初芝立命館高校 あおぞら財団 インターン生 天野太智 安田幸平
8月9日にJICA国際教育セミナーに参加しました。
午前中はフードマイレージ授業に手伝いとして
午後から、ケータイの一生(天野)、平和と飢餓について考えるワークショップ(安田)に参加しました。
・フードマイレージ買い物ゲームと中国環境問題 あおぞら財団 公害地域再生センター
正直に言うとフードマイレージを最低限のことしか知らず、この場で学べたことはとても多かったです。
今回、初めて買物ゲームを見学させてもらいました。参加者人数は37人で、8チームにわかれて、ゲームを行っていました。どのチームもゲームを楽しんでました。
最も驚かされたことは、買物ゲームの夕食を完成させるため、予算オーバーしているのに「値切り」という独特なアイデアを使って予算をあわせてくるグループがいたことです。
ゲームについての解説が終了してから、自分たちの役目である紙芝居のプレゼンテーションをさせてもらいました。
[紙芝居のプレゼンテーション内容まとめ]
※低学年を対象として作られました。
・読むのに10分程度で、余った時間を、話の整理、個人の感想を述べてもらう、
グループに分かれてディベートすることに使える。
・紙芝居であるので、産地の位置関係が絵で確認することができて、理解しやすい。
・難しい単語(産地、CO2)などがでてきても、会話の中で説明してくれるからわかりやすい
・会話するのが人と人ではなく、人と玉ねぎということ。
あたたかい目で見守り、そしてご静聴いただきありがとうございました。
今度からはスピーチの強化に取り組んでいきたいと思います。(安田)
・ケータイの一生 開発教育協会大阪事務所
僕はケータイの一生という授業を受けました。
内容は、携帯はいつ、どこで生まれたのか?ケータイの使われている部品の原料国で起こっている問題などでした。
携帯は1946年にアメリカで誕生し、日本には1979年に登場しました。やがて、3kgもあるショルダーホンが登場し、だんだん携帯は軽くなり今では一番軽い携帯は80gだそうです。
そして、現在日本の携帯加入者数は1億3000万人だそうです。これは日本の人口よりも多い数値です。また、年間不要な携帯の個数は2700万台でその携帯の回収率は26%です。
携帯は約700個の部品からできるそうです。その部品はいろんな国から届いています。その国の1つにコンゴ共和国があり、その国では部品の原料を売ったお金で武器を買い戦争に使うという事が起きていました。この事実を知って僕は衝撃を受けました。自分が使っている携帯の裏でこんなことが起きているとは思いませんでした。(天野)
・平和と飢餓について考えるワークショップ 一般財団法人 日本国際飢餓対策機構
平和と飢餓について考えるワークショップに参加しましたが、いままでの学校で受けてきた平和と飢餓ついて考える授業とは異なった初めての体験でした。
3つの民族(やま族、もと族、かわ族)に分けてロールプレイング方式で行われ(自分はもと族という中流階級でした)、「自分たちの民族が最も儲かるにはどのようにすればよいか」というテーマをもってグループごとに話し合いが行われましたが、それぞれのグループがしっかりと差別化されていることに驚きました。一番身分が下という設定のかわ族では、はだしで地べたに座り、教室の後方で電気を消され薄暗い状況の中話し合いをしていました。また、学校に通えていないので字が読めないという設定で意思疎通が難しくなっており、設定の細かさに驚きました。他に挙げるならば、参加しているのが先生の割合が多く、ロールプレイングでの役の意気込み、一つ一つの意見の深さに、自分は圧倒されるばかりでした。
結果として、いままでにないぐらい飢餓について考えることができましたが、発言することができなかった反省点もあります。またこのような機会があれば参加して積極的に発言して、得られるものはどんどん吸収していきたいと考えています。(安田)
以前は国際教育セミナー、JICAなど聞いたことがありませんでした。
しかし、いざ参加してみると、現在の状況、他人の考え方、これからはどのように取り組んでいけばよいのかなど、とても有意義な時間を過ごすことができました。
このような活動が行われているのをなんで知ろうとしなかっただろうと悔しい気持ちもあります。やはり、自分から知ろうとする心構えがこれから自分には必要ではないかと考えています。参加させていただきありがとうございました。