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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

11/12 ESDユネスコ世界会議併催イベント マイノリティの視点に立ったESD

【11/12開催】
マイノリティの視点に立ったESD
~地域の事例と今後のための提案~
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▼あおぞら財団、さっぽろ自由学校「遊」、開発教育協会(DEAR)共同セミナー
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文部科学省主催 ESDユネスコ世界会議併催イベントでの実施です。
お申込みは下のウェブサイトから。
※必ず併催イベントへの事前登録が必要です※
https://convention-net.jp/cg/esd_reg/index.html
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地域でESDを通した持続可能な開発をすすめる時、
“聞こえていない声”はありませんか?

人権や開発、参加の視点は、ESDにとりくむ上で必要不可欠なものですが、残念
ながら日本におけるこの10年間のESDでは、あまり広く注目されてきませんでし
た。
本セミナーでは、「マイノリティ」の人々の視点に立って学びの場を形成してき
た事例を紹介したうえで、各地でこうしたESDのとりくみが普及するために何が
必要かを、参加者の皆さんとともに議論します。

あおぞら財団からは、公害の被害者・加害者等の立場を超えて学びあう新しい公
害教育を、さっぽろ自由学校「遊」からは、北海道で先住民族とともにスタディ
ツアーやワークショップ等を企画・実践してきた事例を、ご紹介します。

どなたでもご参加いただけます。「ESDの10年」が終了しても、市民によるESDの
実践は続きます。今後のESDについて、ともに話し合いましょう。たくさんのご
参加をお待ちしております。

◆と き: 2014年11月12日(水)14:30~16:00

◆ところ: 名古屋国際会議場1号館3階133/134会議室

◆事例報告者
林  美帆 公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
小泉 雅弘 特定非営利活動法人さっぽろ自由学校「遊」

◆課題提起者
岩﨑 裕保 特定非営利活動法人開発教育協会(DEAR)/帝塚山学院大学

◆プログラム
 14:00 会場
 14:30 開会
  1.挨拶・趣旨説明
  2.ふたつの事例報告
  3.パネル・ディスカッション
  4.参加者間の意見交換
  5.クロ―ジング
 16:00 終了

◆申込み
https://convention-net.jp/cg/esd_reg/index.html
から、参加者登録と申込みをしてください。

◆企画・実施
(特活)開発教育協会、(公財)公害地域再生センター(あおぞら財団)、(特
活)さっぽろ自由学校「遊」

Filed under: イベント案内,環境学習,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2014年10月20日11:31 AM

大阪府環境部局職員研修を受け入れました

日 時=2014年9月2日(火)14:00~17:00
参加者=大阪府環境部局職員7名

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ビデオ「西淀川公害を闘う」(リバティ大阪)の鑑賞後、「西淀川公害」と「地域再生」の説明を行いました。

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続いて公害患者の岡崎久女さんから、病気との闘いや子育ての苦労の体験を話していただき、質問に答えていただきました。
Q.「喘息の発作とはどのようなものですか?」
・最初はよく風邪引くな~、セキが止まらないな~と思っていました。やがて夜に発作が出ると息ができなくなってしまうようになりました。もちろん声も出ません。同居の家族に伝えることができないのです。救急車で運ばれて気が付いたら西淀病院のベッドだったことが何度かありました。
Q.「一番困ったことはどんなことでしたか?」
・”生きるか死ぬか”の経験を何度もすると、家事が何もできません。子どもの朝食や弁当も作ってやることができず、親子で一緒に喘息発作で苦しんだことが一番辛かったです。
Q.「原告になるきっかけはどんなことでしたか?」
・私が好きでなった病気ではなく、子どもも一緒に病気にさせられて、一生直らないと言われたことが、許せなかった。
今でも治療に病院に通っています。天気の変わり目などに、ひどい発作が出ます。

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つづいて、西淀川公害患者と家族の会会長の森脇君雄さんから裁判の経験を話していただき、質問に答えていただきました。
Q.「喘息について話してください。」
・国会で衆議院議員の前で喘息の苦しみについて話したことがあります。「水
中で頭を押しつけられ、顔を上げられないのが喘息の発作です。息ができ
ないのです」と。発作の時は声が出せないので、自分の足と女房の足を紐で結んで、伝えるようにしていました。息ができないということは身体中の酸素が無くなるということです。今でこそ薬が良くなって、死にはしないことがはっきりしていますが、当時は死んでいった人がたくさんいます。
Q.「裁判を始めるときはどんな心境でしたか?」
・大気汚染裁判は大企業と国・道路公団が相手なので、勝てるとは思わなか裁判でした。国と経団連が一体となって立ち向かってきましたので。「西淀川公害を語る」(本の泉社)に詳しく書いておきました。大阪府と大阪市には、中立的な態度をとお手欲しいと思い被告にはしませんでした。
Q.「西淀川裁判の経過はどのようなものでしたか?」
・当時の患者会の委員長は、学校の先生でした。「学習なくして裁判の勝利は無い」と言われ、徹底的に学習会を組織して繰り返し学びました。まず勉強、それから行動、そしてニュースを度々発行し裁判の内容を共有をしていきました。21年間もかかった裁判でしたが、勝利和解を手にする事ができました。だから、和解金の一部を地域再生に生かすという提案に誰からも異論が出ませんでした。裁判の解決金を地域再生にも使うという取り組みは日本で初めてでした。
Q.「“地域再生”が要求として出てきたのは何故ですか?」
・「手渡したいのは青い空」をスローガンに運動を広げてきました。自分たちが「金」をもらったらそれで良いとはならなかった。「子や孫のために青い空を」ということは、裁判の後にどのような活動が必要かを求められていた。「あおぞら財団」も「あおぞら苑」(ディサービスセンター)も、そして「街づくり」も続いていく活動の拠り所になっています。
直近では8月17日の朝日新聞で「公害を伝える 日中は青い空でつながるか」という記事が編集委員の吉岡桂子さんの名前で掲載されています。海外へもこの活動は広がりを持っています。

その後、徒歩で大野川緑陰道路を通り、大和田の大阪マスジドが紹介されました。ハラールの売店も興味を持って見学されていました。その後「あおぞら苑」(ディサービスセンター)に到着し、施設長の辰巳致さんからこの施設の開設に至る経過や現在の活動の様子を聞き、内部の見学をしました。

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大和田西交差点では、国道43号線の公害対策の説明を聞き、43号線の車の多さを体感してもらい、最後は阪神出来島駅で解散になりました。

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見学の皆さんからは、公害被害の現地を自分の目と耳と皮膚で感じることの大切さが語られました。
今後の大阪府の行政施策の中に、今日の経験が活かされることを願っています。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2014年9月25日2:31 PM

8/19(火) あおぞらイコバ 佃でみせ 第3弾 インターン生リポート 

8月19日(火) 13時より佃会館で、
あおぞらイコバ 佃でみせ 『佃のむかしってどんなところ? 聞いて 食べて しゃべって PART3』が開催されました。

主催はあおぞら財団、佃史探求 風とみどりの会の協力のもとでおこなわれました。 参加者は、佃在住のみなさん8名、八木さん率いる「佃史探求 風とみどりの会」のみなさん3名、西淀川区役所の萩山さん、大阪市立自然博物館の長谷川さんなど、その他財団スタッフからインターンシップ生まで31名集まりました。
佃の夏の風物詩である「箱ずし」を作って食べながら、大阪市立自然史博物館の長谷川匡弘さんのお話を聞いて、「藪床」とは何か藪の植生から佃の歴史を探ります。

はじめに、箱ずしを作ります。道具がそろいました。この押し枠が箱ずしの形を作ります。

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まずは生利節を小さくほぐしていきます。

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こんなに細かくなりました!

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次に生利節を酒、砂糖、醤油で甘辛く煮ていきます。

煮立てると、ほんのり色づいてきて、たちまちいい香りが…!

ご飯と一緒に食べるので、少し濃い目に仕上げるのがおすすめです。

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付けあわせのしょうがとたくあんの準備もいっしょに。

たくあんは輪切りではなく、短冊切りにしたほうがおいしくいただけるのだとか。

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ご飯が炊けたので、今度はすし飯作りに挑戦です!

斜めからしゃもじでご飯を切るようによくかき混ぜて、うちわでよく冷まします。

すし酢を入れる量は目分量。さすがです。

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いよいよ すしを箱につめていきます。

まずはすし飯。つぎに生利節。

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最後に大葉を散らして、ふたをし、ぎゅっと押します。

あまり押しすぎるとすし飯がべちゃべちゃになってしまうので気をつけて!

半回転して左右を逆にしてもう一度押すと、左右均等に押すことができます。

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押し型の枠を先に抜いて、上下をひっくり返します。

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底をきれいにはがして、(底はすし飯にしっかりくっついていたので、包丁をお酢をいれたお水でぬらしてはずしました)

今度はふたを持ってひっくかえしながら

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お皿に盛り付ければできあがり!! おいしそう!!

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会場の準備も出来上がって、参加者も続々集まってきました。佃でみせ、いよいよ始まります!

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おいしくいただきます!!

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そして、自然史博物館の長谷川さんのお話。

佃地域はかつて藪の根が四方に張っていたため「藪床」といわれていました。

「藪」とはいったい何なのか。「藪」からかつての大阪湾の自然を考えるというテーマで、ユーモアたっぷりにお話してくださいました。

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今は大阪湾は埋めたてられてかつての藪床は見ることができません。また、資料も残されていないため、昔の佃の様子を知るには、古地図や石碑などから考えていくしかありません。

それらから照らし合わせて考えた結果、「藪」とはアイアシのことではないか、という結論に至ったそうです。

このように人がどのように自然に手を加えてきたのか知ることができるのは年々困難になっており、今が最後のとき、もしくはもうできなくなっているかもしれないのです。

大阪湾の1800年代の植生の標本があるのはアメリカ、イギリスだったりします。日本には標本を残すという習慣がありませんでした。今できることを考えていきたいですね。

長谷川さん貴重なお話ありがとうございました!!

最後に見市家資料館を資料を見せていただきました。

普段一般公開していない蔵の中には大阪の古地図や防災回覧板などがたくさん!!大きなまちも昔は村だったり、とても興味深く、参考になりました。
また豊臣秀吉や大塩平八郎にまつわるお話を聴くこともできました。見市さんありがとうございました!!

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さいごに、今回参加した方々のアンケートの一部を載せておきます。

・生まれてこのかた20年以上、ずっと佃で育ってきました。にもかかわらず、本日頂いた箱ずしもお聞きしたお話も、見せていただいた資料館もすべて初めて触れる事柄ばかりで非常に勉強になりました。ありがとうございました。

・地元の歴史を学ぶ機会があるのは素晴らしいことと思います。植生から歴史をひもとくというお話は興味深かったです。別の機会にこのような催しを企画してみようと思いました。

・貴重な資料を見ることができたのが、ありがたかったです。地域の方との様々な形でのつながりは自然科学の分野からも大事です。これからもよろしくお願いします。

・とても充実した内容で西淀川(佃)地域の見る目が変わりました。歴史を勉強しなおして、もう一度訪れたいと思います。地域の方々と学生の交流がもう少しあるといいなと思いました。

・見市家の資料館も見ることができて幸いでした。「藪床」だけで、あれだけ話せることに感心しました。阪神の「藪」が一番うけていましたね!

・たいへん勉強になりました。こういう場が地域の歴史を伝えていくうえで重要だと思いました。

・お寿司もおいしかったし、思いがけず見市さんの資料館も見学させていただけて、お話も聞けたのでたいへんよかったと思います。

などなど...

当日は大変暑い日でしたが、たくさんの方に来ていただき、佃のむかしを知ってもらうことができました。

私は今回初参加でしたが、地域の方とお話したり、大阪湾の歴史を知ることができたりたいへん考えが深まりました。

箱ずしづくりも初体験でしたが思っていたよりも簡単にできるので、おすすめです。

地域とのつながりの大切さ、またそこから学べることはとても多いということを改めて感じました。

これから大切にしていきたいと思います。

(あおぞら財団インターン 近畿大学 井實 彩嘉)

Filed under: あおぞらイコバ,イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2014年8月28日7:57 PM

再掲【8/19】佃でみせ第3弾!「藪床」って何?謎解き始まる

あおぞら財団には、西淀川の環境まちづくりにとりくむために、いろいろな人が、出会い、憩い、つながる場所として、地域交流スペース「あおぞらイコバ」があります。
このイコバの出店と称して始めたコミュニティカフェが「○○でみせ」です。
「佃でみせ」は2012年度、2013年度と開催。その成果は下記のページでご覧いただけます。
詳しくはコチラ

第3弾の今年は、古地図に記載のある「藪床」の謎に迫ります。

写真中ほどに縦に広がるのが当氏の佃島。右上の白っぽい部分が佃村で、その中に「藪床」と書かれています。

写真中ほどに縦に広がるのが当氏の佃島。右上の白っぽい部分が佃村で、その中に「藪床」と書かれています。

「藪」と聞くと、竹やぶとか、低木がたくさん生えているようなところでしょうか?
けどこのあたりは農業をするにも、海が近くて苦労したと聞くし・・・??

そんな疑問を抱えていたところに協力な助っ人登場!
大阪市立自然史博物館の長谷川匡弘さんが
謎の解明に協力してくださることになりました。

そこで本日、古地図を保存している見市家資料館を訪れました。
(資料館は一般公開していません)

「佃史探求 風とみどりの会」の八木さんにもご同行いただき、
古地図をひとつずつ見ていきます。

「佃はどこ?」「“芝”原っていう地名も気になりますね」

「佃はどこ?」「“芝”原っていう地名も気になりますね」

八木「昔、見市さんとこを『藪床』って呼んでたわ」長谷川「地名を屋号として使ってたのかもしれないですね」

八木「昔、見市さんとこを『藪床』って呼んでたわ」長谷川「地名を屋号として使ってたのかもしれないですね」

いろいろなタイプの地図があり、中には色分けをして「田」「畑」など表記しているものもありますが、「藪床」についてはひとつの地図にしか記載はありませんでした。
他には「よし」「あし」といった表記がちらほら・・・。

こんな形の地図も。左上に「佃」とあります。

こんな形の地図も。左上に「佃」とあります。

私には地図だけをみても「藪床」の謎はさっぱりわかりませんでしたが、
長谷川さんは「なるほど~」となにかわかってきた模様・・・!

資料館見学後、長谷川さんから「このあたりに、手の入っていない空き地はありませんか?」とリクエストが。
八木さんが案内してくださったのは、佃の墓地と田蓑神社。
長谷川さん墓地の間や神社の端の方などの植物を観察されていました・・・。

墓地の中をキョロキョロ

墓地の中をキョロキョロ

長谷川さんだけ参道から外れて行きます・・・

長谷川さんだけ参道から外れて行きます・・・

残念ながら、昔からの植物などは発見できなかったようですが、
少ない情報から長谷川さんの推理は始まっています!

「藪床」の謎を知りたい方は、佃でみせへご参加ください!

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あおぞらイコバ・佃でみせ
佃のむかし どんなところ?
聞いて食べてしゃべって
PART3
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日 時:2014年8月19日(火)13:00~15:00
場 所:佃会館 http://bit.ly/WPqhl1
定 員:25名
軽食代:500円
大阪西淀川の佃地域の昔についてお話を聞いて、
西淀川地域でよく食べていた「箱ずし」を頂きながら、
世代を超えて楽しくおしゃべりしましょう。
今回は「藪床」の謎に迫ります。
佃地区の古地図をみる「藪床」という文字があります(チラシ参照)。
「藪」の「床」ってなに?!
昔の佃はどんな環境だったんでしょう?
藪の植生からその謎に迫ります!
当日伺ったお話しや情報は、
ホームページやパンフレットにまとめて、
西淀川の多くの人に知ってもらえるようにします。
ご参加、お待ちしています!

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あおぞらイコバ 佃でみせ PART3

第1回(2012年12月17日開催)の様子はこちら
第2回(2013年5月27日開催)の様子はこちら

協 力:佃史探求 風とみどりの会
主 催:あおぞら財団
申 込:あおぞら財団までご連絡下さい
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階
TEL:06-6475-8885  FAX:06-6478-5885
webmaster@aozora.or.jp

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資料館だより49号を発行しました。

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資料館だよりNo.49(2014年8月号)

No.49omote22No49ura22

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Filed under: イベント報告・ホームページ更新,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2014年8月8日9:48 AM
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