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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

6/23京都産業大の焦ゼミの視察受入

6月23日(土)午前10時~午後1時で、京都産業大学の法学部、焦先生とゼミ生15名があおぞら財団を訪れました。

10時にJR御幣島駅に集合し、歌島橋地下道で西淀川の大気汚染や、今もまだ自動車による汚染は終わっていないことを説明しました。
説明を聞いた後、実際に西淀川で最も大きい?交差点、歌島橋交差点を見ました。
土曜と言うこともあり、交通量は少なめ。それでもたくさんの車が行き交います。

交差点の周辺で、国が自動車による公害への対策として講じたものを探すクイズをしました。

歌島橋交差点をみんなで捜索。なかなか見つかりません。
正解は大気汚染物質を測る測定局や、緑地帯の設置などでした。

そして大野川緑陰道路へ移動します。

大野川緑陰道路ができる経緯を埋め立てられ緑陰道路ができる前の大野川の写真を参加者に見せながら説明すると、
「今いるこの場所が、昔はこんなに汚れていたのか」と驚く参加者の声が聞こえてきました。

財団に戻り、公害運動の歴史やあおぞら財団の活動について勉強し、
実際に公害運動に参加している公害患者の和田美頭子さんが、公害や運動について話をしました。

ぜんそくの症状や、運動に取り組むようになったきっかけ、地域の人からぜんそくや公害について理解されなかった経験などを語ってくれました。

その後、グループワークを実施。



今回の訪問で感じたことを共有し、これから自分に何ができるのかを考えるワークを行いました。
語り部でお話してくれた和田さんもその様子を見ていきました。

「公害について多くの人に理解してもらうことが必要」
「家に帰って、まずは家族に話をしたい」

などの感想や意見が見られました。
今回の経験が今後の学校での学びや、社会人生活の中でどのように活かされるのか、楽しみです。

記:相澤

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2012年6月25日8:35 AM

小山仁示先生 ご逝去されました。ご冥福をお祈りします。

小山仁示先生が、2012年5月26日にお亡くなりになりました。81歳でした。
小山先生は、『西淀川公害』をまとめ、西淀川公害裁判を歴史的に検証する証人となってくれた学者です。

その後、あおぞら財団設立時に資料館構想を考えるときに中心となって下さり、
「一番大切なことは、資料を保存することだ」と主張されました。
この言葉があって、あおぞら財団では資料の保存に力を入れ、
各地の公害地域の資料保存状況を確認したり、
ネットワークを作る取り組みを行うことになりました。
公害問題と歴史学–公害問題資料保存をめぐって」という一文を寄せて下さっているので、
よかったら、読んでみて下さい。

公害の資料館というと、展示施設のみになる場合が多いのですが、
西淀川ではまずは資料保存を掲げた事もあって、
公害資料の整理、活用について取り組む事ができました。

小山先生あっての西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)だったと思います。
心よりご冥福をお祈りいたします。(林)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2012年6月4日5:50 PM

大阪民医連医学生 視察受け入れ

日時:2012年6月3日(日) 10:00~15:00

大阪民医連の職員さんと学生さん、合わせて14人でフィールドワークを行いました。

テーマは「公害」と「エネルギー問題」です。

午前中は資料やパワーポイント、ビデオを用いて、西淀川公害及び自然エネルギーについて学んでもらいました。

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続いて、公害患者の岡崎久女さんにお越しいただきました。

ぜんそくの苦しさ、当時の周りの目や、それでも原告となったいきさつなどをお話していただきました。

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最後に学生たちに「患者の声を聴く医師になってほしい」と願っておられました。

質疑などの後、学生たちで感じたこと、学んだことを討論、発表しました。

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「公害=死につながる、とはイメージしていなかった」

「(医師になったら)患者さんを機械的に診るのではなく、一人一人の背景まで含めて診れれば」

「講義やニュースで情報を得るだけでなく、現地へ行くなど自分で見聞きすることが重要」

など、患者さんの声を聴いたことにより、多くのことを得られたようでした。

午後からは車で移動し、東淀川区の特別養護老人ホーム「さわやか苑」さんの太陽光発電の見学に向かいました。

さわやか苑の屋根についている太陽光パネルは、独立行政法人NEDOと自治体の補助金及び地域住民の方々の寄付を募って設置した「市民発電」です。おそらく大阪市で唯一と思われます。

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こうした施設への太陽光パネルの設置に、皆さん感心しておられました。

短い時間ではありましたが、

医学生のみなさんが医者になったとき、何を思い、どう患者さんと向き合うか、

また一人の人間として社会(エネルギー問題等)とどう関わるかのヒントを得てもらえたかなと思います。

将来、患者さんのことを第一に考えてくれるお医者さんになってくれるといいですね。

(インターン 平田)

シンポジウム 環境教育をラディカルに問い直す 7月7日

2009年から実践してきた「公害地域の今を伝えるスタディツアー」も「未来への公害教育」として取り上げられます。
____________
日時:2012年7月7日(土曜日)13時から(17時30分終了予定)
場所:京都精華大学 清風館103教室
 (京都市営地下鉄「国際会館駅」下車、スクールバス(10分ごと発車)で7分、
  または、叡山電鉄鞍馬線「京都精華大前」下車すぐ

  大学へのアクセスマップ 
http://www.kyoto-seika.ac.jp/about/access/

 (主催:京都精華大学人文学部 環境教育指導者養成プログラム)

コメンテーター:第一部 林浩二さん(千葉県立中央博物館)
        第二部 田中毎実さん(武庫川女子大学(京都大学名誉教授))

パネリスト:今村光章さん(岐阜大学)、岡部美香さん(京都教育大学)、
      高田研さん(都留文科大学)、細川弘明さん(京都精華大学)ほか

これまでの環境教育の枠組みを根本から問い直し、持続可能な未来社会の実現に貢献できる環境教育にはなにが必要かを環境思想と教育哲学の立場から探ります。井上有一・今村光章編『環境教育学 ― 社会的公正と存在の豊かさを求めて』(法律文化社、<http://www.hou-bun.com/cgi-bin/search/detail.cgi?c=ISBN978-4-589-03408-3%EF%BC%9E、2012年4月刊)を手がかりに、環境教育がもつ可能性を追究し、そこに新しい意味を見いだし、未来志向の環境教育がもつ世界の飛躍的拡大を図ります。

【サブテーマ:第一部「持続可能で公正な社会を求めて」(ラディカルであることの意味、未来への公害教育、学校における開発教育、ポスト・フクシマ時代の環境教育)、第二部「共にいまを生きる豊かさを求めて」(詩的に大地に住まう、大人の論理を超える子どもの遊び体験、『モモ』が語る生命の時間、「無為」の生み出す存在の豊かさ)】

ご参加くださる場合、下記まで事前にご連絡いただけますと幸いですが、参加申し込みなしで当日おいで下さってもかまいません。参加費は不要です。よろしくお願い申し上げます。

連絡(問い合わせ)先:井上有一(京都精華大学)
      <apsaras@kyoto-seika.ac.jp> 
  606-8588 京都市左京区岩倉木野町137 

Filed under: イベント案内,西淀川公害授業,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2012年5月28日2:31 PM

大阪市立大学 除本ゼミ受け入れ

2012年5月27日15:30-18:00
大阪市立大学の除本理史先生と、3回生のゼミ生3人とフィールドワークを行いました。
出来島駅に集合して、43号線、千北診療所、あおぞら苑、大和田街道、大野川緑陰道路、あおぞら財団というコースです。
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日曜日なので、車が少ないです。
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除本先生は、あおぞら苑1号店はご存じだったのですが、2号店は初めてで、立派な外観と露天風呂、そしてお庭に驚いておられました。
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最後は、あおぞら財団と一緒に何ができるかなと相談しました。
市民共同発電所に取り組みたいねという話しになりましたが、さてさて、どうなることか、これからの展開が楽しみです。
(林)

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