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» 2021 » 12月

【インターン】等身大の社会運動を学ぶ、公害裁判聞き取り(金谷医師にお話をきいて)

インターン生の岩本です。

あおぞら財団では、地球環境基金の助成を受けて「誰ひとり取り残さない! 気候変動を構造的にとらえ未来につなげる教育プログラムづくり」に取り組んでいます。
現在、その一環として、公害患者さんや公害裁判にかかわった人々についてお話の聞き取りを行っています。

今回は私が関わらせていただいた、公害裁判の意見書を書いた医師、金谷先生のお話を紹介させていただきます。直接はお会いできなかったものの、音声記録からでも学びの多いお話でした。

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まず、先生が一つ一つの話題について、丁寧にお話されていた様子が印象的でした。
海外支援に関心があって医師になり、呼吸器について詳しく学ばれたのち、西淀へやってこられた先生。しかし、はじめから、正義感に燃えてこちらに来られた訳ではないそうです。「この人なんも考えないで西淀川へ来たの、みたいな」感じで来られたと、ご自身についてお話されるものの、裁判には大きく関わり、他2名の医師と共に、医学的見地から意見書を執筆されました。
普段の医師としてのお仕事もあるため、裁判の作業はボランティアで、仕事が終わってからや休日に、時に泊まり込みを伴うような、私から見れば、大変な作業だったようです。

ですが、先生から気負った様子はあまり見られませんでした。熱意というよりも、目の前の患者さんに対してできることをしたい、という誠意が、先生の語りからは感じられました。先生にとってはごく自然なこととして、目の前の人のために裁判に関わられたのだろうと思います。大きな理念や理想に燃えていなくても、目の前の人の助けになろうという気持ちから、大きなことはできるんだと思いました。先生は現在も、医療と社会問題について活動をしておられ、在留資格がない外国人の診療を行っています。保険の対象ではないため、医療費は10割負担となるそうですが、これくらいの負担じゃ倒産しないからね、と公害裁判の時と変わらず自然に活動しておられるようです。

世代によるものなのかもしれないですが、私は何かの運動というと、ものすごく熱い、突進していくような気持ちがないと参加できないんじゃないか、実を結ばないんじゃないか、というイメージがあったりもします。しかし、自分にできる範囲で、目の前の人を支え、運動を支えていく、そういう形があって、こうして実を結んでいるのだと分かりました。
とりあえず私としては、大学でのインターン報告会にて、あおぞら財団で学んだことと西淀川の公害について、自分なりに話をしてこれたら、と思います。

(記・あおぞら財団インターン生 岩本)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 事務局 | インターン生 | 環境学習 — aozorafoundation 公開日 2021/12/21(火) 12:14

12/22(水)はあおぞら市です

早いもので今年最後のあおぞら市です。

年末年始の準備は順調ですか?

お買い忘れないよう、あおぞら市で栄養たっぷりのお野菜を

ゲットしに来てくださいね^^

今年も一年ありがとうございました。

次回は2022年は1月12日に開催します。

 

・・・・・・・・・・・・
新型コロナウィルスの影響に以下の点で対応いたします。

・お店とお店の間隔を十分に確保します。
・半屋外空間ですので、換気を十分にいたします。
・テイクアウトのみの販売にします。
・手指消毒液を設置します。

日 時=2021年12月22日(水)10:00~13:30(順次開店)【雨天決行・荒天中止】
場 所=あおぞらイコバ(あおぞらビル1Fの地域交流スペース)
最寄駅JR東西線「御幣島(みてじま)」駅⑪出口スグ
地図・アクセス http://aozora.or.jp/accesscontact

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●12/22日の出店予定

 

■KIKI

お久しぶりに出店させていただきますKIKIです♡

今回も素朴なおやつですが、見に来ていただけたら嬉しいです
またクリスマスの商品もお持ちします

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■cura pane(クーラパンネ)
オーガニック・無農薬・無添加の素材にこだわり、体に優しいものを作っています。
手作り市への出店、パン教室の講師などの活動の場を通じ、食育や環境への取り組みをしています。https://m.facebook.com/curapane

※ランチ、パン等はテイクアウトの販売のみです。

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■谷口ファーム
兵庫県加東市東条町で生産した野菜です。

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■足つぼマッサージ楽成体体の疲労と痛みを早急に緩和する健康ルームからあおぞら市へ出張マッサージ。

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あおぞら財団販売コーナー

・おっとせい(アルカリ電解水)、ハンドソープなど

 

 

今後の予定

<2022年>1/12、1/26

※あおぞら市は毎月第2・第4水曜日に開催しています。
※開催は予告なく変更する場合がありますので、詳しくはお問い合わせください

★☆★出店者募集中★☆★
あおぞら市で一緒に素敵なお店を出しませんか?野菜や雑貨、その他応相談。1スペース

500円

★地域交流スペース「あおぞらイコバ」貸出中 ~出会い、憩い、つながる場所に~
あおぞらビル1Fの地域交流スペース「あおぞらイコバ」は、会議、ギャラリー、コンサート、上映会などにご利用いただけます。http://aozora.or.jp/ikoba
午前:1,000円/午後:1,300円/夜間:1,300円/全日:3,000円

■お問い合わせ・ランチ予約
あおぞら財団(公益財団法人公害地域再生センター)
〒555-0013大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4F
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885

 

Filed under: あおぞらイコバ | イベント案内 — aozorafoundation 公開日 2021/12/20(月) 06:17

【タンデム】公道走行解禁になった地を訪れるタンデム自転車ツアー!【和歌山】

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。
滋賀、奈良と続いて、次は、和歌山でのタンデムツアーを6月に企画していました。しかし、新型コロナウィルスの影響であえなく8月に延期。さらにそれも延期して、やっと10月に開催することができました。
10月9-10日の2日間で、視覚障がい者5名とパイロット・ボランティア5名がタンデム自転車5台に分乗し、伴走自転車1台と伴走トラック1台とともに、快晴の下、サイクリングをしてきました。
初日:紀の川沿いのサイクリングコースをJR高野口から和歌山市内まで約45km
2日目:箕島駅から出発し、湯浅の町並み見学をしつつ、海岸沿いを白崎海洋公園まで走り、しらす丼を食し、紀伊由良駅まで約40km全員走りきりました。
急な坂道は、自転車を降りて押す場面もありましたが、そうやって、前と後ろで協力しあって乗り越えることができました。
地元の人のおもてなしの心がうれしかったです。お土産を用意してくださっていたり、ちょうど水道橋崩落による断水により大変な中、会いに来てくださったり。
タンデム自転車の輪、人と人とのつながりが広がっていくのを感じます。ありがとうございました。
  
  
   
【協力】
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
NPO法人サイクルボランティア・ジャパン
本事業は、公益財団法人公害地域再生センター(当会の事務局)が、独立行政法人福祉医療機構の助成を受けて実施しています。
※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)
Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 地域づくり | タンデム自転車 — aozorafoundation 公開日 2021/12/14(火) 02:37

12/8(水)はあおぞら市です

今年もいよいよ師走に入りましたね。

あおぞら市も今年は残すところ、あと2回となりました。

栄養いっぱいのお野菜を是非ゲットしに来てくださいね~

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新型コロナウィルスの影響に以下の点で対応いたします。

・お店とお店の間隔を十分に確保します。
・半屋外空間ですので、換気を十分にいたします。
・テイクアウトのみの販売にします。
・手指消毒液を設置します。

日 時=2021年12月8日(水)10:00~13:30(順次開店)【雨天決行・荒天中止】
場 所=あおぞらイコバ(あおぞらビル1Fの地域交流スペース)
最寄駅JR東西線「御幣島(みてじま)」駅⑪出口スグ
地図・アクセス http://aozora.or.jp/accesscontact

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●12/8日の出店予定

■かるる市
奈良県宇陀市でお米を農薬と除草剤を使用せず天日乾燥にて収穫します。

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■谷口ファーム
兵庫県加東市東条町で生産した野菜です。

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あおぞら財団販売コーナー
・客家擂茶(はっかれいちゃ)
・おっとせい(アルカリ電解水)、ハンドソープなど

 

 

今後の予定

<2021年>12/22

<2022年>1/12、1/26

※あおぞら市は毎月第2・第4水曜日に開催しています。
※開催は予告なく変更する場合がありますので、詳しくはお問い合わせください

★☆★出店者募集中★☆★
あおぞら市で一緒に素敵なお店を出しませんか?野菜や雑貨、その他応相談。1スペース

500円

★地域交流スペース「あおぞらイコバ」貸出中 ~出会い、憩い、つながる場所に~
あおぞらビル1Fの地域交流スペース「あおぞらイコバ」は、会議、ギャラリー、コンサート、上映会などにご利用いただけます。http://aozora.or.jp/ikoba
午前:1,000円/午後:1,300円/夜間:1,300円/全日:3,000円

■お問い合わせ・ランチ予約
あおぞら財団(公益財団法人公害地域再生センター)
〒555-0013大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4F
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885

Filed under: あおぞらイコバ | イベント案内 — aozorafoundation 公開日 2021/12/06(月) 10:06

大阪市大「都市基盤計画特論2回目」タンデム自転車フィールドワークと公害患者のお話(11/30)

11月30日(火)に大阪市立大学「都市基盤計画特論」(吉田長裕准教授)の2回目の授業があおぞら財団で行われました。参加者は10人です。今回はタンデム自転車を活用してのフィールドワークと公害患者さんのお話を聞きました。

今回、タンデム自転車に初めて乗る学生ばかりでしたので、最初に練習してから走行し始めました。大野川緑陰道路を走り、福町駅前広場、淀川、西島の工業地域、国道43号等に行きました。工場の建屋集塵装置、国道43号の道路沿道対策(環境ロードプライシング、光触媒や 高活性炭素繊維による大気浄化等)などの公害対策を確認しました。

藤江事務局長からタンデム自転車の乗り方の解説

タンデム自転車は二人の信頼・協力関係が大事!

自転車道をタンデム自転車で通行

最初に大野川緑陰道路の自転車道を走りました

福駅前の広場で説明

阪神福駅前広場。立体交差化が予定されています

淀川で梅田側をみる学生達

淀川からの景色

国道43号で道路沿道対策を説明

国道43号の道路沿道の環境対策を確認

西淀川地域内の施設として、高齢者介護施設のあおぞら苑姫里ゲストハウスいこね&くじらカフェの見学もしました。あおぞら苑の屋上では、「西淀川あおぞら発電プロジェクト」として太陽光パネルで発電を行っています。

あおぞら苑辰巳さんからお話をききました

辰巳さんからあおぞら苑の理念をお聞きしました

古民家を回収した姫里ゲストハウス

姫里ゲストハウスいこねの見学

フィールドワークから戻ってきた後は、西淀川公害患者の家族の会の岡崎さんと事務局長の上田さんからお話を聞きました。自然豊かな高知から大阪に引っ越してきて毎日空が曇っていることに驚いたこと、洗濯物を干しても粉塵で黒く汚れてしまったこと、空気を吸っているだけで病気になってしまうとは思ってもいなかったことなどをお話ししてくださいました。また、患者会の運動、西淀川公害訴訟に参加するのは大変であったが、子どもにとってのふるさとである西淀川の環境を取り戻すためにと活動してきたと、公害運動に対する思いを語られました。

学生からは「西淀川をどういう街にしたいと思いますか?」という質問が出ました。岡崎さんからは「トラックが街中を走らないようになってほしい。空気のことを気にせずに暮らせるようになってほしい」との回答でした。また、事務局長の上田さんから「コロナ禍ということもあり、コミュニケーションを維持する大切さを痛感している。患者が作ったあおぞら財団は、西淀川区民が交流できる場づくりをしている。患者会もコミュニケーションの場を大事に思っている」とのお話がありました。

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患者さんのお話を聞く様子

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西淀川公害患者と家族の会 岡崎さんと上田さん

最後に今日の感想を共有しました。

大野川緑陰道路が自然豊かでコミュニティの場になっていること通行のしやすさを実感したといった緑陰道路に対する感想、国道43号の公害対策をみたが町全体として公害の跡がないということが印象に残ったという感想、老人ホーム、ゲストハウスなど多様な人が楽しめる街になっているという印象、患者さんの公害の体験を聞いてそんなに公害がひどかったのかと感じたという感想などが出ました。

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感想の共有

 

次回は12月7日に、市民参加に関するワークショップ、西淀川区役所職員さんのヒアリング等を行う予定です。

——–

2021年度 大阪市立大学 授業「都市基盤計画特論」における西淀川区でのプログラムは下記のようなスケジュールで行います。

日時 内容
11月16日 ロールプレイ、小講義「西淀川地域の現状と課題/あおぞら財団の地域づくり」
11月30日 西淀川地域の現状視察(タンデム自転車を活用)、ヒアリング 西淀川公害患者と家族の会
12月7日 市民参加に関するワークショップ、ヒアリング 西淀川区役所職員
12月21日 中間報告&意見交換
1月~2月 各グループで最終の提案づくりに向けた活動
3月 西淀川への提案を発表

 (谷内)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 資料館(エコミューズ) | 視察受入 — aozorafoundation 公開日 2021/12/03(金) 04:22
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