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大阪公立大学医学部医学科 研修受入(9/11)

2023年9月11日(水)に、大阪公立大学医学部医学科4人の研修受け入れを行いました。西淀川区保健福祉センターに研修に来ている中で、見学先の一つとしてあおぞら財団に来てくれました。

はじめにアイスブレイクとして「フォトランゲージ 西淀川公害」を実施した後、職員 谷内から西淀川公害についての講義を行いました。徐々に進行していく西淀川公害の様子や、当時の住民の様子、西淀川公害訴訟などについてお話しました。

講義の後は、資料館の見学を行いました。裁判や公害反対運動などの資料、1960年代の西淀川の真っ黒な空や「公害」というタイトルの小学校の文集といった資料をみて、被害のひどさに驚きながら熱心に資料を見ていました。

資料館エコミューズの見学

資料館の所蔵資料を見てもらいました

 

次に、西淀川公害患者と家族の会 山下晴美さんから、被害についてお話を伺いました。

山下さんのご主人は、気管支喘息を発症してから長い年月、病気と闘ってこられました。ご主人は、建設機械・くい打ち機のオペレーターをしていましたが、47歳の時の大発作では心肺停止の状態にまで陥ったこともあるそうです。発作の後に仕事に行くこともあり、奥さんは「行かんといて!」と泣きながらとめたこともあるそうです。「公害のない住みよいまちになることを望んでいます。これからの未来、我々のような思いは絶対にさせたくない」と語られました。

公害患者さんを囲んでお話を聴いている様子

上田さん、山下さんからお話を聴いている様子

 

最後に、参加者のみなさんとの質疑応答を行いました。

「公害患者として医師にお願いしたいこと」という医学部の学生さんならではの質問に対し、患者会の上田さんからは「環境の問題にふれて、自分もできることは何かないかと思う人が増えてほしい。想像力を鍛えること。自分がかけた言葉で患者さんがどう思うのかを想像できるかが重要」、山下さんからは「お医者さんが気を配って話を声をかけてもらえると患者の家族も嬉しく思う」というお答えがありました。

西淀川公害について、深く知らなかったため大変勉強になった、今後の医師としての姿勢に大変参考になる内容だったとの感想がありました。

今回来られた学生さんは医学科6年生とのことです。今回の研修で得た内容を、医師としての姿勢に生かしていただきたいと思います。

〇研修に関するお問い合わせ

あおぞら財団では、フィールドワークや公害患者さんの語り部などを取り入れたオーダーメイドの授業、研修を行っています。SDGs達成に向け、パートナーシップで問題解決に取り組んだ大気汚染公害の経験を、現地で学んでみませんか?

あおぞら財団の授業、研修に興味のある方はこちら↓をご覧ください。

研修・教育(「あおぞら財団の研修・教育」のページに飛びます)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境学習 | 資料館(エコミューズ) | 視察受入 — aozorafoundation 公開日 2023/09/21(木) 16:43

エコミューズ所蔵資料の勉強会(9/21)

9月21日に、資料集作成のための勉強会が開催されました。今回取り上げられたのは、井上善雄弁護士資料から、「公害対策委員会事務引継書(資料番号:201-006)」、「〔昭和四九年公害対策委員会〕会議録(資料番号:201-046)」、「西淀川問題小委員会議事録(資料番号:201-085)」です。

西淀川公害についての訴えを起こす前に、青年法律家協会や大阪弁護士会などが、「西淀川公害訴訟には何が必要か」を検討していたことが分かる資料で、弁護団側が裁判に向けて持っていた認識や法廷での戦い方の構想を読み解くことが出来ます。特に、四日市公害裁判で取り上げられた「共同不法行為」の概念について詳細な検討が重ねられていたことは、弁護団の当初の狙いを示すものであるといえます。(是澤)

掲載予定画像

 

【にしよど音楽祭】11/3(金祝)「野外音楽フェスティバル in 矢倉緑地」キッチンカーもやってくる


※「にしよど音楽祭」の記事の転載です。

にしよど音楽祭2023 第2弾

「野外音楽フェスティバル in 矢倉緑地」

 

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西淀川区の西の端にある「矢倉緑地公園」。

淀川の河口が大阪湾に合流するところにある広々とした公園で、様々な生き物観察ができる、自然豊かな場所です。

この魅力あふれる場所で、西淀川ゆかりのアーティストによる「野外音楽フェスティバル」を開催します!

芝生の上でのんびり音楽を楽しみませんか。キッチンカーもやって来ます!

入場無料 予約不要

2023年11月3日(金・祝) 11:00~16:00 開場10:30

矢倉緑地公園 住所:大阪市西淀川区西島2丁目1

徒歩、自転車推奨。お車の場合は駐車協力金500円お願いします。先着70台。

イートスペース用のイスはございません。レジャーシートや折りたたみイスをご持参ください。テント・パラソルはご遠慮ください。

小雨決行・荒天中止

※HP・SNSでお知らせします

主催:にしよど音楽祭実行委員会

お問合せ:あおぞら財団 06-6475-8885

助成:大阪市文化振興事業実行委員会

——————–

プログラム

11:00 オープニング

11:10 吹奏楽団アンサンブル・ウペポ/吹奏楽

11:30 大和田創作エイサー 舞&結/エイサー演舞

11:50 Monkey Pod (モンキーポッド)/歌(フィールド・フォークソング)

12:10 DJ E.R.Y

12:40 吹奏楽団NewGame+/吹奏楽

13:00 Permyと善竹/歌とギター

13:20 NAKAO/スチールパン

13:40 Doron-co Brothers歌(アコースティック)

14:00 DJ chii

14:30 あかじま/ギターとケーナ(民族楽器)

14:50 日本民謡 末広竹田会/津軽三味線と民謡

15:10 西淀川少年少女合唱団/合唱

15:30 BABU/ギター弾き語り

15:50 エンディング

※プログラムは変更になる可能性があります。ご了承ください。


にしよど音楽祭第3弾 11月5日(日)15:30~17:00(受付15:00)

ふるさと西淀川PR大使

庄野真代トーク&コンサート

入場料:1,000円

会場:大阪府立淀商業高等学校・体育館

詳細はHP・SNSで

※あおぞら財団は「にしよど音楽祭」の事務局です。
にしよど音楽祭
【HP】https://nishiyodoongakusai.blogspot.com/
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)

Filed under: イベント案内 | 地域づくり — aozorafoundation 公開日 2023/09/21(木) 14:56

【インターン】外国人支援を行う団体へ行ってきました!(9/1)

こんにちは!インターン生の椹木です。
9月1日(金)に「外国人支援を行う」として助成金を受ける団体へ視察同行を行いました!!あおぞら財団とはまた違う取り組みを行っている企業というだけあって、また新しい視点で人との関わりというものが見えることができたなと思います。

1件目に訪れたのは神戸市で農業を営む「Peace&Nature」さん。
日本人と外国人が共に活動する国際NPO法人であり、代表を務めるバハラムさんの「日本の良さを海外にも、野菜を通じて伝えたい」という思いから始まったこの事業。現在は大阪・兵庫の様々な国から集まった留学生たちと共に農業を行っています。またその一方で神戸芸術工科大学や神戸学院大学と提携をしたプロジェクトや近隣の高校へのワークを行うなどSDGs教育の面でも活躍が見られます。

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近年では「農業もやりながら商品化もしていきたい」とお米の販売やパウンドケーキの開発が行われています。パウンドケーキの試作品を食べさして頂いたのですが、ベリーの酸味が程よく美味しく食べられました!商品の購入やワークの申し込みはPeace&Nature HP(https://peace-and-nature.com/)から行うことができます。ぜひ訪れてみてください!
(商品の写真があれば)

現地にて。自然がたくさんあるところなので空気も良く過ごしやすい場所でした!

現地にて。自然がたくさんあるところなので空気も良く過ごしやすい場所でした!

2件目は生野区にある「いくのパーク」さん。
廃校になった小学校を改装して複数の企業を招きながら運営されているこちらでは、子ども食堂やスクールがあり、たくさんの子どもたちで賑わっていているのがとても印象的でした。その中でも同じ本で、いろんな国の言語で書かれたものを集めたり、KPOPを学びながら韓国講座を学べるなど、また違った形で外国の事を身近に感じられる場所となっていました!

図書館・ふくろうの森にて。「はらぺこあおむし」もあります。

図書館・ふくろうの森にて。「はらぺこあおむし」もあります。

屋上にはプール跡も活かした涼しげなBBQ会場も。

屋上にはプール跡も活かした涼しげなBBQ会場も。

今回の視察では留学生への支援・地域の子どもたちへの外国教育といった2つの視点から「外国人支援」の形を見ることができました! どちらも行ってみるととても楽しい時間を過ごせる場所となっていて、SDGsや農業を体験してみたい・もっと外国を身近に感じてみたいという方には特におすすめです!

「Peace&Nature」
場所:神戸市北区大沢町(おおぞうちょう)日西原47

「いくのパーク」

場所:大阪市生野区桃谷5-5-37

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 事務局 | インターン生 | 地域づくり | 環境学習 — aozorafoundation 公開日 2023/09/21(木) 14:52

立命館大学法学部石橋ゼミ 研修の受入れ(9/7)

2023年9月7日、立命館大学法学部石橋ゼミが西淀川を訪れました。石橋ゼミの研究テーマの一つでもある、民法における「共同不法行為」は、西淀川公害裁判の争点の一つであり、ゼミ生達が実際の現場で学ぶ機会となりました。

まずは徒歩でフィールドワークを行い、西淀川の現在を見て回りました。天気は曇りで途中に小雨が降ることもあったものの、「前回はあまりに暑い日だったので、今日はしっかり見て回れそう」(石橋先生談)と言われたように、充実したフィールドワークとなりました。

集合

出来島駅に集合し、マップを確認

国道43号沿線の大気汚染緩和策を解説

国道43号沿線の大気汚染緩和策を解説

地盤沈下の様子や防潮鉄扉を見学。

地盤沈下の様子や防潮鉄扉を見学

大野川緑陰道路の歴史と排水設備について

大野川緑陰道路の歴史と排水設備について

フィールドワークを終えた後、西淀川公害の歴史について講義が行われました。そして西淀川公害患者と家族の会から上田さんと岩本さんにお越しいただき、被害の実態や裁判の経過について、当事者の声を聞かせていただきました。

岩本さんは、1988年に公害患者の新規認定が打ち切られる寸前に、周囲の勧めで認定を受けることができた患者さんです。一方でこの認定・未認定の線引きが、裁判および被害者救済において重要な争点となることを提起していただきました。

西淀川公害についての講義

西淀川公害についての講義

学生さんからの質問にも答えていただきました

学生さんからの質問にも答えていただきました

最後に、西淀川公害訴訟弁護団に所属していた津留崎弁護士から講義をしていただきました。

津留崎弁護士は今日のために、要点をまとめた資料や手書きの図も作成してくださりました。ゼミ生たちもそれに応えるように、メモをとりつつ講義を聞きき、その後の質疑応答も盛り上がりを見せました。

津留崎弁護士の講義

津留崎弁護士の講義

貴重な機会に真剣な眼差しで望みました

貴重な機会に真剣な眼差しで望みました

現場を歩いて、自分の目で見て、当事者の声を聞き、そして自分の意見を話す…「聞いたことがある」と「体験したことがある」とでは大きな違いがあるでしょう。これからの社会をつくりあげていく学生さんたちにとって、今日の学びが糧になれば幸いです。

集合写真

石碑に名が刻まれた宮本憲一先生は立命館大学にも所縁が

 

 (あおぞら財団アルバイト・小松)


あおぞら財団では、フィールドワークや公害患者さんの語り部などを取り入れたオーダーメイドの授業、研修を行っています。SDGs達成に向け、パートナーシップで問題解決に取り組んだ大気汚染公害の経験を、現地で学んでみませんか?

あおぞら財団の授業、研修に興味のある方はこちら↓をご覧ください。

研修・教育(「あおぞら財団の研修・教育」のページに飛びます)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境学習 | 資料館(エコミューズ) | 視察受入 — aozorafoundation 公開日 2023/09/21(木) 12:00
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