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» 2011 » 7月

公益財団法人に移行しました(7/1)

こんにちは。
日ごろよりあおぞら財団の活動にご理解、ご協力をいただき、
ありがとうございます。

このたび、当法人は従来の「財団法人」から新公益法人制度
における「公益財団法人」に移行いたしました。
(2011年7月1日登記/行政庁:内閣府)

これにともない、正式名称は、「財団法人公害地域再生センター」から、
「公益財団法人公害地域再生センター」変わりました。

新法人の定款、役員については、次のサイトでご覧いただけます。
http://aozora.or.jp/johou

公害地域の再生を目的に、まさにその名のとおり、
「公益」であると、みなさまに認めていただけるような事業を実施
していきたいと思います。

今回、「公益財団法人」へ移行したことにより、当法人は寄附優遇の
対象となる「特定公益増進法人」に該当いたします。
寄附者のみなさまにとっては、所得控除制度が適用されるなどの
メリットがございます。

なお、愛称はこれまで同様、「あおぞら財団」です。
どうぞ今後とも引き続きのご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 事務局 | 事務局より — aozorafoundation 公開日 2011/07/22(金) 12:59

第4期環境フロンティア講座第2回を開催しました

7月1日からスタートした第4期環境フロンティア講座ですが、7月15日に第2回「原発事故からみた技術利用の安全問題」を西川榮一氏を講師としてお迎えし開催しました。(参加者34名)
「自分で道具を作りそれで何かを手に入れたり、または危険な作業を安全に行うことができるということが人間の秀でたところであるというところからスタートし、最初に写真を見ながら福島原発事故の解説をしていただきました。
◆地震の多い日本に原発を建てるということ
・発達してきた技術にとって地震、それに伴う津波は非常に警戒すべきハザードであり、日本でもその点についてはさまざまな場所で指摘されている。
・1900年以降死者1000人以上の地震が多い国上位10カ国の中で、原発保有数について日本は群を抜いている。
・過去100年に日本列島で起こった地震の中で、犠牲者1000人規模以上の地震は10回以上にものぼり、しかも1948年から1995年の間はそれだけの規模の地震は起こっていない空白期であった。この空白期の間に日本の原発は増えていった。
・空白期を終え、阪神淡路大震災、東日本大震災と震災が短期間に起こっていることから、これから先日本にあるすべての原発が地震のリスクにさらされていると言っていいのではないか。
◆原発が推し進められた背景と問題点
・国と東電が一体になって、反対意見を封じ込め、第3者検査機関ゼロの原発推進体制を作った。
・これからは第3者が技術の安全について考える社会の仕組みが原発分野にとどまらず必要である。
・国は教育でも原発は必要だという教え方をし、安全神話を作り上げてきた。
・原子力発電の技術はすべて輸入したものであり、自主的な技術開発がなされないままに原発ができていった。そのためいざという時に十分に対応できない体制になってしまった。
◆福井県にある原発と大阪の関係
・現在、地震のみならず気候変動に伴う災害リスクが増大している。
・福井県にある原発は、大阪の水瓶である琵琶湖と非常に距離が近い。また原発の周辺ではいくつもの活断層が見つかっており、活断層が原因で生じる直下型地震は予知できない。
◆原発の素顔
・原発は決して安全な技術ではなく、過酷な事故が起こったときには手に負えない事態に陥る可能性が高い。
・また廃炉にしてもその解体などに30~40年はかかる。福島原発も廃炉になった原子炉を解体するのには同じくらいの時間が必要。
・今ある残りの原発では2度と過酷事故を起こしてはならない。(手に負えない事態は確率生起的には評価できない)
◆技術の自然性、社会性
・技術とは自然の法則に基づいて生み出されている(自然性)
・また技術を使う人の存在を見逃してはならず、技術の使い方などを決める人間の意思が存在することを忘れてはならない(社会性)
・技術の安全問題については自然性だけでなく、社会性についての分析も必要である。
◆第3者が検査する体制の必要性
・日本では第3者検査について、先進国の中で最も遅れている。これは何十年も昔から指摘されている国家的課題である。
◆安全と環境保全の両課題に応えるエネルギー体系
・再生可能エネルギー使用の重要点は、人が何もしなくても熱に変化すること、つまり人為的エネルギーフローを持ち込まないという点である。
・省エネルギーは不断に目指される目標である。
という内容でお話いただきました。
《参加者からの質問》
・フランスでは原子炉を冷やす仕組みが水冷ではなく、空冷のものがあるようだが、日本では使えないか。
・再生可能エネルギー導入のために必要な仕組みやハード面について、どのようなものを考えているか。
などの質問が出ました。
《参加者の感想》(一部)
・技術利用の安全問題の解説はよく理解できた。1番の問題はヒューマンテクノシステムを監視する第3者検査原則が今の社会で弱い=経済優先社会であり、これが問題である。
・独立した第3者検査原則の重要性を再認識させられた。是非現状の保安院をつぶし、新しい検査機関の設立を要求したい。
◆第3回のご案内
第3回は7月22日(金)19:00~21:00に開講します。「エネルギー政策はこれからどうなるのか、その選択肢は」をテーマに大島堅一氏氏(立命館大学国際関係学部教授)を迎え、福島原発事故を受け、日本及び関西におけるこれからのエネルギー政策の展望について伺います。(会場:ドーンセンター)
第3回からの受講も可能ですので、是非ご参加ください。
第4期の案内・お申し込みはこちら→ http://aozora.or.jp/archives/4274
記:相澤

7月1日からスタートした第4期環境フロンティア講座ですが、7月15日に第2回「原発事故からみた技術利用の安全問題」を西川榮一氏(神戸商船大学名誉教授)を講師としてお迎えし開催しました。(参加者34名)

「自分で道具を作り、それで何かを手に入れたり、または危険な作業を安全に行うことができるということが人間の秀でたところであるというところからスタートし、最初に写真を見ながら福島原発事故の解説をしていただきました。

◆地震の多い日本に原発を建てるということ

・発達してきた技術にとって地震、それに伴う津波は非常に警戒すべきハザードであり、日本でもその点についてはさまざまな場所で指摘されている。

・1900年以降死者1000人以上の地震が多い国上位10カ国の中で、原発保有数について日本は群を抜いている。

・過去100年に日本列島で起こった地震の中で、犠牲者1000人規模以上の地震は10回以上にものぼり、しかも1948年から1995年の間はそれだけの規模の地震は起こっていない空白期であった。この空白期の間に日本の原発は増えていった。

・空白期を終え、阪神淡路大震災、東日本大震災と震災が短期間に起こっていることから、これから先日本にあるすべての原発が地震のリスクにさらされていると言っていいのではないか。

◆原発が推し進められた背景と問題点

・国と東電が一体になって、反対意見を封じ込め、第3者検査機関ゼロの原発推進体制を作った。

・これからは第3者が技術の安全について考える社会の仕組みが原発分野にとどまらず必要である。

・国は教育でも原発は必要だという教え方をし、安全神話を作り上げてきた。

・原子力発電の技術はすべて輸入したものであり、自主的な技術開発がなされないままに原発ができていった。そのためいざという時に十分に対応できない体制になってしまった。

◆福井県にある原発と大阪の関係

・現在、地震のみならず気候変動に伴う災害リスクが増大している。

・福井県にある原発は、大阪の水瓶である琵琶湖と非常に距離が近い。また原発の周辺ではいくつもの活断層が見つかっており、活断層が原因で生じる直下型地震は予知できない。

◆原発の素顔

・原発は決して安全な技術ではなく、過酷な事故が起こったときには手に負えない事態に陥る可能性が高い。

・また廃炉にしてもその解体などに30~40年はかかる。福島原発も廃炉になった原子炉を解体するのには同じくらいの時間が必要。

・今ある残りの原発では2度と過酷事故を起こしてはならない。(手に負えない事態は確率生起的には評価できない)

◆技術の自然性、社会性

・技術とは自然の法則に基づいて生み出されている(自然性)

・また技術を使う人の存在を見逃してはならず、技術の使い方などを決める人間の意思が存在することを忘れてはならない(社会性)

・技術の安全問題については自然性だけでなく、社会性についての分析も必要である。

◆第3者が検査する体制の必要性

・日本では第3者検査について、先進国の中で最も遅れている。これは何十年も昔から指摘されている国家的課題である。

◆安全と環境保全の両課題に応えるエネルギー体系

・再生可能エネルギー使用の重要点は、人が何もしなくても熱に変化すること、つまり人為的エネルギーフローを持ち込まないという点である。

・省エネルギーは不断に目指される目標である。

という内容でお話いただきました。

P1120484

《参加者からの質問》

・フランスでは原子炉を冷やす仕組みが水冷ではなく、空冷のものがあるようだが、日本では使えないか。

・再生可能エネルギー導入のために必要な仕組みやハード面について、どのようなものを考えているか。

などの質問が出ました。

《参加者の感想》(一部)

・技術利用の安全問題の解説はよく理解できた。1番の問題はヒューマンテクノシステムを監視する第3者検査原則が今の社会で弱い=経済優先社会であり、これが問題である。

・独立した第3者検査原則の重要性を再認識させられた。是非現状の保安院をつぶし、新しい検査機関の設立を要求したい。

第3回のご案内

第3回は7月22日(金)19:00~21:00に開講します。「エネルギー政策はこれからどうなるのか、その選択肢は」をテーマに大島堅一氏氏(立命館大学国際関係学部教授)を迎え、福島原発事故を受け、日本及び関西におけるこれからのエネルギー政策の展望について伺います。(会場:ドーンセンター)

第3回からの受講も可能ですので、是非ご参加ください。

第4期の案内・お申し込みはこちら→ http://aozora.or.jp/archives/4274

記:相澤

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境フロンティア講座 — aozorafoundation 公開日 2011/07/19(火) 07:12

西淀川の昭和 写真展(7/19~29あおぞらイコバ)

2011年7月19日~29日

あおぞらイコバにてエコミューズ所蔵資料「西淀川の昭和 写真展」を開催しています。
P1120595
裁判資料に使われたパノラマ写真や
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ジェーン台風の水害の様子
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ありし日の合同製鉄の高炉
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アメリカ軍が撮影した昭和20年代の空中写真と昭和60年ごろの空中写真
(変化がよくわかります)
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患者さんからもらった昔の写真
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煙の大阪の写真
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などなど掲示してますので、フラッとお越しくださいね。

Filed under: あおぞらイコバ | イベント案内 | 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2011/07/19(火) 06:33

第7回ぜん息患者こんだん会(姫島診療所 7月15日)

2011年7月15日 姫島診療所 14:30-16:00
ぜん息を抱えながら苦しむ患者さん同士、日頃の病気の悩みを交流したり、時には勉強会なども開催しながら、病気と向き合っていこう、またお互いが支えあっていこうと、「ぜん息患者の救済を求める西淀川の会」がぜん息患者こんだん会を開催しています。開催日は不定期ですが、およそ2ヶ月に一度開催しています。
今回は、14人が集まりました。

西淀病院から理学療法士の三島信之さんと廣野克俊さんをお招きして呼吸リハビリについて学習しました。
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患者会の会長である森脇さんが呼吸リハビリの入院をした際に、ピークフロー(十分息を吸い込んだ状態で、極力息を早く出したときの息の速さ)を測定した際、とてもよくなってきていること、また筋肉量もアップしたことを説明してもらいました。
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実地で試してみました。
まずは、口すぼめ呼吸と腹式呼吸です。
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おなかに手を当てて、呼吸ができているかを確認します。
私はこれまで、おなかに息が入っているから腹部が膨らむのかと勘違いしていましたが、
横隔膜が下がって肺が広がるのだそうです。下がってきた横隔膜によって腹部が膨らむのだそうです。
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口すぼめ呼吸は目の前に紙を持ってくるとわかりやすいです。紙が動きますか?
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それから、首周りの筋肉をほぐします。肩を上げ下げしたり。
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腕をまわしたり
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脇を伸ばしたり
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ちょっとした動作ですが、これをするだけで、肩こりも軽減されました。
それから、口すぼめ呼吸をしながら、立ち上がっています。
息を吐きながら立つと呼吸が楽になります。
しかし、この動作難しいのです。皆さんも試してみてくださいね。
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一人ひとり呼吸ができているかを見て回ります。
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こんな風に、道具を使ってみると、やりやすいですよとのアドバイスがあったり
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一人ひとり見てもらったので、ずいぶんと分かりやすかったようです。
「よかったわ!」と患者さんの喜ぶ顔が見れて良かったです。
呼吸リハビリや適正な治療など、患者さんも勉強することで、よりよいものを受けることができるのだと思います。
患者が集まって、会を作るのは、制度を作るためでもありますが、何よりも自分たちのためだと思います。一人よりも二人、二人よりも三人あつまれば、大きな力になるはずです。
未認定患者さんの医療費救済の運動が推進できるようにお手伝いを続けていきたいと思います。(林美帆)

:kuwasiku:

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境保健 — aozorafoundation 公開日 2011/07/19(火) 05:34

出来島小学校納涼祭で廃油回収

7月9日 出来島小学校の納涼祭で、西淀川高校が廃油回収を行いました。

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パネルの説明から廃油回収の呼びかけまで西淀川高校生が大活躍でした!!

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パネル展示の様子。

西淀川菜の花プロジェクトの取組み、家庭でできる節電方法を紹介しました。

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子ども達が、小さな容器に入れて持ってきてくれます。

今回は、小学校低学年の子たちが持ってきてくれるシーンが目立ちました。

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廃油を持って来ていただいた方には・・・

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西淀川菜の花プロジェクトのシールを渡しました。

子どもに「どこに貼んの~??」と聞かれたので、

「自転車に貼って、みんなに宣伝してきて!!」と頼んでおきました♪

「綿菓子ないの~??」という問い合わせが多数ありましたが・・・

今年はないんです・・・ごめんなさい(汗)

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大阪経済大学 みどりのまちづくりサークル「ミアイ」のOB2名が参加。

28名の方に持参していただき、ポリタンク1つ、20リットルがいっぱいになりました。ありがとうございました!!

10月22日開催の西淀川高校環境教育フェスタでも回収しますので、今回忘れた方はぜひお願いします。

あおぞら財団スタッフ

山本

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境学習 | 西淀川ESD菜の花プロジェクト — aozorafoundation 公開日 2011/07/15(金) 11:39
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