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ブログカテゴリー » イベント報告・ホームページ更新

【タンデム】守山市でタンデム自転車体験会を実施いたしました

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。
守山市(滋賀県)で、うちのタンデム自転車使っていただきました。
(守山市障害者スポーツ協会による「タンデム自転車体験会」にて)
電動アシスト付き3輪タンデム自転車も活躍!
みんなで楽しそう〜
※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)
Filed under: イベント報告・ホームページ更新,タンデム自転車 — aozorafoundation 公開日 2022年11月12日1:53 AM

楽らく呼吸会「栄養・免疫について」を開催(10/14)

10月14日(金)に楽らく呼吸会を開催しました。今回も去年に引き続き西淀病院の管理栄養士である里和明さんを講師に、「栄養・免疫について」みんなで学びました。今年は昨年とは異なり、対面での開催となり、オンラインではなく直接お話を伺うことができました。参加者は全部で8人でした(スタッフ1人、アルバイト1人、講師1人を含む)。

楽らく呼吸会の様子 栄養士さんからお話を聞きました

今回は、コロナ禍における栄養や健康を保つための食生活がお話の中心でした。

まず、健やかな食生活に必要なのは規則正しい食生活のリズムが大事だそうです。しかし、コロナ禍でリズムが崩れてしまう事も。そしてそれが栄養状態悪化につながる可能性があるそうです。そこで私たちは10項目からなるコロナ禍ストレスチェックをやってみました。皆さんもチェックしてみてください。

6点以上は要注意!(3-5点:ストレスがたまっている、6-8点:心身に影響、9-10点:専門の医療者に要相談)とのことです。

コロナに打ち勝つために必要なのは「コロナ禍でもできる運動を行う」「ストレスとうまく付き合う」「免疫力を高めること」の3つだそうです。私もこれらのことを意識して生活していきたいと思います。

 

しかし、免疫力を高めるとはどういうことでしょうか。まず、免疫力チェック表で自分の免疫力がどうなのか確かめてみましょう。

免疫力チェック表 6点以上は要注意!(6~13点:低下、14点以上:かなり低下。すぐに改善を!)とのことです。

免疫力を高めるために必要な食生活としては、「体を暖かく保つこと」「腸内環境を整えること」「食バランスよくしっかり食べること」です。いずれも大事なことですが、継続するのはなかなか難しいことです。食事バランスは、主食、主菜、副菜(野菜)、副菜(汁物)の4つを意識するとよいと教えてもらいました。

 

まとめとして、

良好な栄養状態とは、健やかな食生活が必要!

コロナ禍でできることを模索する

免疫力を高めて、病気にかかりにくい体づくりを!

とのことでした。

寒さが増してきているこの季節、食事のとり方やストレスに気をつけ元気に日々を過ごしていきましょう!

(アルバイト 森)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2022年11月11日5:13 PM

西淀川公害=資料の紹介(4)1970年代初頭 行政が対処する問題として西淀川の公害にメスを入れる

※機関誌りべらで連載をしている所蔵資料紹介コーナーの転載記事です。
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大阪市西淀川区がいかにひどい公害地域となっていたか、1950年代後半から多くの人が知るところとなっていた。悩みに堪えかね、ひどい汚染をまき散らす大阪製鋼・田中電機・永大産業など個別企業を厳しく追及したことも少なくない。調査すれば、さらにいろいろ出てくると思う。しかし、それを国や府の政策の問題として取り上げ、住民の声、公害患者の声をまとめ上げ、適切な処置を求める動きは1970年代初頭以降のことであった。

田中千代恵氏資料No.26-2_page-0001

田中千代恵氏資料No.26


写真は、当時千北病院公害被害者検査センター検査技師だった田中千代恵氏が書き上げていた研究メモである。ここには「公害問題」と題を掲げ、その下に「公害病患者の実態の系統的追究」として、『当院における公害病認定患者の治療数』『大気汚染の状況』『患者の実態の変化』『治療日数』などについて、主として40歳以上と12歳以下集団に分けて追究したので報告する」といった文章と統計数字がたくさん記されている。また、大阪府や市の公式報告書からも必要な情報を抜き出している。まさに、西淀川に即した事実の解明がどう行なわれたかを記録する資料群と言っていい。文字は達筆で、かつ丁寧、正規の報告書に掲載する前の原稿といった趣である。

田中千代恵氏が千北病院を基盤にこうした調査を丁寧にやり始めたきっかけは、1969年12月公布の「公害に係る健康被害の救済に関する特別措置法」の実施において認定患者数が日本一の記録を常に更新し続け、SO2の排出量減少にもかかわらず、ぜんそくなどで苦しむ患者が減っていかないという西淀川区あるいは大阪市の現実に危機感を抱いたからにほかならない。田中千代恵氏の資料には、こうした調査を基礎としてこの時期以降展開する住民組織「西淀川から公害をなくす市民の会」と患者さんたちの組織「西淀川公害患者と家族の会」に関わる記録がたくさん存在している。

エコミューズ館長 小田康徳

 

 

 

りべらVol.160(2022年10月発行)より抜粋

関西大学社会学部 大門ゼミ 雨の中のフィールドワークと語り部のお話から公害を学ぶ(10/17)

10月17日(月)に関西大学社会学部大門信也先生のゼミが、 あおぞら財団に西淀川公害の研修に来られました。大門ゼミのみなさんは、ゼミ内で当財団の教材のフォトランゲージやロールプレイ「あなたのまちで公害が起きたら」を用いて、西淀川公害について事前学習した上で参加してくれました。

当初、タンデム自転車でフィールドワークをする予定でしたが、雨天となったため急遽、徒歩でのフィールドワークになりました。

国道2号から大野川緑陰道路を通り、公害道路と呼ばれた国道43号まで行きました。

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川を埋め立てて自動車専用道路が計画されたが、市民の反対により緑道となった大野川緑陰道路

国道43号では、西淀川公害訴訟、尼崎公害訴訟に基づいて、様々な道路環境対策がなされています。例えば、街中を通る大型車の交通量を減らすために、環境ロードプライシングという施策が実施されています。この施策は阪神高速5号湾岸線の大型車通行料金を3割引きとすることで、街中の国道43号や阪神高速3号神戸線から湾岸線に転換させようとするものです。国道43号にも環境ロードプライシングに関する看板があります。

他の交通施策については、大阪国道事務所兵庫国道事務所のホームページをご覧ください。

国道43号では様々な道路環境対策が行われており、大型車の交通量は減少傾向にありますが、現在でも大型車交通量は1日あたり2万台弱です。ゼミ生のみなさんは声が聞き取りづらいほどの車の騒音や、排ガスによる大気の汚染の度合いを感じていました。

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国道43号で道路環境対策を確認

次に、西淀川公害患者と家族の会の支援を受けて設立されたデイサービスセンターあおぞら苑の前には、「公害と闘い環境再生の夢を」と宮本憲一先生が書かれた石碑を見学。

あおぞら苑の前の公害の石碑をみるゼミ生たち

あおぞら苑の前の公害の石碑

また、西淀川は昭和初期の工業化の進展で、地下水のく上げによって地盤沈下が進みました。歩きながら海抜がマイナスとなっている表示を確認し、水害や津波に弱い地域であることをお話しました。

近年の西淀川は、環境が改善しつつあり、マンションが林立し多数の新住民が増えていますが、外国にルーツを持つ方も増えつつあります。大和田がには、イスラム教徒の礼拝所「大阪マスジド」があり、多くのイスラム教徒の方が訪れています。

大阪マスジドの前で

イスラム教徒の礼拝所「大阪マスジド」。1階はハラール食品のお店です。

フィールドワークの後は、西淀川公害について簡単に講義をした後に、公害患者さんのお話を聞いてもらいました。

今回は、公害被害者の岩本さん、西淀川公害患者と家族の会事務局長の上田さんのお話です。

岩本さんは、公健法の改正によって公害患者の新規認定が打ち切られる直前の1988年に、認定の手続きをしたことで無事に認定を受けることが出来たそうです。認定を貰えなかったことで苦労している人がいるということ、長い間病気と闘ってこられて苦労したことなど貴重な経験や感じていることを話して下さいました。

岩本さんは、夜中に起こるぜんそく発作、続発症である中耳炎による聴覚障害など、公害によって引き起こされた病と闘う人生を送ってこられました。病気のため、仕事が思うようにできず、普通で当たり前の生活を失われてしまったとのお話に、学生のみなさんは真剣に耳を傾けていました。

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公害被害者のお話を聞きました

最後に、グループで今日の研修の感想を話し合った後に、全体で共有しました。

フィールドワークでは「多様な文化が混在」「住宅地と道路の騒音の差が全然違う」「トラックが多くて説明の声が聞こえないほど音が大きい」といったことが印象に残ったようです。

公害患者さんのお話では「お年寄りや子ども、貧困層が公害被害を受けていた」、「1988年を境にあまりに格差が大きく、長期で病と闘う患者にとって理不尽すぎる」、「公害患者に向けられる周りの視線が厳しい。患者の立場が弱い」といったことが印象に残ったとの感想があった他、「公害は”歴史”ではなく”現在進行形”」、「苦しみの連鎖を止めよう」、「当者と地域で終わらせない」などの公害と今につなげた感想もありました。

大門先生からは2年以上前にゼミの研修をしたいとのお話をいただいていたのですが、その後コロナ禍が始まり、研修ができずやっとゼミの研修が実現できました。「公害問題は、被害に始まり被害に終わる」との言葉があるくらい、公害問題を考える上では、被害について学ぶことは重要です。フィールドワークならではの五感の刺激を通した学びや公害患者さんとの直接的な交流が公害・環境問題を自分に引き寄せて考えるのに役立ったのではないかと思います。

今日の研修で学んだことを踏まえて、社会学の観点から、公害を二度とおこなさない社会、人間と環境が共生する社会を研究していただけたらと期待しています。

(記:谷内)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,視察受入 — aozorafoundation 公開日 2022年11月4日10:20 AM

月刊 あおぞら 2022年11月号

ほぼ毎月一度お届けします、あおぞら財団の活動報告です
今回も2ヶ月分をまとめてお送りします。

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1 今月のトピックス
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みてアート2022~にしよどがアートのまちになる日~
かつて大気汚染などが深刻化し「公害のまち」とも呼ばれた西淀川区で、
アートをきっかけにみんなで交流するイベントです。

11/5(土)-11/6(日)※先行展示あり 11:00-16:00 入場無料(一部有料)

<<<ボランティアも募集中!>>>

http://miteart.blogspot.com/
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2 これまでの活動報告
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◆ ……………………………………………………………[資料館]
第14回エコミューズ運営協議会(10/13)
https://aozora.or.jp/archives/38366

エコミューズ資料勉強会(9/29)
https://aozora.or.jp/archives/38368

◆ ……………………………………………………………[アート・文化再生]
西淀川図書館 展示 おもろいわ西淀川
https://aozora.or.jp/archives/38338

◆ ………………………………………………………………[環境学習]
秋の探鳥会の報告(10/22)
https://aozora.or.jp/archives/38322

◆ ………………………………………………………………[研修センター]

谷 智恵子弁護士にインタビュー(9/30)
https://aozora.or.jp/archives/38373

◆ ………………………………………………………………[防災]

【防災部】西淀川区民まつりで雨ガッパ作りワークショップ(9/17)
https://aozora.or.jp/archives/38220

【防災部】Let’s にしよど防災さんぽ報告(10/16)
https://aozora.or.jp/archives/38304

◆ ………………………………………………………………[環境保健]
2022西淀川区健康いきいき展10/22)
https://aozora.or.jp/archives/38375

◆ ………………………………………………………………[事務局]
西淀川公害患者と家族の会第51回定期大会(10/18)
https://aozora.or.jp/archives/38379

◆ ………………………………………………………………[交流拠点]
あおぞら市、新型コロナの対応をしながら開催中
(9/28・10/12・10/26)
https://aozora.or.jp/archives/38219
https://aozora.or.jp/archives/38238
https://aozora.or.jp/archives/38265
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3 イベントのお知らせ
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楽らく呼吸会「呼吸リハビリ、じぶんでできる運動、体力測定」
講師:西淀病院 理学療法士または作業療法士
日時:11/11(金)午後1時30分~3時
(諸事情により9/9から10/7に変更になりました)
場所:あおぞらビル3Fグリーンルーム

2022年度の楽らく呼吸会の予定
日程:1/20、3/10
https://aozora.or.jp/archives/37906
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映画「家族の肖像」西淀川映画プロジェクト
みてアート2022クロージング上映!
2022年11月6日18:30〜
於:西淀川マルモット区民ホール
前売り 800円、当日 1,000円
主催:西淀川アートターミナル運営会議
助成:大阪市助成事業
問い合わせ:事務局あおぞら財団
https://www.facebook.com/a.family.portrait.movie

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4 各種の募集情報
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◆ …………………………………………………………………[アート・文化再生]

みてアート2022 ボランティア募集
<内容>当日の運営補助、かたづけ等
<日時>11月5日(土)~6日(日)9:30~16:30(予定)
詳細および申し込みは下記のページをご覧ください。
問合せ:みてアート実行委員会事務局(あおぞら財団)(Tel) 06-6475-8885
http://miteart.blogspot.com/2022/09/2022_20.html

◆ …………………………………………………………………[りべら]

機関紙りべらの発送 ボランティア募集
<日時>11/10(木)10:00〜12:00
<内容>みんなでわいわいと発送作業をしています。
*りべらのバックナンバー https://aozora.or.jp/yomu/ribella

◆ ………………………………………………………………………………… [寄付]
あおぞら財団の活動はみなさまからの寄附によって支えられています。
寄附金や賛助会費は税制上の優遇措置の対象になります
みなさまのご支援を心よりお待ちしています。
https://aozora.or.jp/aboutkifu

オンライン寄付サイト Give One
https://giveone.net/supporter/project_owner.html?owner_id=393
※Give Oneでのご寄付は、すべて寄付金控除等の税制優遇の対象となります。

◆ ………………………………………………………………………………… [交流拠点]
地域交流スペース「あおぞらイコバ」貸出中
あおぞらビル1Fのイコバは、会議、ギャラリー、コンサート、
上映会などにご利用いただけます。
午前:1,000円/午後:1,300円/夜間:1,300円/全日:3,000円
https://aozora.or.jp/ikoba

◆ ………………………………………………………………………………… [交流拠点]
【姫里ゲストハウスいこね】公式ページで予約できます。
レンタルスペースとしてもご利用いただけます。
https://aozora.or.jp/icone-kujiracafe/reservation/

(編集後記)
「忘れてはいけない」「忘れるわけがない」
そんな出来事であっても、忘却の彼方に消えてしまうことがあります。
忘却は人間が生活をする上で重要な機能の一つだそうですが、同時に記録に残す技術や方法も進化してきます。
当財団の資料館の資料保存は、忘却に抗う手法の一つ。今、公害の経験を後世に伝えていくために、動画やオーラルヒストリーの作成にも取組んでいます。(KT)

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■編集発行
【発行元】公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団)
【発行日】2022年11月2日

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■賛助会員募集中!
あなたの会費、寄付、ボランティア活動が当財団の活動を支えています。
当財団の目的に賛同してくださる皆さん、ぜひ賛助会員になって下さい。
https://aozora.or.jp/nakama
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■月刊あおぞらについて
あおぞら財団の活動報告やイベントなどの最新情報などを皆様にお伝えすることを目的に、月に一度、情報発信させて頂いています。
本メールは、あおぞら財団の会員、メーリングリストにお申込いただいた方およびあおぞら財団のイベントや研究会などで名刺交換させて頂いた皆様にも送信させていただいております。

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Filed under: イベント報告・ホームページ更新,事務局 — aozorafoundation 公開日 2022年11月2日11:28 AM
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