あおぞら財団 財団ブログ
公害の歴史Q&A あおぞらイコバ
公害を伝えるための資料整理寄附募集
屋上広告募集
りべら広告募集
Don't go back to the 石炭

全ての記事を表示

    キーワード検索

    アーカイブ

    カテゴリー

    最近の投稿

    最近のコメント

» 2016 » 10月

【11/13】中島大水道の古文書にふれる会

長年の活動の成果を、今年の5月には「中島大水道まち歩きマップ」として完成させてくれた「中島水道サロン」のみなさんの新しい企画です!
エコミューズ館長の小田館長を講師にお迎えし、中島水道に関する古文書を解説していただきます。
今回は、西淀川図書館のご協力を得て開催します(今後、淀川、東淀川でも企画予定)。
参加費は無料です。奮ってご参加ください!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

中島大水道の古文書にふれる会

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

日時 11月13日(日)14:00~16:00

場所 西淀川図書館(西淀川区役所地下1階)多目的室

講師 小田康徳先生(大阪電通大名誉教授、あおぞら財団付属西淀川・公害と環境資料館館長)
dsc_9554

参加費 無料(定員30名。お早目にお申込みください)

内容
西淀川区民の宝として親しまれている「緑陰道路」は江戸時代に、現在の東淀川区から農民が自らの手で掘りぬいた「中島大水道」の流路の跡でもあります。
洪水や滞留する悪水を除いて農業生産を上げる努力をした農民の思いや、庄屋さんの努力を、古文書から読み解きます。
解説は、あおぞら財団付属西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)館長の小田康徳先生です。
住民が街づくりに立ち上がった歴史に触れてみませんか?

主催 中島水道サロン
協力 西淀川図書館、あおぞら財団
申込先 あおぞら財団(〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1 あおぞらビル4階)
*お申込み方法:FaxまたはEメールでお名前・ご連絡先をお知らせください。
(Fax) 06-6478-5885 (Eメール)webmaster@aozora.or.jp (Tel) 06-6475-8885

Filed under: イベント案内 | 環境学習 | 中島水道サロン(事務局) | 地域づくり | 環境学習 — aozorafoundation 公開日 2016/10/24(月) 12:25

環境省職員 現地研修受入 2日目(10/7)

2016年度の環境省職員現地研修二日目は、朝から西淀川のフィールドワークを中心に行いました。
(一日目のブログはコチラから見れます)

2日目の研修は、バスで西淀川の工業地帯の見学から始まりました。

国道43号につくと、国土交通省近畿地方整備局大阪国道事務所の方から大気汚染対策について説明を受けました。
国道43号には遮音壁やガードレール等に光触媒を塗布しています。この光触媒に触れた窒素酸化物(NOx)は酸素と反応して硝酸イオンなどに分解され、雨によって洗い流されます。また、高活性炭素繊維(ACF)による大気浄化についても説明を受けました。ACFは空気中の窒素酸化物を酸化し、硝酸として繊維内部に吸着させ蓄積します。

参加者からは「これらの技術の費用対効果は?」という質問が出ました。大阪国道事務所の方は少し困った顔をされて「いずれも新技術の活用ということで社会実験として国道43号に整備されています。費用対効果はあまりよくなく、光触媒は15000平方メートル塗って1日当たり60台分の大型車の排気ガス分の効果しかありません。もっと広く活用されるようになれば値段も安くなるが、今はまだまだ高い」と回答されていました。

国交省から説明

国道43号で国交省の職員から説明を受けました

 

光触媒の塗布

国道43号の遮音壁には大気汚染対策として光触媒が塗られています

 

再度バスに乗りこみ、尼崎や西淀川中島の工業地帯を見学しました。
尼崎は西淀川に比べて大規模な工場が多く、むき出しの配管や水蒸気など工場が稼働している様子がバスの中からもうかがえます。
中島は、住宅地内にあった騒音が大きい工場が移転して形成された工業団地で、その形成過程を林さんから説明がありました。
外島や外島保養院跡の碑、淀川堤防などの見学を行いました。

昼食は大阪ハラールレストランで食べました。ハラールとははイスラム法上で食べることが許されている食材のことです。ビリヤニやカレーなど本格的なパキスタン料理に舌鼓を打ったあと、レストランの向かいにある大阪マスジドの1Fにあるハラールショップに行きました。マスジドとはイスラム教徒の礼拝所のことで、この大阪マスジドは国内最大級のマスジドで、多くのイスラム教徒の方々が集う場所になっています。

ハラールレストラン

本格的なハラール料理を食べました

 

昼食後にはあおぞら苑の見学を行いました。代表の辰巳到さんから、あおぞら苑の設立理由や特色について語っていただきました。辰巳さんは、公害患者さんをはじめ西淀川区の人たちが地域で住み続けるサポートをしていきたいとの思いからあおぞら苑を運営されています。あおぞら苑では他の介護事業所では受け入れられないような介護度の重い方も受け入れており、あおぞら苑でしかできない介護を目指しているとのことでした。

あおぞら苑の見学

辰巳さんからあおぞら苑の運営に対する熱い思いをお聞きしました

 

次に、あおぞら苑とあおぞら苑Ⅱに分かれて、昔と今の西淀川についてあおぞら苑の利用者の方々にヒアリングしてもらいました。参加者はヒアリングに戸惑っていましたが、徐々に利用者さんたちと打ち解け、話が盛り上がり楽しそうでした。

あおぞら苑インタビュー

あおぞら苑でのインタビュー調査。お話が盛り上がって楽しそうでした

あおぞら苑まではバスで移動していましたが、この後は徒歩であおぞら財団まで移動しました。この移動はただの移動ではなく、途中で西淀川区民にヒアリング調査を行うという課題が課されました。参加者のみなさんは、ショッピングセンターのメラードや大野川緑陰道路で、話しかけやすい人を探してお話を伺っていました。西淀川区は気さく方が多く、ほとんどの人が快くお話を聞かせてくださったようです。

nishiyodogawa_interview

区民のみなさんは快く調査に答えてくれました

 

あおぞら財団に戻ると、西淀川区副区長の橋本広志さんから西淀川区の取り組みについてお話を聞きました。お話のあと、交通やコミュニティに対する取り組み、隣接する他都市との違いについて質問が出ました。

副区長からのお話

西淀川区副区長から西淀川区の取組について聞きました。

 

最後は、5班に分かれてワークショップを行いました。

ワークショップでは、1日目に各班で決めたテーマに基づいて提案を行うことを目標としています。まず、2日間の研修の中で把握した情報や患者さんや区民からうかがったお話を踏まえて話し合いました。そこで足りなかった情報やさらに聞きたい情報については、患者会の森脇さんや上田さん、財団職員から話をきき、提案に繋げていきます。どの班もそれぞれのメンバーの意見をすり合わせて提案につなげていくことに苦心していましたが、最終的には形にまとめ、西淀川の未来に向けた提案や環境省の職員として何ができるかについて発表しました。

ワークショップの様子

熱心に話し合っています

研修の最後は財団の事務局長と患者会から研修の講評がありました。藤江さんからは「地域再生に終わりはない。環境省が中心的な役割を担ってほしい」、上田さんからは「想像力をもってほしい。ある施策が実施されると住民にどんな影響があるのかよく考えてくれたら」との意見が出ました。患者会会長の森脇さんからは「最初にこの研修で1つでもつかんで帰ってほしいと話をしたが、最後の発表をきいてたくさんのものをつかんでくれたというのが実感できた。環境省でなければ被害者の立場に立った政策はできない」という講評をもらいました。

(感想)

今回、研修に同行させていただき、私自身も大変勉強になりました。西淀川の今と昔の状況を現地で確認することで、より深く知ることができたと思います。今回の研修で今の環境が患者会をはじめとした区民や行政の努力により改善していることを実感することができました。また、あおぞら苑や街中のヒアリング調査を通して、西淀川区に住み続けている人たちは環境の改善を実感していること、子ども達にさらによりよい環境にしていきたいという思いも伝わってきました。

環境省の職員の方々の研修に対する真摯さも印象に残りました。どの方も熱心に見学やヒアリング調査、ワークショップに取り組んでおられました。今回の研修で得たものを仕事に持ち帰り、地域再生や環境改善に向けた仕事に役立てていただけるのではないかと思っています。

(谷内)

西淀川区健康いきいき展に参加しました(10/22)

10月22日(土)は西淀川区役所にて、2016西淀川区健康いきいき展でした。

あおぞら財団では、薬剤師会さんと一緒に肺年齢測定やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)のパンフレットを配りました。

肺年齢は、ハイチェッカーを用いて測定します。ハイチェッカーに年齢・身長・性別を入力し、マウスピースをくわえ、フーッと息を1回吹き込みます。

ハイチェッカー

ハイチェッカーで肺年齢を測ります

 

健康いきいき展には、他に、体力測定、アルコール体質測定、健康体操、食育など様々なコーナーがあり、たくさんの方が楽しそうに参加されていました。毎年通っているというリピーターの方も多いようでした。楽しみながら健康チェックができていいですね!

主催
西淀川区医師会・西淀川区歯科医師会・西淀川区薬剤師会・西淀川区保健福祉センター
協賛
西淀川区地域活動協議会・西淀川区食生活改善推進員協議会(さざんか)・西淀川区健康づくり推進協議会(つくし会)・西淀川食品衛生協会・食育推進ネットワーク会議・あおぞら財団・に~よん健康クラブ

あおぞら財団の参加については、独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進事業(NPO法人等との協働事業)」の一環です。

(谷内)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境保健 — aozorafoundation 公開日 2016/10/24(月) 11:49

楽らく呼吸会(のざと診療所)で呼吸リハビリと体力測定をおこないました(10/14)

2016年10月14日(金)にのざと診療所で楽らく呼吸会を開催しました。今回は西淀病院から理学療法士の渡邊さんを講師に迎え、呼吸リハビリと体力測定を行いました。参加者は10人(内、患者さん8名(家族の方を含む)、理学療法士1名、スタッフ1名)でした。

まずは、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者さんの状態について説明がありました。

COPDは肺や呼吸だけでなく、全身に大きな影響があります。

たとえば、COPDの患者さんは、一生懸命呼吸をしようするので、通常安静時には使われない僧帽筋 などの筋肉が発達するので、見た目でわかる場合もあるそうです。他にも抑うつ、体重減少、骨粗しょう症などにも影響を与えます。ですので、呼吸法、呼吸体操、栄養、筋力トレーニングといった包括的な対策が必要です。

COPDの全身的影響

COPDは全身に影響を及ぼします

 

お話を聞いた後は、呼吸リハの運動を実施しました。

exercise

腰をひねる体操をしました

 

そして、COPDアセスメントテスト(CAT)という記載式のテストをおこなって、握力測定、30秒椅子立ち上がりテストをおこないました。

みなさん少しでも記録をのばそうと、取り組んでおられました。体力測定は定量的に体力を計測できますので、客観的に自分の体を見つめ直す機会になったのではないかと思います。

握力

握力を測りました

 

squat

30秒間椅子立ち上がりテスト

少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!

■次回予定  ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・千北診療所……11月17日(木) 14:00~15:30(運動、体力測定)
・姫島診療所……11月18日(金) 14:30~16:00(運動、体力測定)
・のざと診療所…12月9日(金) 14:00~15:30(禁煙について)

谷内

本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進事業(NPO法人等との協働事業)」の一環です。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境保健 — aozorafoundation 公開日 2016/10/24(月) 11:26

環境省職員 現地研修受入 1日目(10/6)

あおぞら財団ではここ数年、毎年、環境省職員環境問題史現地研修の受け入れを行っています。今回の研修は10月6日~7日にかけて行われ、環境省職員の方々が21名参加されました。公害患者の岡崎久女さん、森脇君雄さん、弁護団の村松昭夫先生のお話、西淀川のフィールドワークなど2日間に分けて研修が行われました。

まずは自己紹介から。

お名前、担当業務、今回の研修に期待することを紙に書いて発表します。

お名前、担当業務、今回の研修に期待することを紙に書いて発表します。

今回の研修に期待することとして、今回の研修で現場に行ってみたい、患者さんの声を聞いてみたいという意見が多いようでした。

あおぞら財団の林による講義は「日本の公害を市民運動から見る 西淀川を足場として」というテーマで、「戦前の公害といえば?」という問いかけからはじまりました。全国の公害と公害訴訟の話から、西淀川の歴史と公害や、あおぞら財団の理念について説明されました。西淀川の裁判では孫や子へ良い環境を手渡すことを目標とし、西淀川公害裁判は和解のスタンダードな道を作ったと述べました。

説明をする林さん

説明をする林さん

林さんの解説の次には公害患者の語り部・岡崎久女さんのお話がありました。

現在の「西淀川公害患者と家族の会」事務局長・上田敏幸さんも来てくださいました。

岡崎さんと上田さん

岡崎さんは高知県から嫁いで来られ、1976年に、公害病の患者認定を受けられた方です。当時の西淀川の環境、とつぜん始まった喘息の辛い症状や、病気から起こった様々な辛い体験、息子さんも公害患者となったこと、裁判の原告となって活動したこと等を語ってくださいました。

林が質問していく形で、お話をしてくださいました。いくつかピックアップしたいと思います。

林:公害被害者総行動等で環境省に行ったとき環境省の人々に対してお話をするが、思うことは?

岡崎:いまだに重い病気の患者が増えているということが気がかりだ。公害健康被害補償法(公健法)で未認定の彼らは高額な医療費がかかるため、薬だけでも無料にならないか、助けてあげて欲しい。

林:公健法に助けられていると岡崎さんが思う部分は?

岡崎:入院したり夫も仕事がなくなり、自分もパートで働いていたが給料も安く長時間働けなかった。補償費をもらっていたことで非常に助かった。

たすきをかけてお話をする岡崎さん。今ではたすきをかけると話しやすくなると仰っていました

【質疑応答】

Q:町が嫌になったり引越そうとは考えなかったか?

A:息子が進学する時に引越そうかとも考えた。しかし息子に「おかんには田舎があるけど、俺にはここがふるさとやぞ」と言われたことで、この西淀川を良いところにしなければと決心した。

(補足)
上田:西淀川の特徴として、患者が組織をつくるのに医師も協力していたため、自分たちの症状や日常の状況を知って適切に対応してくれる医療の体制が整っていたことが挙げられる。これらの理由から多くの患者が移住しなかった。子ども・老人という移動そのものが難しい人がまず公害の被害を受けた。

林:公害の喘息に対応できる医者が引越し先の地域にいるとは限らない。(他地域の病院では)喘息の薬が非常に強いことに驚く医者もいる。

次は「西淀川公害患者と家族の会」の初代事務局長、森脇君雄さんのお話です。現在は会長をされています。森脇さんご自身も公害患者として認定を受けておられます。

森脇さんはどのように患者会を運営してきたか、環境省との関係等についてお話してくださいました。

お話をされる森脇さん

森脇さんは、公害被害者総行動で全国の主張をまとめ、1回~40回までの大臣交渉を全て行ってきたそうです。

環境庁(当時)の橋本道夫さんが公害健康被害補償法を作るときに全国の患者さんを集め意見を聞いた、それが全国の患者会をつくるきっかけとなったと仰っていました。

西淀川の裁判(1978年提訴)を起こしたことによって環境省との関係が悪化したこと。西淀川公害裁判後、環境省は二酸化窒素(NO2)の環境基準を緩和します。この環境基準の緩和に関しては、患者側は運動や疫学調査により、環境基準緩和の間違いを指摘し、対抗したとのことでした。次に指定地域解除により公害健康被害補償法で新しい公害認定患者を認めないようにしようという主張がおこります。そして1988年、強引に大気汚染の指定地域が解除されました。これも環境省との一つの対決だったそうです。指定地域解除後もぜんそくの患者さんは増えており、この未認定患者の人達に対して何ができるかが今でも課題として残っています。環境省と公害患者側が対話できるようになったのは西淀川の裁判が解決したときだった、とのことでした。

【質疑応答】

Q:全国の患者さんを取りまとめてきたというお話があったが、各団体それぞれの被害や考えは違うと思う。それを取りまとめるのは大変だったのでは?

A:要求を大事にすること、出てきた問題に対する学習、会議をして皆の意見をまとめて実践をするということを中心にまとめる。

Q:森脇さんは環境省と患者さん達の団体の間のコーディネーターという感じか。

A:結果としてそうなった。調整役をずっとしている。双方がうまくいくように話している。話をするときは真意は絶対に曲げない、しかし話が広がった分も真意に含めるようにしている。

皆さん熱心に聞き入っています。

皆さん熱心に聞き入っています。

森脇さんのお話で紆余曲折を経ながら環境省と患者さん達が付き合ってきたこと、患者さんたちの運動への取り組みを理解することができました。

その後、あおぞら財団の現理事長である村松昭夫先生のお話がありました。

西淀川の公害大気汚染裁判及び環境省との関わりなどについて話してくださいました。

p1190933

会場を5階のエコミューズに移して行いました

 

お話をされる村松先生。

お話をされる村松先生。

西淀川の公害訴訟裁判は、法の専門家等から見ても勝つのが難しいといわれた裁判だったそうで、弁護士の方は皆手弁当で協力したそうです。

日本において大気汚染裁判の判決が行政の施策・政策に反映されたのは、患者さん達の「自分たちが味わった被害を子や孫に味あわせたくない」との想い・目的が積み重なり、行政もそれを真摯に受け止めたからではないかと村松先生は仰っていました。日本には環境公益訴訟がないため被害者が立ち上がり、公益的な役割を果たさざるをえなかった面もあった、環境公益訴訟がないのは日本の司法の遅れた部分であり課題であると述べられていました。

【質疑応答】

Q:西淀川裁判では様々な専門家が裁判に関係していたが、当時不利と思われていた裁判に彼らが協力した理由は何か。

A:戦後の再出発の時に、戦争に対する反省と、新しく憲法ができたことによって、学問や研究は何のためのものなのか考える研究者が育っていき、被害者や住民のためにという人が増えた。そのような思いを持った人々が理不尽な公害を見たとき、裁判に協力しようと思ったのではないか。

Q:日本に環境公益訴訟がないのはなぜか。

A:最大の要因は環境に対する意識の遅れではないか。日本は、環境よりも経済の側面が強いので環境公益訴訟があると、様々なことが裁判の場で訴えられるためそれに対する恐れがある。環境公益訴訟を求める運動も少ない。

最後に一日のまとめを行い、気づいたことを話し合って、2日目に向けて、問題意識の近い人達でグループごとに分かれました。

皆さん熱心に議論しています。

皆さん熱心に議論しています。

二日目は西淀川のフィールドワークが中心の研修となります。

 

私が研修補佐をするのは今回で二回目です。多岐にわたった非常に「濃い」内容の一日でした。環境基準の規制緩和や公害健康被害補償法の指定地域解除に対する反対運動など、現在私が資料整理で取り扱っている資料に関連するお話もあり、交渉相手の印象、人柄など資料だけではわからなかったことが聞けて、興味深かったです。

(村山)

« 次のページ前のページ »