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» 2016 » 10月

12/21(水)日中環境問題サロン2016「中国の公害・環境問題と環境NGOの取り組み」を開催します。

日中環境問題サロン2016
第四回「中国の公害・環境問題と環境NGOの取り組み」

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(写真は2016年3月に開催された日中環境問題サロンの様子)

■日時:2016年12月21日(水)18:00~20:30 (受付17:30~)
■場所:グランフロント大阪 ナレッジキャピタル アクティブスタジオ
大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 ナレッジキャピタル 北館2F
(アクセス:https://kc-i.jp/facilities/the-lab/active-studio/

中国で活動する環境NGOメンバーを招き、中国での公害・環境問題に対するNGO活動についてお話を伺い、今後の日中における公害・環境問題の解決に向けて、お互いに理解し、協働していくための意見交換を行ないます。

■参加費:500円

■主催:あおぞら財団(公益財団法人公害地域再生センター)
協力:一般社団法人ナレッジキャピタル

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(写真は2016年3月に開催された日中環境問題サロンの様子)

■プログラム
18:00~18:05【あいさつ、趣旨説明】
18:05~20:05【中国から報告】(逐次通訳)

① 李力氏(北京市朝陽区環友科学技術研究センター)
■環境教育、気候変動問題、企業と連携した問題解決等の活動

② 趙亮氏(好空気保衛侠)
■大気汚染改善を目的に2014年に設立。SNSなどを駆使して企業活動を監視し行政の監督を促がしている

③ 徐華氏(昆山市鹿城環保ボランティアサービス社)
■上海市北部の昆山市で排油再利用やごみ分別などの啓蒙活動を行っている

④ 宋克明氏(長垣県緑色未来環境保護協会)
■野雁の保護、生息地の保全。河南省の東部にある長垣県で2002年から活動

20:05~20:30【質疑応答・意見交換】
「日中における公害・環境問題の解決に向けて」

■日中環境問題サロン
あおぞら財団の国際交流事業の一環として、中国の公害・環境問題に関する研究者、中国で活躍する専門家・環境NGOメンバー等を講師に迎え、中国の公害・環境問題についての報告や参加者との意見交換を行う日中環境問題サロンを2009年から開催しています。
本年度(2016年度)は、様々なテーマで4回程度の開催を予定しており、興味を持って頂ける方々に、ご参加いただければと思います。
•よびかけ人代表:櫻井次郎(公立大学法人神戸市外国語大学中国学科准教授)
•担当スタッフ:知足章宏(京都大学学際融合教育研究推進センター・アジア研究教育ユニット研究員、あおぞら財団特別研究員)

2016.6.10日中環境問題サロン2016(第一回)
「どうなる?中国の大気汚染」http://aozora.or.jp/archives/25666

2016.8.5日中環境問題サロン2016(第二回)
「中国における環境訴訟の現状と今後の展望」http://aozora.or.jp/archives/26745

2016.10.7日中環境問題サロン2016(第三回)
「重金属汚染とその被害―現地視察報告を中心に」http://aozora.or.jp/archives/27133

■申込
氏名、電話番号、所属をあおぞら財団までお知らせください。
当日参加も可です。(定員30名)
※いただいた個人情報は本事業の目的以外には使用しません。

■問い合わせ・申込先
公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0033 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階
TEL 06-6475-8885 FAX 06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp
http://www.aozora.or.jp/

平成28年度大気汚染経験等情報発信事業の一環です。

Filed under: イベント案内 | 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2016/10/31(月) 12:01

日中環境問題サロン2016(第三回)「重金属汚染とその被害―現地視察報告を中心に」を開催しました(10/7)

日中環境問題サロン2016
第三回「重金属汚染とその被害―現地視察報告を中心に」

今年度第三回目となる、日中環境問題サロンでは、中国環境問題の専門に研究されている知足氏と櫻井氏からそれぞれ、中国湖南省と広東省及び湖北省の視察調査報告をしていただきました。

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■日 時:2016年10月7日(金)18:30~20:30

■場 所::公益財団法人 公害地域再生センター(通称:あおぞら財団)3F
■主 催:あおぞら財団(公益財団法人公害地域再生センター)
■講演者:知足章宏(京都大学学際融合教育研究推進センター・アジア研究教育ユニット  研究員、あおぞら財団特別研究員)
櫻井次郎(公立大学法人神戸市外国語大学中国学科准教授)
■参加者数:9人

■プログラム
①湖南省の視察調査報告
担当:知足章宏
②広東省及び湖北省の視察調査報告
担当:櫻井次郎
③質疑応答・意見交換

 

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①湖南省の視察調査報告

知足氏は湖南省の長沙市で重金属汚染を扱うNGOを訪問し、NGOのメンバーと共に、重金属汚染が深刻である地域を視察されました。

(汚染地域の背景・現状)
汚染地域ではかつてヒ素を含む鉱物が採掘され、採掘のために工場や業者が集まったという背景があります。その結果、鉱山や工場から垂れ流しされた汚染物が川や土壌に蓄積され、健康被害を生むようになりました。現在では、鉱山は閉鎖されていますが、住民が記録によると、ヒ素中毒者や死亡者がたくさんおられます。今回鑑賞したNGO制作のビデオの中では、苦しみながらも救済を受けられない被害者の痛々しい様子が映し出され、会場は衝撃を隠せませんでした。
報告によると、土壌回復事業も行われていますが、いずれも初期段階であり、汚染土壌の回復には時間がかかるだろう、と話されました。

(今後の課題)
最後に、知足氏は以下の2点を今後の課題として挙げています。

1. 湖南省の「開発と環境の歴史と現在」について研究が必要
2. 汚染地域の被害者への救済はどうなるのか
未だ課題が残る湖南省の重金属汚染地域ですが、政府と被害者の間に立ち、被害者への救済に取り組むNGOの活動は非常に評価できるという意見が会場で上がりました。

 

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②広東省及び湖北省の視察調査報告

櫻井氏は今回の報告で、広東省にある癌の村を紹介されていました。

(汚染地域の現状)
中国には閉鎖されたものも含め、大規模鉱山が各地にあります。その周辺地域には、町なかにまで泥水が流れ、人が川を渡れるほどの重金属が蓄積している地域があります。

(鉱害現場が共通して抱える問題)
櫻井氏は鉱害現場の共通の特徴として以下の三点を指摘しました。
1. 被害・被害者の潜在化
2. 社会的認識の遅れ
3. 政策効果があがらない
メディアに取り上げられるのは、被害者及び被害全体のほんの一部に限られ、救済が進んでいない一方、多くの被害者は見舞金の支給程度で諦めています。
その結果、社会的にこの問題が広まらず、政策効果も上がらないという悪循環に陥っているそうです。

(今後の課題)
1. 裁判による解決の可能性、妥当性(裁判が、被害者を救うことができるのだろうか)
2. 環境改善の見込み、考え得るプロセス
3. 日本のNGOの関わり方は?

櫻井氏は、中国の重金属汚染問題は解決の糸口が見えないほど深刻であると懸念されていました。

その背景には環境改善対策が不十分である上に、被害者が救済を求めて声を挙げにくい、という点、そして裁判が実際に被害者救済につながるのか?という疑問が残るという点です。こうした現状を共有しながら、今後も議論を継続していく必要がありそうです。

 

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③質疑応答・意見交換

「どの程度国内で汚染地域のことが共有されているのか」という参加者からの質問に対し、「メディア規制の影響もあり、問題が広く社会に認識されていない状況ではないか」との認識が示されました。

また意見交換の中では、「日本の経験を海外へと発信していくために、国内の環境問題を若い世代に継承していくことが大事である」と、日中が環境問題解決に向けて協力していく上で、日本が抱える課題についても言及されました。

記・當間美波(神戸市外国語大学中国学科3年)

 

<日中環境問題サロン>
あおぞら財団の国際交流事業の一環として、中国の公害・環境問題に関する研究者、中国で活躍する専門家・環境NGOメンバー等を講師に迎え、中国の公害・環境問題についての報告や参加者との意見交換を行う日中環境問題サロンを2009年から開催しています。本年度(2016年度)は、様々なテーマで4回程度の開催を予定しています。
【第一回】どうなる?中国の大気汚染(6月10日(水)) 終了
【第二回】「中国における環境訴訟の現状と今後の展望」(8月5日(金))終了
【第三回】「重金属汚染とその被害―現地視察報告を中心に」(10月7日(金)) 終了

■今後の予定
【第四回】(仮)中国の公害・環境問題と環境NGOの取り組み(12月21日(水))
・中国で活躍する専門家、または、環境NGOメンバーを講師に迎え、中国の公害・環境問題の現状について
会場:グランフロント大阪北館2F ナレッジキャピタル アクティブスタジオ

http://aozora.or.jp/archives/27174
■申込:氏名、電話番号、所属をあおぞら財団までお知らせください。当日参加も可です。(定員30名)
※いただいた個人情報は本事業の目的以外には使用しません。
■問い合わせ・申込先
公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0033 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階 TEL 06-6475-8885 FAX 06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp http://www.aozora.or.jp/
よびかけ人代表:櫻井次郎(公立大学法人神戸市外国語大学中国学科准教授)
担当スタッフ:知足章宏(京都大学学際融合教育研究推進センター・アジア研究教育ユニット研究員、あおぞら財団特別研究員)
あおぞら財団の国際交流活動についてはコチラ
http://aozora.or.jp/katsudou/tsunagaru

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 国際交流 — aozorafoundation 公開日 2016/10/31(月) 11:56

ボランティア急募(りべら発送・みてアート)

あおぞら財団では機関誌りべらの発送とみてアートのボランティアスタッフを募集しています。

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1.機関紙りべらの発送
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日時:11/4(金)10:00〜12:00
<内容>11月はりべらの発送月。午前中に発送します。みんなでわいわいと発送作業をしています。ご参加お待ちしています。
*りべらのバックナンバーはコチラ
*過去の発送の様子はコチラ
※11/4は午後からみてアートの事前準備のボランティアも募集しています!

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2.みてアート・ボランティアスタッフ急募!
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みてアート2016(御幣島芸術祭)~にしよどがアートのまちになる日」では当日ボランティアスタッフを募集しています!
ものづくり・アートが好きな人、西淀川に興味のある人、とにかく何かやってみたい人、
ぜひ、一緒に「みてアート2016(御幣島芸術祭)~にしよどがアートのまちになる日」を一緒に楽しみましょう!

<ボランティア募集要項>
■みてアートの広報
日時:当日(11/5・6)までいつでも
内容:みてアートを多くの人に知ってもらうためにガイドブックをお店や施設、お知り合いの方に配布したり、ポスターを貼ってくれる方を募集しています。

■事前準備スタッフ
展示物を誰よりも早く見れる!作家さんとも会えるかも!?
日時:11月4日(金) 13:00〜
内容:各会場への備品搬入、展示

■当日スタッフ
みてアートを裏側から一緒に楽しんでいただける人、大募集です!
日時:11月5日(土)・6日(日)9:30~16:30
内容:案内・誘導、スタンプ、チラシ配布・広報、着ぐるみを着て子供達とじゃんけん大会、記録など。2時間毎に担当は変わります!

<申込方法>
下記の項目を事務局までお知らせください
(メール、FAX、電話)。締め切り=11月4日(金)
氏名:
連絡先(電話番号・Eメール):
希望するボランティアの内容・日時:

————————————————————————
お申し込み先:みてアート運営事務局
大阪市西淀川区千舟1-1-1 あおぞらビル4階 あおぞら財団内 (担当:藤江、鎗山、谷内)
TEL 06-6475-8885 FAX 06-6478-5885
mail=webmaster☆aozora.or.jp(☆を@に変えてください)
————————————————————————
<みてアート2016って?>
絵画、音楽、雑貨販売、ワークショップ、グルメ、スタンプラリーなど、御幣島がアートでいっぱいになる2日間。
JR御幣島から歩いて行ける範囲の40会場で実施。10/27から先行してアート展示もやっています。
わたしたちが暮らす西淀川区は、「公害の街」と呼ばれた時代を経て、「ものづくりの街」と「住まいの街」が一体となった新たな魅力をもつ街として歩んでいます。
そんな西淀川区の人たちがアートをきっかけに交流するイベントが「みてアート」。今年も多彩なアート作品はもちろん、手作り雑貨の販売や音楽ライブ、子どもたちが楽しめるワークショップに、スタンプラリー、フードコーナーもあって、盛りだくさんの内容でお送りします!

公式ホームページ http://miteart.blogspot.jp/
フェイスブック  http://www.facebook.com/miteart
ツイッター  http://twitter.com/miteart

Filed under: イベント案内 | 事務局 | ボランティア — aozorafoundation 公開日 2016/10/27(木) 09:30

明日(10/26)は、あおぞら市です。

明日(10/26)は、あおぞら市です。
日 時=2016年10月26日(水)10:00~13:30(順次開店)【雨天決行・荒天中止】
場 所=あおぞらイコバ(あおぞらビル1Fの地域交流スペース)
最寄駅JR東西線「御幣島(みてじま)」駅⑪出口スグ
地図・アクセス http://aozora.or.jp/accesscontact
オーガニックランチ、新鮮な有機野菜・可愛い雑貨の販売etc・・・

10/26の参加予定店

■みやこ菜園
綾部で収穫した、とれたてのお野菜をご用意します。
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■谷口ファーム
兵庫県加東市東条町で生産した野菜です。

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■足つぼマッサージ 楽成体
体の疲労と痛みを早急に緩和する健康ルームからあおぞら市へ出張マッサージ。

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■cura pane(クーラ・パンネ)
からだに優しい天然酵母のパン

白神こだま酵母、天然酵母を使用した小麦パンと米粉パンを作っています。
オーガニック・無農薬・無添加の素材にこだわり、体に優しいものを作っています。
手作り市への出店、パン教室の講師などの活動の場を通じ、食育や環境への取り組みをしています。

https://m.facebook.com/curapane

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【ランチ】(クーラ・パンネ)

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オーガニック・ランチ(600円、予約優先)※プラス200円でコーヒー付
■松茶商店(食べるお茶!)
台湾客家民族の間で1,800年飲まれ続けている健康茶!客家擂茶(はっかれいちゃ)!!
22種類以上の豆・雑穀類を低温で焙煎してすり潰したお茶です。大豆が主成分のため、きな粉風味で香ばしく大変飲みやすいスープのような飲み物です。
ご愛飲のお客様で多い声は、1位便通が良くなった。2位代謝が良くなった。
特に冷え症の方が擂茶を飲むと巡っている感じがするとよく言われます。
靴下を履かなくて寝れるようになったという方もいらっしゃいます。
3位腹持ちが良く食事やおやつの代役になったなどです。

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http://matcha-syouten.jp/ (ブログなどの情報発信サイト)
http://www.matcha-store.jp/ (HP)
http://www.facebook.com/matcha.store.jp (facebookページ)
https://www.youtube.com/watch?v=-ydKhv5IUMg(youtube)

 

 

■浜田化学株式会社
お掃除に大活躍! おっとせい(アルカリ電解水)、

ハンドソープなどの販売。

 

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ULR:http://www.hamadakagaku.co.jp/index.php
ネットショップ:http://www.hamadasyouji.com/
■あおぞら財団
【被災地支援商品】魚の缶詰(岩手県釜石)250円/個
その他、ハートブローチ、お箸などあります。
※売上の一部はあおぞら財団による被災地への支援金にあてさせていただきます。
詳しくはコチラ http://aozora.or.jp/aboutkifu/tokuteikifu
※商品は変更になることがございます。

 

 

★★★★お知らせ★★★★★

「みんなで編もう!裂き編みピクニックシート」にご参加頂いたみなさま。

裂き編みピクニックシートを使用する「みてアート2016」の期日が

迫ってきましたので、編み終わったピクニックシートがあれば

明日のあおぞら市にお持ちください^^

途中で断念してしまった方も、編みかけのもので結構ですので

持ってきてくださいね!

 

みてアート2016HP

http://miteart.blogspot.jp/

 

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今後の予定
<2016年>11/9、12/14、
<2017年>1/11、1/25、2/8、2/22、3/8、3/22
※<2016年>11/23、12/28はお休みです。
※あおぞら市は毎月第2・第4水曜日に開催しています。
※開催は予告なく変更する場合がありますので、詳しくはお問い合わせください。
★☆★出店者募集中★☆★
あおぞら市で一緒に素敵なお店を出しませんか?野菜や雑貨、その他応相談。1スペース500円
★地域交流スペース「あおぞらイコバ」貸出中 ~出会い、憩い、つながる場所に~
あおぞらビル1Fの地域交流スペース「あおぞらイコバ」は、会議、ギャラリー、コンサート、上映会などにご利用いただけます。http://aozora.or.jp/ikoba
午前:1,000円/午後:1,300円/夜間:1,300円/全日:3,000円
■お問い合わせ・ランチ予約
あおぞら財団(公益財団法人公害地域再生センター)
〒555-0013大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4F
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885

Filed under: あおぞらイコバ | イベント案内 — aozorafoundation 公開日 2016/10/25(火) 05:00

デンマーク式自転車教室、国際セミナー(10/9尼崎・大阪、10/10京都)

10月9日、10日、デンマーク式自転車教室と国際セミナーを行いました。教室とセミナーを開催するにあたり、デンマークからロッテ・ベックさん(建築家兼都市計画家。現在、アーバンサイクルプランニング コンサルタント所属)をお招きしました。あおぞら財団は準備や自転車教室の運営を協力しました。

デンマーク式自転車教室、国際セミナーの概要

  • デンマーク式自転車教室 :10月9日(日)9:00~11:00、兵庫県尼崎市立尼崎北小学校グラウンドにて/10月10日(月・祝)13:00~15:00、京都市中京区竹間公園にて
  • 講演「こどもの自転車教育・デンマークの実践方法」:10月9日(日)15:30~17:00、あおぞら財団3階会議室にて/10月10日(月・祝)、15:30~17:00、京都市こどもみらい館にて
  • 主催:国際交通安全学会・こどもの交通安全教育プロジェクト
  • 協賛:Novo Nordisk Japan(ノボ ノルディスク ジャパン)

デンマーク式自転車教室

自転車教室に参加したのは3歳から9歳までの子ども達です。尼崎・京都とも20人程度の参加がありました。年齢や自転車の乗る技術に合わせて3つのグループに分かれて自転車ゲームを行いました。

一番小さい3,4歳のグループでは、ストライダーというペダルのない自転車を使いました。シャボン玉キャッチゲーム、リング受け取りゲーム、リング場所取りゲーム、ジグザグ走行といったゲームをしました。自転車に乗るのが初めてという子もいる中で、最初は緊張した面持ちでおずおずと進んでいた子どもたちもゲームに夢中になると、上手にバランスをとって自転車に操っていました。

リング受け取りゲーム

リング受け取りゲーム

5,6歳のグループでは、大砲で沈没 ゲーム、リング場所取りゲーム、ジグザグ走行、洗濯物干し競争ゲーム、障害物コースをしました。3,4歳のグループよりもゲーム性が高く、なおかつ一度に複数の動きが必要になるため、より高度な自転車の操作が必要になります。例えば、大砲で沈没 ゲームは、ボールを大砲に見立ててチームリーダが自転車に乗る子どもたちにボールをぶつけるのですが、子どもたちは自転車にこぎながら地面のボールをよけてなおかつ投げられてくるボールもよけなければいけなくてはらなりません。

リング場所取りゲーム

リング場所取りゲーム

7~9歳のグループでは、ジグザグ走行、洗濯物干し競争ゲーム、キングスフォロワーゲーム、障害物コースをしました。このグループは他のグループよりより高度に自転車の操作が必要で、さらにお互いに協力し合いながら行うゲームも行いました。洗濯物干しゲームでは、2つに分かれて自転車でハンカチや洗濯バサミを取りに行き、物干しにハンカチを干し、どれだけたくさん干せるかを競いました。また、障害物コースでは、長細いマットの上をまっすぐわたりシーソーになっている板の上を渡ったりします。これにより、バランスよくまっすぐ自転車で走る技術を身に付けることができます。

洗濯物干しゲーム

洗濯物干しゲーム

 

子どもたちは楽しみながら自転車を自由自在に動かすことができるようになりました。中には今日の教室で自転車に乗れるようになった子もいます。3歳の子のお母さんは「本人は自転車に乗りたいという気持ちがあるけれど、なかなか根気が続かず乗れるようにならない。今日みたいに楽しみながらならば、自転車に慣れることができていい」と仰っていました。最後に、講師のベックさんからは「小さいころから自転車を楽しんで、自転車を好きになってほしい」とお話がありました。

講演「こどもの自転車教育・デンマークの実践方法」

講演では、ベックさんからデンマークの子ども自転車教育についてお話していただきました。

デンマークは自転車ユーザーが多く、首都のコペンハーゲン市への通勤及び通学に自転車を使っている人は45%も占めています。自転車の便益は大きく、コペンハーゲンでは自転車の使用で1年あたり9万トンの二酸化炭素の削減に寄与、さらに毎日自転車通勤する大人の死亡率は30%低下という健康面で効果もあります。

デンマークでは自転車を文化として捉え、国を挙げて子どもたちに自転車教育を行っています。ベックさんは「自転車教育は、体力、社会性、言語、自然、文化など子ども全面的な発達を助ける」とおっしゃられてました。デンマークでは幼稚園や小学校で交通安全教育がおこなわれており、12歳までに子どもたちは実際の安全状況下一人で運転できることを目的として、8,9歳と11,12歳で安全運転の自転車テストが実施されているそうです。このテストは1942年から行われています。

ベックさん

講演してくださったベックさん

講演の様子

講演後、たくさんの質問が出され、活発な意見交換がなされました

 

日本では、自転車道などのインフラ整備もまだまだ足りていませんが、子どもの頃から自転車を楽しんで乗るという自転車文化も根付いていません。交通ルールを教えるだけの従来型の自転車教室だけでなく、自転車を楽しく安全に乗れるような教育が日本でも必要だと思います。

参考

デンマーク自転車大使館

※金沢レンタサイクル「まちのり」さんのホームページ

体験!デンマーク式自転車教室♪【前編】

体験!デンマーク式自転車教室♪【後編】

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 地域づくり | 自転車まちづくり — aozorafoundation 公開日 2016/10/24(月) 05:16
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