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京都精華大学 環境教育実習「公害地域の今を伝える-大阪・西淀川大気汚染の地を訪ねて-」(9/5)

1 実習2日目
環境教育実習の2日目は、午前中に国土交通省近畿地方整備局大阪国道事務所(大阪国道事務所)の職員の方とのフィールドワーク、お昼にデイサービスセンター「あおぞら苑」の訪問、午後に西淀川公害の公害被害者の方々の聞取り調査を行いました。
2 国道43号線周辺のフィールドワーク
午前中のフィールドワークでは、出来町駅で大阪国道事務所の辻脇さん、大田さんから道路公害の概要、これに対する行政の取組み等について説明がありました。

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その後、国道43号線沿線でどのような環境対策が行われているか見て回りました。
まず見学したのは、沿道に設置されている大気常時観測局。沿道の大気汚染の状況等を常時測定しています。次に見学したのは、光触媒が塗布された壁です。光触媒の酸化還元反応により、窒素酸化物を分解することで大気の汚染を軽減します。国道43号線の交通量は約8万台。この光触媒技術によって、そのうち60台分が排出する窒素酸化物を削減する効果があるとの説明を受けました。
そのほか、内蔵の木製チップで二酸化炭素を吸着し、大気を浄化するピュア・プランター、窒素酸化物を吸着する高活性炭素繊維、低騒音舗装が施された道路や、道路の壁上部に取り付けられた減音装置を見学しました。行政も、さまざまな工夫により、道路公害の低減に取り組んでいる姿が伺えました。

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3 あおぞら苑にて
国道43号線沿線でのフィールドワークを終え、あおぞら苑に移動。あおぞら苑は、西淀川公害訴訟の原告らが、和解金を基に作った施設で、高齢の公害患者の日常生活を支援することや、近隣住民間のコミュニティー作りも目的としています。家庭的な雰囲気で、利用者の笑顔であふれた施設です。学生の皆さんは昼食を取った後、和気あいあいと利用者の方々と話していました。私も、施設利用者の輪の中に入り、いろいろとお話させていただいたのですが、「こういう施設はあまり好きではなかったが、ここは楽しいです。」とのこと。私も家に帰ってきたような気持ちになり、リラックスして過ごしました。

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4 公害被害者からの聞取り
午後からは、あおぞら財団に戻り、西淀川公害裁判の原告団に名を連ねていた和田美頭子さん、永野千代子さん、事務局の上田敏幸さんの話を伺いました。

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公害患者の方から語られる公害被害は、本当に生々しく、被害の深刻さを肌で感じました。また、「裁判を通じてつらかったことはあったか」との質問に対し、「とにかく必死で、つらいとかそんなことを考えている余裕はなかった」との答えが返ってきたとき、皆さんは、文字通り命がけで裁判に臨んでいたのだなと感じ、皆さんの苦労を推し量りました。
最後に、学生の皆さん一人一人から感想を述べてもらいました。西淀川公害を自分のこととして考え、感想を述べる姿に、参加頂いた元原告の皆さんは、熱心に耳を傾けていました。

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5 2日間を終えて
2日間を通じて感じたのは、西淀川公害に対し、公害被害者、被告企業、裁判官、行政がそれぞれの立場で真剣に向き合い、公害の経験を今に生かそうとしている姿でした。特に、原告の皆さんが、裁判に勝ったのは地域の人に援助してもらったからこそで、世話になった人たちにも何かを返したいとの思いから、あおぞら財団の設立をしたとの話には、心が熱くなりました。
西淀川地区の空にあおぞらが戻ったのは、多くの方々が過去の反省に立ち、それぞれの思いを今につなげているからなのだと感じました。2日間、私にとっても本当に充実した実習になりました。この実習にかかわられた全ての方に心より感謝いたします。

国土交通省近畿地方整備局大阪国道事務所
http://www.kkr.mlit.go.jp/osaka/index.php

あおぞら苑
http://aozoraen.com/

2013年度インターン生 司法修習生 西谷祐亮

【講座】「DVと子どもへの影響~安心して暮らせる社会、地域づくりのために~」の報告

1 講座の実施状況
9月1日(日)、NPO法人西淀川子どもセンター、株式会社マルモットとの共催で、講師にNPO法人女性と子ども支援センターウィメンズネット・こうべ代表理事の正井禮子さんを講師に迎え、DV被害に関する講座を行いました。西淀川子どもセンターの施設、「ねおほ」に集まった22名の参加者は、正井さんのお話に、熱心に耳を傾けていました。

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2 DV被害の実態
講座を受けて驚いたのが、既婚女性のうちDV被害を受けた経験のある女性は、約3人に1人もの割合でいるとの統計です。また、DV被害に遭っていることの責任は自分にあると考えたり、少々の暴力は、男らしい行動として容認されると考えたりする女性も少なくなく、自分がDV被害に遭っていることに気づいていないケースも多いとのことでした。
暴力をふるわれた女性に子どもがいる場合、その子供も心に傷を負い、DVの被害者になってしまうようです。母親に対するDV被害を目の当たりにした子どもは、DV被害を止められない自分を責めたり、暴力による問題解決を容認するようになったりするなど、精神的に不安定となり、暴力をふるう父親の側についてしまうこともあるそうです。

3 DV被害とその背景
DV加害者の心理として、パートナーに対し優位な立場にいるという特権意識や、所有意識が指摘されました。男性はリーダーシップをとり、女性は夫を支えるといった男女に対するイメージや、女性は、結婚を機に仕事を辞めることが多いため、経済的に夫へ依存してしまうこと、政界で活躍する女性が少なく、女性目線の施策が取られづらいことなど、日本には、そういった意識を助長しやすい社会的な背景も存在するようです。
講座においては、デンマークのDV被害者向けシェルターの紹介がありました。一人に与えられるスペースが広く、外出もほとんど自由で、子供向けのスペースも広く、子どももDV被害者として捉えられています。このようなシェルターは、デンマークには多くあり、それ以外にも、DV被害者に関わる施策に予算が多く割かれているとの報告がありました。日本のこの分野に関する施策はまだまだ十分ではなく、改善が求められます。

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4 最後に
DVは、当事者間の問題と考えていましたが、社会全体で取り組んでいかなければならない根の深い問題なのだと気づかされました。DV被害の発生を防ぐには、対等で自立した相手を尊重した関係を築くことが大切であるとの話がありましたが、誰もが心に留めておくべきではないでしょうか。

NPO法人西淀川子どもセンター
http://www11.ocn.ne.jp/~popins08/
株式会社マルモット
http://www.marumotto.com/
NPO法人女性と子ども支援センターウィメンズネット・こうべ
http://wn-kobe.or.jp/

2013年度インターン生 司法修習生 西谷祐亮

あおぞら財団ボランティア募集 9月号

◆◆転送大歓迎◆◆

あおぞら財団では、環境やまちづくりに関する様々なボランティア活動が行われています。
財団でのボランティア活動は大きく次の3つに分けられます。

1)あおぞら財団 ボランティアの日 
   ・・・まずは気軽に参加したい人。基本は事務所での活動です

2)あおぞら財団 関連イベントでのボランティア 
   ・・・イベント運営補助等をお願いします

3)ボランティアによる企画・運営委員や学習会の参加者募集 
   ・・・テーマ型の活動の企画運営をしませんか

それぞれの活動で、皆さまのご参加をお待ちしています。
なお、参加希望の方は事前にあおぞら財団までお申込みください。

≪申込・問合先≫
あおぞら財団
 【連絡先】 TEL:06-6475-8885  FAX:06-6478-5885
  E-mail webmaster@aozora.or.jp
  HP http://aozora.or.jp/

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 1) あおぞら財団
    ボランティアの日 9月6日(金)
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公害問題や環境問題に興味のある人、環境NPOの現場を
のぞいてみたい人、まずはお気軽にご参加ください。

時間: 9:30~17:30(相談に応じます)
場所:あおぞら財団 事務所
    (大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階)
     アクセス http://aozora.or.jp/accesscontact
交通費:実費支給(上限2,000円)
参加の方法:あおぞら財団に事前にご連絡ください。

<ボランティアの日・当面の予定>
2013年10月4日(金)、11月2日(金)、12月6日(金)
*ボランティアの日は基本第一金曜日です。

あおぞら財団ボランティアの日についてはコチラ
http://aozora.or.jp/archives/category/jimu/volunteer

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 1.「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」紹介リーフレットづくり
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<内容>
あおぞら財団が事務局をする「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」を紹介するリーフレットをつくりませんか。
*活動についてはコチラ
http://www.tandem-osaka.com/
http://www.facebook.com/osaka.tandem

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 2.廃油をポリタンクに移す作業
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<内容>
あおぞら財団にあつめられた廃油を、記録しポリタンクへ移す作業をお願いします。
集めた廃油は業者が引き取り、リサイクルされます。
(汚れ防止のため、エプロンとゴム手袋はおかしします)

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 3.菜の花プロジェクト ブログ転載
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<内容>
あおぞら財団に書かれた西淀川菜の花プロジェクトのブログ記事を、「西淀川菜の花プロジェクト」の記事に転載する作業をお願いします。
情報発信にご協力下さい。

西淀川菜の花プロジェクトのブログ http://nanohanany.blogspot.jp/

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 2)あおぞら財団
    関係イベントでのボランティア
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あおぞら財団が関係するイベントでの、運営ボランティア募集をお知らせします。
一緒にイベントを盛り上げませんか。ご参加お待ちしています。

■9月15日(日) 東淀川区民まつり エコまちネットワーク・よどがわ運営ブース

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時間=午前~5時頃まで
会場=東淀川区役所 533-8501 大阪市東淀川区豊新2丁目1番4号
内容=あおぞら財団も参加している『エコまちネットワーク・よどがわ(事務局:大阪経済大学)』が東淀川区民まつりに出展します。
市民共同発電所(エコまち・さわやか発電所)の案内、廃油回収、綿がしづくり、エコクイズなど、ボランティアで手伝って下さる方を募集しています。
交通費の支給:無し

■9月18日(水) あおぞらイコバ野菜市
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時間= 11:00~13:30頃
場所= あおぞらビル1階・あおぞらイコバ
     JR東西線「御幣島(みてじま)」駅 ⑪出口よりスグ
      http://aozora.or.jp/accesscontact
内容= 毎日開催している「あおぞら野菜市」にはカフェスロー大阪などの
    お店が出店します。お店のお手伝いをお願いします。
   *前回の野菜市の様子  
http://aozora.or.jp/archives/16271
交通費の支給:無し

■9月22日(日) 御堂筋サイクルピクニックの運営ボランティア
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時間=9:00~16:00
募集定員=80名
会場=大阪・中之島公園
内容=アピール走行のリーダーなど、サイクルピクニックの安全でスムーズな運営にご協力下さい。
交通費の支給:無し
当日ボランティアスタッフをしていただいた方には、御堂筋サイクルピクニック・オリジナル手ぬぐいと抽選会の抽選券一枚を差し上げます。抽選会では自転車やサイクルメーターなど豪華な賞品を用意しております。

【アピール走行講習会】=9/7(土)、9/8(日)ともに10:00~12:00 集合=中之島公園(いずれか1日で結構です)
【事前ミーティング】=9/11(水)19:00~21:00 会場=あおぞらビル3F(西淀川区千舟1-1-1)
※詳しくはコチラ http://cyclepicnic.wordpress.com/supporters/

■9月22日(日) 西淀川区民まつり 運営ボランティア
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時間=午前~5時頃まで
会場=西淀公園 西淀川区大和田1丁目1番
内容=西淀川区民まつりに、あおぞら財団より出展します。廃油キャンドル作りなどを行います。
出展に協力してくれるボランティアさんを募集しています。
交通費の支給:無し

■10月19日(土) 西淀川 親子ハゼ釣り大会 運営ボランティア
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時間=午前~5時頃まで
会場=淀川河川敷
内容=西淀川 親子ハゼ釣り大会の運営ボランティアを募集しています。
あおぞら財団も大会に参加しています。
釣り具や釣ったハゼの天ぷらづくりなど、運営にご協力頂ける人を募集しています。
交通費の支給:無し

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3)ボランティアによる企画・運営委員や学習会の参加者募集
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あおぞら財団が事務局をする、ボランティア活動の会議をご案内します。
なお、運営委員の活動は交通費の支給はありませんのでご了承ください。

■9月27日  廃油キャンドルナイトin NY 実行委員会会議
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時間=18:30~20:00
場所=あおぞらビル1階あおぞらイコバ
    JR東西線「御幣島(みてじま)」駅 ⑪出口よりスグ
     http://aozora.or.jp/accesscontact  
内容=大阪市西淀川区で、廃油でつくるキャンドルナイトのイベントを企画・運営しています。キャンドルの灯でエコや自然×人の繋がりの大切さを発信していきます。
今年のテーマは 『We ?NY~未来へつなぐエコの灯び~』です。
興味のある方はぜひご参加ください。
*ブログ
http://ameblo.jp/candlenight-1222-ny
*フェイスブック
https://www.facebook.com/candlenight.1222.ny

■10月1日(火) 道路環境市民塾運営委員会
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時間=19:00~
場所=あおぞら財団
内容=今期のテーマ『交通まちづくりイロイロ』の講座の反省会など
<市民塾についてはコチラ>
http://aozora.or.jp/katsudou/machi_dukuri/shiminjyuku

■10月9日(水) エコでつながる西淀川 推進協議会 会議
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時間=18:30~
場所=あおぞら財団
内容=廃油回収や、菜の花栽培など、西淀川菜の花プロジェクトをすすめる
『エコでつながる西淀川推進協議会』の会議を開催します。
どなたでも参加できますので、お気軽にご参加下さい。
<活動の様子はコチラ>
http://nanohanany.blogspot.jp/

Filed under: イベント案内,ボランティア — aozorafoundation 公開日 2013年9月4日1:02 PM

セミのぬけがら調べに参加したインターン生の感想

 

今回のセミのぬけがら調べにはインターン生8名が参加しました。
以下は感想です。

 

 古村

京都学園大学3回生 古村未来

今回のセミのぬけがら調べは、主に自分たちでの行動が多く、主観的には楽しんだ感じだった。しかしセミのぬけがらを調べる道のりは遠く、最後まではいけなかったのが残念だった。しかしその中でも、いろんな発見が出来て、緑道を見ていったのはよかった。 

 

石田

滋賀県立大学3回生 石田みずき

暑い中でしたが、無事にイベントを行うことができました。子ども達は初め高い所にあるセミのぬけがらをとるのに苦労していましたが、どんどん上達し、ぬけがらを見つけるのも上手くなっていました。最後はみんな夢中で帰る道でもまだぬけがらを集めていました。
私たちインターン生のお話や説明も静かに聞いていてくれたし、木に登ったりする子もいなかったし子ども達はとてもいい子で、熱心に取り組んでくれました。
国道2号線から緑陰道路の東側の端までは、もともとセミのぬけがらの数が少ないのですが、246匹のクマゼミのぬけがらを見つけました。やはりアブラゼミやその他のセミのぬけがらは見つからず、子ども達は残念がっていましたが、それでも楽しくたくさん集められたのでとても良かったです。

 

 内野

明石高等専門学校4年生 内野安奈

今日はインターン実習生4人で子どもたちと並行して別のエリアを散策し、抜け殻を集めました。私はぬけがら調べの前日からインターン実習に来ていて、クマゼミとアブラゼミの見分け方やオスとメスの見分け方を教わっていたのですが、一緒に散策したインターン生の3人は今日が初日ということだったので、最年少の私が先頭を歩き、見分け方をレクチャーしながら先へ進んでいきました。もともと調べる範囲が広いのに対し、私たちはたった4人で40分という限られた時間の中、虫捕り網も持たずに進んでいたので、クマゼミのぬけがらをオス30匹、メス35匹見つけるのが精いっぱいでした。
部屋に戻って結果発表をしている時、子ども達と一緒にオスとメスを分けるのはすごく難しく、お母さん方も一緒に必死になって仕分け作業をしていました。参加してくれた子ども達はみんな笑顔で楽しかった―!と言ってくれたので私もとても嬉しかったです。
もう少し時間がある時にまた今日散策したエリアでもっとたくさんの抜け殻を見つけられたらいいなぁと思いました。

 

 谷口

京都学園大学3回生 谷口祐美

今回のセミのぬけがら調べでは、子ども達の人数も少なくて、保護者の方が参加している子がほとんどだったので割とスムーズに進めることが出来たかな、と思います。紙芝居の時も大きな声で落ち着いて読むことが出来たので、自分ではよかったかなと感じました。
反省点は、私はセミのぬけがら調べに参加するのが2回目なのですが、準備や片付けなどしなきゃいけないことを初めて参加する他のインターン生の人たちに指示したりできなかったことです。自分が動くことも大切ですが、何をするのか分からない人へ指示できるようになることも大切なことだと思うので、それが出来なかったことが残念でした。残りのインターン実習では、自分が分かる範囲で指示ができるように頑張ります。

 

 桐原

都留文科大学3回生 桐原孝文

今日初めてセミ調べに参加させて頂いたのですが、今日の本番に向けて自分自身セミについて理解を深めることができたので、充実した活動となりました。
活動を通して、子どもたちの気づきや気持ちの変化に近くで触れることができて良かったです。今日初めて参加した子が「楽しかった!また参加したい!」と言ってくれたことが一番嬉しかったです。自然は楽しんだもん勝ち!

 

 山脇

大阪経済大学3回生 山脇昭徳

インターンシップ初日だったので、どのような人がいるかと緊張しましたが、先にインターン実習にきていた桐原くん達がわかりやすく指導してくれたおかげで緊張もほぐれました。
イベントに来られた子ども達の元気さに振り回されて手も足も出せませんでしたが、たくさんのセミを採ってきた子どもの笑顔を見ることができて嬉しかったです。
4人でたくさんのセミのぬけがらを採ろうとしましたが、中々集まらず悔しかったです。

 

 谷

大阪経済大学3回生 谷寛太

イベントを行うことは事前に打ち合わせや準備が重要なことが分かった。また、子どもの元気な姿や笑顔を見ることで、とても充実したものだと感じた。
セミに関しては、クマゼミの数が圧倒的に多く、自然環境の変化が実際に目で見ることができ、大変面白く思った。
今回がインターン初日のため他大学の方に多くのことを教えてもらいながらだったので次回からは、より積極的に参加したいと思います。

 

 クリスティーナ

バード大学留学生 クリスティーナ・ウェイド

たのしかったです。一緒にとりくんだ人達は、みんなとてもおもしろい人達でした。
はじめて子どもたちの前ではっぴょうするのがはずかしかった。かみしばいのはっぴょうの時にちょっとしんぱいだったけど、子どもたちは聞いてくれてよかったです。やっていくうちにセミのぬけがらをたくさんとれてたのしかった。日本語を読むのはちょっとむずかしかったです。

The event was very fun.Everyone was very interesting.At first the children were
very quiet, but after going outside and catching a couple of cicadas everyone 
seemed to be very eager to continue 
gathering cicada shells.When I was 
reading my story I was worried that the children would not be able to understand my Japanese,but everything turned out   fine.

 

    

Filed under: インターン生 — aozorafoundation 公開日 2013年8月27日2:26 PM

セミのぬけがら調べを行いました。

8月21日(水)の午前10時20分~12時に大野川緑陰道路で2回目のセミのぬけがら調べを行いました。

セミのぬけがら調べは毎年行っているイベントで、子どもたちと一緒にセミのぬけがらを採集しています。セミは種類によって生息する場所が違っていて、セミの種類と数からその地域の環境を知る事が出来ます。さらに、ぬけがらを扱うことで、生きている生物を殺したり傷つけたりすることなく調査が出来るという利点もあって、参加型の調査として全国的に行われています。

今までのセミのぬけがら調べは、エルモ西淀川などで実施していましたが、今回は初めて西淀川図書館の中にあるお部屋の一室をお借りしました。
現在、西淀川図書館ではセミの標本や世界のセミについての展示なども行っています。ぜひご覧ください。

 

展示みてる

展示みてる2

説明を始めるまで、子ども達はセミのぬけがらや標本などに夢中になっていました。

 プレゼン3 プレゼン1

プレゼン2

この日のセミのぬけがら調べでは、はじめに私たちインターン生が子どもたちにセミの一生やセミの棲んでいる場所、見分け方などについて手作りの紙芝居を使って説明しました。

13年ゼミ

子ども達の反応 

アメリカのバード大学からのインターン生、クリスティーナ・ウェイドさんは8才の時に体験した13年ゼミの大量発生の話を紙芝居で発表しました。13年ゼミとは、13年に1度大量発生することからこう呼ばれています。子ども達も13年ゼミについて興味津々で、しっかりと話をきいてくれていました。

  

説明が終わり、セミのぬけがらを探しに緑道へ出発!
今回の参加者は子ども12人と大人4人、私たちスタッフを合わせて26人でした。

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 緑道には背の高い木が多く、みんな虫捕り網を使って上手にぬけがらを採ったり、地面にぬけがらが落ちていないか注意深く探したりしました。
ぬけがらを見つけた子どもたちは嬉しそうに「こんなにとれたよー!」と得意げに見せてくれたりもしました。

集計0

集計1

帰ってきて、みんなが採ったセミのぬけがらの数を数えて合計を出します。

10時50分から40分間セミのぬけがらを探した結果、国道2号線から大野川緑陰道路の東側の端までの区間で見つけたセミのぬけがらはクマゼミのオスが123匹、メスが123匹、合計246匹でした。
また、インターン生4人で国道2号線から大島橋までの区間を調べて見つけたセミのぬかがらはクマゼミのオスが30匹、メスが35匹、合計65匹でした。

8月9日に行った1回目のセミのぬけがら調べはエルモ西淀川をお借りし、参加者(スタッフ10人と一般参加の子ども達、学童保育所等の団体など)140人で、大島橋から大野川緑陰道路の西側の端までの区間を、午前と午後のそれぞれ40分間ずつセミのぬけがらを探しました。
その結果、午前中の40分間でクマゼミが708匹とアブラゼミが20匹、午後の40分間でクマゼミが910匹とアブラゼミが31匹、合計1678匹ものぬけがらを集めることができました!

8月9日のセミのぬけがら調べの様子はこちらから!
 

8月9日と21日の調査結果を比較してみると、21日のほうが圧倒的にぬけがらの数が少ないことは一目瞭然です。しかし、今まで行ってきた調査から、エルモ西淀川周辺の緑陰道路と比べて、国道2号線から東側の区間にはセミのぬけがらが非常に少ないことが分かっていました。また、参加人数の関係もあり区間内をじっくり端から端まで探す時間がなかったことも考えると、今回のセミのぬけがら調べで合計246匹のぬけがらを集められたのはすごいことだと思います。

 

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子どもたちの感想です。

ぬけがら調べはじめてだった。とても楽しかった。40ぴきとれた(佃西小6年)
せみのぬけがらがきのうえにあっておもしろかったです。(うたじま小1年)
・アブラゼミがとれなくてざんねんでした。(佃西小3年)
96ぴきとったどー(みて島小4年)
たのしかった。(なんばもり小2年)

参加したインターン生の感想はこちら
 

また、今回ぬけがら調べに参加してくれた子どものなかに、ニイニイゼミのぬけがらを2匹持ってきてくれた子がいました!このぬけがらは服部緑地で見つけたそうです。
今までの調査では、西淀川でニイニイゼミのぬけがらは見つかっていません。環境の違いによって棲んでいるセミも変わってくるんですね。
西淀川図書館では、このニイニイゼミのぬけがらの展示もしています。
西淀川図書館でセミが教えてくれること展 開催中
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 私は8月9日、21日の2日間とも参加させていただきましたが、元気いっぱいな子ども達に圧倒されっぱなしでした。そんな子ども達と一緒にぬけがらを見つけるのはとても楽しかったです!
区間によって採れるぬけがらの量に違いが出てくるのは、エルモ西淀川周辺の緑陰道路と西淀川図書館から東側の緑道では、木の高さや多さ、種類に違いがあるからではないかと感じました。エルモ西淀川周辺のほうが木が生い茂っていて木陰が多くて涼しく、天敵である鳥からも身を守りやすく、セミにとっては棲みやすい環境なのではないでしょうか。
西淀川図書館周辺の緑道にもセミがたくさん増え、クマゼミだけではなくアブラゼミも見つかるといいなぁと思います。

(インターン生 京都学園大学 谷口祐美)

 

【展示情報】
展示期間:9月27日まで
展示場所:西淀川図書館
開館日:火曜日~金曜日 午前10時~午後7時
土曜日・日曜日・祝・休日 午前10時~午後5時
休館日:月曜日・第3木曜日・蔵書点検期間・年末年始
西淀川図書館のURL:http://www.oml.city.osaka.jp/info/60nishiyodogawa/index.html

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