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京都精華大学 環境教育実習1日目 永野千代子さん

・永野千代子さん

P8018003 圧縮

 午後はあおぞら財団で永野千代子さんのお話を聞かせて頂きました。その日は台風が接近しており、気圧が変化していつもよりきついんだ、と咳をゴホゴホしながら当時の様子や現在の想いを話してくれました。
永野さんは慢性気管支炎で、彼女の息子さんも1歳半で喘息気管支炎と認定されました。その息子さんが小学4年生の時に43号線でトラックにひかれて亡くなります。そのとき小学校の校長先生に「息子さんと同じように公害で苦しんでいる子ども達がいる。その子ども達を救うことが息子さんへの一つの供養になるんじゃないかね・・・」というような言葉をかけてもらったことが運動を始めるきっかけになったそうです。
「自分は悪くないのに病気になったのはなんでや。その原因を知りたい」「空気をきれいにしないと子どもは楽にならない」そういった思いが永野さんの中にはあったそうです。西淀川をきれいにする運動をやっていけば空気がきれいなる!そう信じている仲間と一緒だからこそ運動を続けて来れたと仰っていました。現在でも国交省の人々と年に一回話し合いをしているそうです。その話し合いでは、あおぞらビル前の歌島橋交差点に横断歩道を作り、排気ガスを排出する大型ディーゼル車の交通量を減らすように求めているそうです。

P8018001 永野さん

 話の最後に、学生から「永野さんの夢って何ですか?」という質問がありました。永野さんは「西淀川をきれいにすること。そしてこの夢をあおぞら財団の人たちに託している。」と隣に座っていたあおぞら財団の林さんをニコニコして見ながら仰っていました(林さんは「ひ~っ責任重大だ」と恐縮していました)。
永野さんの話を聞いて、永野さんを含め当時闘ってきた多くの人たちが現在でも、西淀川を空気がきれいで住みやすい地域にしたいと強く思っているのだと、その場にいた学生たちは感じたようです。私も永野さんの「西淀川をきれいにしたい」という言葉には、自分たちが住んでいる街を、住みやすい環境にする為の強い想いと、自分たちの尊厳や人権を守るんだという意志が含まれているのだと感じました。

・京都精華大学 環境教育実習 4日間の様子はこちら
 環境教育実習1日目 大阪ガス
 環境教育実習2日目 国交省
 環境教育実習2日目 西淀川高校
 環境教育実習2日目 山岸公夫さん(元神戸製鋼職員)
 環境教育実習3日目 発表準備
 環境教育実習4日目 発表 チーム・スパークリング
 環境教育実習4日目 発表 チーム・紅茶花伝
 環境教育実習4日目 発表 チーム・マンゴーLASSI

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,西淀川公害授業,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2012年8月23日1:59 PM

京都精華大学 環境教育実習1日目 大阪ガス

 8月1日、2日の2日間、京都精華大学の学生10人が西淀川公害の今を学ぶため西淀川を訪れました。1日目は大阪ガス、公害患者の永野千代子さん。2日目は国土交通省、西淀川高校のエココミュニケーションクラブ、元神戸製鋼所の山岸公夫さんにお話を伺いました。そして2日間のフィールドワークもとにして、何を感じ、考えたのか8月3日と4日に京都精華大学でグループ発表を行いました。

1日目
大阪ガス(館長代理中田洋太郎さん、CSR古寺淳二さん)
 
 環境教育実習のスタートは大阪ガスから始まりました。大阪高石市にある泉北製造所とガス科学館を見学しました。大阪ガスは西淀川公害裁判の被告企業10社中の1社で、1971年に天然ガス(LNG)への移行を決定する前までは石炭を原料にガスを作っていました。当時は此花に工場があり、石炭ガスは煙を大量に出すため、対岸にある西淀川にも被害はあったという理由で被告に挙げられました。

s-P8017904

 ガス科学館では館長代理の中田さんが、天然ガスが採掘されて家庭へ送られるまでの仕組みや、大阪ガスの歴史など資料館を案内しながら説明してくださいました。元技術者の中田さんは楽しそうにガスの事や機械のことを話してくださっていて、本当にガスや工場のことが好きなんだなと感じました。ただ残念なことに西淀川公害のことは資料展示にはないようでした。P8017971

 その後お話をしてくださったCSRの古寺さんは、天然ガス(LNG)について笑いを交えながら詳しく説明をしてくださいました。天然ガスはコストが安い上に、二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)の発生量を石炭ガスに比べて大幅に減らし、硫黄酸化物(SOx)の発生量をゼロにするという環境にやさしいクリーンなエネルギーだそうです。古寺さんが胸を張りながら余裕を持って説明する姿から、大阪ガスという会社に自信を持っているんだなぁと感じました。
ただ、学生の中には「公害のことに触れる話をあまり聞けなかったので、社会科見学や企業説明会のような印象を受けた」と感じる人もいました。現在、工場立地場所と西淀川は離れていますが、理想を言えば、西淀川公害のことを踏まえつつ、あおぞら財団や住民の方、大阪ガスとが今よりも積極的に関われるようになれば、さらによりよい関係を築くことが出来、もっと住みやすい西淀川になっていくのではと感じました。

・京都精華大学 環境教育実習 4日間の様子はこちら
 環境教育実習1日目 永野千代子さん
 環境教育実習2日目 国交省
 環境教育実習2日目 西淀川高校
 環境教育実習2日目 山岸公夫さん(元神戸製鋼職員)
 環境教育実習3日目 発表準備
 環境教育実習4日目 発表 チーム・スパークリング
 環境教育実習4日目 発表 チーム・紅茶花伝
 環境教育実習4日目 発表 チーム・マンゴーLASSI

あおぞら苑のサイトが出来ました

 姉妹組織であるデイサービスセンターあおぞら苑(運営:NPO法人西淀川福祉・健康ネットワーク)のホームページ、ブログができました。

aozoreen1
http://aozoraen.com/

 あおぞら苑の最新情報は施設長のブログ「いたちゃんのHOTなつぶやき」をご覧下さい。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,西淀川区地域の話題 — aozorafoundation 公開日 2012年8月22日11:20 AM

セミのぬけがらしらべ 事前勉強会とセミの羽化観察

8月4日(金)午後5時から

8月25日の「セミのぬけがらしらべ」に向けた、事前勉強会とセミの羽化観察会が行われました。

場所はあおぞら財団ビル3階 グリーンルームと西淀公園で行いました。

インターン大学生5名、セミ調べ参加者2名(うち子ども1名)

西淀川高校生1名、大阪商業高校ボランティア部2名と先生1名、スタッフ2名、講師含め計15名が参加しました。

DSCN1743

講師として 公益財団法人 大阪自然環境保全協会(http://www.nature.or.jp/

高畠耕一郎さんと山本智子さんをお招きして、指導していただきました。

DSCN1744

最初に山本智子さんから紙芝居でセミの一生、生態について学びました。

紙芝居なんて何年振りだろう、新鮮だなあと思いながら、とてもわくわくしてみることが出来ました。

わくわくしてみている中で、鳴くのはオスだけということや、セミの種類によって生まれる月、寿命が違うこと等たくさんのことを知ることが出来ました。

子どもさんも真剣に見入っていて嬉しくなりました。

DSCN1759

次に高畠耕一郎さんからスライドを用いてセミの種類、抜け殻の見分け方、過去に行われた抜け殻調べの様子、セミの羽化の様子を見ました。

イラストや写真を使用し詳しく教えてくださいました。

かなりたくさんの資料を用い、羽化の様子も細かく写真を見せて説明してくれました。

羽化したてのクマゼミの羽は透明で、きれいな緑色の体液が見えてとっても綺麗でした。

DSCN1779DSCN1782

実際にセミの抜け殻を見分けてみました。

始めのうちは見分ることが難しかったのですが、たくさん見分けているうちに

皆オスとメスを見分けることが出来るようになっていました。

DSCN1787

そして、小平さんから大野川緑陰道路についての説明と、西淀川でのセミ調べについての報告がありました。

皆さんは大野川緑陰道路がどうして作られたのか知っていますか?

大野川緑陰道路は大野川を埋めて道路にされてしまう予定だったところを住民が反対し、1ヶ月2万人の署名を集め、現在の緑陰道路になりました。

そのようなみんなで作った道を私たちは守っていかなければいけないのです。

勉強会が終わり、18時30分頃から羽化の観察をするために、

大野川緑陰道路~西淀公園までセミのぬけがら集めをしながら歩きました。

DSCN1797

西淀川のセミはほかの地域のセミよりも羽化が始まる時間が遅いようで、

羽化を見られるかどうか心配していました。

蚊に刺されながら必死に探しましたが、残念ながら羽化を見ることはできませんでした。

DSCN1795

当日はたくさんセミのぬけがらを見つけられるよう頑張りたいと思います!

インターン生 桃山学院大学3回生  森 千晃

過去の事前勉強会とセミの羽化観察会2011年 2010年

リベラ125号(2010年7月号)に特集セミでわかる!?地域の環境が掲載されています。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,インターン生,にしよどがわこどもエコクラブ — aozorafoundation 公開日 2012年8月21日11:17 AM

「大タン楽」のタンデム自転車体験会に32人参加(8/11)

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。


日時=2012年8月11日(土)10:00~13:30
場所=大野川緑陰道路(大阪市西淀川区)
主催=大阪でタンデム自転車を楽しむ会
参加=32人(ストーカー12人/パイロット・スタッフ20人)
自転車=10台+3人乗り1台

「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」は今年の4月に会員制度を設けました。
会員さんがタンデム自転車に乗れる機会をつくり、そして、あらたな会員さんも入っていただこうと、今回の体験会を企画しました。
準備運動をしている写真

大阪市西淀川区を走る全長3.8キロの大野川緑陰道路は、自転車と歩行者の専用道路ですが、今回はこの緑道のさらに先にある淀川河口部の矢倉緑地公園まで行きました。途中、淀川の堤防を走ります。

パイロットの練習中の写真

(写真)矢倉緑地公園に到着!

参加者で視覚障がい者のMさんから次のような感想をメールでいただきました。

どようびは、おつかれさまでした。 しんぱいだった、てんきは、くもりで、たんでむびよりだったかな? はしりながら、かぜの、なかに、しおの、においを、かんじ、うみに、ちかく、なると、それが、きつく、なるんです。こんな、たいけんは、たんでむだから、あじわえるたのしみだと、おもいます。 なみの、おとを、ききながらの、さんぽも、さいこうでした。 あきの、つめたい、かぜのころに、また、いって、みたいです。

以上、Mさんの感想。

さらに、今回は、パイロット(前に乗る人)役で、高校生2人、大学生2人が参加しました。高校3年生のSくんはこんなレポートを書いています。

「無事に終わらせることができたので満足。
だと思ったが、後ろに乗っている人と会話をつづかせることができず、味気ないものにしてしまったかもしれない。」

以上、Sくんの感想。

「高校生なんで、そんなに気をつかわなくていいのに」って思いますよね。
高校生なりに、一生懸命なんだと思います。

いろんなことを感じながらタンデム自転車でサイクリングできる楽しさを、これからも、たくさんの人に味わってもらえたらよいなと思います。

さて、気になる入会者ですが、この日、4人の方があらたに入会してくださいました。

どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

(写真)

大阪でタンデム自転車を楽しむ会
フェイスブック http://www.facebook.com/osaka.tandem
体験会の案内やスポーツ部の報告などを発信しています。
アクセスして「いいね!」を押してくださいね。

以上

記・鎗山善理子(あおぞら財団)
※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,タンデム自転車 — aozorafoundation 公開日 2012年8月13日5:02 PM
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