※あおぞら財団は、にしよど親子防災部の事務局をしています。
※あおぞら財団は、にしよど親子防災部の事務局をしています。
※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。
〜僭越ながら、主催の南さつま市観光協会さんから講師として呼んでいただき、関西弁でレクチャーさせていただきました。
快晴・サイクリング日和の下、参加者12名、タンデム自転車5台(うち2台は電動アシスト付き前2輪タイプ)で実施。
ゲスト講師で、肝付町から外薗さんとパイロットの大久保さんにご参加いただきました。
本町公園で乗り方練習の後、さっそく公道へ出て
→廃線跡のりんりんロード
→mojocafeでランチ
→サンセットブリッジで記念撮影
→吹上浜海浜公園を走行
→サナスヴィレッジでイチゴ狩り
→振り返り会
と盛りだくさんのプログラムでのんびり10km位走りました。
タンデム自転車初めての方や自転車苦手な方も楽しく走れたとのことで、まずは、よかった、よかった。
4月からはタンデム自転車のレンタルも始まるとのことで注目です!
日本最南端のサイクルシティ南さつま市、また来たいわ〜
南さつま市観光協会
https://kanko-minamisatsuma.jp/feature/12467/
サイクルシティ南さつま
https://cyclecity.jp/
※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
webmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)
あおぞら財団では、この度、「気候変動×防災×公害ハンドブックー未来に手渡したい環境と社会を考える」を作成しました。
本ハンドブックの発行を記念して、3月26日に教材のアクティビティを体験できる教材体験会を開催しました。
大阪府内で教育に携わっておられる方を中心に、10名の方にご参加いただきました。
また、認定NPO法人開発教育協会(通称:DEAR)副代表理事であり、本ハンドブックの執筆編集を担当していただいた近藤牧子さんに、講師としてお越しいただきました。
今回の教材体験会では、本ハンドブックに載っているアクティビティの中から3つを体験していただきました。
まずはアクティビティ①「気候変動・防災に向けて何してる?」の中から、気候変動対策編を実施しました。
まずは付属のワークシートに書かれている9種類の気候変動対策を、やっている・できそう・やってみたい・難しいの4種類に分類します。その後グループでワークシートの結果を共有し、それぞれが行なっている具体的な対策について意見交換を行いました。
例えば太陽光発電を導入してみたいと考えている人に対して、実際に導入している別の方から実態を聞くことができるなど、活発な議論がなされていました。
次にアクティビティ②「気候変動と災害の影響は…ー被害のエピソードをもとに」を実施しました。
本ハンドブックに記載されている、台風や集中豪雨による被災者のエピソードを読み、印象に残ったことや災害発生時に何が起こるかなどをワークシートに書きます。その後グループで意見を共有し、災害に対して社会でどのような対策が必要かについての議論を行います。
被災者のエピソードを読むことで、災害に対する当事者意識を高めることができました。また意見交換の中で、自分だけでは気づかなかった災害対策の視点を発見することができました。
最後にアクティビティ⑤「気候変動と公害ー「現在」をつくった公害運動、「未来」をつくる気候変動運動」を実施しました。
ハンドブックに載っている公害運動と環境基準についての資料を読み、未来に向けてどんな気候変動対策が必要だと思うかを付箋に書き出し、グループで共有しました。そしてそれらの付箋の中からグループのベスト5を選出し、その理由を全体で共有しました。
公害被害の発生および市民運動は、ほんの数十年前から起こったものです。これから数十年先の未来を見据えて、どのような社会を目指していくべきかを再考する機会となりました。
この教材体験会にご参加いただいた皆様からは、「参加者同士の経験や知識を共有でき、貴重な学びの機会になった」「考えをまとめる、自分の意見を話す、他者の意見を聞いて共有する、といった流れが非常に良い学びにつながる」「自身の勤務する学校でもぜひ取り入れたい」といった感想をいただきました。
本ハンドブックを活用した環境教育によって、気候変動・防災・公害に対して当事者意識を持ってもらい、社会変化の一助となれば幸いです。
※本事業は、地球環境基金助成事業として実施しています。
(あおぞら財団アルバイト・小松)
「気候変動×防災×公害ハンドブックー未来に手渡したい環境と社会を考える」の概要については、こちらをご覧ください。
https://aozora.or.jp/kougai_lecture/tool/climatechagehandbook/
3月14日に第27回西淀川道路連絡会が開催されました。
西淀川大気汚染公害裁判(1978年~1998年)の和解条項に基づき、道路管理者(国交省・阪神高速)と原告(患者会)の間で道路環境の改善について話し合う場で、コロナ禍間も途切れさせずに、一年に一回のペースで開催し、今回で27回目。今年は3年ぶりの対面での開催となりました。
あおぞら財団はサポートする立場で参加しています。
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第27回西淀川地区道路沿道環境に関する連絡会
日 時:2024年3月14日(木) 午前10時~午前12時
場 所:グリーンルーム(あおぞらビル3F)
出席者:国土交通省近畿地方整備局、大阪国道事務所、阪神高速道路(株)、原告団、弁護団、あおぞら財団
参加者数:28人(国土交通省・阪神高速:12人、原告側・弁護団:16人)
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はじめに、須恵佐與子さんから被害の訴えがありました。66年前、西淀川区出来島に引っ越してきた頃は、空気がひどく汚れていて、洗濯物もすぐに黒くなり、家の中もざらざらになったり、子どもたちが育てていたアサガオも枯れることもあったそうです。慢性気管支炎の症状が出始め、医者からは公害病と診断された頃、旦那さんの失明が重なりました。須恵さんの支えを受けて旦那さんがマッサージ師の資格を取得し仕事を始めたこともあり、西淀川区外への引っ越しができませんでした。将来への不安に押しつぶされそうになりながら頑張って来られたことをお話され、須恵さんは1日も早く大気汚染をなくしてほしいと訴えました。
これを受けて、近畿地方整備局路政課大野課長は「貴重な話を聞かせていただいた。また、切実な訴えをいただいた。重く受け止め、対応をしていきたい」と、計画調整課平井課長は「辛いをお話を聞かせていただき身につまされる思いである。信頼関係があってこそ道路連絡会を継続できている」と応じました。
国道43号の大型車交通量は減少傾向にあり、大気の汚染状況は改善しつつあります。それを受けて、患者会会長の山下さんから「トラックが大型化していて、1台あたりの排気量やタイヤから発生する粉塵が増えているのではないか」との質問が出ました。
また、R6年度からの阪神高速道路の料金の上限の値上げが交通に与える影響についても議論が行われました。阪神高速道路などの近畿圏の高速道路では令和6年6月から「上限料金の引上げ」「大口・多頻度割引の拡充」「深夜割引の導入」「都心迂回割引の導入」が行われる予定です。原告団はこれによって国道43号の大型車が増えるのではないかと懸念が出ましたが、阪神高速からは都市内の大型車を減らすことを目的としており、混雑している阪神高速から渋滞の少ない郊外の近畿道に移る車両が増えることが想定されるとの回答がありました。(参考:国土交通省「近畿圏の新たな高速道路料金に関する具体方針(案)」の改定について)
国交省の管轄ではない大阪市管轄の大気常時測定局は、平成29年度には26カ所ありましたが、令和5年3月には22カ所に減っています。さらに、自動車排出ガス測定局のSPM(浮遊粒子状物質)は平成4年10月まで9か所で計測していましたが、11月以降は4か所のみでしか計測していません。データの継続的な測定は環境対策を行うための基礎的なデータになることから、国交省からも大阪市に測定局の廃止には問題があると伝えてほしいと依頼しました。
他に、万博の工事が交通に与える影響、自転車道の整備等に対する意見交換が行われました。
いずれの課題についても継続した検討が必要です。そのため、道路管理者(国道交通省・阪神高速道路株式会社)と原告(患者会)の間で開催しているワーキング会議を令和6年度も継続し、道路環境の改善に向けて検討を続けていくことになりました。
和解から26年が経ち、少しずつ大気は改善しつつありますが、まだまだ街中に多くの大型車が通行しているなど車中心の社会は変わっていません。今後も、公害患者さんたちの願い「手渡したいのは青い空」を実現するために、 あおぞら財団も継続した支援を行いきます。
参考
・国土交通省近畿地方整備局 平成10年度7月27日記者発表資料:大阪西淀川有害物質排出規制等請求事件(第一次及び第二次~四次一括)の和解成立について
・大阪市:大阪公害患者の会連合会との協議「大気環境基準の達成と大気汚染の常時監視についての要望にかかる協議」