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ブログカテゴリー » イベント報告・ホームページ更新

台風後の西淀川を歩く 探鳥会開催(9/22)

9月22日(土)、日本野鳥の会大阪支部の杉田リーダー・西野リーダーなどのご協力の下、矢倉海岸・緑陰道路探鳥会を開催しました。
この日の朝、大阪市内では雨が降っていたこともあり、参加者は大人7人・子ども2人の計9人と少し少人数でしたが、幸い、探鳥会の間は雨に降られず、かえって快適な気温の中で矢倉海岸まで歩きました。

台風で流れ着いた流木で鳥たちが休んでいました

台風で流れ着いた流木で鳥たちが休んでいました

台風21号は西淀川に大きな被害をもたらしました。この探鳥会でいつも歩いている大野川緑陰道路では倒木が多くみられ、現時点では、人や自転車が通れるように、移動はされていますが、まだ多くの倒木が残っている状態です。

倒木が残ってはいましたが、彼岸花やはじめかわいい花も咲いていました

倒木が残ってはいましたが、彼岸花やはじめかわいい花も咲いていました

いつもなら、そろそろ花をつけて、いずれ鳥の餌になる実をつける樹もあるのですが、残念ながら何本か倒れていました。ただ、杉田リーダーによると、鳥たちは倒木した直後、樹の根についた土のあたりにいる虫たちを食べていたそうです。自然の中で、鳥たちはたくましく生きているようです。

淀川河川敷には、多くの流木が流れ着いていました

淀川河川敷には、多くの流木が流れ着いていました


船溜まりには、いつものようにカワウやアオサギ、カルガモなどがくつろいでいました。

船溜まりには、いつものようにカワウやアオサギ、カルガモなどがくつろいでいました。


カワウが魚を飲み込んでいるところも観察できたのですが…うまく撮影できず残念!

カワウが魚を飲み込んでいるところも観察できたのですが…うまく撮影できず残念!

この日は風が強かったこともあり、観察できた鳥の数は少なかったのですが、次の機会には、またたくさんの鳥たちに会えることを期待しています!

観察種数 19種
カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、コチドリ、イソシギ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、ドバト

次回 2019年2月3日(日)予定
集合時間9:30 阪神なんば線福駅
解散12:30  矢倉緑地公園

愛鳥家の方も、鳥初心者の人も、親子のみなさんも、いろんな方が楽しめる探鳥会ですので、みなさんふるってご参加ください。

◎あおぞら財団・探鳥会のページはこちら

◎日本野鳥の会大阪支部(協力)のHPはこちら

(栗本)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,地域づくり,環境学習,矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2018年9月22日5:09 PM

楽らく呼吸会で栄養について学ぶ(9/13, 9/14)

2018年9月13日(木)に千北診療所において、14日(金)に姫島診療所において「栄養について」をテーマに行いました。講師は西淀病院の管理栄養士さんで、13日(木)は杉原先生、14日(金)は村田先生をお招きしました。参加者はそれぞれ7人でした。

最初に、COPD(慢性閉塞性肺疾患)と栄養療法についてお話を聞きました。

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COPDと栄養療法についてのお話

COPDと栄養状態

COPDの患者さんにはやせ型の人が多いのですが、この原因としては「1.代謝の亢進」「2.全身性の炎症」「3.摂食量の低下」があります。

1.代謝の亢進:COPDの患者さんは、呼吸しにくいため、呼吸に関する筋肉の活動が活発になり、健常者よりも酸素消費量が1.4倍も高くなります。普段の生活で消費エネルギーが多いため、エネルギー不足になりがちになります。

2.全身性の炎症:COPDの患者さんは、全身性の炎症が起きていることが多く、一般的に炎症を抑えるためには、体の中で必要なエネルギーが増えます。

3.摂食量の低下:呼吸困難感に伴い摂食量は低下する、COPDの患者さんでは肺が膨張しており、横隔膜が下がることで、胃を圧迫してしまい、少量で満腹感が高まります。

COPDの患者さんは、BMI(肥満・やせ指標)が低い人(痩せている人)ほど生存率が低くなることが報告されているそうです。

ですので、COPDの患者さんは、食欲がなくてもしっかりとエネルギー補給をしなければなりません。

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やせているCOPD患者さんは生存率が低下(出典 環境再生保全機構「ぜん息などの情報館」

バランスの良い食事を

しっかり栄養を摂るためにはバランスの良い食事が大事です。和食はバランスが取れているように見えますが、塩分が多くなってしまいます。かまぼこなどの加工食品、お魚は干物より旬の新鮮素材を使う、汁物は1日1回具だくさんで、酸味やだしで薄味にというように塩分を減らす工夫が必要です。

また、これから心配なのは、風邪・インフルエンザです。COPDやぜん息の患者さんは、風邪やインフルエンザなどの呼吸器の感染症をきっかけに、呼吸困難などの症状が悪化し、命にかかわることもあります。この症状を増悪といいます。
風邪やインフルエンザを予防するための食事のポイントを教えてもらいました。基礎体力をつけ抵抗力をつけるためにたんぱく質をしっかりとること、免疫力を高めるビタミンC、のどや鼻などの粘膜を保護するビタミンA、疲労回復・新陳代謝の活発化・免疫機能を高める亜鉛を含んだ食品をとる、身体を温めるメニューにするといったことです。

栄養療法に関する相談

最後は患者さんの個別の状況に応じた相談を行いました。

旦那さんが健康食品に興味があり、黒にんにくやサプリに高いお金を払っているという相談に対しては、にんにくは食べすぎると胃が荒れるということやビタミンCなどはサプリで大量に摂取しても体から出てしまい効果があまりない、そのため普段の食事をバランスのとれたものにした方が良いというアドバイスでした。

夏場の暑い時期にビールをたくさん飲んでいるけれど体に悪いのかという質問もありました。ビールはたくさん飲みすぎてはいけないというアドバイスでしたが、その原因として、ビールはあまり栄養がなくカロリーしかないこと、アルコールを分解するのに水を使うので別途水分補給が必要になること、体調が悪い時は内臓がうまく働いていないので冷たいものを大量に摂取すると内臓に負担をかけることを説明してもらいました。

他にも、糖尿病や高血圧などの他の合併症にも配慮した栄養の摂り方についてそれぞれアドバイスをもらいました。

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日々の食事について管理栄養士さんに相談

 

COPDの患者さんは他の疾患と違い摂取してはいけない食品があるというわけではないのですが、バランスのとれた食事をしっかりとるということが大事になります。管理栄養士さんも「バランスのとれた食事というけれど、毎日のことなので難しいですよね」と話していましたが、患者さんにはおいしく食べながら上手に自己管理していってほしいと思いました。

■次回予定~問い合わせはあおぞら財団まで~

楽らく呼吸会は、患者さん同士、日頃の病気の悩みを交流したり、時には勉強会なども開催しながら、病気と向き合っていこう、またお互いが支えあっていこうという会です。

少しでも興味があれば是非、楽らく呼吸会にご参加ください!

第50回 みんなで歩こう矢倉公園
日時:2018年10月12日(金) 14:00 ~ 15:30
集合場所:のざと診療所
のざと診療所から車に乗って矢倉公園まで移動して、そこでお散歩をします。矢倉公園は、自然石を用いて整備されており、潮だまりや広々とした芝生、野鳥観察所などもあって、自然を楽しむことができる公園です。適度な散歩は、COPDの症状の増悪、生活の質の低下を防ぎます。自然を感じながらみんなで一緒に楽しくお散歩をしましょう!

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過去の楽らく呼吸会の様子

 

2018年度の予定はこちらをご覧ください→2018年度の楽らく呼吸会の予定

今までの楽らく呼吸会の様子はこちらから→楽らく呼吸会

本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進のための人材育成・情報発信事業(NPO法人等との協働事業)実施業務」の一環として実施しています。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2018年9月21日2:12 PM

区民まつりで防災をテーマに出展

9月15日(土)、台風21号の被害がまだ生々しい中、西淀公園にて西淀川区民まつりがおこなわれました。あおぞら財団は防災をテーマに出展しました。この日は曇り空でしたが、たくさんの人出がありました。
ステージでは、だんじり、吹奏楽の演奏、ダンス、四ツ橋ブルーのお笑いステージなどが行われ、各地域活動協議会をはじめとした様々な出店もあり、盛り上がっていました。

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人気の屋台には長い行列!

あおぞら財団のブースでは、大阪経済大学のボランティア論を履修した学生さん手作りのペットボトル・ボーリングを行いました。5本以上ピンを倒した方には、先着100名さまに防災絵本をプレゼントしました(絵本の概要はこちら)。
他に、過去の西淀川の災害の写真の展示、防災クイズ、にしよどがわ防災まちづくり通信の配布も行いました。

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ペットボトルボーリングに子どもたちは大喜び

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ジェーン台風、第二室戸台風の写真を展示。経験談を語ってくれる方もいました

また、台風21号のときどんなことが起きたか、記録に残す意味でも、皆さんからお話しを伺うコーナーも設けました。たくさんの方が足を止め、「屋根が飛んでしまった」「建物が揺れて恐かった」と言ったお話しをしてくださいました。中には「愚痴を聞いてくれてありがとう」と言われた方もおられて、皆さん、不安や怖れを抱えたままなのかもしれないと思いました。

今回の企画は学生さんがつくってくれたボーリングが好評で、たくさんのお子さんに防災絵本をお持ち帰りいただけました! お子さんがボーリングをして、保護者の方から被災体験を聞き取る流れで、いろんなお話を伺えました。
おうちに帰って、ぜひご家庭で防災について話し合ってもらえたらと思いました。

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台風21号での体験談を多くの方が語ってくれました

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台風21号の体験談、こんなに集まりました

(記:栗本・谷内)

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2018年9月20日3:30 PM

第4回『みんなではなそう!にしよど防災カフェ』にコーディネーターとして参加(9/8)

このたびの台風21号で被災されたみなさま、また、北海道を震源とする地震で被災されたみなさまに、心からお見舞い申し上げます。

9/8に「みんなで話そう!にしよど防災カフェ」が開催されました(主催:西淀川区役所、にしよどにこネット)。あおぞら財団からは、藤江、谷内がコーディネーターとして参加しました。
西淀川は台風21号で大規模停電、断水、建物の損害などの被害があり、今も街中に台風の爪痕が深く残されています。
今回の防災カフェは、起こってしまった災害の体験談を共有して、次に生かそうという趣旨で行いました。企画段階では大阪北部地震の体験について話そうと思っていたのですが、まさかこの短い期間に西淀川にまた災害が起こるとは思ってもいませんでした。

最初に、谷内から9/4に西淀川区を襲った台風21号の被害概要についての説明、防災グッズの紹介を手短かに行いました。続いて、防災ママの加藤さんからローリングストック等の災害時の食べ物についてお話がありました。ローリングストックというのは、食べなれた食品を備蓄して(ストック)、定期的に消費して食べた分だけ買い足していく(ローリング)方法です。アレルギー対応など、それぞれの家庭の事情に合わせるのが大事です。

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その後、グループワーク「あの台風のとき、何していた?」にうつりました。まず各自で台風が来る前、台風が西淀川に上陸した時、台風が通過した後の時間の経過に沿って、ワークシートに記入してもらった後、グループ内での台風の経験を共有しました。記憶がまだまだ生々しい中、想定外だったこと、困ったこと、やっておいてよかったことなどそれぞれの人が語りたい話が溢れるばかりに出てきました。

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グループワークの中で、参加者の中から出てきたお話を紹介します。

  • 災害の練習のつもりで食品のチェックやスマホの充電をしていたのが役に立った。
  • ベランダに置いてあった大きなゴミ箱は飛ばないと思っていたが、飛んでいってしまった。窓から外を見ると、いろんなものが飛んでいた。
  • 停電すると断水するというのを知らなかった。
  • 手回し充電器は2000回まわしてスマホを1%しか充電できなかった。
  • エレベーターが止まったので、高層階に住んでいる人達は上り下りが大変だった。水が止まっている中、給水所で組んできた水を持ち運びするのは本当に大変だった。
  • 台風当日に区外で働いていて夜中にタクシーで帰ろうとしたら、橋が通行止になっていた。西淀川には1つの道しか繋がっていなかったため、非常に渋滞しており、通常であれば10分ほどの道を1時間半かかった。
  • 今までの防災カフェできいていたことが役にたった。

最後は、にしよどがわ親子防災手帳を使って、南海トラフを想定した「にしよどがわ大災害シミュレーション」を行いました。

今回は、参加者数は少なかったものの、台風の直後というタイミングでお互いの経験を共有できました。ここで共有したお話は、次に生かしていけるのではないかと思います。また、災害の経験をみんなで話し合うことで、みなさんが抱えていた落ち着かない不安な気持ちを和らげることができたのではないかとも思いました。

当日の様子は、ケーブルテレビのベイコムに取材されました。インターネットでも見ることができます。※7分50秒くらいから、約1分30秒ほどです。
https://jimotv.jp/products/movie_detail.php?product_id=10030

【第4回『みんなではなそう!にしよど防災カフェ』の概要】
●開催日時:2018/9/8(土)10:00~12:00
●会場 :西淀川区社会福祉協議会 在宅サービスセンターふくふく3階会議室
●参加者数:27名(大人20名、子ども7名)
平成30年度西淀川区子育てを応援する担い手育成地域連携事業
主催:西淀川区役所、NPO法人にしよどにこネット
共催:(社福)大阪市西淀川区社会福祉協議会
協力:NPO法人西淀川子どもセンター、にしよどおやこ劇場、あおぞら財団

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2018年9月19日2:53 PM

【西日本豪雨支援】LEDランタン、避難所で使われています。

岡山県倉敷市では、西日本豪雨で大きな被害が発生しました。あおぞら財団では、被災している方が避難所での生活を少しでも安心して過ごせるよう、岡山県倉敷市真備地区の方が避難している倉敷市立第五福田小学校に、LEDランタンを送りました。避難所担当の倉敷市職員の方から大変ありがたいとのお礼をいただきました。(避難所への連絡・調整などはみずしま財団にしていただいています)
写真はLEDランタンが使われている様子です。

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倉敷市では、みなし仮説住宅や仮設住宅に入居される方も増え、9月に入ってすぐに第五福田小学校の避難所は閉鎖されました。水島地区内の小学校の避難所の多くは閉鎖され、被害が大きかった真備地区付近の小学校や公民館等に集約されてきています。LEDランタンは引き続き、他の避難所で活用していただいています。避難所15カ所に512人がいまだに避難生活を行っています(9月14日現在)。

民間の賃貸住宅を借り上げる「みなし仮設住宅」に入居されている方は2,923件。仮設住宅の建設も進んでおり、倉敷市内では建設型仮設住宅計266戸の整備が進んでいます。トレーラーハウス型の仮設住宅がいち早く完成し、9月上旬から入居が始まっているとのことです。(9/6山陽新聞より)。社会福祉協議会等で生活再建に向けての相談会も行われているそうです。

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あおぞら財団では、趣旨に賛同していただける方々からの「西日本豪雨災害支援金」を募集しています。現金で受け付けています。あおぞら財団の職員に一言声をかけていただくか、あおぞら財団の事務所までお越しください。みなさん、ご協力よろしくお願いします。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,被災支援 — aozorafoundation 公開日 2018年9月14日1:21 PM
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