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「日中環境問題サロン」3/11に開催します

「日中環境問題サロン」3/11に開催します

あおぞら財団では、中国の環境NGOとの交流活動をここ数年続けています。
先月(1月)は、NGOのメンバー6人が来日し、日本の公害・環境問題についての
研修プログラムを開催しました。
(その模様については、本ページの末尾サイトをご参照ください)

そこで、このたび、より中国の環境問題を知り、今後の取り組みについて意見交換する場として、
下記のようなサロンを企画しました。
中国に赴任しておられた弁護士白出博之氏に中国の環境問題の現状についてご報告いただきます。
ぜひ、この機会にご参加ください。

日時:3月11日(火)午後6:30~8:30
場所:あおぞら財団3階会議室
テーマ:中国環境問題の今、これからの日中の協力
報告者:弁護士 白出博之氏
2011年から 国際協力機構(JICA)による中国民訴法等の法整備支援長期派遣専門家として北京に赴任
参加費:無料
申し込み:あおぞら財団までお名前、所属、連絡先(電話、メール)をお知らせください。
主催:公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
URL http://www.aozora.or.jp/
Email webmaster@aozora.or.jp

※本事業は環境省委託平成25年度大気汚染経験等情報発信事業の一環です。

※参考:先日の中国環境NGOの研修プログラム(1/21-25)の様子です。
・公害患者さんのお話など(1/21)
https://aozora.or.jp/archives/18670
・尼崎市「水質浄化施設&北堀キャナルベース」、あおぞら苑、国道43号、西淀川高校など見学(1/22)
https://aozora.or.jp/archives/18864
・セミナー①「水質汚染・草原保護・植林活動等を通じた環境保護」(1/22)
https://aozora.or.jp/archives/18785
・大阪府立環境科学センター見学(1/23)
https://aozora.or.jp/archives/18692
・西淀川大気汚染裁判と日本の公害問題について(1/23)
https://aozora.or.jp/archives/18772
・セミナー②「環境弁護士の環境保護活動」(1/23)
https://aozora.or.jp/archives/18812
・京エコロジーセンター見学(1/24)
https://aozora.or.jp/archives/18781

Filed under: イベント案内,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2014年2月17日2:11 PM

1/22 中国環境NPO研修2日目@あおぞら財団

中国環境NPO研修2日目の1月22日は、尼崎市の「水質浄化施設&北堀キャナルベース」の見学からスタートです。尼崎運河は閉鎖された水域で、日本で一番汚染されている場所として「有名」でしたが、「尼崎運河の水をきれいにして憩いの場とする」という取組みが進められています。その現状を見学するためです。
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「北堀キャナルベース」兵庫県のホームページから
https://www.facebook.com/ama21canal
北堀キャナルベースでは兵庫県の「尼崎21世紀プロジェクト推進室長兼西宮土木事務所参事」の塚原淳さんから説明を受け、水質浄化のしくみを見学しました。この施設は「運河の水質浄化に水生生物を組み合わせて使った世界初の試み」として運営され、国土交通省の「運河の魅力再発見プロジェクト」第1次認定を受けています。

浄化のしくみ
「水質浄化施設&北掘キャナルベース」より 尼崎港管理事務所作成 

徳島大学の上月康則教授からは「貝」(コウロエンカワヒバリガイ)と「藻」と「干潟」を組み合わせた浄化の説明を受け、その実験施設を見学しました。この研究は日本ではこの場所しか実施されていないそうです。育てた「貝」と「藻」で「森」を育てるリサイクルのシステムが追究されています。
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 尼崎港湾管理事務所前から「調査船さちかぜ」に乗り、運河を船から見学しました。多くの水鳥が生息しており、自然の回帰が着実に進んでいることが実感できます。
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「尼崎閘門」に来ました。「尼崎閘門」は「尼ロック」と命名され、工場地帯への原料や製品の輸送に船が活用されるためには必要な施設です。ここは日本最大の閘門で、船を安全に航行させる役割と、高潮時には扉を閉めて、防潮堤の役割を兼ねているとの説明もありました。IMG_0064 IMG_0113
ここの「防災展示スペース」には「海岸防災ゾーン」「津波を知り備えるゾーン」「防災アーカイブゾーン」が設置され、水害から暮らしを守る施設や、過去の水害との闘いの歴史を学ぶことができます。展示物には尼崎出身の漫画家「尼子騒兵衛」氏の「忍たま乱太郎」が有効に活用されていました。
その後、船の「閘門通過」を経験することができました。中国からの参加者、呂妍さんも興味深く写真を撮っておられました。
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観察の最後に尼崎港管理事務所の前で、記念の集合写真を撮り取りました。
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昼食の後、「千北診療所」を見学しました。この診療所は以前は「千北病院」として公害病認定の施設であり、公害病患者に寄り添った医療活動を行い、公害患者組織化の出発の場所であった説明をうけました。

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「あおぞら苑」では施設長の辰巳致さんから設立の経過の説明を受けました。公害患者の皆さんの多くが一人暮らしであり、高齢化が進むなかで、生活と健康の不安を抱える暮らしから、ディケアー施設が求められ、今では公害患者さん以外の方へも利用が広がっていると説明がありました。苑内の施設見学をし、利用者さんたちも中国からの見学者と楽しそうに交流ができました。
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出来島公園に来て、国土交通省の辻脇さんから43号線の道路公害対策を説明していただきました。西淀川公害裁判後の対策として①新型遮音壁の設置、低騒音舗装など ②交通流対策として大和田西交差点の立体交差化、車線数の削減など ③沿道対策として植樹帯の整備、沿道法を活用した街づくりの支援や歩道の美装化や電線類の地中化などをはじめとして、「ロードプライシング」による交通転換の実施などが説明されました。その後、43号線に面した出来島小学校壁の場所で「光触媒による大気浄化」や高架道路下での「高活性炭素繊維による大気浄化」施設を見学しました。
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西淀川高校を訪問し、環境教育担当の辻先生のお話や「エコクラブ」の生徒さんから活動の紹介がありました。朝、7時には登校し校庭の清掃に取り組んだり、放課後も活動している紹介がありました。その後、菜の花畑や大根を栽培している箇所などを見学し、耕運機を実際に運転し、活動の様子も披露されました。
中国からの皆さんは、「高校生の将来の進路は?」や「外国の高校生との交流の感想は?」などの質問が出され、高校生の活動への関心が集まりました。

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最後に呂妍さんから高校生へ、感謝の「切り紙」が贈られました。 
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以前から尼崎南部の環境への取り組みに注目していました。話やインターネットを通じての知識は少しありましたが、現地を訪れ、そこで様々な取り組みを実施している方々からの説明を直接聞く機会が持てたのは幸いでした。行政と研究者の協力関係によって着実な成果を築き上げることを目の当たりにすることができました。環境を良くしたいという住民の願いを実現する大事な経験ですが、ここに至るまでは決して簡単ではなかっただろうと想像します。尼崎での取り組みをもっと学びたいと思いました。 
西淀川の見学は何度か行ってきましたが、高校生の元気な活動は、きっと中国からの皆さんにも新鮮な印象を持って迎えられたことと思いました。   
                                                    天野憲一郎

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2014年2月7日5:54 PM

日中環境問題サロン/セミナー②「環境弁護士の環境保護活動」(1/23)

日中環境問題サロン2014連続セミナー「中国環境NGO活動を聴く」
セミナー②「環境弁護士の環境保護活動」

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日時=2014年1月23日(木)18:00~20:30
場所=大阪弁護士会館510号室
内容=
①「弁護士―中国における環境保護のプロモーター」羅鋒 氏(弁護士、北連幇弁護士事務所、緑色漢江)
②「二つの訴訟から見る中国の環境訴訟の成長と困惑」夏軍 氏(弁護士、北京中諮弁護士事務所)
◆質疑応答・意見交換

セミナー2日目は、中国からの来日メンバーのうち2人の弁護士が中国における環境弁護士の活動について報告しました。会場には約30人が参加。

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①「弁護士―中国における環境保護のプロモーター」羅鋒 氏(弁護士、北連幇弁護士事務所、緑色漢江)
羅氏は、環境保護活動における弁護士の役割や、中国でより多くの弁護士が環境保護活動の参加している現状などを報告しました。

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②「二つの訴訟から見る中国の環境訴訟の成長と困惑」夏軍 氏(弁護士、北京中諮弁護士事務所)
夏氏は、具体的な2つの訴訟(海洋汚染訴訟/クロム汚染公益訴訟)の報告とともに、中国における司法の特徴や課題などを述べました。

今回は、参加者に日本の環境弁護士の方々がたくさん参加しており、質疑は、環境訴訟における立証責任や因果関係の問題などに及び、原告が十分な証拠を提出することの難しさや、資格のある機関の鑑定報告を重視することの重要性などが話し合われました。

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参加者アンケートには、次のような感想がありました。
・2人の講師(弁護士)の報告がすばらしく、最新情報やそれに関わる意気込みを感じました。内容の濃い議論ができたと考えています。日本でも水俣病や原発の事件を担当し、中国の環境問題についても関心を持っていますので、今後も関わっていきたいと思います。
・中国の環境問題の最前線の一端がわかり、大変興味深かったです。お2人の弁護士の問題意識が少し違うので、より議論が深まったと思います。
・貴重な報告と意見を聞くことができました。引き続く、中国内の環境訴訟、運動の動向を入手する窓口をつくってほしい。

記・鎗山(あおぞら財団スタッフ)

本事業は環境省委託平成25年度大気汚染経験等情報発信事業の一環です。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 2014年2月5日8:57 PM

日中・公害環境問題に関する研修プログラム(1/24)

日時=2014年1月24(金)11:00~13:00
場所=京エコロジーセンター

研修第4日目は、京都市伏見区にある京エコロジーセンターを訪問しました。
今回の来日メンバーには、中国での環境学習に携わっている方々が居られ、日本の環境学習施設を体験していただこうと企画したものです。
同施設は、平成9(1997)年12月に開催された「地球温暖化防止京都会議(COP3)」を記念して開設され、環境学習と環境保全活動の拠点として活用されています。

日本での経験を活かして、中国での環境教育施設・人材育成プログラムの普及にも協力しておられる、スタッフの岩松洋氏から同施設の成り立ち、活動、環境学習で大切にしていることなどの説明を伺った後、施設の見学に向かいました。

なぜ、生ゴミが臭わないの?

なぜ、生ゴミが臭わないの?

屋上にて、ソーラーパネルやビオトープ池を見学

屋上にて、ソーラーパネルやビオトープ池を見学

一人の人が一日に使う水の量は?ペットボトルの本数を見て驚く

一人の人が一日に使う水の量は?ペットボトルの本数を見て驚く

ゴミの展示。日本語が通じなくても伝わります。

ゴミの展示。日本語が通じなくても伝わります。

日本の教材や教本について説明中。中国でも取り組んでるそうです。

日本の教材や教本について説明中。中国でも教材づくりに取り組んでるそうです。

体験しながら学ぶこと、私も勉強になりました。
岩松さん、ありがとうございました。

記・藤江(あおぞら財団スタッフ)

本事業は環境省委託平成25年度大気汚染経験等情報発信事業の一環です。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 8:40 PM

日中環境問題サロン/セミナー①「水質汚染・草原保護・植林活動等を通じた環境保護」(1/22)

日中環境問題サロン2014連続セミナー「中国環境NGO活動を聴く」
セミナー①「水質汚染・草原保護・植林活動等を通じた環境保護」P1360253

日時=2014年1月22(水)18:00~20:30
場所=大阪駅前第2ビル4階「キャンパスポート大阪」

内容=
①「太湖流域を汚染するのは何者?事例シェア」方応君 氏(緑色江南公衆環境センター)
②「草原保護活動に於ける中国NGOの役割」呂妍 氏(北京天下渓教育センター)
③「緑色の友は中国天津市最初の民間環境保護団体(NGO)である」張涛 氏(天津緑色之友)
◆質疑応答・意見交換

今回、中国から来日したメンバー6人のうち3人がこのセミナーで、中国での各自の活動について報告をおこないました。会場には約30人が参加。

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①「太湖流域を汚染するのは何者?事例シェア」方応君 氏(緑色江南公衆環境センター)
方氏は、中国国内における企業のサプライチェーンによる汚染の責任を突き止めたり、川の汚染問題への取り組みなどを紹介しました。
方氏の活動は、NHK-BS1ドキュメンタリーWAVE「水質汚染と闘う~中国・ガン多発の村で何が起きているのか」にも取り上げられています(2013.12.7放送)。

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②「草原保護活動に於ける中国NGOの役割」呂妍 氏(北京天下渓教育センター)
呂氏からは、モンゴルでの草原保護活動として、調査や政策提言、遊牧民の生活を多くの人たちに知ってもらうための活動をおこなっていること、失われたコミュニティを取り戻すことの難しさなどがなどが課題としてあげられました。

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③「緑色の友は中国天津市最初の民間環境保護団体(NGO)である」張涛 氏(天津緑色之友)
張氏は、天津市最初の環境NGOとして、学生や社会人が多く参加しているワーキングホリデーの活動や環境教育の活動が報告されました。

各報告にたいする質疑応答の他に、全体的なこととしては、NGOとして課題になっていること、政府との関係について質問がありました。
それにたいし、中国側からは、「資金面に課題があること」、「NGOとして自立することをめざしている」、「行政とは協力関係を築くことが大事」、といった発言がありました。

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参加者アンケートには、次のような感想がありました。
・中国の環境NGOが着実に地域で活動を広げていることが新鮮でした。
・地元企業だけでなく発注元の多国籍企業にも加害責任を追及するという運動は、日本を含め国際的な連帯が可能な課題と思います。

記・鎗山(あおぞら財団スタッフ)

本事業は環境省委託平成25年度大気汚染経験等情報発信事業の一環です。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,国際交流 — aozorafoundation 公開日 5:58 PM
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