インターン生の岩本です。
10月2日(土)に開催された矢倉海岸・緑陰道路 探鳥会ではじめて、あおぞら財団の活動に参加しました。
当日は福駅に集合。日本野鳥の会の方の解説を受けながら、福駅から緑陰道路を歩き、淀川沿いを通って矢倉海岸へ。総距離は3.5kmにもなりましたが、様々な年代の計23名の参加者(スタッフ含む)で楽しく歩きました。
木々のしげる緑陰道路は散歩の人々でにぎわい、木漏れ日と木の湿ったにおいが印象的でした。鳥の食べる木の実について学びながらの移動で、思ったよりもたくさん、実のなる木があることが分かりました。これまで「ただの木」だった木の名前を知ると、その木がすこし特別になった気がしました。
淀川沿いへ出ると、この地域の特徴である、ミサゴのいる鉄塔が見えてきます。猛禽類のミサゴがいつも見られる場所はなかなかないのだそうです。この日も一羽のミサゴがとまっており、野鳥の会の方の望遠レンズで見せていただくと、確かに猛禽らしいくちばしと体形が観察できました。鉄塔の下の方にはカワウの群れがとまっていました。
遠くに高層ビルの見える堤防を進むと、大きなトビが頭上に飛んできて、皆歓声を上げてシャッターを切ったり手を振ったりしていました。
他にもダイサギなどの水鳥を見ながら矢倉海岸へ。計10種の鳥を観察することができました。野鳥の会の方によれば、これでも少ないそうですが、私としては大満足の探鳥会でした。
【10/2に観察できた鳥】
カワウ、アオサギ、ダイサギ、ミサゴ、トビ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、キビタキ、スズメ、ドバト
(記・あおぞら財団インターン生 岩本)*写真撮影:浜口洋文さん
野鳥は自然保護の指標(ものさし)とされています。なぜなら、鳥は昆虫食や植物食、種子食、果実食、肉食と多様な食生をもっており、多様な鳥がいることは生物の多様性があることを表しているといえるからです。また、今回の探鳥会で見ることができたミサゴなどの肉食の猛禽類は生物ピラミッドの頂点におり、猛禽類がいるということは豊かな環境が醸成されているといえます。
西淀川は公害がひどい時代には鳥も少なかったと言われていますが、現在は環境が改善し、ミサゴをはじめとする多くの野鳥をみることができるようになっています。野鳥が身近にいるということは自然が豊かな証拠です。いつまでもミサゴをはじめとした多様な野鳥を観察できるように、西淀川の自然環境を守りましょう。また、探鳥会では、野鳥だけでなく植物や昆虫など自然環境に変化がないか注意深く観察しましょう。
今後の予定
■日時:
<冬>2022年2月26日(土)午前9時30分~12時30分
*感染症拡大の状況を勘案した上で、感染症対策に十分配慮しての開催を準備しておりますが、状況如何によっては、また中止の判断をする場合もあります。あおぞら財団ブログおよびFacebook等でご案内いたしますので、事前にご確認ください。
*雨天・雷注意報発令時中止(Facebook等で告知します)
■集合:阪神なんば線「福」駅東口集合(9:30)
■解散:矢倉緑地公園(12:30)
■参加費(保険代) 200円
■あおぞら財団のこれまでの探鳥会の紹介はコチラ
https://aozora.or.jp/archives/category/egakushu/yagurakaigan
■日本野鳥の会大阪支部の矢倉海岸探鳥会の記録はコチラ
https://wbsjosaka.com/008-teirei-report/02-yagura/2018-report/report/index-resp.html
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■主催(問合先)
公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団)
■協力
日本野鳥の会 大阪支部
〒543-0011 大阪府大阪市天王寺区清水谷町6-16
https://wbsjosaka.com/
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