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» 2014 » 2月

楽らく呼吸会あります!(のざと2/14、千北3/27、姫島3/28)/ニュースNo.22できました!

楽らく呼吸ニュースNo.22できました
(拡大して見たいときは、画像をクリックしてください)

ニュース22

楽らく呼吸会では呼吸リハビリを実施しています。
先日はのざと、千北、姫島診療所にて医師や理学療法士の方からCOPD(慢性閉塞性肺疾患)のお話を聞きました。この楽らく呼吸ニュースにはCOPDの適切な治療・管理についてや禁煙の重要性について書いていますので、ぜひ読んで参考にしてみてください。

次回は薬剤師さんをお呼びして、薬について勉強します。
普段服用しているお薬の飲み方などをチェックしてみましょう。
皆さん、奮ってご参加下さい。
【次回予定】
のざと診療所 2月14日(金)14:00~15:30
千北診療所 3月27日(木)14:00~15:30
姫島診療所 3月28日(金)14:30~16:00

Filed under: イベント案内 | 環境保健 — aozorafoundation 公開日 2014/02/10(月) 04:28

1/22 中国環境NPO研修2日目@あおぞら財団

中国環境NPO研修2日目の1月22日は、尼崎市の「水質浄化施設&北堀キャナルベース」の見学からスタートです。尼崎運河は閉鎖された水域で、日本で一番汚染されている場所として「有名」でしたが、「尼崎運河の水をきれいにして憩いの場とする」という取組みが進められています。その現状を見学するためです。
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「北堀キャナルベース」兵庫県のホームページから
https://www.facebook.com/ama21canal
北堀キャナルベースでは兵庫県の「尼崎21世紀プロジェクト推進室長兼西宮土木事務所参事」の塚原淳さんから説明を受け、水質浄化のしくみを見学しました。この施設は「運河の水質浄化に水生生物を組み合わせて使った世界初の試み」として運営され、国土交通省の「運河の魅力再発見プロジェクト」第1次認定を受けています。

浄化のしくみ
「水質浄化施設&北掘キャナルベース」より 尼崎港管理事務所作成 

徳島大学の上月康則教授からは「貝」(コウロエンカワヒバリガイ)と「藻」と「干潟」を組み合わせた浄化の説明を受け、その実験施設を見学しました。この研究は日本ではこの場所しか実施されていないそうです。育てた「貝」と「藻」で「森」を育てるリサイクルのシステムが追究されています。
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 尼崎港湾管理事務所前から「調査船さちかぜ」に乗り、運河を船から見学しました。多くの水鳥が生息しており、自然の回帰が着実に進んでいることが実感できます。
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「尼崎閘門」に来ました。「尼崎閘門」は「尼ロック」と命名され、工場地帯への原料や製品の輸送に船が活用されるためには必要な施設です。ここは日本最大の閘門で、船を安全に航行させる役割と、高潮時には扉を閉めて、防潮堤の役割を兼ねているとの説明もありました。IMG_0064 IMG_0113
ここの「防災展示スペース」には「海岸防災ゾーン」「津波を知り備えるゾーン」「防災アーカイブゾーン」が設置され、水害から暮らしを守る施設や、過去の水害との闘いの歴史を学ぶことができます。展示物には尼崎出身の漫画家「尼子騒兵衛」氏の「忍たま乱太郎」が有効に活用されていました。
その後、船の「閘門通過」を経験することができました。中国からの参加者、呂妍さんも興味深く写真を撮っておられました。
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観察の最後に尼崎港管理事務所の前で、記念の集合写真を撮り取りました。
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昼食の後、「千北診療所」を見学しました。この診療所は以前は「千北病院」として公害病認定の施設であり、公害病患者に寄り添った医療活動を行い、公害患者組織化の出発の場所であった説明をうけました。

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「あおぞら苑」では施設長の辰巳致さんから設立の経過の説明を受けました。公害患者の皆さんの多くが一人暮らしであり、高齢化が進むなかで、生活と健康の不安を抱える暮らしから、ディケアー施設が求められ、今では公害患者さん以外の方へも利用が広がっていると説明がありました。苑内の施設見学をし、利用者さんたちも中国からの見学者と楽しそうに交流ができました。
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出来島公園に来て、国土交通省の辻脇さんから43号線の道路公害対策を説明していただきました。西淀川公害裁判後の対策として①新型遮音壁の設置、低騒音舗装など ②交通流対策として大和田西交差点の立体交差化、車線数の削減など ③沿道対策として植樹帯の整備、沿道法を活用した街づくりの支援や歩道の美装化や電線類の地中化などをはじめとして、「ロードプライシング」による交通転換の実施などが説明されました。その後、43号線に面した出来島小学校壁の場所で「光触媒による大気浄化」や高架道路下での「高活性炭素繊維による大気浄化」施設を見学しました。
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西淀川高校を訪問し、環境教育担当の辻先生のお話や「エコクラブ」の生徒さんから活動の紹介がありました。朝、7時には登校し校庭の清掃に取り組んだり、放課後も活動している紹介がありました。その後、菜の花畑や大根を栽培している箇所などを見学し、耕運機を実際に運転し、活動の様子も披露されました。
中国からの皆さんは、「高校生の将来の進路は?」や「外国の高校生との交流の感想は?」などの質問が出され、高校生の活動への関心が集まりました。

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最後に呂妍さんから高校生へ、感謝の「切り紙」が贈られました。 
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以前から尼崎南部の環境への取り組みに注目していました。話やインターネットを通じての知識は少しありましたが、現地を訪れ、そこで様々な取り組みを実施している方々からの説明を直接聞く機会が持てたのは幸いでした。行政と研究者の協力関係によって着実な成果を築き上げることを目の当たりにすることができました。環境を良くしたいという住民の願いを実現する大事な経験ですが、ここに至るまでは決して簡単ではなかっただろうと想像します。尼崎での取り組みをもっと学びたいと思いました。 
西淀川の見学は何度か行ってきましたが、高校生の元気な活動は、きっと中国からの皆さんにも新鮮な印象を持って迎えられたことと思いました。   
                                                    天野憲一郎

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2014/02/07(金) 05:54

大和田の大阪マスジドどんなところ?聞いて食べてしゃべって(あおぞらイコバ大和田でみせ)開催しました。

2月2日日曜日

あおぞらイコバ 大和田でみせ

大和田の大阪マスジドどんなところ?聞いて食べてしゃべって

を開催しました。

1227あおぞらイコバ大和田

会場は大和田4丁目にあるシタラハラールレストラン

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店内ぎゅうぎゅうの参加者が集まってくださいました。

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店内はお香が焚かれ異国情緒漂うムード。

お花の香りのするお香です。

まずはハラールレストランのランチを頂きながらしばし歓談。

マトンダルカリー(羊と豆のカレー)、タンドリーチキン、サモサ、パコラ(野菜のてんぷら)、ビニヤニ(チャーハン)、ナン、パパド(せんべい)、サモサ、サラダ・・・

たくさんの種類とボリューム!

美味しく堪能させて頂きました。

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デザートも!

カスタード、というとてもやわらかいプリンのようなものにフルーツが入ってるもの。

香りもよく子供たちにも大人気でした。

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そして、

ユヌスさんとナリームさんを交え、ムスリムの生活について質疑応答。

龍谷大学生の松本さんが司会進行を勤め、さまざまな質問に答えて頂きました。

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そしていよいよモスク、大阪マスジドの見学へ。

ウドゥーの水場で両手、口、鼻の穴、顔、髪の毛、両腕、足を順に洗う様子を実際に見せて頂く。

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そして2階の礼拝の部屋へ。

ヌマーンさんからお祈りの時間や方角などのお話を伺いながら質疑応答。

最近はiPhoneのアプリがあるのでどこにいてもメッカの方向が分かるとのこと。

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現在の時間と、5回のお祈りの時間、

もうひとつは金曜日の大きいお祈りの時間を示す時計。

きっちりこの時間!というわけではなく、この時間帯の間に5回にお祈りしなさいね、という目安とのこと。

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4階では小学生のパキスタン人の男の子がアラビア語を勉強中。

こうやって日曜日には周辺からこどもたちが学びに来るのだそう。

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その後、

今年オープンしたばかりのプレミアムハラールミートデポへ。

ハラールミートを扱うお肉屋さんです。

満員の店内!

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ここでも、どのようにハラールミートが捌かれるのか、

なぜハラールミートの肉屋さんを開業されたのか、など店主さんにお話を伺いました。

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帰途、SITARAの方々にマンゴージュースのプレゼントも頂きました!

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みなさまに興味を持っていただけて、大和田、西淀川、マスジドなどに興味を持って頂ける一端になれば嬉しいです。

今回のイベントは冊子にまとめてみなさまにご報告いたします。

ご参加くださったみなさま、シタラハラールレストラン、大阪マスジド関連のみなさま、
進行を補助していただいた高田研先生、清水万由子先生、大滝あやさん 本当にありがとうございました。

(水田)

2/6 永野千代子さんによる語りべの授業

2月6日、大阪市立出来島小学校の5年生を対象に西淀川の公害患者さんの語りべ授業が行われました。

お話して下さったのは永野千代子さんです。

まず、最初にあおぞら財団の職員から公害について簡単な説明があり、その後公害患者、小宮路清盛さんの発作時のVTRを見ました。

児童たちは皆、真剣に画面を見つめていました。

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そして永野さんのお話が始まりました。

・西淀川で二酸化ちっ素の環境基準値が近年までオーバーしていたこと。

・PM2.5は国境を越えての汚染だけだはなく、車からも排出されるので国内でも対策を考えなくてはいけないこと。

・公害訴訟についてのお話。

・同じく公害で苦しんでいた息子さんのお話。

など、たくさんのことを聞かせてもらいました。

永野さんの息子さんは出来島小学校の児童でした。

永野さん自身も特別な思いでお話をして下さったと思います。

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特に私が印象に残った話は、公害がひどかった時の空の色についてです。

その当時、西淀川の子どもたちは空の絵を描く時、絵の具で灰色を塗ったそうです。

今ではそんなことは考えられないですし、想像もつきません。

西淀川の人たちの取り組みとして、廃油を再利用してハンドソープにしたり、車の燃料にしたりしていることを話すと、のぼりやポスターを見た事があるという児童が大勢いました。

そういう活動が地域に浸透しているんだと思いました。

児童さんからの質問の時間では「車と工場では汚れた空気をより出しているのはどっちか」というものや「ぜん息、慢性気管支炎の他にどのような病気になるのか」など鋭い質問もありました。

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先日、天野憲一郎さんの授業を受けていたからでしょうか?終始、子どもたちは話を真剣に聞いていて、質問した際もすぐに答えていました。

これを機に公害について興味をもってもらい、きれいな西淀川をつくっていってくれればと思います。

(ボランティア 山澤)

出来島小学校で西淀川公害の授業

2月5日、大阪市立出来島小学校5年生を対象に、天野憲一郎さんによる西淀川公害の授業がありました。天野さんは、元は小学校の教員で、西淀川区の小学校でも長年にわたり教鞭をとっていました。現在は、あおぞら財団で環境教育の活動に関するボランティアや、公害資料の整理のお仕事でもご協力頂いています。

子ども向けの西淀川公害学習用のDVD『手渡したいのは青い空~未来からのメッセージ 』を用いて授業を行いました。

教科書には、四大公害は掲載されていますが、西淀川公害はでていません。西淀川公害と教科書に掲載された公害との関連が理解しやすいよう教科書を拡大し黒板に貼ったり、DVDを放映する前に、西淀川で撮影された事等にふれ子どもの興味をひくなど、様々な工夫をしながら授業をすすめていました。

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西淀川に大気汚染公害の被害が拡がっていた頃の写真や、スモッグのかかった現在の中国の写真を用いて、今なお続く大気汚染公害を皆で考えなくてはいけないことを子どもたちに示していました。

(小平記)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境学習 | 資料館(エコミューズ) | 西淀川公害授業 — aozorafoundation 公開日 2014/02/06(木) 04:12
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