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2/12~2/14 中国環境NGO研修受け入れ

あおぞら財団は、大気汚染経験等情報発信業務の一環で、今年度(2024年度)2025年2月12日(日)~2月14日(火)の3日間に、中国の環境NGOメンバーを日本に招き、日中公害・環境問題に関する研修を実施しました。

本研修プログラムでは、西淀川地域をフィールドとして、日本での大気汚染公害の経験を中国の環境NGOメンバーに理解してもらい、環境問題の解決に役立ててもらうことを目的としています。

訪問メンバー(敬称略、順不同):
1.李力 Li Li (北京市環友科学技術研究センター) 代表
2.王少蓉 Wang Shaorong (天津市西青区零萌公益発展センター)
3.李国良 Li Guoliang (黒龍江省双鴨山市宝清県八五二農場中学)
4.屠瑛 Tu Ying (黒龍江省双鴨山市宝清県八五二農場中学)
5.金麗秀 Jin Xiuli (浙江省温州市科普連合会)
6.馬倍戦 Ma Beizhan(河北馬倍戦法律事務所)
7.於文 Yu Wen (李力氏の同伴者)
8.鄭涵洋 Zhen Hanyang (李力氏の同伴者)
9.張佳寧 Zhang Jianing (李力氏の同伴者)
10.陳睿軒 Chen Ruixuan (李力氏の同伴者)

 

一日目.

訪問先:あおぞら財団

【西淀川公害とあおぞら財団の活動解説】
初日の研修として、午前中はあおぞらビル3階のあおぞらグリーンルームで、事務局長藤江が西淀川地域での大気汚染公害と裁判、あおぞら財団立ち上げの経緯を紹介しました。その後、中国訪問団から自らの関心分野と問題意識を共有し、日中の環境・公害問題の対策について意見交換を行いました。

西淀川公害の深刻さ

【西淀川フィールドワーク】
公害による汚染でどぶ川となった大野川を再生して緑陰道路として復活された経緯と、災害に備えている西淀川地区の現状を知ってもらうため、タンデム自転車で西淀川地域を巡る見学を行いました。小雨が降っている中、タンデム自転車で大野川緑陰道路に沿って、淀川堤防まで走りました。途中に、水害を防ぐため作られた地下の大放水路、ごみ焼却施設西淀工場、大気汚染物質の監視装置などを見学しました。

西淀川区フィールドワーク

 

【公害患者の話を聞く】
昼休憩が終ってから、公害患者の語り部の山下明さんが、公害に関する自分の経験を共有しました。公害患者の生の声を聴いて、高度経済成長期で経済発展の犠牲者となった公害患者の苦しみや、公害の深刻さがわかりました。

公害患者の話を聞く

訪問先:西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)
【資料館の見学】
あおぞら財団は西淀川公害や訴訟資料を収集保存しています。市民の生の声やさまざまな活動に関する一次資料を通して、公害問題に苦しむ市民の実情や公害訴訟を行う決意が感じられます。これらあおぞら財団に所蔵する資料を見学しました。

公害資料館見学

 

二日目.

訪問先:舞洲ごみ焼却場
舞洲にある、オーストリアのデザイナーが設計した童話のお城のような外観を持つ舞洲ごみ焼却場に訪問しました。いかに安全にゴミを焼却するのか、サーマルリサイクルで生じたエネルギーをどう活かすのかなどについて見学しました。

舞洲ごみ焼却場見学

訪問先:大阪市環境局
舞洲ごみ焼却場見学後、徒歩で夢洲駅に行き、咲州にある大阪市環境局に訪問しました。大阪市環境局環境管理部環境管理課の方が、大阪の大気汚染の状況と対策の変遷について紹介しました。中国においても同じような行政の部署はありますが、実際に果たしている役割が違うことに、中国から訪問団は興味を持ち、意見交換を行いました。

また、大気汚染の常時監視システムの体験を通して、大阪市内の大気汚染状況をはっきり把握することができました。同伴者児童2名を含み、皆が環境教育に活かせるゲームも体験してもらいました。

大阪市環境局訪問

 

三日目.

訪問先:津波・高潮ステーション
海に囲まれた島国である日本は、地震の二次災害である津波と高潮の災害がよくあります。津波や高潮はどのように人の生活に衝撃を与えたのか、また、この災害を防ぐためにどのような取り組みをしてきたのかを見学するため、大阪市西区にある津波・高潮ステーションに訪問しました。

高潮津波ステーション見学

訪問先:池田エコミュージアム
池田エコミュージアムは、環境に関する各種情報を発信するとともに、3Rの普及促進を目指し、様々な啓発活動を行っている団体です。フードロスを防ぐための地産地消や期限切れ食品の活用、新エネルギー利用の太陽光パネルの設置、廃油の回収、不要衣類のリサイクルなどの取り組みに、中国訪問団は関心を寄せていました。

池田エコミュージアム見学

訪問先:大川・村松・坂本法律事務所
弁護士馬倍戦先生は中国で「環境弁護士」として活動しています。そこで、西淀川公害訴訟弁護団の一員である、あおぞら財団理事長・弁護士村松昭夫の所属する法律事務所に訪問しました。そこで日中の弁護士の定義の違い、日本の弁護士の団体、および村松先生の活動分野について意見交換を行いました。

 

 

 

(記:王子常)

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大気汚染経験等情報発信業務(環境省)は、経済活動と公害・環境問題の解決の両立をテーマに、日本における公害経験やそれに関連する資料・情報をアジア諸国と共有するため、情報発信・人的交流を行うものです。その一環として、日中環境問題交流を行いました。

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アジア各国では、現在進行形で、様々な公害・環境問題が発生しています。
その中で、自分たちの住み暮らす地域の環境を良くしていこう!と取り組む人々がいます。

あおぞら財団の国際交流活動を通じてつながったアジア各地の環境活動を報告・紹介するページ「アジアの環境活動でつながろう」を新たに作成しました。
それぞれの取組みを知り、学び、つながることで、活動の輪を広げていきましょう。

ぜひご覧ください。

https://aozora.or.jp/kokusai

 

 

 

1/22~1/24 ベトナム環境NGO研修受け入れ

あおぞら財団は、大気汚染経験等情報発信業務の一環で、今年度(2024年度)2025年1月22日(水)~1月24日(金)の3日間に、ベトナムの環境NGOメンバーを日本に招き、日越公害・環境問題に関する研修を実施しました。

本研修プログラムでは、西淀川地域をフィールドとして、日本での大気汚染公害の経験をベトナムの環境NGOメンバーに理解してもらい、環境問題の解決に役立ててもらうことを目的としています。

訪問メンバー:
1.DO VAN NGUYET氏 (Director of Center of Live and Learn for Environment and Community)
2.NGUYEN THI PHUONG NHUNG氏 (Citizen Science Program Coordinator at Center of Live and Learn for Environment and Community)

 

一日目.西淀川公害とあおぞら財団

初日の研修として、午前にはあおぞらビル5階のあおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)で、事務局長藤江が西淀川地域での大気汚染公害と裁判、あおぞら財団立ち上げの経緯を紹介しました。ベトナム訪問団から自らの関心分野と問題意識を共有し、日越の環境・公害問題の対策について意見交換を行いました。

最初の挨拶

その後、公害患者の語り部の岡崎久女さんと西淀川公害患者と家族の会の事務局長上田敏幸さんの公害経験を聞きました。

公害患者の生の声を聴く

公害による汚染でどぶ川となった大野川を再生して緑陰道路として復活された経緯と、災害に備えている西淀川地区の現状を知ってもらうため、タンデム自転車で西淀川地域を巡る見学を行いました。大野川緑陰道路に沿って、淀川堤防まで走りました。途中に、地下の大放水路、西淀工場、淀川堤防、大気汚染物質監視装置などを見学しました。

タンデムで西淀川区フィールドワーク

あおぞら財団に所蔵している西淀川公害や訴訟資料を閲覧しました。一次資料を自分の目で確認し、公害問題に苦しむ市民の実情や公害訴訟を行う決意が感じられました。

資料館見学

 

二日目.大阪市環境局、舞洲ごみ焼却場、津波・高潮ステーション

研修の二日目午前10時、大阪南港ATCにある大阪市環境局を訪問しました。大阪市環境局環境管理部環境管理課の方が、大阪の大気汚染の状況と対策取組の変遷について紹介しました。

大阪市環境局訪問

その後、舞洲にある、童話のお城のような外見を持つ舞洲ごみ焼却場に訪問しました。いかに安全にゴミを焼却するのか、サーマルリサイクルで生じたエネルギーをどう活かすのかなどについて説明を受けました。

舞洲ごみ焼却場

海に囲まれた島国である日本は、地震の二次災害である津波と高潮による災害がよくあります。津波や高潮はどのように人の生活に衝撃を与えるのか、また、この災害を防ぐためにどのような取り組みがあるのかを見学するため、大阪市西区にある津波・高潮ステーションに訪問しました。

高潮津波ステーション

 

三日目.京のエコロジーセンター

研修の終日に、京都府伏見区にある環境教育施設「京のエコロジーセンター」に訪問しました。京エコロジーセンターは環境学習と環境保全活動の拠点であり、市民地球温暖化防止に取り組む場として活用されています。そこで太陽光発電、たい肥作り、雨水利用、ごみ減量など環境にやさしい行動の事例を学びました。

京エコロジーセンター

 

 

(記:王子常)

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大気汚染経験等情報発信業務(環境省)は、経済活動と公害・環境問題の解決の両立をテーマに、日本における公害経験やそれに関連する資料・情報をアジア諸国と共有するため、情報発信・人的交流を行うものです。その一環として、日越環境問題交流を行いました。

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アジア各国では、現在進行形で、様々な公害・環境問題が発生しています。
その中で、自分たちの住み暮らす地域の環境を良くしていこう!と取り組む人々がいます。

あおぞら財団の国際交流活動を通じてつながったアジア各地の環境活動を報告・紹介するページ「アジアの環境活動でつながろう」を新たに作成しました。
それぞれの取組みを知り、学び、つながることで、活動の輪を広げていきましょう。

ぜひご覧ください。

https://aozora.or.jp/kokusai

香簔小学校で公害語り部の授業(3/5)

2025年3月5日(水)、香簔小学校の5年生31名を対象に、西淀川公害に関する出前授業を行いました。

最初に、1960年代の西淀川の写真を見せながら、当時の大気汚染の様子や「煙の都」と呼ばれた大阪の背景を説明しました。

続いて、公害の語り部の須恵さんのお話です。空はどんよりと曇り、洗濯物はすぐに真っ黒、子どもたちの朝顔が一晩で枯れてしまうほどでした。また、公害病(慢性気管支炎)と診断され、症状のつらさや仕事を続ける難しさを語りました。さらに、視力を失った夫とともに生き抜いた日々、公害をなくすために闘い続けたことを伝えました。子どもたちは真剣な表情で聞き入り、当時の苦しみや行動の重みを感じ取っていました。

公害患者の須恵さんと西淀川公害患者と家族の会事務局長の上田さん

患者さんの話を熱心に聞き入る児童たち

次に、公害をなくすための取り組みについて紹介。公害患者が企業や道路に大気汚染の責任を問うために裁判を起こしました。「手渡したいのは青い空」との願いのもと、患者側が勝利する形で和解し、地域再生の取組みが行われています。また、現在の環境改善の取り組みも紹介し、未来に向けた行動を考えました。

最後に、授業の内容をふまえて、子どもたちには「心に残ったこと・驚いたこと」「自分たちでできること」を書いてもらいました。

「昔の人が空気をきれいにしてくれたことに感謝したい」「学んだことを伝えたい」「公害だけでなく地球温暖化も考えたい」「協力することが大事だと分かった」など、多くの気づきがありました。「手渡したいのは青い空」という言葉が印象に残ったという声もありました。

授業が終わった後、「是非、あおぞら財団の人に見せたいものがある!」と、パソコンを見せてくれた児童がいました。防災や公害について、スライドにまとめているとのことで、あおぞら財団の資料もフル活用して、自分達なりにしっかりまとめてくれていて、その完成度の高さに驚きました。

この授業を通して、自分たちが住んでいる西淀川で公害が起こり、その被害に苦しみ、解決するために立ち上がった人々がいるといったことをリアリティをもって学んでもらえたと思います。

こうした学びを通して、子ども達は公害を二度と起こさない社会づくりを考えてくれているのではないかと期待しています。


香簔小学校のホームページでも授業の様子を紹介してくれました!

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境学習 — aozorafoundation 公開日 2025/03/06(木) 09:54

【他団体】第1回 にしよど防災コンサート(3/20)

※にしよど親子防災部が協力するイベントの紹介です

もしも、コンサートの最中に災害が起こったら?外出先で災害に遭ったら?いつどこで何が起こるかわからない災害への備えについて、イベントを通じて一緒に考えてみませんか?という思いで、「第1回にしよど防災コンサート」が実施されます。

入場無料・申し込み不要・どなたでもご参加いただけます。

ぜひご参加ください!

開催日時:3月20日(木曜日)(祝日)

開場:13時30分 開演:14時
15時30分終了予定(展示は16時まで)

開催場所:西淀川区役所 5階 大会議室

主催:吹奏楽団アンサンブル・ウぺポ

共催:西淀川区役所

協力:にしよど親子防災部

お問い合わせ:西淀川区役所 地域支援課 安全まちづくり(防災) 電話:06-6478-9896

チラシのpdfデータはこちら

https://www.city.osaka.lg.jp/nishiyodogawa/page/0000646698.html

Filed under: イベント案内 | 他団体 | 地域づくり | 防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2025/03/04(火) 15:59

【参加者募集】Let’s にしよど防災さんぽ Vol.5(4/12)

※あおぞら財団は、にしよど親子防災部の事務局をしています。

春はLet’s にしよど防災さんぽ!

4月12日(土)に、にしよど防災さんぽを開催します。
今回は、防災士の多田裕亮さんと一緒に、防災の視点からぐるっと川北地域をめぐります。
春の西淀川をみんなでお散歩! 防災の視点から街をみてみると新たな発見があるかも!?

『Let’s にしよど防災さんぽVol.5』
日時:2025年4月12日(土)10時~12時
*荒天時中止・小雨決行(中止の場合はFacebook等で告知します)
集合場所:にっこりRoomかわきた前(西淀川区中島1丁目12-15中島第3住宅集会所)
阪神なんば線「出来島」駅から徒歩15分  もしくは、
大阪シティバス42号中島公園行き「川北小学校前」バス停から徒歩1分
内容: 防災士の多田裕亮さんと一緒に、防災の視点から西淀川を散歩。今回は川北地域
持ち物:お茶、タオル、動きやすい服装・くつ、抱っこひも
主催:にしよど親子防災部(事務局 あおぞら財団)
協力: NPO法人にしよどにこネットNPO法人西淀川子どもセンターにしよどおやこ劇場NPO法人くるる大阪防災企画
申し込みはこちらから https://forms.gle/9qkNHtHvcPN2y4B47(〆切4月10日(木)まで)
※保護者同伴でお申し込みください
お問合せ  あおぞら財団 担当 谷内 (06-6475-8885)

防災さんぽコーディネーター:多田裕亮さん
防災士。大阪の防災意識向上を目的とした任意団体「大阪防災企画」を設立。淀川右岸水防団に所属。

2504ちらしのpdfデータはこちら

【過去の防災さんぽ】

第1回Let’sにしよど防災さんぽ 2022年4月6日 緑陰道路・矢倉海岸

第2回Let’sにしよど防災さんぽ  2022年10月16日 野里・姫島地域

Let’sにしよど防災さんぽ! 旧中津川・一夜官女祭編

Let’sにしよど防災さんぽ! 淀川陸閘(りっこう)編

〇第3回Let’sにしよど防災さんぽ 2023年4月8日 佃地域

Let’sにしよど防災さんぽ!~最強台風とどうする家康~ 防災まちあるき編

Let’sにしよど防災さんぽ!~最強台風とどうする家康~ 防潮鉄扉編

第4回Let’sにしよど防災さんぽ 2024年4月6日 大和田・出来島地域

Filed under: イベント案内 | 地域づくり | 地域づくり | 防災教育・にしよど親子防災部 — aozorafoundation 公開日 2025/03/04(火) 15:42
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