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みんなで公害を学びあおう 福島原発の被災者と西淀川大気汚染の被害者から

日時:2015年7月19日(日) 13:00-16:00
あおぞらビル3階グリーンルームにて開催しました。参加者は35名でした。
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大学生から、弁護士さん、先生やNPO関係者など、多種多様な人たちが集まってくれました。

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福島からと、茨城からの避難者の3名のお話しがありました。
地震の被害の大変さ、その後に起こった原発事故、情報が錯綜している中で、どうやって避難してきたのかを短い時間のなかでお話ししてくれました。
私は、前で聞き手をしていたのですが、前列に西淀川公害の患者さんたちが座っていたのですが、福島・茨城からの避難者の皆さんへの共感が伝わってきました。公害患者さんだからこそ、困難な状況が分かるのだと思いました。新鮮な驚きでした。

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西淀川の患者さんは5人です。普段から語り部をしている永野さん岡崎さん池永さん山下さんに加えて、普段は語り部をしていない荒井さんも登場です。
西淀川の被害のお話しはもちろんですが、どうして裁判を始めたのか、運動を続けてどうだったのかを話してくれました。

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お話を聞いた後は、質疑応答をしてから、各グループに分かれて、原発の避難者と西淀川の公害患者との共通点について議論をしました。
白熱して「時間が足りない!」との声もありました。

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最後に、西淀川公害患者の永野さんから「あんたらは逃げたんやない」との力強いお言葉がありました。

感想から
・「怒り」という点が運動を続ける原点となること。
・運動はやろうと思えばいろんなやり方があること
・共通点と学びが、本当に多かったです。
・”被害”の内容は違うけれど、当事者同士で通じあうものがあったように見えました。
・教科書的な事実だけではなく、それぞれに違った事情・ストーリーがあり、それぞれが様々な思いで向き合っていることが分かった。
・情報の大切さ。疑うことの必要性。人間的な強さを感じました。
・今まで知らなかったこと、テレビやその他の報道では聞くことのできなかったお話を聞くことが出来て本当に良かったです。
・当たり前の生活が奪われたことへの怒りが同じ
・子供のために当たり前の環境を取り戻したい気持ち
・工夫とねばりで多くの人を動かせたことが今日につながっていると感じた
・「患者ががんばるから周りが動く」とか「手をゆるめたらアカン」とか、患者さん自身の運動への熱意が永く続けられる要因と思いました。

この取り組みは、西淀川公害の研修の再検討の一つとして企画したのですが、西淀川公害の学びの可能性を教えてくれたように思います。
お話しして下さった福島原発の避難者のみなさん、西淀川公害患者と家族の会の皆さん、参加者の皆さんありがとうございました。(林)

地球環境基金助成事業

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2015年7月29日2:11 PM

7/3 授業実践報告 どう教えてる?「西淀川公害」~高校編~

前回の実践報告の様子

前回の実践報告の様子

環境教育の原点とも言われる公害教育は、被害が深刻だった1960年代~70年代に活発に取り組まれましたが、その後、下火になっていました。
しかし福島原発事故以降、かつての教訓から学ぶことへの関心が高まっています。
あおぞら財団では、「ドコモ市民活動団体への助成(環境分野)」を受け、改めて公害をどう教えるか、考える場を企画しました。

西淀川公害の歴史を踏まえつつ、ユネスコスクールとしてESDの視点をもって環境・公害教育に取り組んでいる西淀川高校でのこれまでの実践報告と、前回の大阪市立磯路小学校の実践報告のふりかえりを行います。

積極的なご参加、お待ちしています。

◆◇◆ 授業実践報告 どう教えてる?「西淀川公害」―高校編― ◆◇◆

日 時 2015年7月3日(金)15時00分~17時00分

場 所 あおぞらビル3階グリーンルーム

内 容 報告「西淀川高校での公害に関する授業実践について」
門谷充男さん(大阪府立西淀川高校)
・前回(5/10)のふりかえり(大阪市立磯路小学校での実践教材・資料等の共有)
*前回の様子はコチラ
・西淀川での公害授業案作成にあたって意見交換

参加費 無料

その他 資料準備の都合上、参加をご希望の方は、あおぞら財団まで事前にご一報ください。

◆連絡先
公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
担当 栗本知子
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1 あおぞらビル4階
電話 06-6475-8885
FAX06-6478-5885
メール webmaster@aozora.or.jp
URL http://aozora.or.jp/

市民活動団体への助成環境_バナー(150px-60px)

Filed under: あおぞらプラン,イベント案内,環境学習,西淀川公害授業,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2015年6月29日5:58 PM

第53回IATSSフォーラム1日目(6/18)

6月18日~21日の3日間、IATSSフォーラムのプログラムの一環でASEANの9カ国18人の研究生の受け入れをしました。
このIATSSフォーラム公益財団法人国際交通安全学会がASEANの優秀な若いリーダーが約2カ月にわたって日本で行う研修です。3日間西淀川にも訪れ、あおぞら財団で研修をしました。

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職員による説明中。

まず、西淀川公害が一体どのようなものか、地域再生とはどのようなものか、またあおぞら財団についての話がありました。昔の西淀川の写真をスライドで流すと、研修生の方たちは驚いた表情を見せていました。日本にも空が見えないような時があったと想像が付かないのかもしれません。
Q:あおぞら財団の取り組みでもあるとは、CO2排出量削減のために行っているのか?燃料を減らすために行っているのか?
A:エコドライブはCO2排出量削減も、燃料削減も両方の意味を持っている。急発進・急ブレーキを控えることで、一台のトラックからのCO2削減も燃料削減も行える。また、CO2全体を削減するために古い車の規制なども行える。
Q:あおぞら財団が地域社会とともに地域を作ってきたが、どのぐらい成果が出ているのか?また成果をはかる指標はあるのか?
A:どれぐらい成果が出たか、それをはかるような指標はない。ただ、近年西淀川は人口が増加している。人口が増えているということは、西淀川が住みやすい地域だということではないか。西淀川に住んでいる人たち全員で地域を作ってきたということになるのではないだろうか。

 

西淀川公害裁判の弁護士であった村松昭夫弁護士から裁判の話を聞きました。
村松弁護士からはなぜ大気汚染の裁判が難しいのか、また西淀川公害の裁判の難しさについてなどの話をしてもらいました。実際に西淀川からは離れた工場や企業から排出されたNOxなどが中心となっていたため、因果関係の証明がとても難しかったそうです。実際に研修生の国でも公害が起こっているので、とても真剣な様子で話を聞き入っていました。

裁判について話していただいた村松弁護士。

裁判について話していただいた村松弁護士。

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メモを取りながら真剣な様子で聞き入っています。

Q:フィリピンでも現在大気汚染が問題になっており、予防措置はとっている。今後自国でもなくしていきたいが、日本の国や自治体では大気汚染防止に対しての法律はあるのか?
A:現在日本には国にも自治体にも大気汚染などの公害防止のための法律は多くある。汚染物質の総量をはっきりと明確化することによって、どのような対策をするか決めることが出来る。その対策を利用して、全体の汚染物質の総量を減らすことが出来る。また公害健康被害補償法のように、公害認定された患者への補償費や治療費を加害者側である企業が負担をする。そうした制度と作ることで企業側も負担を減らそうと対策を練るために、汚染物質を減らすことが出来る。そういった制度や法律を作ることは、汚染物質を減らすのに有効な手段となっている。
Q:勝てないと思われていた西淀川の裁判が勝てた一番の要因は一体何か?
A:裁判に勝てた要因は立場によって異なってくるため、一つだけではない。一つあげるとすると、裁判官をどのように説得をさせるかという点が挙げられると思う。裁判官を説得させるにも
1)裁判官の人間的な思いや気持ちといった心の部分を揺らす必要がある。
2)公害患者の受けた被害の理不尽さを訴えることで、裁判官の持つ正義の心をしっかりと持たせることが重要である。
3)国や大企業を相手取る裁判では、裁判官が被告を相手に勇気のある決断を出せるような世論の流れを社会全体に持たせる必要がある。
以上の点で裁判官を説得させることが大切だったのではないか。

 

公害患者さんからは永野千代子さん、山下晴美さんを迎えて当時の話や経験についての話をしてもらいました。永野さんはご自身や家族の被害の、山下さんは旦那さんの被害の辛さや苦しさについて話をしてもらいました。研修生の方は話を聴き逃さないように聞き入っていました。

話をしてくれた山下さん(写真左)と永野さん(写真真中)

話をしてくれた山下さん(写真左)と永野さん(写真真中)

研修生からは質問が続きました。

研修生からは質問が続きました。

Q:西淀川公害の裁判を行うために、どのように患者を集めたのか。患者会を作るのにNPOのような団体が入って患者を集めたのか。また、公害患者が裁判を行うと決めて進んだいきさつにはどのようなものがあったのか。
A:患者会を作るのにはNPOのような団体は入っておらず、患者会自体がNPOのような働きを持っている。西淀川の病院の医師も働きかけてもらい、患者を集めた。裁判を行ってきたいきさつには、何が理由で空気が汚れ、なぜ私たちが病気になったのかを知りたかったから裁判を起こした。
Q:裁判に原告側が勝訴した理由には何があったのか。
A:それは自分たちの子どもや孫、ひ孫の世代には青い空を手渡したいという強い思い、勝たなければいけないという強い思いがあったのだと思う。

 

午後からは歌島橋交差点にて国土交通省のの方に来てもらい、道路対策について話を伺いました。裁判後に行われた騒音対策や交通流対策などの説明をしてもらいました。

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歌島橋交差点での説明の様子。

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あおぞらイコバにて質疑応答中。

Q:騒音対策などの道路対策技術は、日本の他の件でも利用をされているのか?
A:遮音壁などの騒音対策はほぼ同じものが日本全国でも活用されている。だが、光触媒による大気浄化などの技術は大気汚染がひどい地域でのみ使われている。今後は西淀川で使われているような対策を他の地域でも採用する可能性はある。
Q:地元住民と行政側が話し合っていると言っていたが、行政側から声をかけたのか。それとも住民側から声をかけたのか。
A:西淀川地域では行政側で汚染状況や現状についてのデータをそろえてから、住民側に声をかけるという形をとっている。だが、住民側から話し合いの場を設けられても拒否することはない。

 

その後、9人ずつの班に分かれました。A班はタンデム自転車を利用して大野川緑陰道路を通って矢倉海岸までいく間、B班はグループワークを行いました。A班があおぞら財団まで戻ってくると、次はB班がタンデム自転車に乗り、A班がグループワークを行いました。
どちらの班もタンデム自転車にのって淀川までのサイクリングをとても楽しんでいたようです。

A班の皆さん楽しそうです。

A班の皆さん楽しそうです。

A班矢倉海岸にて。

A班矢倉海岸にて。

B班は淀川と一緒に。

B班は淀川と一緒に。

グループワークについても、感想や自分の国の公害・環境問題について真剣に意見の共有を行っていました。最後に全員での共有を行いました。真剣に話し合った内容の共有をし、1日目の研修は終了しました。

真剣に話し合っています。

真剣に話し合っています。

たくさん書き込んでいる姿が分かります。

たくさん書き込んでいる姿が分かります。

全員で最後に共有をしています。

全員で最後に共有をしています。

たまに笑いを交えての発表でした。

たまに笑いを交えての発表でした。

 

天気も蒸し暑く、慌ただしい日程の中でしたが研修生の方々は真剣な様子で話に耳を傾けていました。
1日目の最後にはあおぞら財団が定期的に行っている「あおぞら野菜市」で出店しているさんと、ハラール料理を取り扱っている大阪ハラールレストランさんから料理を用意してもらい、あおぞら財団の職員と懇親会を行いました。食事を囲ってわきあいあいと話も出来ました。
こうして交流をすることも出来るのも、いい体験になりました。

フォーラム2日目のブログはこちらから。
(松ヶ平)

7/19 みんなで公害を学びあおう 福島原発の被災者と西淀川大気汚染の被害者から

日時:2015年7月19日(日) 13:00-16:00

場所:あおぞらビル3階グリーンルーム
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1
JR御幣島駅11番出口すぐ
定員 40人 要申込(7/17まで)託児あり
http://aozora.or.jp/accesscontact
主催:あおぞら財団
協力:大阪市立大学除本理史ゼミ
地球環境基金助成事業

オプション:2015年7月19日(日) 16:00-17:00
西淀川フィールドワーク
解散場所 阪神なんば線出来島駅
みんなで公害を学びあおう チラシ_ページ_1
みんなで公害を学びあおう チラシ

大阪西淀川は、工場と自動車の排ガスによる大気汚染公害に悩まされた地域です。公害患者が裁判に立ちあがり、21年の長きにわたって国と企業と戦い、裁判に勝利しました。裁判の和解金は地域再生に活用され、まだ自動車による大気汚染の問題を残しつつも、患者・住民・行政・企業の協力した取り組みで街は改善され、子育て世代を中心に人口が増えています。
現在の大きな公害問題は、福島の原発問題です。福島の原発関係の訴訟は21にも上り、原告数は1万人を超えました。大阪にも福島原発の被害を逃れて避難してきた人たちが多く、その方々も裁判を提訴しています。
公害の問題はどこにあるのか、共通点があるのか。関西在住の福島の被災者と西淀川公害の裁判の原告のみなさんからお話を伺うことで、公害について考える時間を持ちたいと思います。

<オプション> 西淀川フィールドワーク
移動:徒歩 歩きやすい靴でご参加ください
あおぞら財団→大野川緑陰道路→関西スーパー→あおぞら苑→千北診療所→43号線→出来島小学校(大気汚染の測定所)→出来島駅

<連絡先>
公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団) 担当:林
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階
TEL06-6475-8885 FAX06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント案内,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2015年6月23日7:39 PM

大阪大学未来共生博士課程フィールドワーク(5/29)

5月29日(金)に大阪大学未来共生博士課程の学生さんのフィールドワーク受け入れを行いました。
総勢15名の学生さんと加島駅前から、西淀川区内をバスで見て回りました。

竹島の工場地帯や佃の町の中をバスで見て回り、バスから窓を開けて車の排気ガスの臭いがするか確認している学生さんもいました。
また、バスの中では住宅外の中にある工場や、工場地帯を見て話し合う声がバスの中で聞こえました。

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国道43号線を淀川方面へと走ると、一度出来島小学校で下車をして道路対策についての説明を受けます。
実際に43号線沿いで話をするので、声を張り上げなければ聞こえません。
「どのような対策がとられたのか探してみてください。」と言われると何人かで集まって相談をしていましたが、なかなか難しかったようです。

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再びバスに乗ると、関西スーパーまで移動しました。
ここから大阪大学の学生さんは3人1組になり、西淀川の人にヒアリングをしました。
淀川通り沿いか、大野川緑陰道路を使ってあおぞら財団へ帰る途中で話を聞かせてもらうという形になります。

各班が全員あおぞら財団へと帰ってくると、聞いたお話と感想についての共有をしました。

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グループ1

・60~70代ぐらいの男性。
この方は「西淀川の好きなところはどこですか?」と聞くと、大野川緑陰道路や公園が好きだと話をしていました。また、阪神高速神戸線の高架下にある休憩できる場所を気に入っているそうです。大野川緑陰道路がまだ川だった頃はとても汚かったという話も聞かせてもらえました。

・60代ぐらいの女性。
この女性からは西淀川の気取らない、下町の雰囲気が好きだと話をしてくれたみたいです。マンションが増えつつある西淀川でも人づきあいが多いところも、西淀川の好きな場所としてあげてくれました。そして以前はどれぐらい空気が汚かったかと、昔の西淀川のことについても話を聞けました。

・感想
ちょうどヒアリングをした時間帯が午後3時ぐらいだったため、話を聞ける方が年配の方が多かったので若い方がどんな風に西淀川という地域を思っているのか気になりました。
ヒアリングをする時に「西淀川に住んでいて困ったところはありませんか?」と聞いたところ、「困ったことはないなぁ。」と返事がありました。それはまちづくりが西淀川で行われてきたためなのかと思いました。また、大気汚染公害があったけれど西淀川に住んでいるのも、まちづくりの成果なのかと思いました。

 

グループ2

・40代手前ぐらいの女性。
この女性は仕事の関係で西淀川へと引っ越してきた方でした。西淀川は以前よりも空気がきれいになり、トラックなどの大型車の交通量が減っていると話をしてくれました。交通の便が良い分、騒音に悩まされやすいけれど対策がきちんと取られているところを良い点にあげてもらえました。唯一早朝に走る貨物列車にだけ困っているそうです。
困っている点とは違うけれど、西淀川地域は地盤沈下の影響もあって海抜ゼロメートル地帯なので南海トラフ地震が起こるかもしれないと思うと怖いと言っていました。

・感想
西淀川という地域は大気汚染公害地域と知っていたけれど、想像をしていたよりもまちの人は優しく、空気もきれいでした。授業で西淀川へ来る前よりもイメージはとても良くなりました。町の中で将棋をしている人たちを見ていると、ほのぼのとした町だと思いました。
しかし、いまだに自動車から出る排気ガスの問題を抱えているのも、実際にまちの中を歩いて体感しました。また、関西スーパーを利用する外国人の多さを見ていると、外国人の人たちは地震や津波が起きた時の避難所などを知っているかどうか危機感を覚えました。彼らにもきちんと情報を伝えなければいけないと思います。

 

グループ3

・30代ぐらいの2人組。
この2人も西淀川へ引っ越してきたのだと話してくれました。西淀川に引っ越してくる前には周りの人に「西淀川は空気が悪いよ。」と聞かされていましたが、引っ越してきてみるといいまちだと思ったと話されました。
西淀川で困っているところには、敢えてあげるなら自転車のマナー違反をしている人が多いのが目立つと言っていました。

・感想
まちの中をバスで回っていると一戸建ての家が多く目立ち、キレイな家が多いなぁと思いました。悪いイメージが先だっていましたが、良い意味で西淀川は普通のまちだと思います。なのに、ヒアリングでもあったように他の地域では悪いイメージがどうしても抜けていないのはなぜなのか不思議に思いました。来てみると良いまちだと分かるので、悪いイメージが改善されていてもおかしくはないと思います。

 

グループ4

・関西スーパーの近くにあるガレージセールの店員。
この方は京都に住んでいて、週に1回西淀川にあるお店にまで仕事で来ているそうです。好きなところを聞いた時に、まず大野川緑陰道路をあげていました。他にも住んでいる人たちの人柄の良さや、人間関係の良さが西淀川の良さとしてあげられました。

・70~80代ぐらいの夫婦。
好きなところを聞くとご夫婦も大野川緑陰道路を最初にあげていました。緑がとてもキレイで四季を感じられるということが緑陰道路の良いところだそうです。そのためにはボランティアの人が定期的に掃除をしており、きちんと気を使っているのだなと話してくれました。ただ、もう少し緑陰道路にイスがあると便利だなぁとも言っていました。
困っている点としては、バスの便数が減らされて不便になったところと、バス停が汚いところをあげてくれました。

・感想
元気な人が多いまちだなと西淀川を見て回り思いました。緑陰道路が好きだと話してくれる区民の人を見ていると、風景を変えることによって住みやすいまちになったのかと思います。また、風景を変えるということでまちが作られてきたのだと歴史を感じられました。ですが、緑陰道路を見ていると人が歩く場所と自転車の走る場所が分かれていても、横断歩道などでぶつかりそうで心配でした。ご夫婦が言うとおり、緑陰道路にイスが少ないのも気にかかりました。

 

グループ5

・60~70代ぐらいの将棋をしていた男性。
この方に話を聞くと、大気汚染がひどかった当時に比べればマシだと言うお話をしてくれたそうです。

・将棋をしているのを見ていた男性。
昭和30年代に四国から引っ越してきた男性も、将棋をしていた男性と同じく空気が吸えるだけ今はいいという話をされたそうです。大阪に引っ越してきた当時は空気がひどく汚いことにとても驚いたそうです。また、今西淀川に住むことが出来るのが良いことだとも話してくれました。

・感想
今の西淀川はいろいろなことが起こり、それを解決してきた頑張りの蓄積なのだと思いました。しかし、地盤沈下やゼロメートル地帯の話を聞くと今後の震災対策を出来るだけ早くとる必要があると思いました。また、西淀川のように空気が段々とキレイになっていく地域もあれば、空気が悪く問題になっている所があるのが日本の現状なのだと思いました。

 

西淀川に来てもらい、話をしてみて良い印象を受けてもらえたのは本当に良かったと思います。
西淀川区以外に住んでいる人から、どのように見えるのか聞けたのは新鮮な機会でした。
次は大阪大学にて公害患者さんの話を直接聞くことになります。
また、西淀川の違う面を見てもらいたいと思います。

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(松ヶ平)

 

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2015年6月1日3:24 PM
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