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ブログカテゴリー » 国際交流

2016年参議院選挙「環境再生まちづくり」に関する公開質問状と回答

あおぞら財団では、7月10日投開票で実施される参議院選挙にあたって、各政党の方々の「わが国の環境再生まちづくり」に関する政策・理念をお聞かせいただきました。

【質問項目】
1)わが国の大気汚染対策について
2)エネルギー政策・地球温暖化対策について
3)交通政策と環境問題について
4)わが国の環境再生に向けた取り組みについて
5)環境分野における国際貢献について

ホームページにて、その結果を公開しておりますので、投票における参考にしていただければ幸いです。

https://aozora.or.jp/katsudou/iken/shitumon/2016sangiin

回答文(PDF)

 

6/10(金)「日中環境問題サロン~どうなる?中国の大気汚染」を開催します。

日中環境問題サロン2016
第一回「どうなる?中国の大気汚染」

■日 時:2016年6月10日(金)18:30~20:30 (受付18:00~)
■場 所::公益財団法人 公害地域再生センター(通称:あおぞら財団)3F
(アクセス:https://aozora.or.jp/accesscontact)
■参加費:500円
■主 催:あおぞら財団(公益財団法人公害地域再生センター)

北京のまちと空(2016年3月撮影)

北京のまちと空(2016年3月撮影)

あおぞら財団の国際交流事業の一環として、中国の公害・環境問題に関する研究者、中国で活躍する専門家・環境NGOメンバー等を講師に迎え、中国の公害・環境問題についての報告や参加者との意見交換を行う日中環境問題サロンを2009年から開催しています。

本年度(2016年度)は、様々なテーマで4回程度の開催を予定しており、興味を持って頂ける方々に、ご参加いただければと思います。

【第一回】どうなる?中国の大気汚染
・昨年、改正された大気汚染防止法(2016年1月1日から施行)の紹介
・中国の大気汚染問題における環境NGOの取組み紹介

(今後の予定)

【第二回】湖南省における重金属汚染(8月5日(金)18:30~)
・中国・湖南省における鉱山開発による重金属汚染の実態と現地の環境NGOの実態について

【第三回】中国における環境益訴訟の現在について(10月7日(金)18:30~)
・中国における環境公益訴訟の現在について

【第四回】中国の公害・環境問題と環境NGOの取り組み(日程未定)
・中国で活躍する専門家、または、環境NGOメンバーを講師に迎え、中国の公害・環境問題の現状について

■申込
氏名、電話番号、所属をあおぞら財団までお知らせください。
当日参加も可です。(定員30名)
※いただいた個人情報は本事業の目的以外には使用しません。

■問い合わせ・申込先
公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0033 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階
TEL 06-6475-8885 FAX 06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

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■日中環境問題サロン
•よびかけ人代表:櫻井次郎(公立大学法人神戸市外国語大学中国学科准教授)
•担当スタッフ:知足章宏(京都大学学際融合教育研究推進センター・アジア研究教育ユニット研究員、あおぞら財団特別研究員)

前回の様子
・日中の理解と協働に向けて:中国環境NGOの活動を聴く(3/9)開催しました。
https://aozora.or.jp/archives/25243

Filed under: イベント案内,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2016年5月13日5:08 PM

「日中環境問題サロン2016」日中の理解と協働に向けて:中国環境NGOの活動を聴く(3/9)開催しました

「日中環境問題サロン2016」日中の理解と協働に向けて:中国環境NGOの活動を聴く(3/9)開催しました
日時=2016年3月9日(水)18:30~20:30
場所=あおぞらビル3階グリーンルーム(大阪市西淀川区千舟1-1-1)
主催=あおぞら財団
参加者=25人

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グローバルな経済活動が展開される中で、今日の公害・環境問題は地域や国をこえた形で発生し、互いに影響しあっています。
日中環境問題サロンでは、中国での公害・環境問題に対するNGOの活動について話を聞き、今後の日中における公害・環境問題の解決に向けて、お互いに理解し、協働していくための場です。今回は中国から3人の環境NGOメンバーに報告をいただきました。

 

①「90年代以降の汚染防止について」董剣 氏(天津緑領)
董剣 氏は、1990年代以降に生まれた若い世代による活動が報告しました。
上海の鉄鋼所による環境汚染の問題を現地調査や情報公開によって、解決したこと。また、インターネット上のプラットフォームによる情報公開や活用の有効性と問題点などが指摘されました。

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②「山東省の汚染から考える現代のテーマ選択」郭永启 氏(済南市緑行斉魯環境保護公益サービスセンター)
郭永启 氏は、山東省での環境問題にたいする活動について報告しました。
とくには、情報の公開、民衆の参加を進めており、ネット上でのプラットフォームで公開されている情報を現地にいって、調査しています。

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③「新環境保護法と中国NGOによる公益訴訟」張頔 氏(北京市朝日区環友科学技術研究センター)
張頔 氏は、中国の環境NGOが公益訴訟ができる権利を得たことについて、その有効性や事例を述べました。
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全体の質疑応答では、
日本でもさまざまな公害・環境運動において、分裂があったこと、
その中で、共通の問題意識を持って、組織を存続させてきたこと、
東日本大震災による福島の原発事故や避難者による裁判、
中国では若い世代が環境NGO活動を進めており、SNSによる情報発信やネットでの募金集めなどがおこなわれていること、
などが、互いに紹介されました。

さいごに、中国メンバーのリーダーである、李力氏から、今後もこのような日本と中国での交流を続けていきたい、という発言がありました。

あおぞら財団としても、今後も定期的にこうしたサロンを続けていきたいと思っています。

(記・鎗山)

本事業は環境省委託平成27年度大気汚染経験等情報発信事業の一環です。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2016年3月30日7:05 PM

第54回 IATSSフォーラム研修 1日目(10/19)

IATSSフォーラムの研修で、ASEAN9ヶ国から18名の研修生を受け入れました。

1日目のプログラムの最初は「西淀川公害・地域再生の概要」であおぞら財団の林さんが講義を担当しました。
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あおぞら財団が設立された経過の紹介と現在取り組んでいる活動が報告されました。
住民と行政との関係性を大切にしながら、
1.環境の観点から自転車に着目した街づくりを推進しタンデム自転車の活動推進の事業
2.大気汚染公害の事実を伝える資料館の事業
3.学校教育との連携の事業
4.フィールドワークの積極的な推進で韓国や中国のNPOとの協力関係の紹介
5.患者さんの呼吸リハビリ促進の事業などに力を注いでいることが話されました。

次の講義は村松昭夫弁護士(あおぞら財団理事長)による「日本の公害訴訟―大気汚染公害訴訟を中心に」の講義で、
1.日本の公害・環境破壊の発生とその歴史
2.公害被害者が裁判を起こした理由
3.公害環境訴訟と賠償理論の前進
4.21世紀に向けた解決すべき公害・環境の課題等が話されました。

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講義の冒頭で、直近のNHKが放送したアンコールワットとミャンマーのバカン地域の発掘の活動を通じ、多様な文化や宗教の違いを乗り越えて発展させた東南アジアの歴史的な偉業は現代のEUの活動に匹敵する大きな活動であるとの感想が印象的でした。
今日の研修生の母国である方もいる放送の話だからです。

講義のあと「訴訟の最中に身の危険はありませんでしたか」や「裁判の後、大阪の経済はどのような変化がありましたか」などの質問がありましたが、「日本の法律と環境の中では身の危険はありません」「投資が他の地域に流れるようなことはありませんでした。むしろ、きちんと公害対策を行い、新しい技術を開発したところは日本の自動車産業が示しているように世界でも抜きん出た企業として発展しています」との回答がありました。

公害患者からのお話では、西淀川公害患者会の永野千代子さんから、
ご自身のお子さんが重度の喘息を発症し、西淀川公害裁判の一次原告となったことや、交通事故で死亡してしまったこと。永野さん自信も公害患者と認定され、原告を引き継いで闘いを続けた報告がされました。現在も週に5日も病院通いが欠かせない話もありました。
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昼食をはさんで、緑陰道路の観察歩行とタンデム自転車の緑道走行とがありました。
観察歩行では、「緑陰道路サロン」の天野さんから
1.緑陰道路がどのように活用されているか
2.四百年以上前、農民が自分達で資金と労働を提供して開削した歴史が紹介され
3.公害の酷い時代に空港までの高速道路の計画を住民が立ち上がって変更させ緑道にしていった経過や
4.緑道の下には大放水路が完成し集中豪雨にも対応できる現状が紹介されました。
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タンデム自転車は、あおぞら財団の鎗山さんが先導し福漁港の近くまで走行を経験しました。

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参加者は晴天の下で自転車を大いに楽しみ、公害発生源の合同製鉄所の話や、淀川の水面よりかなり下になっている住宅を見ることができ、防災の重要さの説明を受けました。

財団へ帰ってから三つのグループに別れ、今日のまとめを行いました。今日の経験を踏まえ、参加者の各国での公害や環境問題の現状と市民の関わり方が発表されました。
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Aグループ
・環境の問題はきちんとしたプランと市民との合意が重要
・人々の意識を高めることが大切で、署名運動などは大切であり、市民が自ら立ち上がっての裁判は重要
・予算も支援も大切である
自国の問題として
・廃棄物の処理や天然資源の減少に直面している
・シンガポールではマレーシアなど外国からの大気汚染がある
・環境に対する法律や基準が必要である
・ベトナムでは「環境警察」のシステムがある
・教育カリキュラムが重要、職場でも環境問題の共有を図っていきたい

Bグループ
・環境とコミュニティと社会のバランスが大切
・子ども達の将来を考えるとき環境問題はとても重要
・市民は政府の対策を待つのではなく、時には自ら立ち上がることも重要だ
自国の問題として
・自国には土壌汚染としてカドミウムの汚染問題がある
・ミャンマーやタイでは騒音の公害がある
・不法な森林伐採がある
・モリタリング評価を第三者機関でやりたい

Cグループ
・今日は協力、弾力性、都市の開発と青空、環境の活動とESDの大切さを学んだ
自国の問題として
・騒音、廃棄物の汚染、紫外線の照射、大気の汚染などがある
・人間の健康だけでなく、農産物に関しても影響が出ている
・人々の意識を変え、規則を作る
・自然災害に対する対策が急がれる

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最後にあおぞら財団の藤江事務局長は「今日参加の皆さんが、各国の大統領になれば公害は無くなると思う。西淀川はいろんな人々との共同に苦労しました。この地域は公害のデパートだったが、被害者の声を大切にして困難と向き合い、これが財団の活動の原点だった。この3日間の経験で深めてください。」とまとめられました。

3日間の予定です。そこからリンクで他の日も見に行けますので、ぜひ見てみてくださいね。
・1日目 裁判のお話や患者さんのお話を聞き、タンデム自転車で散策。
・2日目 43号線で説明を受け、あおぞら苑や大阪ガスへ。
・3日目 グループワークを行い、意見交換や提案作りをした上で発表へ。

(天野)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2016年3月29日5:42 PM

3/10 中国環境NGO研修受入 2日目

3月10日(木)は中国から来た11人の人達とともに環境問題への取り組みを肌で体感するべく、西淀川一帯をサイクリングでフィールドワークしました。
みなさん好きな自転車にまたがり歌島橋交差点近くの大野川緑陰道路からスタート。
緑陰道路→淀川堤防→大野せせらぎの里→国道43号線→あおぞら苑→あおぞら財団といったルートを自転車で駆け抜けました。

栗さんは自転車に乗たことがないそうで、タンデム自転車の操縦席に同財団職員が乗り、栗さんは後ろに乗ってサイクリングを満喫しました。

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緑陰道路
「昔は川だったと聞いて驚いた」「人と自然のつながりを感じた」など中国の方々は非常に興味を持たれていました。とくに実際に川が流れていた部分を青色にペイントして自転車専用道路にするという発想がすごいという意見がありました。

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淀川堤防
見晴らしの良い堤防で、かつて公害問題のあった工場の話にみなさん耳を傾けています。実際の場所に行くことで写真や説明ではわからないことを実感してもらいました。

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大野せせらぎの里
下水処理した水をさらにきれいにする場所だと説明すると「ほんとに?」という反応をしている方がたくさんいました。

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国道43号線
自動車の排気ガスなどによる汚染を測定したり、大気汚染を除去する設備を間近で見て学びました。

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あおぞら苑
そして最後はデイサービスセンターのあおぞら苑を訪問。中国で福祉の仕事に就いているという李明叶さんは日本の福祉について興味がありたくさん質問をしていました。見学以外にもお年寄りの方々と一緒に卓球をして楽しみました。

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財団に戻り今日のフィールドワークの意見交換をして日中公害・環境問題に関する研修プログラムは閉幕しました。ここからはフィールドワークの感想や意見をご紹介します。

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邓妍 Deng Yan氏(天津緑領・プロジェクト職員)
昨日は様々な資料を見ることができて訴訟についての勉強ができた。

董剑 Dong Jian氏(天津緑領・主任)
あおぞら財団の仕事の大変さがわかった。日本で学んだことを中国でも伝えていきたい。今日のイベントは色々な人と交流できて素晴らしい環境教育だと思う。

廖帆 Liao Fan氏(北京市京瑞世纪教育科技中心・教師)
初めて日本に来た。素晴らしい活動に参加できて嬉しい。自転車で人と自然のつながりを感じることができた。父が中国で約20年も自然保護の活動に精力を出していて、同じような境遇にあった患者会の方々を尊敬した。またあおぞら財団を見学して、父に対する理解度がさらに深まった。

李明叶 Li Mingye氏(済南市基愛社会活動サービスセンター・主任)
福祉関係の仕事をしているが、今日の活動を通じて自分の仕事にアイディアが生まれるような気がした。人と自然のお互いの尊重は環境にも福祉にも同じことが言える。
<質問>日本人はよく自転車に乗りますか?
<回答>大阪は平地なので自転車を使う人は多いが、まだまだ自動車を使っている人が多いので財団は自転車を使うことを促している。

李 力(Li Li)氏(北京市朝阳区環友科学技術研究センター・主任)
私は財団に何度も足を運んでいるから、今回連れてきた若者たちには事前に財団についてインターネットやビデオを使って紹介をしていたが、実際来て体験してもらうことが一番だと感じた。国情は違えど、何回も財団に足を運び、細かなところまで学び、実際に中国でやっている。(廃油石鹸、フードマイレージ等)もっと様々な事を中国に持って帰り、広めていきたいと考えている。

肖嘉凤 Xiao Jiafeng氏(北京市京瑞世纪教育科技中心・教師)
このような活動ができて非常に有意義だった。あおぞら苑の見学と工場の煙についての訴訟がとくに印象に残った。

张国兵 Zhang Guobing氏(天津緑領・プロジェクト職員)
去年に今働いている会社に入社したばかりで今回日本に来て大変勉強になった。日本に来る前よりもたくさんのことを知ることができた。昨日と今日で西淀川の問題が理解できた。そして緑陰道路が昔は川だったということにとても驚いた。実際に川が流れていた部分を水色に塗装し、自転車専用道路にするアイディアがとても面白いと思った。

郭永启 Guo Yongqi氏(済南市緑行斉魯環境保護公益サービスセンター・主任)
初めて日本に来ました。そして日本の生活や文化について興味深く観察していました。昨日は学者や弁護士から学び、今日は実際の場所から学びました。歴史だけではなく、今の患者さんの様子を見たり社会全体のつながりを見ることが出来て良かった。

栗梅 Li Mei氏(北京市朝阳区環友科学技術研究センター・教師)
日本に来て私の意識はすごく変わった。これからも周りから様々な事を学び、自分にできることがあればやっていきたい。初来日、初海外、初自転車だった。

丘美玲 Qiu Meiling氏(天津緑領・プロジェクト職員)
緑陰道路は歴史的にも観光的にも非常に良い場所である。ひとつひとつの花に名前の看板が掲示されているのが素敵だった。私は財団が有意義な活動をしていると信じている。

张頔 Zhang Di氏(北京市朝阳区環友科学技術研究センター・副秘书长)
2013年以来ここに来てはたくさんのことを学んだ。今の中国はここ2,3年で環境NGOが評価されてきているので嬉しい。私は中国の環境に対するイメージの悪さを変えるため力を入れている。西淀川のように良いイメージにできるように頑張りたい。

意見交換は30分で終わる予定だったのですが、みなさんそれぞれ環境問題に対する想いが大きく、なんと1時間も延長して議論を続けました。とても有意義な時間でした。

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(記・中島)

本事業は環境省委託平成27年度大気汚染経験等情報発信事業の一環です。

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2016年3月28日3:06 PM
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