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ブログカテゴリー » イベント報告・ホームページ更新

エコミューズ企画展「昔の西淀川区の川と水辺の風景 ~大野川と中島大水道~」みてアート2023に参加(11/4-5)

11/4-5に開催された今年の「みてアート2023」に、あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)として参加しました。
「みてアート」は、アートをきっかけに地域で交流しようと始まったイベントで、あおぞら財団で事務局をつとめてきました。

エコミューズでは「昔の西淀川区の川と水辺の風景 ~大野川と中島大水道~」と題して、大野川や大野川と接続していた中島大水道、そしてそれらが埋め立てられたことでできた大野川緑陰道路沿いの風景を中心に、西淀川区一円の「水辺の風景」に関する資料を、写真資料を中心に展示しました。
複数の方々から財団にご提供・ご寄贈いただいた資料をもとに、今となっては想像しにくいような、水辺が今以上に身近だった頃の西淀川の風景と、それがどう変化していったのかをイメージする手助けとなるような展示をめざしました。

IMG_4414

2日間で約310人が来館し、西淀川区在住だった方からは、展示された写真が撮影された頃の様子をお教えいただいたこともありました。

西淀川地域のこと、公害のことを考え、今の地域や暮らしを見直すきっかけになれば幸いです。

みてアート
http://miteart.blogspot.com/

(記:是澤)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2023年11月17日6:40 PM

【タンデム】10/14「インクルーシブ・サイクリング体験会2023」が開催

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。

10/14、京都市右京区の西京極総合運動公園にて、「インクルーシブ・サイクリング体験会2023」が開催されました。
当会から貸し出したタンデム自転車やハンドサイクルも大活躍でした!

主催:京都市
運営協力:CCSP(市民自転車学校プロジェクト)

※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。

タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,タンデム自転車 — aozorafoundation 公開日 2023年11月13日1:32 PM

佃中学生が職業体験に来ました(2023/11/9-10)

11月9日、10日の2日間にかけて、佃中学校2年生の3人が、あおぞら財団に職業体験に来ました。

中学校の職業体験は、コロナ禍の間は実施されていなかったので、4年ぶりの職業体験です。

1日目の午前中はりべらの発送作業を一緒にしてもらいました。3人で手際よく分担して手伝ってくれました。患者会の方がお二人ボランティアに来てくれていましたので、みんなでお話もしながら作業ができて、交流ができました。

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りべらの発送作業の手伝いの様子

その後、西淀川公害についてのビデオを観てもらい、タンデム自転車の試乗をしました。

秋晴れ日和の中、大野川緑陰道路を通って、矢倉緑地まで行きました。最初はタンデム自転車に慣れずにふらついていましたが、途中からは楽しく乗れていたようです。

矢倉緑地に初めて来た生徒さんもいて、景色の美しさに感動していました。(下記の写真のキャプションは中学生たちに考えてもらいました)

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秋の緑陰道路

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きれいな淀川

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空がきれい

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きれいな矢倉緑地

2日目は廃油回収の作業とブログ作成、午後からは楽らく呼吸会に参加しました。廃油回収は地域の方が持ってきてくれた食用廃油を一斗缶にまとめてもらいました。

楽らく呼吸会では患者さんの一緒に、作業療法士さんのお話をお聞きした後、呼吸リハビリ体操、体力測定を行いました。患者さんも中学生が一緒に参加したことで、いつもと少し違った雰囲気を楽しんでおられました。

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廃油をまとめる作業

 

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楽らく呼吸会で呼吸筋ストレッチ体操

 

最後に職場体験をした中学生の、活動レポートと感想を紹介します。

1日目はちらし入れをしました。忙しかったけど疲れました。多くて大変でした。終わったら博多通りもんをもらいました。美味しかったです。
次はタンデム自転車に乗りました。不安だったけど慣れました。海の近くまでいきました。海がきれいで、楽しかったです。夕日がきれいだったので素晴らしい冒険でした。
2日目は廃油作業にしました。難しかったけど疲れました。忙しい時もあったけど、やりとげました。(S)

 

タンデム自転車は、少し練習すれば問題なく走行できるので、とても気持ち良かったです。
坂も息を合わせば簡単に登れたのでとても楽でした。
廃油作業は大変だったけどこれで人々のためになっているので、とても頑張れました。(A)

 

2年生で職業体験学習に行きました。場所は、あおぞら財団です。最初は、面倒くさいと思っていたけど、実際に来たら、楽しくて面白いと思いました。1日目は、中国人の王さんに中国語を教えてもらいました。約350枚のパンフレット入れ作業をしました。30年前のビデオを見ました。休憩時間に、博多通りもんと温かいお茶を頂きました。とても美味しかったです。お昼休憩が1時間あり、お弁当を食べました。午後から、タンデム自転車に乗りました。1日目の感想は、疲れたけど楽しかったです。そして、虫が多かったです。タンデム自転車はみんなで乗ったら楽しかったです。2日目は、廃油作業をしました。あと、とても疲れました。(F)

 

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,職場体験実習(中学生) — aozorafoundation 公開日 2023年11月10日3:21 PM

西淀川公害=資料の紹介(6)はじめて西淀川区民の健康被害を本格報道

※機関誌りべらで連載をしている所蔵資料紹介コーナーの転載記事です(りべら163号より転載)。

– – – – –

ここに紹介する新聞記事は、『大阪新聞』1967年(昭和42)9月6日付。公害による西淀川区民の健康被害を報道したもっとも早い時期の記事と考えられる。この年4月に西淀中学校に赴任してきた荒木芳太郎校長は、学校の鉄板をボロボロに腐食させている大気汚染に驚き、各種の調査を行なった。そのなかに新聞などのスクラップ集があったが、この記事は、その中に綴じられていたものである。

319_148_〔大阪新聞切抜〕「よそごとでない大阪の空~~」_page-0001

西淀中学校資料NO.148
昭和42年9月6日付 大阪新聞

記事は「よそごとでない 大阪の空」と見出しが打たれている。それは、この年9月に四日市ゼンソクで知られる四日市公害の被害者が裁判に訴えたことを知った記者が西淀川区の状況を改めて取材した成果であった。

「うちの学校では生徒に深呼吸をさせられない。深呼吸すれば、ゴミとばい煙を吸わせるからだ」というのが秋元実保健主事の話を聞いた上での記事の書き出しであった。この話に続いては、幼児期にゼンソクで苦しみ、やせ細っていくばかりであった体験を持つ中学1年生の不安、胸部の精密検査を必要とする生徒が増える一方の状況、市内平均よりもうんと狭い平均胸囲、60パーセントがばい煙によるとみられる慢性結膜炎の広がり、昨年から自衛手段として虚弱児クラスを編成したことなど、そのすさまじさが次々と記されていく。

さらに汚染は、香簔地区における電気炉操業に伴う煙害、酉島地区の真っ黒いススの降下などが記され、大和田小学校付近における亜硫酸ガスの濃度0.83PPMを超える汚染の記録、それに車の排気ガスなどがあり、通行中に昏倒した市民が出たとか、吐き気で真っ青になった児童の例などが紹介されている。

スクラップされた新聞の中からは、このような記事が出始めるとともに、西淀川区内の学校関係者からは、先に挙げた荒木校長とか、秋元実保健主事など、自覚的な人物が出始めてくる。公害を仕方がないとあきらめるのでなく、立ち向かおうとする人物と世論が形成され始めたのである。西淀川公害も、ようやく市民が活動する時期に入っていく。

エコミューズ館長 小田康徳

 

西淀川区健康いきいき展にて肺年齢測定(10/28)

10/28(土)、西淀川区健康いきいき展にて、西淀川薬剤師会と共同で肺年齢測定を行いました。区役所によると、今回の参加者は全部で510人! 去年よりも参加者が増え、盛況でした。

コロナ禍の間は健康いきいき展自体が実施できなかったり、肺年齢測定の実施を取りやめていたため、3年ぶりの肺年齢測定です。

あおぞら財団で検査した方は全部で45人。そのうち男性は7人で、女性は38人でした。測定エラーが出た方もいましたが、実年齢よりも肺年齢が低いA判定の方は9人(20%)、やや低いB判定の方は17人(37.8%)、C判定は17人(37.8%)、D判定は0人、E判定は(4.4%)でした。

今回はハイチェッカーによる簡易な検査ではありますが、C判定以下の方で呼吸が気になる場合には病院での再検査や受診をお勧めしました。

肺年齢が実年齢よりも低い(若い)方にお話をうかがうと、日ごろから運動をしていたり、ウォーキングや体操を習慣にしているとのことでした。やはり体を鍛えることは呼吸にもよい影響を与えます。

今回の検査をきっかけにして、呼吸の状態をはじめとした健康に気を付けていただけたらと思います。

大気汚染で苦しんでいた西淀川だからこそ、COPDをはじめとした呼吸器疾患の予防や早期発見、啓発に、今後もしっかり取り組んでいく予定です。

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(谷内)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境保健 — aozorafoundation 公開日 2023年10月30日5:41 PM
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