢倉海岸で野鳥の観察

水面すれすれを飛ぶカワウ

干潟のコチドリ

●干潟の石の下に広がる生き物の世界
次は干潟へと場所を移し、生き物探し。石をひっくり返すと、そこにはカニや貝、エビ、ゴカイ、そしてゾウリムシなど、様々な命がひそんでいました。

「これはヤドカリの仲間ですね」「この貝は潮の満ち引きで移動するんですよ」と、大阪湾海岸生物研究会の山下先生が丁寧に解説。参加者のみなさんは目を輝かせながら、未知の世界に触れていました。

この日は海水温が低かったため魚の姿はあまり見られませんでしたが、それでも干潟には多様な生き物たちが息づいていました。

タカノケフサイソガニ 河口や干潟などで生息。オスのハサミの付け根に房状の毛(ケフサ)があるのが特徴

イソテッポウエビ 大きいはさみで音を出し、瞬間的に4400度までの熱を出すそうです。

●海洋プラスチック問題を自分ごとに
そして最後は干潟のごみ拾い。まずは大阪市環境局 環境管理課 水環境保全グループの方から、海洋プラスチック問題についてのミニ講座を受けました。今や海に流れ込むごみのほとんどがプラスチック。2050年には、魚よりも海洋プラスチックごみの方が多くなるかもしれません。

その後、清掃活動へ。短時間にもかかわらず、大量のプラスチックごみが集まりました。ペットボトル、発泡スチロール、ビニール片、ストロー……そのひとつひとつが、私たちの暮らしとつながっていることを痛感しました。

●矢倉緑地で、自然と向き合う
このイベントは、矢倉緑地の自然に触れながら、私たち一人ひとりの行動が未来を変えるということを体感できる貴重な機会です。

自然の美しさやたくましさを知ること。そこにある課題にも目を向けること。そして、自分にもできる小さな一歩を踏み出すこと。

そんな一日を、矢倉緑地で過ごしてみませんか?

次回、開催される時には是非ご参加ください!

(谷内)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2025年4月7日5:20 PM

雨ニモマケズ!ミサゴ、カラスに大ピンチ!?見どころ満載・冬の探鳥会(3/16)

3月16日(日)に矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会を開催しました。

参加者は17人(一般参加3人、野鳥の会会員6人、リーダー7人、スタッフ1人)です。冬は多くの渡り鳥を観察できる季節。小雨に降られながらの探鳥会になりましたが、イソヒヨドリやホシハジロなど35種類の野鳥を観察できました。

冬は渡り鳥の観察にぴったりのシーズン。寒さが残るこの時期だからこそ見られる鳥たちを目当てに、大野川緑陰道路を通り、矢倉海岸へと足を運びました。

日本野鳥の会大阪支部の報告はこちら

小雨が降りそうな中、探鳥会に出発! 野鳥の会の方々は雨対策もバッチリです

ヒヨドリ

ジョウビタキのメスはオスに比べると地味

淀川に佇むカワウ

星の数ほどホシハジロ

この日一番の見どころは、淀川の鉄塔にあるミサゴの巣。鉄塔の真ん中あたりで1羽のミサゴが悠々と魚を食べているそのすぐ上では、巣を守る2羽のミサゴが、5〜6羽のハシブトガラスと激しいバトルを繰り広げていました!

「上の方であんな戦いが起きてるのに…なんでそっち(下)のミサゴは助けに行かないの⁉」
そんなヤキモキする声があちこちからおきました。

ミサゴの巣を襲うカラス

他に、枯れ木にすずなりにとまるカワラヒワ、水面近くを潜水するウミアイサなど、雨降りながらも今日は見どころがたくさんありました。

鈴なりに樹木に止まるカワラヒワ

水面近くを潜水するウミアイサ

イソヒヨドリ

干潟で餌を探すオオバン

淀川の堤防で野鳥を観察

観察種数 36種
オカヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ウミアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、コチドリ、イソシギ、セグロカモメ、ミサゴ、トビ、モズ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ドバト
(記:谷内)


次回 2025年5月10日(土)予定
■集合時間9:30 阪神なんば線福駅
■解散12:30 矢倉緑地公園
■参加方法 当日、集合場所へお集まり下さい。
■参加費(保険代) 200円
■持物・格好 水筒、双眼鏡(あれば)、筆記用具

5月は「春の渡り」のシーズン! 日本から北へ渡ってゆく鳥、南から日本へ渡ってくる鳥が交錯する季節です。
子どもさんの参加もお待ちしています。

 

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■主催(問合先)
公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1丁目1番1号あおぞらビル4階
(Tel) 06-6475-8885 (Fax) 06-6478-5885
https://aozora.or.jp/

■共催
日本野鳥の会 大阪支部
〒543-0011 大阪府大阪市天王寺区清水谷町6-16
https://wbsjosaka.com/
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西淀川区役所共創事業

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 4:39 PM

2/13(木) 日中環境問題サロン2024を開催しました

2/13に日中環境問題サロン2024を開催しました。

グローバルな経済活動が展開される中で、今日の公害・環境問題は地域や国をこえた形で発生し、互いに影響しあっています。

中国の環境NGOメンバーを招き、中国の最新の環境問題について報告いただき、日本の市民、専門家やNGO関係者、企業との意見交換を行う日中環境問題サロンを開催しました。今後の日中における公害・環境問題の解決に向けて、お互いに理解し、協働していくための意見交換をおこないました。

あおぞら財団事務局長藤江と中国訪問団リーダー李力氏の開会あいさつによって、日中環境問題サロン2024が始まりました。

最初の発表者は、天津市西青区零萌公益発展センター(略称:「零萌公益」)の王少蓉氏です。

王氏は中国のプラスチックごみ問題の現状と、それに関する法律や条例の変遷を紹介しました。中国のプラスチックごみ対策は4段階に分けられる。1995年から2007年プラスチックごみ問題に「注目し始めた」段階、2008年から2017年「リサイクル推奨」段階、2017年から2019年「市場規制強化段階」、および2020年から「新たな段階」です。

零萌公益は2011年で誕生し、2015年から全力でプラスチックごみ問題に関与するようになりました。主にはプラスチックごみ問題交流会を開催、「3R」に基づく環境保全ボランティア活動を展開、中央政府や地方政府へ政策を提案するなど取り組みをしていました。

王少蓉氏(左)が発表している様子

 

次の発表者は、温州市科普連合会の金麗秀氏です。

金氏が所属する団体「温州市科普連合会」は、科学知識を一般市民に普及することを目的とする団体です。

金氏の紹介を通して、浙江省温州市の水は豊富である一方、利用可能な水資源が少ないという現状を知るようになりました。その問題を解決するため、温州市科普連合会は「節水」というテーマに基づき、いくつかの活動を展開しました。節水に関する法律や条例を分かりやすく解説すること、水のリユース方法を模索すること、学校の授業で水の重要性をアピールすることによって、市民の節水意識を向上することが期待されます。

金麗秀氏が発表している様子

 

次の発表者は、黒龍江省八五二農場中学の李国良氏です。

李氏が教鞭を執る黒龍江省八五二農場中学は、自然に親しい場所に位置しています。広いキャンパスに、植物園も建てられました。学生の環境意識や社会責任感を培う目標として、環境保全サークル「小白樺」が立ち上げられました。

「小白樺」は自然に出入り、気象観測所に見学や、湿地で生物を観察します。また、キャンパスで木植え、鳥の巣作りなどの活動を展開しました。これらの活動を通して、学生が勉強活動で溜まったストレスが解消され、自然に対する理解度が向上され、母校への恩返し心が培われたという成果が挙げられました。

李国良氏(左)が発表している様子

 

最後の発表者は、河北馬倍戦法律事務所の河北馬氏です。

馬氏は河北馬倍戦法律事務所の発起人です。自分が環境問題業務にフルタイムで務めており、設立した河北馬倍戦法律事務所も2013年に環境法律事務所に転換しました。今中国唯一の環境事務所であると言われています。

馬氏の紹介によって、現在中国は被害者(市民)立場で訴訟を提起することは多いが、良い成果を収まった例は少ないのようです。。しかし、馬氏は行政や企業へ環境に関する法律の助言をあげるという従来ではない方法で、環境問題を解決しようとしています。企業側に立ち、行政からの不当罰則、または、行政側に立ち、企業から汚染の不法排出に関して、訴訟を提起します。

馬倍戦氏が発表している様子

 

四人の発表者の発表に対して、龍谷大学政策学部教授櫻井次郎先生と今回中国訪問団リーダー李力氏が、コメンテーターとして解説を行いました。発表者四人にそれぞれ環境保全活動に積極的に参加するようになった経緯を伺い、日中における環境保全や環境配慮に関する市民の考え・行政の対策の違いについて議論しました。

二人とも長年日中環境問題交流に従事しているので、参加者に対しても馴染みのある顔で、現場の雰囲気がさらに盛り上がりました。

日本と中国の社会・文化・経済背景、または歴史もそれぞれ違いますので、たとえ同じような環境問題が生じたとしても、市民の考えも、行政の対策も、日中はそれぞれ異なる可能性があります。しかし、その異なりに拘らず、逆に異なる視点から環境問題を再考することが重要ではないかと考えられます。

中国は長年日本の環境対策を学んでおり、現在、中国なりの環境対策をおこなうようになりました。中国環境NGOが、節水の普及教育や植樹など、細かな環境保全活動を十何年間も地道に続けている精神に感動しました。また、中国環境NGOは、大勢の若者を環境保全活動に呼び込んだり、環境保全の担い手を育成したりしており、そうした方法には学ぶべきところがたくさんあると思いました。

環境問題を解決するためには、より広い視野やステークホルダーのコミュニケーションなどが求められ、民間団体の交流はやはり欠かせません。日中の参加者も、今回のサロンを通じてお互いの経験から刺激を受け、よりよく、誰一人取り残さない社会を作るように頑張ろうという気持ちになりました。

その後、参加者の意見・感想が寄せられました。

ご意見や感想を踏まえて、次回の交流を積極的に準備していきます!

引き続き、交流活動をよろしくお願いします!

参加者集合写真

(記:王子常)

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アジア各国では、現在進行形で、様々な公害・環境問題が発生しています。
その中で、自分たちの住み暮らす地域の環境を良くしていこう!と取り組む人々がいます。

あおぞら財団の国際交流活動を通じてつながったアジア各地の環境活動を報告・紹介するページ「アジアの環境活動でつながろう」を新たに作成しました。
それぞれの取組みを知り、学び、つながることで、活動の輪を広げていきましょう。

ぜひ↓ご覧ください。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流,環境学習,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2025年4月4日10:36 AM

1/23(木) 日越環境問題サロン2024を開催しました

グローバルな経済活動が展開される中で、今日の公害・環境問題は地域や国をこえた形で発生し、互いに影響しあっています。

ベトナムで活動する環境NGOメンバーを招き、ベトナムの最新の環境問題について報告いただき、日本の市民、専門家やNGO関係者、企業との意見交換を行う日越環境問題サロンを開催しました。今後の日越における公害・環境問題の解決に向けて、お互いに理解し、協働していくための意見交換をおこないました。

 

・日時・場所

日時: 2025年1月23日(木)18:00~20:30(受付17:30~)

場所:あおぞら財団ビル3F

・発表者

DO VAN NGUYET氏 (Director of Center of Live and Learn for Environment and Community)

・発表テーマ

Local initiatives on clean air and environment protect

DO VAN NGUYET氏のご報告によって、ベトナムの大気汚染の状況、これからベトナムの汚染対策、およびハノイの市民の努力が分かるようになりました。

➀ベトナムの大気汚染状況

ベトナムは今、経済発展とともに、大気環境は深刻になりました。PM2.5だけではなく、肉眼でも見えるくらいのスモックもベトナムでよく見られます。大気汚染が最も深刻だったのは、2000年から2020年間の20年、工場が大量建てられた時期である。また、PM2.5のほか、交通量の増加によって、バイクからの排ガスと、料理を作るため、練炭コンロから排出された排気の硫黄酸化物や炭素酸化物も空気を汚染する要素であると指摘されました。

しかし、世界中が汚染を対策していた2000年代に、例えば中国や韓国は2010年頃大気汚染対策に関する法律や動きが打出されて、大気汚染の状況がかなり改善されましたが、当時ベトナムでは大きな問題として認識されていませんでした。

2018年から2019年に、アメリカがハノイで測定した大気汚染状況を公表したことで、環境問題はインターネットで話題となりました。ただし、ベトナムの環境問題の深刻さを海外観光客に知らせたくないので、政府は測定器がおかしいと主張し、そのデータを認めていませんでした。

また、NGOのみならず、大学においても環境問題を研究する人材がいないことは、課題です。

②これからベトナムの汚染対策

・環境問題は重要な問題であると、新聞やテレビを通じて、市民に分かりやすく説明する。

・大気汚染観測所は少ないが、観測内容を市民に伝える。

・環境管理や健康管理に関する取組をする。

・子どもに環境問題に関する授業をする。

・子どものために、渋滞時にはバイクのエンジンを切ることを啓発する。

・国内外の環境NGOと連携する。

ハノイの市民の努力

・練炭コンロの使用廃止に関する宣伝活動をする。

・排気ガスの中の汚染物質の削減のために、バイクを改装する。

・二期作を植える、野焼きをしない。

・ごみを分類し、勝手にごみを燃やさない。

 

(記:あおぞら財団アルバイト 王子常)

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アジア各国では、現在進行形で、様々な公害・環境問題が発生しています。
その中で、自分たちの住み暮らす地域の環境を良くしていこう!と取り組む人々がいます。

あおぞら財団の国際交流活動を通じてつながったアジア各地の環境活動を報告・紹介するページ「アジアの環境活動でつながろう」を新たに作成しました。
それぞれの取組みを知り、学び、つながることで、活動の輪を広げていきましょう。

ぜひご覧ください。

https://aozora.or.jp/kokusai

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流,環境学習 — aozorafoundation 公開日 2025年4月2日7:49 PM

東アジア気候訴訟関係者訪日プログラム 訪問受け入れ(3/7)

2025年3月7日、気候ネットワークの主催により、韓国と台湾の気候訴訟の原告があおぞら財団を訪れました。この訪問の目的は、西淀川公害訴訟について学び、自国の訴訟運動との共通点や相違点を見出し、今後の活動に活かすことです。

韓国では、2020年に若者たちが気候訴訟を提起し、2024年には韓国憲法裁判所が「2031年以降の削減計画がないのは基本的人権の擁護に違反する」と判断し、法改正を命じています。台湾では、若者や農家、漁業従事者、先住民が原告となり、2024年に温室効果ガス排出削減の目標が定められていないことを違憲とする訴訟を起こしました。

訪問では、まず西淀川公害訴訟の背景や経過、そして、公害訴訟後の取組みとして道路連絡会で道路政策について意見交換が続いていること、あおぞら財団が設立され活動を続けていることを紹介しました。その後、公害訴訟の原告であった池永末子さんが自身の経験を語りました。池永さんのお子さんは公害認定患者であり、公害訴訟の原告の一人でした。後に池永さん自身もぜん息を発症し、公害の苦しみを身をもって経験しました。また、公害患者会事務局の上田さんも、公害患者たちの闘いについてお話されました。

西淀川公害について解説

西淀川公害の語り部 池永末子さん

池永さんのお話の後、意見交換が行われました。

参加者からは、「西淀川公害訴訟は20年もの長い期間がかかったが、どのような活動をしてきたのか」との質問がありました。これに対し、訴訟の原告たちは、証拠を集めることの困難さや、公害健康被害補償法の制度改善を求める運動にも取り組んできたことを説明しました。

また、「公害訴訟は地域のイメージを損ねたり、企業の経済活動を阻害するといった批判もあったのではないか。どのように支援を集めてきたのか」という質問も出ました。これに対し、公害患者たちは、自らの被害経験を赤裸々に語ることで多くの共感を得、それが百万人署名運動につながったと話しました。

最後には西淀川公害と環境資料館エコミューズを見学。訴訟関係資料や公害反対運動に関する資料等を見てもらい、資料アーカイブの重要性を実感してもらいました。

意見交換では、より多くの人々を巻き込むことの難しさが話題になりました。公害訴訟では、被害者自身が声を上げることで支援を得る努力が続けられましたが、当初は地域社会の反発や企業の圧力もあり、広く支持を集めるのは容易ではありませんでした。気候訴訟においても、気候変動の影響が目に見えにくいことや、社会全体の問題として捉えられにくいことが障壁となっています。

参加者のみなさんと記念撮影

今回の訪問を通じて、西淀川公害の経験を気候訴訟にも活かせていただけたらと思っています。今後も共に学びながら持続可能な社会の実現を目指していきたいと考えています。

——–

原告のみなさんは、訪問の翌日の3/8に国際シンポジウム「気候訴訟で社会を変える—動き出した東アジアの若者たち—」に登壇されました。なぜ気候訴訟に参加したのか、それぞれの訴訟で何を求めているのか、課題は何か、今後の連携の可能性などついて議論が行われました。その中で、環境訴訟後の取組みとして、あおぞら財団や道路連絡会の取組みについて触れられていました。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2025年3月10日10:13 AM
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