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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)が体験の機会の場に認定されました

「環境教育等による環境保全の取組の促進に関する法律(環境教育促進法)」(2011年6月に成立)には「体験の機会の場」の認定制度があります。
その制度を活用して、あおぞら財団付属西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)は体験の機会の場に登録することとなりました。
全国で11番目の認定となります。
基本的には自然体験の認定が主ですが、公害資料館がこのような認定をされたことに意義があると考えています。
この制度を活用して、大阪市および環境省との協働を進めていけるようにしたいと願っています。
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環境省リンク https://edu.env.go.jp/system/state_opportunity.html

大阪市リンク http://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000335483.html

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2016年1月5日1:20 PM

今週末に開催です 公害資料館連携フォーラムin四日市 12月11日~13日

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第3回 公害資料館連携フォーラムin四日市
※ 11日のフィールドワークおよび工場夜景クルーズは定員になりました

日程:2015年12月11日~13日
会場:四日市公害と環境未来館 〒510-0075 四日市市安島1丁目3番16号
じばさん三重(公益財団法人三重県北勢地域地場産業振興センター)
〒510-0075三重県四日市市安島1丁目3番18号
主催:公害資料館ネットワーク(代表:高田研 都留文科大学教授)
共催:環境省、四日市市、日本環境教育学会
後援:三重県、三重県教育委員会、四日市市教育委員会、三重県博物館協会
事務局:公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
環境省「平成27年度地域活性化に向けた協働取組の加速化事業」全国事業
参加費無料(フィールドワーク等、一部実費)

2013年に第1回の公害資料館連携フォーラムを新潟で開催し、2014年には富山で
第2回フォーラムを開催しました。この2年間、公害資料館ネットワークは全国を奔走し、
団体や施設間の合意を形成してきました。これまで主に被害者救済、裁判に向けられて
いた各団体の動きが「次世代につたえること」に向き合い、原因企業も含めて共に動き
始める転機を「公害資料館ネットワーク」が創出してきました。
第3回目の四日市のフォーラムでは公害資料館の「公害を次世代に伝える」協働ビ
ジョンを市民と共に議論していきます。

12月11日(金) 13:00-17:00 フィールドワーク(先着順)
四 日市公害と環境未来館、磯津など
17:00-19:15 工場夜景クルーズ(先着順)
12月12日(土) 13:00-14:30 基調講演
14:45-17:15 分科会
18:00-20:00 交流会(会場 THE CENTRAL)
12月13日(日) 9:30-12:00 分科会
13:00-15:00 全体会

【基調講演】地域における学びの場のつくり方 花井 裕一郎 さん
演出家 福岡県生まれ。映像ディレクターから転身。現在、図書館やまちづくりのプロ
デュースを行っている。2009年~2012年、小布施町立図書館まちとしょテラソ館長。著書『はなぼん~ワク
ワク演出マネジメント~』

【分科会1】 12/12 フィールドワーク
タイトル 地域の資源を活かした学びの場の展開
ゲスト 嵯峨創平さん(岐阜県立森林文化アカデミー)
担当委員 西村仁志(広島修道大学)藤原園子(みずしま財団)
地域に存在する、あるいは埋もれている歴史や文化資源に光をあて、それらをつないで学びの場を創出する仕掛けを考えましょう。日本の各地で地域づくりや住民参加型の調査に関わってこられたゲストから実践手法を学びます。

【分科会2】 12/12 企業
タイトル 企業との信頼関係づくりに向けて
ゲスト 新潟:あがのがわ環境学舎 四日市:四日市公害と環境未来館 西淀川:あおぞら財団 など
担当委員 五十嵐実(日本自然環境専門学校/(一社)あがのがわ環境学舎)清水万由子(龍谷大学)
原因企業と被害者・地域住民が、ともに公害の経験と向き合い、公害のない未来に向けて対話ができる信頼関係づくりについて、各地での取組み報告を行います。企業と公害資料館が、何を目指してどのように協働を進めていけばよいかを議論します。

【分科会3】 12/12 学校1
タイトル 公害教育メイド・イン・四日市
ゲスト 土井妙子さん(金沢大学)、田中敏貴さん(四日市市立下野小学校)
担当委員 高田研(都留文科大学)五十嵐有美子(近畿大学)
フォーラム開催地・四日市で取り組まれてきた公害教育の歴史をあらためてたどります。また四日市の学校で行われてきた公害教育の具体的実践報告を受け、公害の教訓を子ども達にどう伝えていくのか、今後、公害教育をどう広げていくことができるか、考えます。

【分科会4】 12/12 マネージメント 対象:公害資料館ネットワーク関係者
タイトル 協働がうまれる会議をどうつくるのか?
ゲスト 宮道喜一さん(NPO法人まちなか研究所わくわく副代表理事・事務局長)
担当委員 川中大輔(シチズンシップ共育企画代表)
「協働」や「連携」の必要性が各所で唱えられていますが、「でもなぁ…」と難しさを感じている方も少なくな
いでしょう。立場も考えも異なる人々が協働に向けて話し合っていくためには、どのような場のデザインやマネジメントが必要なのでしょうか。沖縄のまちづくりで
実践されている「地域円卓会議」を手がかりに、そのポイントを学びます。

【分科会5】 12/13 学校2
タイトル 公害資料館で創ろう!公害教育の未来
ゲスト 安藤聡彦さん(埼玉大学)、四日市再生「公害市民塾」
担当委員 高田研(都留文科大学)五十嵐有美子(近畿大学)
四日市ではこれまで、市民の力で公害教育の実践が支えられてきました。その取り組みに学びつつ、公害資料館という「場」を活かした公害教育の可能性を考えま
す。全国の公害資料館ネットワークへのアンケート結果も参考にしながら、ゲストとともに、公害資料館と「学校」の協働についてビジョン(未来展望)を探ります。

【分科会6】 12/13 資料保存
タイトル 資料の収集・整理・公開のガイドラインを考える
ゲスト 澤井余志郎さん(公害を記録する会)
担当委員 小田康徳(西淀川・公害と環境資料館)林美帆(あおぞら財団)
公害の資料は個人情報を多く含み、公開の判断に迷います。しかし、その資料は公害に関わった人達の思いが込められています。澤井余志郎さんから公害資料についてお話を伺い、公害資料館で話し合った資料の公開共通ガイドラインについて議論をします。

【分科会6】 12/13 展示
タイトル “対話”を生み出すワークシートを考えてみよう
ゲスト 中村千恵さん(三重県総合博物館(MieMu)学芸員)
担当委員 北村美香(株式会社ノルテム役員)
全国にある公害資料館は、その成り立ちや各館のメッセージも多岐に渡ります。各館の考え方や、地域で活動する団体の皆さんの思いを共有し、展示を活用したワークシートを参加者と一緒に作ることを通じて、資料館が利用者にとってよりよい場となるために何が必要かを考えていきます。

【公害資料館ネットワーク】
・尼崎市立地域研究史料館 ・尼崎南部再生研究室(あまけん) ・神通川流域カドミウム被害団体連絡協議会(清流会館)・一般社団法人あがのがわ環境学舎 ・一般社団法人水俣病センター相思社 水俣病歴史考証館 ・北九州市環境ミュージアム・公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団) ・公益財団法人水島地域環境再生財団(みずしま財団) ・公害被害者総行動実行委員会・国立水俣病総合研究センター 水俣病情報センター ・富山県立イタイイタイ病資料館 ・新潟県立環境と人間のふれあい館―新潟水俣病資料館―・法政大学大原社会問題研究所・環境アーカイブズ ・水俣市立水俣病資料館 ・四日市公害と環境未来館 ・立教大学共生社会研究センター

申し込み先:四日市公害と環境未来館
TEL:059-354-8065 FAX:059-329-5792
メール:kogaishiryokanrenkeih27@city.yokkaichi.mie.jp

氏名
住所
フォーラム参加ご希望の分科会名と番号(先着順。人数調整あり)
12日 第1希望      第2希望
13日 第1希望      第2希望
TEL
ファックス
メール
アドレス
フィールドワーク(バス代 1,000円) 申込する 申込しない
工場夜景クルーズ(3,000円) 申込する 申込しない
交流会 (4,000円)申込する 申込しない

Filed under: イベント案内,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2015年12月7日1:19 PM

資料館だより54号(2015年12月号)を発行しました。

資料館だより54号を発行しました。

エコミューズやあおぞら財団に配架しています。

資料館だよりNo.54(2015年12月号)

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PDF版はこちらからどうぞ

資料館だより54号表

資料館だより54号裏

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2015年12月4日2:25 PM

徳島で西淀川公害のパネル展を開催しました!

去る8月7日~23日、徳島県立人権教育啓発推進センター(あいぽーと徳島)で、特別展示「環境汚染がもたらす健康被害、人権侵害 ~人権の視点からの地域再生~」が開催されました。
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あいぽーと徳島では、数年前に「水俣病の歴史的経緯と環境の再生に向けた取り組み」を通して「環境問題と人権」を学ぶ特別展示を開催されていて、「他の環境問題についても人権の視点で考えたい」ということで、今回、あおぞら財団にパネル展の依頼をいただきました。

あいぽーと徳島の「展示・交流スペース」で、あおぞら財団のパネル「公害 みんなで力をあわせて」を中心に、「大気汚染問題Q&A」や「大気汚染公害患者の証言」のパネルを追加し、あわせて公害資料館ネットワークの活動を紹介しました。
また、夏休み期間で子どもの利用も多いことから、小学五年生向けにあおぞら財団が作成した視聴覚教材「手渡したいのは青い空 ~未来からのメッセージ~」を展示コーナーで上映しました。
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期間中の8月20日、記念講演として「大気汚染公害と人権侵害 -大阪・西淀川公害と裁判―」と題し、あおぞら財団の林が講演しました。

大気汚染問題や公害について、はじめて聞く方にも関心をもってもらえるように、講演の間には「公害クイズ」を交えました。

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第1問「環境基本法に規程されている典型7公害とは、大気汚染、水質汚染、土壌汚染、騒音、悪臭、地盤沈下とあとひとつはなんでしょう?」

三択で挙げられた選択肢は「1.放射性物質」「2.アスベスト」「3.振動」です。みなさん、わかりますか?(答えは文末でご紹介します!)

講演では、西淀川公害の概要の解説と、人権の観点から公害患者さんの受けた被害が健康被害に留まらず生活全般に及んだ点についてお伝えしました。

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現在の大気汚染問題として知られているPM2.5について、日本での環境基準設定は意外と最近で、2007年の東京大気汚染公害裁判の和解によって約束されたものであると説明。徳島県の発表している大気環境の状況をみると、徳島でもPM2.5が環境基準を上回ることが年に数日あることなどをご紹介すると、「徳島はきれいだと思っていた」と、参加者の方は驚いておられました。

また、大阪府で行われている、排出基準を満たさないトラック・バス等の流入車規制については、多くの参加者がご存知で、大阪府を走れなくなった車が他の地域で走り、大気汚染を引き起こすという問題について話し合いました。

講演には、徳島の一般市民に加え、環境行政に携わる方や、大学で大気汚染公害について調べている学生さんが夏休みを利用して参加してくれました。
講演終了後、個別の質問に来られ、大気汚染問題についての関心の高さを感じました。

公害問題について、環境の観点からだけでなく、人権の観点から見直すことで、新たに関心を持つ人が広がる可能性を感じました。(栗本)


公害クイズの答え:3.振動

*あおぞら財団では、今回ご紹介した「公害クイズ」をはじめ、公害の参加型教材づくりに取り組んでいます(地球環境基金助成事業)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,他団体,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2015年10月26日3:37 PM

東アジア気候変動ワークショップおよび蛍光灯回収日中専門家交流会(中国:天津)に参加しました

2015年9月21~22日東アジア気候変動ワークショップ
2015年9月23~24日蛍光灯回収日中専門家交流会
2015年9月24日廃食油から石けんを造るプロジェクト推進会及び科学宣伝講座
以上の日程のプログラムに参加してきました。東アジア気候変動ワークショップは参加者としてですが、蛍光灯と廃食油は専門家として講義をいたしました。

東アジア気候変動ワークショップは日中韓の環境NGOが集まり、来年のパリのCOP21に向けて各国の対策を聞き、NPOの共通ステートメントを出すことで合意されました。
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日本の報告は気候ネットワークの桃井さん。理路整然とした報告でとってもわかりやすかったです。どうして石炭発電がよくないのか、わかりやすく説明がありました。
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夜の交流会では15周年のお祝いの会がありました。
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東アジア環境情報発伝所が中心となって行われてきた交流会ですが、直接顔を合わせてお互いの経験を交流し、共に声を上げることの大切さをかみしめた夜でした。

2日目は、天津郊外にある環境に配慮した村を訪問。民家レストランと植林への水やり、有機農法に使っている蟹を釣る体験をしました。ここで植林活動をしているのが天津緑の友という環境NPO。あおぞら財団に訪問してもらったこともあります。
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中国語ですが、イベントの記事が配信されています。

23日~24日の蛍光灯改修のプログラムは天津技術開発区に移動です。「泰達(TEDA)」です。そうです、爆発事故があったところです
日本の専門家として、鶴田和仁さん(医師、水俣病の医学について)、大石一裕さん(GEC、大阪市の蛍光灯回収について)、小原剛さん(野村興産、水銀処理)とあおぞら財団の林美帆(環境NGOの役割)がお話しするというものです。
参加者は中国全土の環境NPO。
主催は天津経済技術開発区環境保全協会
協力が北京環友科学技術研究センター
日本大使館が金銭支援をしています。
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私もきちんと発表しました。
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「私の地域も公害で苦しんでいる」という感想がいろいろと出てきました。汚染物質の測定をどうするかということが焦点になります。日本では市民運動でも測定し、行政も測定の義務があり、情報を公開していますが、中国はそうではありません。ようやくPM2.5のデータが公表されていますが、汚染が問題になったときに、分析会社にお願いすることになるとお金がかかります。こういうところで日本では研究機関や医者が協力を惜しまない様になっており、市民運動を支えるわけですが、中国ではなかなか専門家の協力が得られないことが難しいのではないかと感じました。

それから廃食油から石けんを作るの交流会は、急に決まった交流会で、私も中国に行ってからパワーポイントを用意しました。
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中国ではツイッターもグーグルはだめ。もちろんフェイスブックもダメ。なので、最近フェイスブックに更新していた菜の花の写真が取り出せないという事態に!!
中国というのは、突然物事が変わるし、臨機応変に対応しなければならないし、本当に逞しくならざるを得ないと思いました。
中国の環境NGOの石けん作りもなかなかうまく動いているようです。月餅の入れ物を使ったり、工夫して取り組んでいる様子の報告を聞きました。

会場は図書館と公文書館を兼ね備えた档案館で開催されました。
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皆さんが知りたいのは中国の大気汚染の状況だと思いますが、なかなか厳しかったです。
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写真にうまく汚染が写らないところが厳しいのですが、24日は汚染がひどくてPM2.5が187μg/m3との報告がありました。日本では70μg/m3を超えると外に出てはいけないといわれます。本当に胸が痛くて、せきが止まらなくて空気が重く大変でした。においがしないところが怖いです。
それでも、レンタル自転車が町中にあるなど、車に依存しない街づくりを目指してはいるみたいです。
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そうはいっても自動車が多かったです。

今回の取り組みは北京環友科学技術研究センターの李力さんがコーディネーターでした。李力さんはあおぞら財団の中国環境NGOとの交流でもお世話になっている方です。最後にうれしいプレゼントをいただきました。
中国の中学校の環境の教科書です。
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フードマイレージ買物ゲームも、大気汚染の歴史も、廃油せっけんも全部載せてくれています。これまで交流してきた成果がこうやってあらわれてくるのはうれしいですね。
これからも、交流を続けることで、両国の環境がよくなればと願っています。(林美帆)

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